FATED BLADES イローナ・アンドルーズ 読んでいます(前編)
Fated Blades FATED BLADES [ Ilona Andrews ]<あらすじ>At first glance, the planet Rada seems like a lush paradise. But the ruling families, all boasting genetically enhanced abilities, are in constant competition for power—and none more so than the Adlers and the Baenas. For generations, the powerful families have pushed and pulled each other in a dance for dominance.Until a catastrophic betrayal from within changes everything.Now, deadly, disciplined, and solitary leaders Ramona Adler and Matias Baena must put aside their enmity and work together in secret to prevent sinister forces from exploiting universe-altering technology. Expecting to suffer through their uneasy alliance, Ramona and Matias instead discover that they understand each other as no one in their families can—and that their combined skills may eclipse the risks of their forbidden alliance.As the two warriors risk their lives to save their families, they must decide whether to resist or embrace the passion simmering between them. For now, the dance between their families continues—but just one misstep could spell the end of them both.家の片づけは、大型家具の廃棄や移動が終わり、祖母の荷物のなかの不要品の処分がようやく終わって、今度自分の荷物の整理を含め置き場所を決めているところです。(整理はまだまだ続く。げっそり。)4月からは子供の学校関係の行事やお付き合いが今年は活性化していて、学校に毎週行かないとならなかったり、この本は一度読み始めたのですがちょっと中断していました。いま61%くらい。すっごく面白いので、ここからはバリバリ読みます。このお話は、以前The Kinsmen Universe というシリーズ名?で発表された短編集のおそらくスピンオフにあたる作品です。いまのところ、登場人物は混ざっていませんが、同じ世界観で、短編第1話とは同じ国です。過去に読んだイローナ・アンドルーズの洋書のあらすじはこちらのページにまとめてありますが、短編集はこんな感じの内容でした。【The Kinsmen Universe 未翻訳・読み切り短編集】The Kinsmen Universe【電子書籍】[ Ilona Andrews ] イローナ・アンドルーズの別のシリーズ。短編が3つ収録。主人公はそれぞれ違います。 第1話 Silent Blade では親の整えた婚約が気に入らず自由を求める傲慢ヒーロー! 後悔&反省してください!(笑) Silent Blade なんちゃってあらすじはこちら 第2話 SILVER SHARK では生き抜くためにヒロインは自分の能力をひた隠しにしているのに、隠さなきゃならないのに・・・いつかは隠しれなくなるのかな。スリリング。 Silver Shark なんちゃってあらすじはこちら 第3話 A MERE FORMAILTY 父の死の賠償金と償いのための結婚を求める古めかしいしきたりを守る傭兵一族の長が賠償金の金額交渉をはねつけるためにとった秘策は・・・。 A Mere Formality なんちゃってあらすじはこちら=================FATED BLADES なんちゃってあらすじ※ ※ ※ ネタバレあります ※ ※ ※ 辞書で確認せず、記憶に頼っててきとーに書きなぐっていますので、内容が間違っていても笑って読み流せる方だけ読んでくださいね 惑星ラダのダリアという国では、キンスマンという特殊能力を持った一族がそれぞれ覇を競い合い、中には百年前からの宿敵の間柄となった一族もあります。自身の思念でセコと呼ばれる盾にも刀にも変化させられる特殊能力をもつメンバーを擁するアドラーとバエナは、お互いに殺し合い、絶滅寸前となったことからいまはお互いに見て見ぬふりをするものの、隙をうかがっているという緊張状態でいます。(この特殊能力は遺伝的な素地のあるメンバーがインプラント?のセコを幼児期に腕に埋め込まれ、一定期間能力が発現しない場合は取り外されることになっているようです)ところがある日、アドラーのリーダーである能力者ラモーナが、バエナのリーダーである能力者マティアスのもとを単身で訪れます。彼女は激怒して相手を頭から一刀両断にした映像を撮られたことがあるという実力の持ち主で、その気になればオフィスビルに配置している優秀な警備員たちは一瞬で皆殺しです。目的はなんだろう。マティアスは会ってみることにしますが、彼女は彼の妻と自分の夫が駆け落ちしたこと、そしてそれぞれの一族が資金をつぎ込んでいるセコの研究成果を持ち逃げしたことを告げます。黒幕は不明でしたが、すでに壊れてしまっている結婚のパートナーを取り返すことよりも、セコの研究結果を持ち去られ、特殊能力を外部に悪用されることは一族の破滅を意味しています。なんとしても阻止しなければなりません。二人は長年の恨みをひとまずわきにおいて、この件を秘密裏に処理するため、協力して解決にあたることになります。まずは同じセコブレードの使い手の一族のひとつのリーダーのビルにマティアスが自分の操縦で飛行機を横づけし、ラモーナが飛び込み、強引に面談の場をつくります。腹を割った話し合いの結果、彼はパートナーとの間の子供が難病で、パートナー自身も精神的にダメージを負っており、ビジネスも行き詰まりを感じているところのようで、データを買い取ってなにかをする余裕はないと断言します。ただ彼に話を持ち掛けてきたグループとの面談の映像を見せてくれ、マティアスは黒幕が誰なのかわかります。ヴァンダルという違う惑星の一派で、倫理的な歯止めがなく、人命を軽視し、虐殺を行い、クーデターなど軍事的なやり口で領土を焦土にして、領土を増やす軍事国家のようです。彼らがラダに入国したとしたら、こちら側の人間に手引きしたか、入国に許可を与えたものがいる。マティアスは国の上院議員である義理の父がこの件に関わっているのではないかと疑います。二人は飛行機で入出国管理局に出向き、ラモーナが自分の知り合いから情報を得て、疑いを裏付けます。次に上院議員の屋敷へ向かうと、いきなり飛行機は攻撃されます。広い屋敷のなかにはビーチを備えた大きなプールがあり、マティアスは強引に屋敷に飛行機で突入し、プール横に不時着し、自分を不用意に危険にさらしたとラモーナは激怒しますが、マティアスは勝算がなければやらないと言い切ります。二人はタッグを組んで、襲い掛かってくるヴァンダルの戦士たちを倒し、議員のオフィスまでたどり着きます。議員は屋敷を破壊したマティアスを罵倒しますが、娘の助言を無視して一族を守ることだけに心を砕いていると嘲り、今回の件はお前に対する罰だ、大事な一族と共に没落しろと言い放ちます。ところがマティアスは議員の不正の証拠を提示し、居場所がなくなるのはお前だと反撃し、議員は妻に荷物をまとめろと言って逃げ出します。ラモーナは普段は表情のかわらないマティアスの微笑をみて、結婚後の彼の鬱憤を悟ります。彼らの伴侶は、アデアという土地に潜伏し、祭りで地域がごった返すタイミングで惑星から逃げ出すつもりだということがわかり、二人で向かいますが、途中撃墜され、脱出し、森の中に不時着します。前もみえない豪雨のなか、飛行機からみえたモスクを目指し、行軍する二人。モスクに到着すると、焚火をたき、休息をとります。眠るマティアスを見ながら、議員の屋敷で二人でぴったりと息の合った戦闘を行ったことを思い出します。セコを使う戦士には理想の相棒というものが存在して、それには恋人も一族もかなわないという言い伝えがあります。セコを使った一人の戦闘スペースは180度ですが、二人なら360度カバーできます。ただし相性か肝心で、理論通りにはなかなかいきません。ラモーナや一族は、近い血の繋がりと、長い訓練で相棒という存在が作れるのではないかと幼い頃から兄と訓練し、試行錯誤していましたが、彼女は彼との戦闘時ほどの一体感を誰とも感じたことがありませんでした。彼はバエナだもの、理想の相棒なんかじゃない。あれはあくまでも捕食者としての本能が共鳴しただけと自分に言い聞かせていましたが、マティアスは彼女が結婚前に夢見ていた頭が良くて、優秀で忠誠心が篤いという理想像にピッタリのため、そばにいってキスしてみてみたいという気持ちを押し殺すのに苦労していました。