Romance夢紀行

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• 青の瞳をもつ天使 [ ナリ-ニ・シン ]続編　続き

  先日キンドルにダウンロードした（青の瞳をもつ天使 [ ナリ-ニ・シン ]続編にあたる）「Archangel's Kiss-【電子ブック版】」をちょこちょこと読み進めています。日本語の書籍のように一気に読めないのがもどかしいですが・・・12/26続きのあらすじ　＝　以下ネタばれあり かなり適当なので笑って許してくださる方のみお読み下さい＝エレナとディミトリがプールにいます。ディミトリは人間を魅了できる自分の香りでエレナを包み込み、嫌がらせ（笑）をして、「殺すわよ」とエレナに反発され、いつもながらの小競り合いしているところに青の天使のイリウムが飛んできます。二人の様子を面白がっているところに、ラファエルの「なぜディミトリが裸でそこにいるのだ！」という声が聞こえてきてエレナが身構えるとプールは一瞬で凍りついて？しまいます。そこにセブンスのメンバーがやってきて、ディミトリとイリウムを連れて退場。ラファエルはディミトリの忠誠心は疑っていないものの、エレナとディミトリが本気で争えば、エレナが死ぬことになるのではと心配しています。エレナは天使としてはまだ赤ちゃんのレベルで守ってあげなければならないほど脆弱な存在だから。 10%くらいのところまで読み進めたようです。まだまだ先は長いなー。つっかえながら進んでいますが、それでも引き込まれます。1巻は日本語で読了しているため、世界観がおおむね飲み込めているので、まったく知らない作品を最初から読むよりも格段に読みやすいです。＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ androidの無料アプリで、コボタッチがなくても、電子ブックが楽しめます♪　今なら無料ダウンロード＆アプリログイン＆エントリーで500円以下の書籍2冊＋50ポイント　プレゼントkoboを触って試せる全国の場所はこちら  

  December 30, 2012

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  青の瞳をもつ天使 [ ナリ-ニ・シン ]続編読み始めました

  昨日キンドルにダウンロードした（青の瞳をもつ天使 [ ナリ-ニ・シン ]続編にあたる）「Archangel's Kiss-【電子ブック版】」を読み始めています♪タップ、というのでしょうか？？？　ページ送りが最初慣れなくて、あちこち指で押してもうまくページがめくれなかったり、２ページ続けて送ってしまったり。何ページか読みながら押すうちに慣れてきました　＝＝　以下ネタばれあり かなり適当なので笑って許してくださる方のみお読み下さい＝＝続編は、エレナが覚醒した3日後から始まります。全身ぼろぼろになり、こん睡状態でリフュージで癒しの眠りについていたエレナ。目覚めたとはいっても、新しい特性で傷は癒えていたものの、筋肉が落ちていて、思うように新しい身体を動かすことができません。特に新たに生えてきた羽・・・。そして、シリーズ1巻ではウラムとの戦いを通して感動的な絆を結んでいるかのように思えたラファエルとエレナなのですが、あれ？　目覚めた後にエレナは恋人なんだから自分たちは対等なパートナーでしょう、と聞くと自分のことは「マスターと呼べ」と。エレナがヴァンパイア・ハンターの能力を持ちながら天使になったものの、他の大天使からみたらエレナはラファエロの新しいペット、大きな弱点なのだと。大喧嘩になります。大天使リージャンがエレナの祝いの舞踏会を開いてくれることになり・・・というところまで読みました。まだ全体の８％ほどのようです。そう、キンドルは読んでいると右下に読書の進度が％で表示され、左側には、（このペースなら）読了まであと～時間という表示が出ます。 この読了時間の目安が結構私にはイイかも。ちょっと励みになる気がする。・・・今回は読了できるようがんばりまーす。字が拡大できる機能はとっても便利ですね。 【送料無料】青の瞳をもつ天使 ［ ナリ-ニ・シン ］

  December 26, 2012

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  シークと青い瞳の花嫁　ドリーン・オウェンズ・マレク

   【送料無料】シークと青い瞳の花嫁 ［ ドリーン・オウェンズ・マレク ］＜あらすじ＞１８８５年オスマン帝国。コンスタンティノープルへ従兄夫妻を訪ねたサラは、西洋文化に興味を抱くスルタンの娘が英語の教師を探していることを知る。ハレムでの生活に興味のあったサラは家庭教師となり、宮殿内での生活を楽しんでいた。ところがある日、パーティで出逢ったオスマン帝国の総督、カーリドから熱い視線をそそがれ、彼女もまたその美しさに目を奪われる。部屋に戻るとカーリドから贈り物とコーヒーが届いていたが、口にしたとたん、意識を失ってしまうー。目が覚めるとサラはカーリドが住まう宮殿にいた。「きみを買い取った。きっと私の虜にしてみせる」と自信たっぷりに言い放つカーリドに、サラはこんな風に自由を奪われて好きになるはずがないと反発するが…。オススメ度：★★★★☆「自分が法律」という傲慢なヒーローが支配する異国情緒あふれるハーレムにアメリカ人のヒロインが攫われてきてしまうというスリリングな展開から物語りは始まります。とんでもない状況に放り込まれてとまどうヒロインですが、一方でロマンス色を打ち消すような過分な残酷さもなく、恋のライバルや嫉妬、逃亡などストーリーもメリハリもあり、特に思い入れをもてるキャラクターもいなかったですが、読みやすくて最後まで一気に読んでしまいました。 シークものが好き！という方には楽しめる要素多数だと思います♪

  December 23, 2012

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  微笑みはいつもそばに リンゼイ・サンズ

  【送料無料】微笑みはいつもそばに ［ リンゼイ・サンズ ］ オススメ度：★★★☆☆＜あらすじ＞クリスティアナは熱烈に求愛されてリチャードと結婚したが、結婚したその日からリチャードは別人のように冷酷になり、みじめな毎日を送っていた。そんなあ る日、リチャードが書斎で謎の死を遂げる。しかし社交界デビューを控えた妹のため、リチャードの死をしばらく公表せず、遺体は隠しておくことに。ところ が、その晩の舞踏会になんとリチャードが現われる。たしかに死んでいたはずなのに……しかも彼は生前と打って変わって優しくなっていて……？人気作家リンゼイ・サンズが描く、ユーモアあふれるヒストリカル・ロマンス。新シリーズ第一弾！ハイランダーものでも、もちろん社交界ものでも、背景や小道具が違えどもリンゼイ・サンズのコミカルなノリは変わらず。いつもの楽しい作品が好きなファンの期待を裏切る作品ではないとは思います。今回のヒロインも、なぜか結婚後に急に冷たくなった夫に虐待され、身を縮めるようにして生活しています。そんな彼が頓死し、その事実を明らかにすれば妹たちを社交界で縁付けて、生活できるようなめどがつけられなくなってしまう！　隠そう！　というすごい論法で突き進もうとします。結婚後初めての舞踏会に死んだはずの夫が現れてしまって、パニック！　さあ大変。そしてあったはずの死体はどこ！？この辺のドタバタ事態のコミカルテイスト（＋中盤以降かなり熱いシーンなのにいつもなぜか読んでいて笑ってしまう）は、もうサンズの持ち味だと思います。読者はぷぷっと噴出しながらゆったり楽しめると思います。 まあサスペンス面は風味程度です。サンズ作品を読んで心地よいなと思うのは、ヒロインはその社会ではかなり突飛な性格でありながら（場合によってはその性格を矯正しようと虐められていて）、周囲の心ある人には受け入れられ、「そのままで愛される価値がある、変わらなくていいんだよ」というメッセージかなぁと思います。そして虐待されていても、立ち直って自分らしさを取り戻していく、そんな明るい展望が、この作家さんの愛される理由かな、と。 自分に自信がなくなるようなことがあったり、人間関係に疲れたとき、読むとまた元気になれるビタミン本かも。

  December 22, 2012

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  折れた翼　ジュディス・ジェイムズ

  【送料無料】折れた翼 ［ ジュディス・ジェイムズ ］ ＜あらすじ＞フランス革命末期のパリ。幼くして娼館に売られ、ずっとそこで暮らしてきた美貌の青年ガブリエル。ある日、彼が可愛がってきた少年ジェイミーが英国貴族の跡取りであることがわかり、連れ戻しに来た伯爵とその妹サラの願いで、ガブリエルもまたイングランドへと赴くことに。初めて経験する外の世界に戸惑う彼に、何かと親切にふるまうサラ。やがて二人は深い友情を育むことになるが……過酷な運命を背負う男。それを包みこむ無償の愛。二人のせつなくも激しい愛の軌跡を描く感動のサーガ！オススメ度：★★★★☆　★4.5。どん底の状況で育った男性が、穏やかな愛を注がれて人間として立ち直る、というより生まれ変わって生きなおしていく感動作でした。原題がBroken Wingということで、主人公が手を失うなどハンディキャップを失うのではないかと、かなりヒヤヒヤしていたのですが、それは考えすぎでした。とはいえ、日本語では心が「折れる」などと表現しますが、それくらいヒーローにとってはトラウマをえぐられるような状況を生き抜かなければならず、読んでいてかわいそうでした。まるで人に傷つけられて警戒心むき出しのけだもののようなヒーローのそばで樹木にとっての太陽の光や水のように、穏やかな愛を注ぎ続けたヒロイン。ヒロイン自身、人生の荒波を何度かかぶっていますが、愛情は失っておらず、自分らしく生きていく勇気を持っています。人間として扱われる生活のなかで、不器用な会話をかわしながら、少しずつ心の鎧を脱ぎ、訪れた幸せの絶頂でヒーローが再び陥る試練。ヒロインは、ヒーローにとってある種女神さまか聖母さまのような存在なのかな。過去の経緯からか自分に責を感じてしまい、もったいなすぎて近寄れず、ヒーローが自分の心の檻に閉じ込められてしまう様子が哀れでした。かすかな手がかりをたどって真正面からぶつかっていくヒロインの勇気と愛情にはただただ拍手。それがなければ生きたい、幸せになりたい、という気持ちがよみがえらなかったでしょう。 ドラマチックな展開は、ローラ・キンセイルやアンジェリクなどお好きな方に結構オススメかなと思いました。 あとがきによれば、他にもヒストリカル作品があるようで、ぜひ読んでみたいですね！

  December 17, 2012

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• 長い試練　レベッカ・ウィンターズ

  ハーレクインスーパーロマンスから出ている作品。たまたまオフで100円棚にあってGETしました。 出産後に躁うつ病と診断され、投薬を続けていたヒロイン。旅行先で出会った人物がきっかけで薬を切ることを決意し、離婚へと踏み出しますが、それが泥沼離婚劇の幕開けでした。実際にはいてほしくない極悪精神科医の暗躍、親権争いのために申し立てられる悪意にまみれた申立書、その人自身が病気じゃないの？というくらい意地の悪い弁護士などものすごーく重く感じるお話でした。そして「忍ぶれど・・・」を地でいっているというか、事情もあって周囲にも自分たち自身も恋心をひたかくしに隠しているため、 ふたりのロマンス度は低いです。でも泥沼でなんとかがんばろうと耐えるヒロイン、親身なサポートを続ける家族、弁護士のさわやかさ、子供の健やかさがひときわ光っていました。なんだか一生懸命最後まで読んでしまった作品。

  December 15, 2012

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  フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ　下巻

  【送料無料】フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ　下 ［ E　L　ジェイムズ ］ ＜あらすじ＞グレイの豪邸を初めて訪れたアナに差し出された二通の契約書。それには秘密保持義務と、彼と付き合う女性が守るべき様々なルールがそれぞれ定められていた。食事、服装、エクササイズの方法から、愛の行為の信じられないような詳細まで。普通の恋人同士になることを夢見ていたアナは大きなショックを受け、悩む。それでもグレイを拒むことはできなくて…。オススメ度：★★☆☆☆　上巻より下巻のほうが勢いを感じました。下巻のっけから、ギアチェンジ！　二人の関係はヒートアップしていきます。 おく手のヒロインは強く惹かれているヒーローの導きによって、知らない世界に足を踏み入れていきますが、好きな人がやりたいことだからOKなのか、彼のことが好きなのか、自分はそのことが本当に好きなのかと自問自答の日々です。ヒロイン親友はヒーローに会うたびに泣いているように思えるヒロインのことを心配しています。自家用ヘリコプターを車のように乗り回す他大金持ちのヒーローの行動は、圧巻。（笑）　厚意に遠慮するヒロインに自分の稼いだ金なんだから好きなように遣わせてくれというセリフは一生に一度は言われてみたいセリフ！！！（笑）ヒロインを自分の世界に引き込んでよいのだろうかとヒーローの迷いを感じた上巻に比べ、下巻は攻めてます。 一方ヒロインは彼を好きになる気持ちの一方で、エスカレートしていく行為にとまどいも。彼に嫌いにならないでほしいから、好きになってほしいからという気持ちがすごく伝わってきました。「彼にどこまで許せるのか」というのがひるがえって「どこまでされても好きでいられるのか」という我慢大会にならなければいいなと思いながら、読んでました。とことんいってしまったラストにはびっくり。「え、ここで終わりなの！」みたいな。3部作と聞いていたのですが、主人公の名前がグレイで、フィフティ・シェイド・オブ・グレイとなっていて、次のタイトルはフィフティ・シェイド・ダーカー　なので、次は「ダーカーというあだ名の人が主人公？」と漠然と思っていたので、アンハッピーエンドなのかと。どうしても気になったので、ダーカーのあらすじをチェックしたら、大丈夫、グレイとアナが主人公デシタ。こうなるとすごく好きという作品ではないものの、今後の展開がとても気になる・・・。

  December 13, 2012

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  かなわぬ夢を抱いて　ローラ・ランドン

  【送料無料】かなわぬ夢を抱いて ［ ローラ・ランドン ］ ＜あらすじ＞ 二週間、妹の完璧なエスコート役をつとめてほしいという公爵の息子からの頼みを、魅力的な条件と引き換えに承諾した伯爵のブレントは、相手の評判を傷つけ ない、相手が自分に恋しないよう気をつけるという約束とともに公爵家の領地を訪ねた。公爵令嬢のエリーがどんなに不器量で退屈だろうと魅力的な条件のため なら我慢できると思っていたブレントだったが、公爵の屋敷で理想の女性と出会ってしまい、エリーに求愛するふりなどできないと気づく。しかし、その理想の 相手こそが、エリーだった。子どものころの事故で足が不自由ながらも、生き生きとした彼女に惹かれずにはいられなくてー。オススメ度：★★★★☆　★4.5変化球の多いマグノリアにしてみたら意外！？な超・王道ロマンスでした。好きなシチュエーション、サイドロマンスも◎。ヒーローはいかにもなプリンスチャーミングだけどあまり嫌みがなく、ハンディキャップのあるヒロインですが、作品の雰囲気がウェットになりすぎることも暗過ぎることもなく、作家さんはあくまでもクールに徹して、スィートなロマンス＋ビターなロマンスを練り上げていて、最後まで一気読みでした。登場人物や展開、全体的にとっても収まりが良くて、バランス感覚のある作家さんだなーという印象。ヒロインの家族は全力でサポートしてくれるし、悪役以外のメイン登場人物は基本いい人～、育ちのよい人～という人ばかりの印象だったので（まぁヒーロー父母はすごそうですが会話のなかに名前がでてくるだけ）、次回作以降はわき役にでももっとアクのある人物がでてきたらもっと面白いかなと思いました。 とっても好みだったので、この作家さんは今後追いかけていくかも。ローラ・ランドン公式HPをみると、他にも著作があるみたい。

  December 13, 2012

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  フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ　

   【送料無料】フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ　上 ［ E　L　ジェイムズ ］＜あらすじ＞女子大生のアナは、親友の代わりに、巨大企業の若き創業者兼ＣＥＯのクリスチャン・グレイをインタビューすることになった。これまで恋の経験のなかったアナだが、ハンサムで謎めいたグレイに会ったとたん、強く惹かれる。彼が運命の人？グレイもアナに好意を持っているのか、彼女の行く先々に姿を見せた。ふた りは急激に近づいていくが、やがて、グレイの倒錯した秘密の顔が明らかに…。全世界四〇〇〇万部超のベストセラーということで、とりあえず上巻を読了しました。トワイライトの同人誌的なものというウワサを聞いていたのですが、トワイライトを読んだことのない方でも大丈夫かも。吸血鬼は出てきません。（爆）そちらを読んだことのある人で、同人的ノリに理解のある方、二次的存在は別人格OKと思える方だと、ニヤっとできるエピソードや人物名などちらちらとあって二重に楽しめるといった感じかも。内容はまったくトワイライトとは違って、女性向け官能S●小説といったところ。（これから下巻を読むので、読了後印象がかわったら、追記します。）今回早川さんから発売されていますが、版権がよっぽど高かったのかなー、洋書のマスマーケット版のような薄い表紙に個人的にはイマイチに思えた紙・・・。量的に2冊に分けるのはしょうがないかもしれないけれど、値段に納得がいかないかも。あとタイトルは残念。もっと内容を伝える雰囲気ある日本語があったのではないかなと。 ラベンダーブックスのシャロン・ペイジやケイト・ピアース、扶桑社やフローラブックスから出ていたシェリル・ホルトや、ラズベリーブックスその他で活躍しているエマ・ホリー、S●だけに絞るならすごく印象的でぱっと思いつくのがローラ･リーの二見文庫で出版された「【送料無料】青の炎に焦がされて [ ローラ・リー ]」とかローラ・リーズの「【送料無料】Sの誘惑 [ ロ-ラ・リ-ズ ]」「【送料無料】Mの日記 [ ロ-ラ・リ-ズ ]」とか。正直ホットさでは負けていない女性向けの作品がすでに出版されているので、あまり新しさは感じないかも。あとは早川さんではリヴィエラというこの路線のシリーズ名がついたようなので、ここから値段に見合うと感じられる作品が紹介されていったらなーと思います。フィフティ・シェイズ・オブ・グレイがお好みという方は光文社から出ていたVコレクションも（いろんなタイプの作家さんがいましたが）チェックしてみてください。エマ･ホリーとかもラインナップに入っていましたヨ。

  December 10, 2012

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  禁断のワルツをあなたと　ダイアン・ファー

  【送料無料】禁断のワルツをあなたと ［ ダイアン・ファー ］ ＜あらすじ＞おばの招待により、ケイトリンと妹は、社交シーズンのロンドンに行くことになった。しかし、中流階級出の彼女は社交界ではまったくの無名で、上流階級の人々には相手にもされない。唯一ケイトリンと友達になってくれたのが、伯爵家の令嬢セレナだ。あるパーティーの夜、セレナの兄リチャードの婚約者であるエリザベスは、セレナにケイトリンとの付き合いをやめるよう忠告する。それを聞いてしまったケイトリンは、そっとパーティーを抜け出した。そして、おばの家を目指し夜の街をひとりで歩いていると、見知らぬ男性にくちづけられて──。 オススメ度：★★★★☆読み進めるにつれて引き込まれました。シンデレラほどではないですが、やや身分差ロマンス。中流階級のヒロインは、名付け親の援助で社交界デビューすることになります。明文化されていないけどあきらかにある社交界の身分の壁のようなものが、憎まれ役のキャサリンという女性の言動や悪気のないほかのメンバーからもうかがえて興味深かったです。ヒロインとヒーローの出逢いのきっかけともなった事件は物語を通して尾を引いていて、主人公二人のロマンスを中心にヒーロー妹とヒロイン妹のロマンスもサイドストーリーとして語られていて、こうして書くと結構盛りだくさんに思えますが、読後感よくさらっと読めました☆

  December 10, 2012

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  結婚をめぐる十箇条　リズ・カーライル、サブリナ・ジェフリーズ

  【送料無料】結婚をめぐる十箇条 ［ サブリナ・ジェフリーズ ］ ＜あらすじ＞インドで軍人として名を馳せたあと、平穏さを求めて英国の伯爵位を継いだコリン。舎に忍び込んだ美女をとらえたときから、穏やかな生活は夢と消える。愛に気づいた彼が挙げる結婚をめぐる十箇条とは（『結婚をめぐる十箇条/Sジェフリーズ』）。出自に劣等感を持つ令嬢マルティニクと、スキャンダルまみれの放蕩貴族ジャスティンは、運命のいたずらで、ともに自分たちに背を向ける世間と対峙することに（『真夜中過ぎに/Lカーライル』）。オススメ度：★★★★★ ２作品とも最高に面白かったです。必要以上にHOTでは？とは思いましたけど。サブリナ・ジェフリーズの扶桑社ロマンスから出版されている「淑女たちの修養学校」シリーズ？の世界を舞台にした中編集です。ジェフリーズのほうは、私はシリーズでも一番印象的だったルイーザの後輩というか「昔の自分を見ているみたい」というようなことをつぶやかれていた彼女がヒロインでした。ヒーローは公爵がインド在住時に副官を勤めていた人物。穏やかな生活を求めていたのに・・・というヒーローの内心のぼやきが聞こえてきそうで、思わずクスっと笑ってしまった作品でした。カーライルのほうは、２作品長編のスピン作品があるようですが、その親戚の女性がヒロインになっています。 お互い一目ぼれ、かな。偶然なのか、示し合わせて会ったのかはわかりませんが、 どちらのヒーローも悲惨な経験があって、大変女性にはもてる地位と財産、名誉があるものの、くたびれた放蕩者というのでしょうか、物語のような愛は信じていないものの、どこか落ち着き先を求めているような印象を受けました。どちらのロマンスもはちゃめちゃな状況が起こりますが、ページ数は少ないものの、説得力をもって二人の気持ちが近づいていっていました☆

  December 9, 2012

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  花嫁たちに捧ぐ詩　メアリー・ジョー・パトニー他

  【送料無料】花嫁たちに捧ぐ詩 ［ メアリー・ジョー・パトニー ］ ＜あらすじ＞公爵家の次男ジャスティンは、急死した兄に代わり爵位を継ぐことになった。兄の代でつぶれかけた身代を挽回するには、結婚しか手がない。そこで白羽の矢を 立てたのが、鉄道王の娘のサニー――かねてより深く想いを寄せてきた女性だ。美形の一族に生まれながらも、その荒削りな風貌から怪物と揶揄される自分には 高嶺の花と、これまでは諦めていたのだが。一方、そんな公爵の心も知らず、当の令嬢はある理由からこの縁談に曇り顔で……。M・J・パトニー作『公爵の憂 鬱な夜』ほか、C・キャンプらによる純愛物語2編を豪華収録!オススメ度：★★★★☆ メアリー・ジョー・パトニー作品が楽しみだったのですが、読了してみたら、3作品のなかではキャンプ作品が一番パンチがきいていて印象的だったかも。メアリー・ジョー・パトニーは財政難に苦しむ公爵家に嫁ぐアメリカ人大富豪の令嬢がヒロイン。恋をしていたのに、家族と状況に裏切られ政略結婚に押しやられて・・・。読んでいて結構やるせなかったです。ヒーローはあだ名がガーゴイル。周囲に揶揄され自分の容姿に自信が持てず、兄の陰に隠れるようにして生きていた彼でしたが、爵位と責任をもった家のために勇気をもって求婚することに。気持ちのすれ違う切なさもあり、お互いの距離を少しずつつめていく様子がいじらしく、素敵なロマンスでした。キャンプ作品は勢いを感じました。不本意でスキャンダラスな状況に陥ってしまったヒロイン。名誉の回復のためにヒーローが求婚してくれます。ヒーローもヒロインも純情でまっすぐで好感度高かったです。家事が苦手なヒロインの失敗談には笑ってしまいますが、失敗にも寛容なヒーローも◎。不器用だけど、本当に大切なものは見失わないであろう二人。この先もずっと幸せだろうな、と思わせる読後感がよかったです。

  December 8, 2012

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  永遠にガラスの靴を　エロイザ・ジェームズ

  【送料無料】永遠にガラスの靴を ［ エロイザ・ジェームズ ］ ＜あらすじ＞ケイトは伯爵家令嬢でありながら、父亡き後、継母に虐げられて屋根裏部屋でつましい暮らしを送っていた。ところがある日、顔に怪我を負ってしまった異母妹のかわりに城の晩餐会に行くよう継母から命じられた。そうとは知らず城で出迎えたガブリエル王子は、美しいケイトの凛として物怖じしない態度に心を乱される。城の誰もが王子である彼に取り入ろうとするなかで、彼女だけは違う。気持ちが抑えられなくなった王子は、思わず唇を奪ってしまった。動揺しながらも、絶対に正体がばれないよう必死に取りつくろうケイト。しかし湖上のボートで王子とふたりきりのとき、思いがけず手袋をはずされ、まめだらけの手を見られてしまった。「きみはいったい誰なんだ？」王子に問われたケイトは…！？『シンデレラ』をモチーフに描く、ロマンティックなおとぎ話シリーズ第１弾。オススメ度：★★☆☆☆　この作家さんは、シリーズものも最終作を未読で処分することになってしまったり、私にとっては読みどころがないわけではないんだけれども、どの作品も読了後しばらくたつと、思い返すような特に印象に残るシーンがないといった感じで、発売時はスルーしていたのですが、12月に発売予定？のおとぎ話シリーズ「愛しき美女と野獣は」 （美女と野獣がモチーフ）があらすじでは面白そうだったので、入手してみました。今回の作品はシンデレラがモチーフということですが、ヒロインは血筋が悪くなかったり、姉妹は根っからのワルではなく、魔法使いは名付け親など、ところどころアレンジが加えられています。このおとぎ話の肝は「素敵な王子様が真実の姿を見抜いて迎えにきてくれる」というところだと思うのですが、このロマンスではヒーローは王子様なんですが、乙女が夢見る人物とは全然違います。そこがこの話を面白くしているところだとは思うのですが、単なる個人的な好みで、思い出作りのために二人の関係を推し進めていく態度が許せず、展開を楽しめなかったかも。一般的な意味ではなく、尊敬できる部分もある人物もあるんですけど、ネ。次も迷いますが、好きな設定なのでやはり入手してしまうかも。 

  December 1, 2012

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  凍てつく瞳の炎　ローラ・リー

   【送料無料】凍てつく瞳の炎 ［ ローラ・リー ］＜あらすじ＞ドレスショップを経営するミケイラは、弟の働く建設現場で殺人の瞬間を目撃する。けれど、殺人者にはアリバイがあり、彼女の証言は信じてもらえなかった。犯人と名指しされたマディックスは、なぜミケイラが彼を犯人扱いするのかを知るために、ニコライ・スティールに調査を依頼した。過去の自分を捨て、コードネーム“レネゲイド”としてエリート作戦部隊に所属する彼は、この仕事に乗り気ではなかった。妖精のように善良そうなミケイラを見張りはじめると、彼女が何者かに襲われる現場に遭遇する。間一髪で彼女を助けることができたが、さらなる危険が彼女を襲いー。オススメ度：★★★☆☆　危険な男が無垢な女性にフォーリンラブして、ホットなシーンがふんだんに盛り込まれ、ロマンス作品としては適度にスリルと疑惑があってさらっと読了。マグノリアからでているこのシリーズは二見から出ているシリーズに比べて微妙にロマンスフィルター（？）がかかっていて最後までぬるい印象がぬぐえなかったかも。あのエグさが他の作家さんにない持ち味だと思うんだけどな～。シリーズ最終作、自分の部隊がどんどん恋の病におかされてしまって危機感MAX（笑）、ジョーダンのロマンスには期待したいですが・・・。

  November 28, 2012

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  背徳のレディ　ケイト・ピアーズ

  【送料無料】背徳のレディ ［ ケイト・ピアース ］ ＜あらすじ＞１９世紀ロンドン。伯爵の跡継ぎでありながら、社交界では悪名高いブライズ・ミンショム卿。冷酷非情な彼が結婚していることを知る者は少ない。ある晩、ブライズのもとに、妻のジェーンが訪れる。七年ぶりの再会にもかかわらず、ブライズは妻を追い返そうとする。ところが彼女は居座った。彼は妻を逃げ帰らせるため、自分と一緒に“悦びの館”へ来るよう提案。そこは性の饗宴を楽しむ背徳の館だ。しかし、彼の愛撫で悦びに身を震わせるジェーンの姿を目にしたとたん、迎えていたブライズの欲望がよみがえる。ジェーンは性的なゲームに翻弄されながらも、彼の心に訴えようとしていた。ブライズを冷淡な支配者に変えた過去の秘密、別居のきっかけとなった悲劇に向き合って、ふたりは絆を取り戻せるのか？ダーク・ヒーローの魂を救う感動の物語。オススメ度：★★★★☆　★4.5かな。前作【送料無料】背徳のディザイア [ ケイト・ピアース ]で異様な迫力だった「ご主人様」ミンショム卿が主人公でしたが、その暗さ、激しさの理由が今作で明かされます。傍目にはやりたい放題なヒーローで周囲はかなり大変ですが、理由がわかるとむしろ哀れで、ヒロインに不思議と共感できたかも。特にラストシーンはヒーローの勇気を感じて、とてもよかったです。ヒロインは意外な人物。想定外なキャラクター。HOTさは毎回並みではないですが、むしろ人物の陰影、（特に陰！）がこの作家さんの魅力かなーと思いました。

  November 26, 2012

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  優しい午後にくちづけて　リサ・クレイパス

  【送料無料】優しい午後にくちづけて ［ リサ・クレイパス ］ ＜あらすじ＞ハサウェイ家の末娘ベアトリクスは動物好きのせいで世間から変わり者扱いされている。隣人のクリストファー大尉もその一人だった。ところがある日、クリストファーが戦地から友人宛に送った手紙を読んだベアトリクスは、彼がすっかり別人になったことを知る。戦場で心傷つき、苦しんでいた。胸の奥深くに、今まで経験したことのない感情が芽生えたベアトリクスは、友人になりすまして文通を始める。優しい言葉を重ね、心を通わせていく二人。しかし嘘をついていることに耐え切れなくなったベアトリクスは　「あなたの思っているわたしとは違う人間なの」と綴り、突然文通をやめてしまう。それから1年後。クリストファーが帰国し……。オススメ度：★★★★☆　★4.5かな。 傷ついた動物を放っておけない末妹ビアトリクス。いままでのシリーズでは、姉兄の視点だったので、どうしても幼いとか若いとかいうイメージで彼女を考えていましたが、今作ではすでに23歳。社交界ではむしろ嫁き遅れの範疇に入ってしまう年齢にさしかかっています。たまたま爵位を長兄レオが継ぐことになったという経緯や、もともと社交界での価値観に重きを置かないハサウェイ家で育ち、自由きままにふるまってきた彼女です。お茶会でペットのハリネズミが男性に怪我をさせてしまい、その人物から「厩舎がお似合い」だなんて陰口をたたかれても傲慢な男性だとしか思いませんでした。その後戦場から彼の恋人あてに送られてきた手紙を読むまでは。社交的でハンサムで人当たりのよい人物だった次男坊のヒーローは2年に渡る激戦地での戦闘で英雄となりつつも心身は疲弊し、帰国します。戦地で自分の心を温めてくれた送られてきた手紙と、その相手との再会の期待を胸に。ところが・・・。正直、ヒーローのタイプはちょっと意外だったかも。でも深く傷ついた男性と、傷ついた動物を放ってはおけない女性。なんてよい組み合わせでしょうか。（笑）そして意図せず、戦場で活躍したテリア犬が、手紙でも、帰国してからも二人をつないでいます。そういえば犬だけでなく、ロバも。 社会の規範にはまりきらない行動、人目を気にしない行動、まぁやってはいけないこともしてしまったし、正直扱いやすい女性、好きになりやすい女性とは思いませんが、作中なんども、『ビアトリクス心が広すぎ！　こんな男捨てちゃえ！』と思ってしまいましたヨ。でもそのひたむきさ、見捨てることなんて考えもしない、そんなところがまた彼女の魅力なのかもしれません。過去作品でもなんどか出てきていた不安になると無意識に物をとってきてしまう、そのエピソードがもっと大事件を引き起こすのかと思っていたので、それだけが少し残念でした。（手紙の入れ替えも、これと関連していて無意識の手の動作ってこと？？？）確かに外聞が悪いどころの癖ではないわけですが。 私が一番気にいったシーンは、ビアトリクスの甥っ子が、クリストファーに初めて会った時のお兄さんは（ビアトリクスの）きゅうこんしゃなの？　キューピットの矢にうたれると・・・というところでした。あどけない甥っ子のほうが真実をついていたのかなぁといううがったセリフでした。   シリーズを通して考えてみると、最初ハサウェイ家はすごく悲惨で寂しい印象を受けましたが、シリーズが重なるごとに家族も順調に増えていって、なんだか愛がどんどん広がっていくようにも感じられました。このシリーズはそれぞれ読み切りではありますが、シリーズ全体で一つの作品としてのほうが完成度が高いというか、作者からのメッセージを強く感じるかなぁと思いました。また1巻から読み返したくなりました♪

  November 25, 2012

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  ＜番外＞悩むが花 伊集院静

  【送料無料】悩むが花 ［ 伊集院静 ］ ＜あらすじ＞「一目惚れで夜も眠れません」「年寄りのわがままに困ってます。一発ギャフンと…」「最愛の人を亡くしました」「息子が主人に似てバカなんです」-人生、こんなはずじゃなかったシュク女・ダメ男へ送る、驚きの名・迷回答。病院の待ち時間に読んだ雑誌で連載中の記事を見かけたのですが、それがたまたま実名の作家さんからの投稿で、えっと思いました。読んでみると、他人からみると悩むほどのことかなぁと思ったけど、ご本人にとってみたら結構シンケンなのかも。まあ案外他人の悩みって他人から見るとそんなものなのかも？　伊集院さんがすぱっと切るのが面白くて。そのまた切り口も、普通の勤め人とは違う角度の社会への視点と、修羅場をいくつも踏んだとおぼしきすごみと驚くほど見栄のようなものがみられない力の抜け加減で、親戚のおじさんとかにいたら煙たいだろうなぁとか一瞬想像してしまいましたが、読む分にはとっても面白いです。他にも読んでみたくて図書館で借りてしまいました。読了しましたが、もっと読みた～い！　続きが出たら買うかも。

  November 22, 2012

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  ＜番外＞ダ・ヴィンチ 2012年 09月号　小野不由美　特集

  図書館で借りて来て読みました～。作者の方は難病だというようなことをあとがきかどこかで読んだ記憶がありますが、もう体調のほうはいいのかなぁ。掲載のインタビューは再掲で残念。このごろゴーストハントシリーズが再販されたり、ホラー系の新刊はみかけても、私はそちら方面は苦手で読まないので、ひたすら十二国記新刊を待ち続けておりました。大だいだーい好きな十二国記が再再販（ホワイトハート、講談社文庫、今度は新潮文庫）され、美しい表紙も刷新されていて、うれしい♪　発売済みの作品の出版のあとには新作2冊が待っているようですヨ。1冊はyomyomに掲載された短編2作品＋短編で１冊、あとは書き下ろし。掲載誌yomyomもオクでかなり高値でしたよね。根強いファンが多いんでしょうね。発売は来年くらい？？？　待ち遠しいです。シリーズ最新刊だった短編集「【送料無料】華胥の幽夢（ゆめ） [ 小野不由美 ]」の発売が2001年9月ですので、続きが来年に発売されるなら12年ぶり？　うーん、くらくらします。ファンのみんなも、がんばって待ち続けましたよね！　雑誌を見ていたら、シリーズ開始から20年と書いてあり、私も20年のおつきあいまではいきませんが、一番最初に友人に「これ面白いから読んで！！！」と貸してもらったのが・・・いつだったかな？　ホワイトハート版の　【送料無料】図南の翼 [ 小野不由美 ]は新刊を待ちわびて発売日に買った記憶あり・・・。 最初ホワイトハートで発表された今作ではありますが、ライトのベルの域を超えたスケールの作品では。清く正しく生きていないワタクシは時々読むのが辛いかなと思うほど読んでいて胸がえぐられる気がするせりふもあったりします･･･。シリーズの中ではかわゆい泰麒が出てくる「【送料無料】風の海迷宮の岸 [ 小野不由美 ]」が一番のお気に入りです。 そして、どこでどうしているかわからない驍宗さまを早く救ってあげて～。

  November 16, 2012

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  夜明けを待ちわびて　J.R.ウォード

  【送料無料】夜明けを待ちわびて ［ J．R．ウォード ］ ＜あらすじ＞若き金融界の寵児ともてはやされ、富と名声を手に入れたショーンには誰にも言えない過去があった。そんな彼の元に驚くべき知らせが届く。長く疎遠にしていた父親が死んだというのだ。電話の主は父親の家の間借り人で看護師のリジーという女性だった。彼女がお悔やみを言い、父親の人柄を讃えれば讃えるほど、ショーンの心は冷えきった。この女の狙いは金なのか？ところがリジーと対面した彼は、想像とはまったく違った純真無垢な彼女の魅力に惹きつけられてしまう。リジーが欲しい。だが、もしもあの過去を彼女が知ったら…。オススメ度：★★★★☆ J.R.ウォードの別名義ジェシカ・バードでのハーレクイン作品。文庫に比べて長さは短いですが、物語世界に引き込まれました。相手への不信、赦しとか、二人の間の恋情に焦点があたっていて、ロマンス面のせつなさたっぷり、そして一人にとって「いい人」が違う人にとっては違う顔を持っていたり、想像もつかない過去を持っていたりと人間は単純ではないなー。ウォードは毎回ヒーロー描写に力が入っていると思いますが、今回もその面では愛情深いヒロインに癒されていくヒーローの姿が目に浮かぶようで、よい読後感でした。一方でヒロインは聖女的というか、もともと看護をお仕事にしていて、ボランティアもがんばっていて、心も広く・・・と、とてもよい人というのは伝わってきたので好感度高かったし、こういう人でないとカリスマヒーローの傷を癒せないのかな、とは思いましたが、あまりにも人格が素敵過ぎて感情移入して読むというよりは友人の恋話を聞くようなかんじ？（笑）瞬間的な登場でありながら強烈な印象を残したヒーロー兄弟（特に１分ちょっとの電話出演のみの軍人さんとか）をもっと知りたいとか、お父さんはどういうきっかけでヒロインの知る人物になったのかとか、もっと読みたい～と思わせる作品でもありました。

  November 15, 2012

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  ハーレムに堕ちた淑女　ティファニー・クレア

  【送料無料】ハーレムに堕ちた淑女 ［ ティファニー・クレア ］ ＜あらすじ＞博打好きの男爵を夫に持ったエレナは、夫が賭けに敗れたためにハーレムに売り飛ばされた。そこで彼女はペルシア語をおぼえ名前もジナンと名乗り、スルタンの王子に仕える日々を送っていた。数年後、ハーレムに意外な人物が姿を現す。かつてロンドンの社交界で彼女の心を奪い、婚約まで交わしたロスバーン侯爵だった。彼女の心は動揺する。だが、侯爵の応対には、ベールに包んだ顔で自らの過去も一切明かさない。心身ともに侯爵に惹かれ始めるエレナは、いつ侯爵に自らの正体を明かすのか……。オススメ度：★★★☆☆　ドラマチックで、悲劇のヒロインが運命に出会うストーリーが好きな方、無理やりに近いシチュに嫌悪感ない方にオススメ。賭博好きな夫に売り飛ばされて過酷な運命に翻弄されるヒロイン。その運命の行く先がどうなるのか目を凝らさずにはいられなくて、 最後まであっという間に読んでしまいました。まずタイトルからして無垢なヒロインが好みというかたは手にとらないとは思いますが、そういう方はスルーしてくださいね。借金のかたに売り飛ばされた彼女には楽な運命は待っていません。生きるため、子供といられるかもしれない可能性を思って選択をした彼女を待っていたのは淑女として育った女性には想像もしたことのない世界で生きること。終盤、ヒーローが起こした事件の始末についてのスルタンの王子の反応は正直手ぬるかったかな。それはヒロインに対しても。映画アンジェリクの処罰の場面が頭をよぎりました。どんなひどいことになるかとわくわく、ドキドキしてたのに・・・。奴隷を買って調教（というと聞こえが悪いですが）した王子がいい人に描かれすぎていて、ロマンスとしてはありかなと思いますが、ちょっと物足りなかったかな。途中、必死に帰りたがるヒロインの気持ちの説得力が、子供の事情をさておいても、若干弱かったかなと。恐怖からだったらもっともっと共感しやすかったかも。むしろヒーローのほうが、結構やりたい放題で「好き」を免罪符にごり押ししている印象があって、ラスト器の大きさを感じさせた王子様と比べるとちょっと残念デシタ。

  November 12, 2012

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  誰かに見られてる　カレン･ローズ再読

   ＜あらすじ＞「代わりに最終審判を下したーあなたのつつましい僕より」。有罪となるべき極悪な被告たちが、金の力や脅しによって検事補クリスティンの担当する裁判から放免されると、決まって彼らは殺され、正義の味方気取りの犯人から手紙が届く。やがて魔の手はクリスティンにも迫る。オススメ度：★★★★★　納得のRITA賞受賞作　サスペンスとロマンスのバランスも◎新刊レビューを楽しみに訪問してくださる方すみません。また再読ネタです。登場人物たちが人間味あって、読んでいて「いるいるこういう人～」「こういう職場ってありそう～」というように掛け合いにリアリズムを感じます。ヒロインは有能な検事補で氷の女王とも囁かれているくらい仕事の鬼でそれいがいは目もくれないといわれていますが、物語が展開するにつれてわかってくる秘められた過去の事情。刑事のヒーローも、とある事件で果たしたヒロインの仕事が原因で強い不審の念を抱いていますが、近くで過ごす時間が増え、だんだんと印象が改められていきます。氷に固く秘められている彼女の本質部分を守ってあげたい・・・自分の仕事が理由で奥さんを亡くしてから初めて沸き起ってきた気持ち。極限に高まってくる危険な状況のなかで、近づいていく二人の距離。二人ともつらいことをたくさん抱えていても、すごくまっすぐなんですよね。サスペンス部分はスリルある展開ですが、ロマンス面は読んでいて心から応援したくなりました。改めて好きな作品だなーと思いました。

  November 11, 2012

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  誰にも聞こえない　カレン・ローズ　再読

  【送料無料】誰にも聞こえない（下） ［ カレン・ローズ ］ ＜あらすじ＞年が明けたばかりのフィラデルフィア。雪に覆われた野原の地中から、胸の中央で手を組んだ女性の他殺死体が発見された。刑事のヴィートは、歴史博物館の館長を務める考古学者ソフィに現場周辺の地中捜査を依頼する。現れたソフィの美貌とあふれる知性にヴィートは強くひきつけられるが、それはソフィも一緒だった。捜索の結果、土中からは拷問のすえ殺されたと思しき変死体が次々と発掘されて…。RITA賞受賞のNYタイムズベストセラー作家が贈る、第一級のロマンティック・サスペンス。「闇に消える叫び」読了後に「誰にも聞こえない」を再読してみたら、「暗闇に抱かれて/早川」のテスとエイダンが出てきていました。テスは、今回のヒーローのヴィートの妹で、兄弟の子供の面倒をヴィート宅でみたり、ヒロインにプレゼントを運んだりしていました。詳細はわすれていたので、くもの巣のように張り巡らされた仕掛け、情報を小出しにされてそれぞれの登場人物の視点から犯人にせまっていくスリルをまたまた味わってしまいました～。 「闇に消える叫び」 については、最後の場面で別の事件への伏線がありましたので、次への期待が高まります。誰にも聞こえない、闇に消える叫び、KILL FOR ME（未翻訳、ルークが主人公）　は、とある事件が解決したと思ったら別の面があって・・・と、人物もだいぶクロスしていますし、連続して読んだほうがより楽しめるかもしれません。スピンオフ関係が気になって、公式HPをみてみたら、すごく親切な表がありました。表紙画像をクリックすると、関連して登場する人物の名前と掲載巻が表示されます♪＜翻訳本＞【送料無料】誰かに見られてる [ カレン・ローズ ]　I'M　WATCHING YOU【送料無料】復讐の瞳 [ カレン・ロ-ズ ]　NOTHING　TO FEAR【送料無料】暗闇に抱かれて [ カレン・ロ-ズ ]　YOU CAN'T HIDE【送料無料】誰にも聞こえない（上） [ カレン・ローズ ]　DIE　FOR　ME【送料無料】闇に消える叫び（上） [ カレン・ローズ ]　SCREAM　FOR　ME

  November 7, 2012

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  カレン・ローズ　前作の内容忘れていて・・・

  【送料無料】闇に消える叫び（上） ［ カレン・ローズ ］ ＜あらすじ＞ジョージア州調査局のダニエル・ヴァータニアン特別捜査官は、肉親が深く関わった連続殺人事件の解決からわずか一週間で仕事に復帰した。同日、自転車レースでにぎわう町の側溝から女性の変死体が発見され、ダニエルたちが捜査にあたることになる。遺体の状態は、十三年前ダニエルの生まれ故郷ダットンで起きた事件と酷似していた。一方、看護師のアレックスが、遺体が数日前から行方不明の義妹ベイリーのものではないかと調査局を訪ねてくる。ダニエルは彼女の顔を見て衝撃を受けるのだが…。上巻を読み始めたのですが、この前段にあたる「誰にも聞こえない」の内容をすっかり（！！！）忘れてしまい、コワ面白いのにほのめかされている過去の事情がぴんとこなくてノれない。ううう。上巻半分くらいを少しだけ再読。そうか！　あの殺人鬼の兄弟が主人公なんですね。早川文庫から出ている作品とも関係あるのかなぁ。しばらくぶりに読んだので人物関係どころか登場人物たち、事件の内容も忘れ果てていて。たぶん「闇に聞こえる叫び」のあとで「誰にも聞こえない」を再読して、気分が盛り上がったら残りの数冊も再読してしまうかも。殺人事件の描写は活字といえども怖気をふるうようなおぞましさですが、登場人物たちが好感度高くて好みです。好みの作品でもすぐ忘れてしまう困った鳥頭のワタシですが、一番印象が強く残っているのはRITA賞を受賞している「【送料無料】誰かに見られてる [ カレン・ローズ ]」かなぁ。話を読み進めていくとタイトルの意味の怖さがせまってきます。文春文庫ですが、扶桑社の2作品が気に入られた方には絶対オススメ♪  【送料無料】誰にも聞こえない（上） ［ カレン・ローズ ］ 

  November 6, 2012

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  公爵との出逢いは木の上で　イザベラ・ブラッドフォード

   【送料無料】公爵との出逢いは木の上で ［ イザベラ・ブラッドフォード ］＜あらすじ＞伯爵令嬢シャーロットは、父が亡くなった後、母と妹たちと田舎で暮らしている。父の爵位と財産は遠い親戚へ譲られ、シャーロットたちには田舎の屋敷で細々とやっていくしかなかったのだ。同じ年頃の娘たちが社交界にデビューし、結婚していくなか、自分の境遇では良縁は望めないだろうと諦めていたシャーロットだったが、ある夜、客が訪ねてきた。彼はマーチボーン公爵からの使いだと名乗り、シャーロットと公爵がすぐに結婚することになっていると告げた。父親同士の古い約束だった。呆然としながらも、あわただしく出発したシャーロット。ところが、あと少しでロンドンに着くという時、飼い猫が逃げだしてしまう。そこへ間の悪いことに、公爵が迎えにやって来た。彼が目にしたのは、猫を助けようと木に登った花嫁の姿だったー。思いがけない出逢いを果たしたふたりの未来は…。オススメ度：★★★☆☆　☆2.5くらい。良くも悪くもアクというか強烈な個性に欠けた人物たちのお話だったかな。出逢いの場面では初対面の場面で木登りしている現場を見られてしまったばかりか、それを助けようとした婚約者のヒーローが一緒に落下してしまうというばつの悪い状況ではあるものの、基本的には両想いで、なんというか言葉の足りない初恋同士の恋人といったかんじです。箱入り娘とお育ちのよい貴公子という初々しいカップルがお好みならいいかも。

  November 1, 2012

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  アリスン・ブレナン　読書中

  ゴマ文庫　G077【1000円以上送料無料】心…縛られて　上／アリスン・ブレナン【100円クーポン配布中！】やはり積読本の中からアリスン・ブレナン　読書中です。ロマンチック･サスペンスで、毎回刑事や保安官、FBIアカデミー出身者など法執行側の男女が主人公ということで、醜悪な犯罪場面や痛ましい被害者などの表現も結構盛り込まれていて読み始めるのに多少気合（？）が必要です。この方の作品は毎回3部作（ゴマ文庫では上下巻で合計６冊）読み始めると一気に最後まで読んでしまうことが多いのですが、つい後回しになってしまって早何年。今朝第1部を読了できたので、今夜この勢いで第2部、明日の夜は第3部の心...縛られてが読めるといいなぁ・・・。ブレナンの作品では、登場人物同士のつながりがあって、唇～のヒーローは「ザ・ハント」のヒロインと関係の深かった保安官ニックでした！最近、↓の新シリーズが発売されたようです。【送料無料】サドンデス ［ アリスン・ブレナン ］

  October 19, 2012

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  ラブレッスン　誘惑の覗き穴　シェリル・ﾎルト

  ＜あらすじ＞ 伯爵令嬢のサラは、ある館のパーティで久しぶりの休暇を満喫していた。自室でサラがくつろいでいるといつの間にか見知らぬ男・マイケルが部屋にいて、サラを誘惑し始める。ハンサムで魅力的なマイケルに心を奪われつつも、処女のサラは激しく抵抗する。実はこの館で開かれるパーティは性に堕落した貴族たちのもので、欲望を夜な夜な満たすのが常だったのだ。マイケルはサラがその事実を知らないことを悟り、明日にでも家に帰るよう警告する。マイケルが隣の自室へ帰った後、サラは彼が気になって眠れなくなっていた。すると壁に覗き穴があることに気付く。そこを覗くとマイケルが他の女を誘惑し始めていた…。遠い親戚の不幸やらなにやらで先週後半からちょっとごたごたしてました。ようやく一区切り、静かな時間が持てたのですが、メアリ・バログ新刊という気分ではなくて、積読本のなかで古そうな部類に少し手をつけることにして、発売が2010年6月のラブレッスン　誘惑の覗き穴を読了しました。積読の山には『・・・もう読まないかも？』と気持ちがくじけそうになるタイトルもあったりしますが、2年たっても手を付けることもあるということで、やっぱり買った以上は読もうという決意を新たにした出来事（爆）でした。 【送料無料】ラブレッスン [ シェリル・ホルト ]のスピンオフ、時系列的に続篇です。（ラブレッスンのヒーロー弟が今回の主人公）タイトルがかなり際どく、実際内容もHOT。ヒーローは貴族の庶子で賭博場の共同所有者。相当な放蕩者ではありますが、ヒロインはお育ちのよいお固い貴族令嬢ということで無垢な感じで、お互いにお互いの不幸な状態、孤独さに共感できる面もあって、ロマンス面の情緒は残した作品かなと思います。乱痴気騒ぎの舞台となった貴族未亡人の館に、知らず滞在することになった貴族令嬢が、危険だと言われているのになかなか立ち去らないというのは、いくら好奇心とはいえ説得力薄いかな・・・とは思いましたが、そのためあーんな危険なことやこーんなアブないことも目撃してしまったり。必要以上に長かったなーとは思いましたが、父親に見捨てられたという気持ちが強すぎてなかなか自分の気持ちを見つめられない、気が付けないヒーローの気持ちの変化が強く伝わってきた気がします。

  October 16, 2012

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  危険な男の誘惑　マヤ・バンクス、カーリーン・タブキ、シルヴィア・デイ

  【送料無料】危険な男の誘惑 ［ マヤ・バンクス ］ ＜あらすじ＞学費や生活費のためにバーでウエイトレスとして働くジェシーは、店をよく訪れるふたりの刑事に誘惑されつづけている。同時にふたりの男と関係を持つと思うだけで、自分がとても悪い女のように思えてしまう。躊躇っていた彼女だが、あることがきっかけで彼らの家を訪れることになった。それが、恐ろしい殺人事件に巻きこまれることにつながるとは思わずに……。ふたりのセクシーな刑事に誘惑されるヒロインを描く、マヤ・バンクスの『危険な関係』をはじめ、カーリン・タブキとシルヴィア・デイによるホットなラブロマンスを集めたアンソロジー。 オススメ度：★★★★☆　どこをどう切っても、HOTな短編集。（笑）マヤ･バンクスは期待通り（！？）の２対１のカップルでした。HOTなレベルもいつも通り。カーリーン・タブキは、マフィア専門の捜査員のヒーローが上司から証言台までのボディガードを命じられたマフィアの妻は昔一夜をともにした女性だった。 シルヴィア・デイは証人保護プログラムに入った女性がヒロイン。証言のために移動するところを狙われ、助けてくれたのは昔別れを告げた兄の親友でもある元恋人。後半の２作品とも、証言を阻もうとする影におびえながらの逃避行はスリルあり。警官や秘密捜査官、保安官などの制服組がテーマということで、男くさいヒーローがお好みのかたにオススメ。短編なので、あっという間に読了できました♪　これからもう一度読み返そうかな。

  October 7, 2012

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  求婚のワルツは真夜中に　ジュリア･クイン

  【送料無料】求婚のワルツは真夜中に ［ ジュリア・クイン ］ ＜あらすじ＞伯爵令嬢ベルは、社交界での花婿探しにうんざりしていた。趣味の読書を許可しようとすらしない男性ばかりに求婚されるのだ。そんなロンドンを離れ、公爵アレックスとその妻で親友のエマの館に滞在中、木の下でひとり読書をしているときに、ブラックウッド男爵ジョンと出逢う。ベルはジョンが公爵領に侵入したと思い、文句を言うが、それはベルの勘違いだった。けんかから始まった出逢いにも関わらず、ベルはジョンの気取らない態度とユーモアあふれる会話にときめきを覚える。２日後、令嬢にあるまじき行為と知りながらみずからジョンを訪ねたベルは、ますますその思いを強くする。ところがある日、ジョンはもう自分とは関わらない方がいいと告げてきた。ジョンは過去のある出来事から、ベルを幸せにはできないと離れることを決意したのだ。悲しみのあまりすぐさまロンドンに戻ったベルだったが、どうしてもジョンのことを忘れられない。きっと彼も同じではーそう考えた彼女は、ある計画を立てる。恋を知らなかった伯爵令嬢と心に傷を持つ男爵。ふたりの恋の行方は…。オススメ度：★★★☆☆　☆2.5くらい。 ジュリア･クインのデビュー作「【送料無料】すみれの瞳に公爵のキスを [ ジュリア・クイン ]」に続く3部作第2話。デビューして2作目ということもあってか、プリジャートンシリーズなどで楽しませてもらった乗りに乗った筆さばき、という流暢な話運びよりも、ややぎこちない印象が残りました。とはいうものの、このお話でもいかにもクインらしいにぎやかでユーモラスな家族像はヒロイン側（＋1作目のヒーローヒロイン含む）で存分に発揮されていました。ヒロインは1作目では文学少女といった知的で大人しめの印象で、はちゃめちゃをするエマのブレーキ役だった気がしましたが、恋を知って豹変（！？）。恋人の部屋に木登りしてまで押しかけていったりと、冒険を恐れずとことん情熱的に行動していました。ヒーローは戦争で負った怪我で軽く足をひきずり、目に見えない心の傷も負っています。身分や身体的な負い目から、恋に積極的になれないのですが・・・。登場人物の中では、自分の役目にはあまり熱心そうには見えなかったヒロインのコンパニオンのペルセフォネがいい味だしてました～。 ところで11月に発行が決まっている3部作最終話「野に咲く乙女に口づけを」は、ヒロインの親友として男性の立場から恋をサポートしていたダンフォード。「自分は結婚しない」ほうに結構な金額を賭けていましたね～。その恋の行方も気になりますネ。

  October 6, 2012

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  すべては君のために　キャサリン・オニール

  【送料無料】すべては君のために ［ キャサリン・オニール ］ ＜あらすじ＞まだ大戦の爪あと残る１９２６年の南仏、コート・ダジュール。戦争で没落したハプスブルク家の元王女ジュールは、無理やり結婚させられた夫のデロアンから逃れ、ここで一人住んでいる。父の仇でもある憎き夫の到来を知ったジュールは一計を案じ、巷で評判の夜盗パンサーをおびき寄せて夫との決闘を依頼することに。しかし、実際に現れた黒覆面の怪盗は、その報酬として金ではなくジュール本人を求めてきて…。美麗で濃密なラブシーン。深まるパンサーの謎。熱くスリリングな恋と冒険の物語。オススメ度：★★★☆☆　☆2.5くらい。 没落したハプスブルグの元皇女がヒロイン。意に染まない結婚相手から逃れるために夜盗パンサーに決闘を依頼しようとしますが、パンサーは一筋縄ではいかない相手で・・・。悪辣な夫の魔手が迫る中、パンサーにどんどん惹かれていくヒロイン。パンサーは誰なの？結構HOTなシーンが織り込まれていました。最後まで読むと、書かれていた場面が違った風に見えてくる気がして、もう一度読み返したくなる内容でしたね～。

  October 5, 2012

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  バラのざわめき　リンダ･ハワード再読中

  【送料無料】バラのざわめき ［ リンダ・ハワード ］ バラのざわめきがハーレクインセレクトから再販されたんですね～。久しぶりに読みたくなって何年かぶりに再読。友達に布教したりするために本棚から出したときに読んだ以来かなぁ。改めて初期のリンダパワーに脱帽。このヒーローの傲慢さ比類なし。マスコミに作り上げられたブラックウィドウという誤ったイメージを信じ込み、深い付き合いには乗り気ではないヒロインの意見も聞かず、突っ走ります。極めつけは結婚式の日の悪行三昧。その状況にいたるまでのヒロインの行動に完全に罪がないとはおもいませんが、ウエディングドレスのエピソードとか、何度読んでも、他人事でも、小説上のことでも、同情しちゃう。息苦しすぎて逃げ出してしまうなんて、すごく共感できました。ヒーローの強引すぎるやり方に、終盤ヒロインはもっともっとお灸をすえたらともおもいましたヨ。（笑） ＝＝＝＝＝＝＝＝＝忘れていたこのぐいぐいと作品に引き込まれてしまうパワーをもっと浴びたくて、誇り高きマッケンジーやらさらに引っ張り出してしまい再読中です。

  October 4, 2012

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  伯爵の告白　グレース・バローズ

  【送料無料】伯爵の告白 ［ グレース・バローズ ］ ＜あらすじ＞爵位や財産には興味がないセントジャストだったが、彼は国王から伯爵位を授かった。与えられたヨークシャーの領地は、管理されておらず荒れ果てているうえに、敷地内には以前そこをおさめていた伯爵の庶子である女児がうろついていた。その子どもーウィニーの父親が死んだのは、セントジャストのせいだった。彼女の面倒を見ているのは、屋敷の近くに住むパン職人のエミーだ。不格好なドレスに冴えない髪形なものの笑顔が美しいエミーは、ウィニーの親戚だという。父親を奪った罪滅ぼしに、ウィニーには必要なすべてを与えたい。セントジャストは、エミーに住みこみの家庭教師になってほしいと頼みー。オススメ度：★★★★☆ ★4.5　【送料無料】伯爵の求婚 [ グレース・バローズ ]に続く第2作今回読み始めると、前作の内容がうろおぼえということを踏まえても、あまりにもスピン臭漂う人物設定やセリフの細かい部分で「知ってるでしょうけど」的な表現がありイライラ。読了後、伯爵の求婚をよみかえしました。そうそう、そうだっけ。でも思わせぶりなので気になるのよ～。伯爵の求婚のあとがきによれば（読んでいてすっかり忘れてました）実際には洋書でのデビューも伯爵の求婚だったようなのですが、その前に４作ほど書きあげてあったシリーズ作品があるようで、今回も大活躍だったアメリー子爵のロマンスや、暴れん坊将軍（？）のようにやんちゃで困ると周囲にもてあまされ気味のヒーロー父の公爵のエピソードも発表されていない作品のなかにあるようです。（あとで忘れなければ、洋書のラインナップも確認してみます）前回ヒロインの兄としても人としてもどうしようもないヤツとして出演していたヘルムズリー。諸事情からヒーローがその跡を引き継いだのですが領地には問題てんこもり。そこでパン職人として働くヒロインは結構かたくなな感じで、最初は身分差のせいかと思っていたけれど、また別の理由もあり・・・。ヒーローは元軍人。どんな状況でもひるまずある意味戦い続ける人でしたね～。ただPTSDにも悩まされ、過去との折り合いをつけるのに苦しんでいます。そんな中で自分と同じ庶子のウィニーに優しく接し、荒れた領地を整え、ゆっくりと気持ちも癒やされていく様子が伝わってきたのと、自分には絶対にヒロインが必要だという確信に近い気持ちがすごく読んでいて心地よかったです。あと今回の作品の隠れた（？）テーマは「子を想う母の思い」 「母を慕う子の思い」だったかなぁと思います。庶子として生まれたヒーローが生母からの手紙をヒロインに見せるシーンは涙、なみだでした。これは二重三重の意味が持たされているんですよね、興味をもたれた方は、ぜひ本文でその意味をご確認ください☆

  September 29, 2012

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  プレシャス・スカイ　シャロン・サラ

   【送料無料】プレシャス・スカイ ［ シャロン・サラ ］＜あらすじ＞運命はかくも残酷なのかと、アマリーは涙に潤む目で天を仰いだ。最愛の祖母を亡くしたのは先日のこと。天涯孤独になった彼女は祖母が遺した屋敷に住むため帰郷したのだが、そこに現れたのが４人の男たちだった。彼らは追われる身らしく、たちまち屋敷を占拠すると、怯えるアマリーを軟禁したのだ。そんな彼らの中に異彩を放つ男がいた。その男ニックは風貌も他の荒くれ者と違って洗練され、絶対に君を守ると真摯な表情でアマリーに誓った。ばかげている…頭ではそうわかっていても、今のアマリーには彼の言葉だけが支えだった。オススメ度：★★★★☆ 3部作のなかで一番好みでした。【送料無料】エターナル・スカイ [ シャロン・サラ ]、【送料無料】エンジェルズ・スカイ [ シャロン・サラ ]に続く3部作最終話。ひとつの町を竜巻が襲い、住民の明暗を分けます。どの作品もその前後のお話ですが、それぞれ焦点をあてられる人物が違っていて、その巻ごとのドラマは巻ごとに完結しているので、独立して読むことができます。この巻では、町を出てテキサスの高校で働いていて悲惨な暴力事件に巻き込まれ帰郷した元高校教師がヒロインです。まだ傷も治らず、唯一の身内も自分の暴力事件がきっかけの心臓発作で亡くしてという悲惨な状況のところに、まだ辛いことが足りないのかとばかりに、竜巻で収監されていた囚人４人が自分の家で籠城するというとんでもない事態に巻き込まれます。ヒーローはその囚人のなかのひとり。麻薬捜査のために潜入している捜査官です。自分の仮面、ひいてはいままでの捜査を無駄にしないようヒロインには自分の身分を告げられませんが、影に日向にヒロインを守ろうと行動してくれます。ただ完全には守りきれないときもあり、 ヒーローの本当の身分を知らないヒロインは「心が壊れてしまうのでは」と心配になるほど追いつめられていきます。ヒロインが亡くなった祖母を思い返すたび、胸にせつなさがこみ上げてきました。よいことも悪いこともたくさん眺めてきた古い家で、辛いことが多かったヒロインが幸せになれそうなラストシーンに胸いっぱい。読了後、家族を抱きしめたくなる作品ではないでしょうか。

  September 28, 2012

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  黄金の指に奏でられ　アリソン･ジェームズ

   【送料無料】黄金の指に奏でられ ［ アリソン・ジェームズ ］＜あらすじ＞ 料理番組のアシスタントをつとめるリサには、秘密があった。祖母から遺されたサンフランシスコのアパートで、金色の巨大なドラゴン、ケイレブと暮らしているのだ。うぬぼれ屋で毒舌家でテレビ好き─―そんなケイレブといっしょに過ごすうち、孤独なリサの心はとかされていく。しかしある夜、何者かの襲撃を受けた彼女の前に現れたのは、たくましき戦士に変身したドラゴンの姿。ラピスラズリの瞳、太陽のようにまばゆい肌と金髪をもった勇猛なボディガードは、ある強大な"力"を祖母から受けついだリサを、魔の手から守るためにやってきたのだった……。実力派作家が贈る、灼熱のパラノーマル・ロマンス!!オススメ度：★★★★☆　★3.5かな。最後まで萌えられなかった。アリソン･ジェームズって、ジェニファー･アシュリーのパラノーマル作品用ペンネームだったんですね～。あとがきで読んで知りました。でも正直大好きな「【送料無料】はじめての愛を知るとき [ ジェニファー・アシュリー ]」に比べてパンチに欠ける作品だったかも・・・。私にとっては当たり外れが多いと感じる作家さんです。パラノーマルもファンタジーも大好きなので、「普通に世間で働いているリサには飛びっきりの秘密がありました。それは・・・家に帰るとドラゴンが留守番ということ。それもテレビ好きな！！！」ということで、あらすじを読んでわくわくしていたのですが、確かにヒーローのドラゴンはちょっぴりうぬぼれやだけどとってもキュートな男性で、こんなドラゴンに守られたーい♪　という感じでした。が、シリーズ全3巻の最初ということで、読んでいて敵なのか味方なのか混乱させられ、ヒロインの性格が（理由があって）途中で豹変してしまい、うーーん。困難を乗り越えての成長とは意味が違うかなと思うので、ちょっと物足りなかったかな。私の中のドラゴンもの金字塔は、ロマンスではなくライトノベルですが、やさしい竜の殺しかた。（あれ、これもまた個人的再読の嵐のさなか、津守さんの作品ですね。カラワンギサーガラからは今度そちらへ突入・・・？）やさしくて、強くて、懐の広いドラゴンたちは理想のヒーローだと思ってまーす。

  September 21, 2012

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  ＜番外＞子爵ヴァルモン　さいとうちほ

  【送料無料】子爵ヴァルモン～危険な関係 2 ［ さいとうちほ ］ 読むまで知らなかったのですが、原作のあるお話だったようです。放蕩者の貴族が手もなく良家の子女をたぶらかし、はじめての愛を知り、死でもって過ちをつぐなう、ハッピーエンドのロマンス作品やハーレクインに慣れたこの身には、かなりヘビーな内容でした。原作は手紙だけでつづられていくようなのですが、漫画では背景として描かれている人物や社交会場や社交界の華やかさ、怖さ、えげつなさのようなものが小説で読むよりもストレートに伝わってきた気がします。人の悪意が立ち上ってくるようなノワールさなので、読了するにはある程度気合が必要かも？

  September 16, 2012

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  漆黒の乙女の吐息に　コニー・ブロックウェイ

  【送料無料】漆黒の乙女の吐息に ［ コニー・ブロックウェイ ］ ＜あらすじ＞１９世紀ロンドン。怪しげな降霊会に潜入し、「偽霊媒師」の所業を暴いた弁護士グレイ。彼はそこで出逢った神秘的な黒髪の女性フランセスカに心を奪われてしまう。後日、グレイはもう一度逢いたくて彼女の住まいを訪ねたが、すでにもぬけの殻。その後の消息はつかめなかった。そして６年後ー。グレイは魔女が棲むと囁かれているスコットランドの田舎町を訪れた。後見人を務める娘の命が危ないという匿名の手紙が兄のもとに届き、グレイが真相を確かめに来たのだ。その町で、彼は驚くべき再会を果たす。あのフランセスカが、素性を隠して家庭教師として暮らしていたのだ。なぜ彼女がここに？匿名の手紙と何か関係があるのだろうか？疑念に苛まれながらも、妖艶な彼女への恋心を再燃させるグレイは…。ＲＴ誌レビュワーズ・チョイス賞受賞のブロックウェイ会心作。オススメ度：★★★★☆　★3.5かな。ストーリーがよく練られていると思いました。なんだか一クセも二クセもあるヒロインとヒーローでしたね。大人の恋。サイドロマンスでは、若者の恋が同時進行して、円熟した恋情と若く勢いある恋と好対照をなしていました。信じられないものを信じようとする詐欺にだまされる人たちの描写や、若者たちの思いや発言の青さが光っていて（笑）、筆者の人間への厳しくも温かい目線を感じました。今回はヒロインが交霊会主催の関係者ということでピュアな乙女からは程遠くて、手ごわく、人生の辛い面も味わった人物です。だからこそ、付き添う若い女性には同じ目にはあってほしくないと思っていますが、自分の過去を隠したままでは若くて広い世界に飛び出したい若者をなかなか説得することができません。一方ヒーローのほうは、過去の事情から交霊会詐欺を暴くのを生きがいにしている人物。それなのに、詐欺を働いたと考えている人物に惹かれてしまい、信じられないのに信じたい、だまされているのだろうかという疑心暗鬼に苦しみます。作品は全般的に妖しげな雰囲気には陥らず、重くはなりすぎない雰囲気の中でいろいろと事件が起こりつつ、作者のさまざまな仕掛けが最後にうまくまとめられていたかなーと思いました。ブロックウェイのなかで私は【送料無料】あなただけが気になる [ コニー・ブロックウェイ ]とか、【送料無料】純白の似合う季節に [ コニ-・ブロックウェイ ]が好きで、【送料無料】ふりむけば恋が [ コニー・ブロックウェイ ]とかも強い印象を持っています。今回は最高作ではないかもしれないけど、登場人物たちの人間味が味わいぶかかったかな。

  September 11, 2012

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  捧げられた乙女　アニー･バロウズ

   【送料無料】捧げられた乙女 ［ アニー・バロウズ ］＜あらすじ＞領主の娘ながら家族を失い、財産をなくした１６歳のマディは、途方に暮れていたところを助けられ、きらびやかな宮廷の片隅でひっそりと生きていた。そんなあるとき、突然彼女は王の忠臣と結婚するよう命じられる。王の慈悲により、マディは亡き父の土地を継ぐことになり、彼女の夫が新たな領主としてその地を治めるというのだ。わたしは領地を手に入れるための道具にすぎないのだろう…。だがほかになすすべはなく、マディは結婚を承諾した。そして婚約式の日、冷徹な表情の花婿と対面してマディはおののいた。サー・ジャレイントー初めて胸をときめかせた相手がそこにいた。この作品を読む前は前夫に虐待されていたヒロインという結構ヘビーな　【送料無料】月光のプロローグ [ マーガレット・マロリー ]を読了していたのですが、偶然似たテイストが続いてしまったかも。肉体的な虐待まではいかないんですが・・・。ヒロインは反逆者となった領主の娘。そのため身柄は王が後見人として預かるということで宮廷の片隅で目立たぬようひっそり生きています。偶然、自分にまつわる悪だくみを立ち聞きしてしまったことから、何とか宮廷から抜け出そうと考えていたところ、王から結婚の命令があり、それを手立てにすることにします。そんな事情を知らないヒーローは 、身分が低いことや領主としての経験がないことから、自分に自信が持てず、ヒロインにあたります。お互いの身分を知らないときには好感を抱いていたはずなのに・・・。 月光のプロローグは読んでいて辛くなるほどヒロインの酷い過去、試練があったりするのですが、ヒーローの包容力があり、懐の深さがあって、読者には幸せの予感がもてたところが違ったのかも。ヒストリカルの発行点数が少ない中で、どうしてこの作品が翻訳されたのかな～。読んでいてあまり幸せな気持ちになれませんでした。

  September 8, 2012

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  ハイランダーにとらわれて　ジュリアン・マクリーン

   【送料無料】ハイランダーにとらわれて ［ ジュリアン・マクリーン ］＜あらすじ＞１７１６年。イングランドの公爵である父を亡くしたアミーリアは、婚約者と結婚するためスコットランドの砦を訪れるが、“ブッチャー”の異名をとるハイランドの戦士ダンカンによって誘拐されてしまう。恐怖と怒りにかられながらも、いつしかダンカンの男性的な魅力に惹かれていくアミーリア。一方、復讐のための道具として彼女をさらったはずのダンカンも、その勇敢さと美貌に心を動かされて…。旅の果てにふたりを待ち受ける運命とは？大人気作家が贈る波瀾万丈のスコティッシュ・ロマンス。オススメ度：★★★★☆　誘拐や戦闘シーンなど結構リアルなため、気力のあるときにオススメ大義に身を捧げて戦うことにも、復讐することにも、愛することにもひたむきに情熱的なハインランダーがたっぷりつまった作品でした♪　誘拐されるヒロインのおびえや殺戮はかなり真に迫っていて、読みながら手に汗を握ってしまいました。 途中、あっ！という展開もあって最後までノンストップで読了しました。争いが憎しみの連鎖を招いてしまい、泥沼からなんとか抜け出そうとして、時には失敗してしまって・・・ヒロインの主張は作者の考えに近いのかなぁと思いますが、大事な場面で失敗するヒーローもまたある意味人間らしさを表現していたのではと思います。しみついた考え方、動き方をかえるのは本当に難しいことですよね。同じように戦闘シーンその他に迫力をお求めの向きには、【送料無料】タータンの戦士にくちづけを [ パメラ・クレア ]や不朽の名作アウトランダーシリーズはオススメです♪

  September 6, 2012

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  その城へ続く道で　リンゼイ・サンズ

   【送料無料】その城へ続く道で ［ リンゼイ・サンズ ］  ＜あらすじ＞スコットランド領主の娘メリーは、不甲斐ない父と兄に代わって城を切り盛りするしっかり者。ある日、イングランド領主のいいなずけが遠征から帰還したと告げられ、急遽結婚することに。まだ見ぬ未来の夫に想いを馳せつつ、彼のもとに旅立つ。しかし目の前に現われたのは、昼間から“酔っ払った”ようすの男性ー城主のアレックスだった。そんな姿にはじめ落胆するが、日ごとに責任感のある誠実な人柄に触れ、心を寄せていく。そんななかアレックスの周りで不可解な出来事が続き…。オススメ度：★★★☆☆　★3.5くらいかな。【送料無料】ハイランドで眠る夜は [ リンゼイ・サンズ ]で始まったシリーズ第2作。第1作が虐待されているけれど無邪気でけなげなヒロイン＆無口で無骨なハイランドヒーローという好みの設定だったので、シリーズ続編を楽しみにしていました。第2作にも、1作目のカップルがたくさん出てきましたよ。そして意外にもあの憎らしい継母も！！！第2作ヒーローは前回のヒロインの兄です。ずっと遠征に出ていて、確か1作目では名前と思い出しか出てきていませんでした。幼いころに取り決められた婚約者がいて、結婚は帰郷した以上先送りできなくなってきましたが、ガミガミ女との異名をとる女性との結婚をしぶっています。一方、父と兄2人のよっぱらい3人組の面倒を母が亡くなった16歳からみているしっかり者のヒロイン。酒を飲んで暴れるしか能がない3人のかわりに、城の切り盛りのほかに兵士の訓練まで（！）こなしてしまう頑張りぶり。まだ見ぬ婚約者にはハンサムでお酒を飲まない人で・・・と夢を持っていますが、初対面からわけあって泥酔状態のヒーローとご対面。ユーモアあふれるエピソードの数々には、今回も笑わさせていただきました。ヒロインの久しぶりの里帰りのシーンでは、一瞬、欠点があっても家族っていいなと思わされましたが、よっぱらい3人組はかなりのダメンズでしたネ。自分の身内にはいらないかも。（笑） 次回のヒーローは、今回のヒロイン兄で、母親によって別の親族のところで育ち（やはり遠征にでかけていて）行方不明になったという人物。 ダメンズに活をいれてくれそうですよ。そういえば第1作に続き、結婚式の夜に片割れがノビていて・・・というシチュエーションが見られましたね。ひょっとして第3作も？？？

  September 4, 2012

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• オリンポスの咎人　アムン　ジーナ・ショウォルター

  ＜あらすじ＞ アムンは体内に取り込まれた無数の魔物の声に正気を失いかけていた。他人の“秘密”をのぞく力を持つ彼は数週間前、仲間を助けるために地獄に赴き、邪悪な 思考を取り込みすぎたのだ。その重荷を仲間に背負わせぬよう、彼は固く口を閉ざして一人苦痛に耐え続けている。ところがそこへ、謎めいた金髪の女が現れた とたん、悪しき声が静まり返った。アムンは安らぎを与えてくれた彼女に強い結びつきを感じるが、彼女の頭から飛び込んできた秘密に恐怖をおぼえる。そんな ことがありうるだろうか?　彼女がかつて仲間を殺した敵だとは。 シリーズ第7作。モニター本に当選していただきました♪今回のヒーローはイイ！魔物が汲み取った周囲の人の秘密をとめどなく話してしまうため、ずっと口を閉ざしていることを選んでいる秘密の番人アムンが今回のヒーローです。また次回作ヒーローのストライダーのロマンスの伏線のエピソードがこれでもかと引かれてしましたので、ストライダーファンの方も必見かも。 ロミオとジュリエットのように、お互いが誰だかわからないままに、強く惹かれあい、また内に秘めた魔物も特別な反応をしめした二人。 でもその二人の間には、簡単には乗り越えられない過去の過ちと誤解、そして現在の咎人×ハンターという深い対立構造が大きくたちはだかっていました。自分に巣くう魔物を払い、周囲に迷惑をかけず二人の関係を追及しようと、再び戻ることはないと決意していた地獄へと戻ることになりますが・・・。アムンは地獄での道行で、過去の過ちや親友を殺したハンターという存在であることすべてをひっくるめて素直で傷つきやすいひたむきなヒロインに、不器用ながら深い愛をそそいでいきます。言葉数は少なくても、行動で表現された滅私の愛情は感動的でした。ヒロインのヘイディも暗黒の戦士を憎む哀しい理由がありました。ハンターとして憎しみを糧に生きてきた彼女が自分の気持ちを認めるのも簡単なことではありません。 親友や家族を殺した人、殺すのを手助けした人物を赦せるでしょうか。愛せるでしょうか。復讐心は消えるのでしょうか。赦されない過ちはあるのでしょうか。「過ちと赦し」について、強く考えさせられた1冊でした。

  September 2, 2012

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  金色の魔女と闇の女王　スーザン・キャロル

  【送料無料】金色の魔女と闇の女王 ［ スーザン・キャロル ］ ＜あらすじ＞ 不思議な力をもつ“大地の娘”たちの地、フェール島。母を亡くし、ふたりの妹と暮らしていたアリアンヌのもとに、ある日、無骨で逞しい大男ルナール伯爵が 結婚を申し込みに訪れた。いちどは断ったものの、彼は再びフェール島に現れ、アリアンヌに魔法の指輪を贈る。この指輪に念じれば必ずきみのもとへ駆けつけ る、ただし三度使ったそのときは結婚を承諾する、という条件で。彼を追い払いたいがために指輪を受けとったアリアンヌだったが、闇の女王と囁かれる時のフ ランス王太后カトリーヌの陰謀に巻き込まれ、伯爵の指輪に祈りをささげることになり…。壮大な史実と魔法が絡み合う珠玉作。オススメ度：★★★★☆　前回の幻想的な雰囲気は一転、今度は孤島の無冠の白魔女と、伯爵という地位と戦士としての経験もあるヒーローのロマンス。権力者の女王から仕掛けられる重厚で密な権力ゲームも見ごたえあり。 父は出奔してしまい、（架空の場所）フェール島のレディ、女主人として病死した母の肩書を継いだヒロイン。地位や立場が人を育てるという言葉を読んでいて思い出しましたが、両親がいなくなり、妹二人を抱えて日々のやりくりや不安を抱えて生きる一人の女性が、経験を通じて鍛えられ、レディに相応しい女性へと成長していきます。ヒーローはヒロインに求愛しますが、それには彼の生まれにまつわる複雑な事情があり、最初は恋愛感情とは遠いものだったかもしれません。窮地に陥るたびにとんできてくれるヒーロー。ヒロインは肩にかかる重荷を一緒にになってくれそうな彼に次第に心を許していきます。ヒロインの立場をできるだけ尊重しようとするヒーローは貴重な存在だなと思いましたね。

  August 30, 2012

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  空色の瞳の異邦人　エリザベス・ヴォーン

   【送料無料】空色の瞳の異邦人 ［ エリザベス・ヴォーン ］＜あらすじ＞きよらかな滝にいだかれた王国ザイは近年、騎馬民族のたびかさなる襲来に苦しんでいた。彼らを率いるのは、あざやかなブルーの瞳、あめ色の肌をもつ将軍キャット。あまたの国を蹂躪してきた彼は、ザイ国に条件つきの和平を提案する。その条件とは誇り高き王女、ザイララを“ウォープライズ”-戦利品としてささげること。ララは民の行く末を想い、冷酷な将軍の奴隷として生きていくことを決意するが、ウォープライズという言葉には秘められたもうひとつの意味があった…。ふたつの国のはざまで惹かれあう二人の、宿命の愛を壮大に描いたファンタジック・ロマンス。オススメ度：★★★★★　まだ8月ですが、2012年で読む本のなかで個人的には一番の予感。匂いや味、色など、まざまざと浮かんでくるような描写でした。ページをめくるたびにドキドキわくわくさせられて、もう５回以上読み返してしまったかも。個人的には今年イチオシの作品です。ファンタジー的風味の異文化交流？ロマンスです。 結構きびしい場面も登場しますが、あくまでもロマンスというスタンスで、残虐性やヒロインの逆境などの点で見えない境界線が筆者によってひかれている気がしました。なので、広い読者層に受け入れられやすい土壌があるのではないかなーと思います。架空の国ではありますけれど、異文化に生きる登場人物たちの交流、ぶつかり合いを通して、読んでいる私たちに自分たちの文化や争いを改めて考えさせてくれる作品ではないでしょうか。ところで読んでみて素朴な疑問。＜ネタバレあり＞ カヴェージってどんな飲み物だと思います？　最初は常習性がある麻薬みたいなものかなと思ったんですが、ひょっとしてコーヒーをイメージしているのかしら？　みんなが困っている頭痛はこの飲み物のせい？ ジョデンの悪態「ブラグネクト」ははたしてどんな意味？　私は異教徒とかそんな意味かなーと想像してますが、もっと過激かしら？ 再読したときに気がつきましたが、最初に読んだときは面白さのあまり早く読みすぎてマーカスがはじめて「ララ」と呼んだところを読み飛ばしていました！　みなさんは気がつきました？サイマスには特別な魅力がある、というようにジョディンがレイフにほのめかされたシーンがありましたね。それってなんだか意味深に思えたんですが、二人はそんな関係なの？？？かんぐりすぎでしょうか。もう続編が待ち切れません！

  August 29, 2012

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  荒野の果てまで連れてって　キャシー・マクスウェル

  【送料無料】荒野の果てまで連れ去って ［ キャシー・マクスウェル ］ ＜あらすじ＞１８１０年、ロンドン。舞踏会の夜、令嬢アビーはいずれ結婚するだろうと思っていた幼なじみから、公爵令嬢と婚約するので今後は愛人になってくれと告げら れる。落ち込むアビーを放蕩者のバスコニア男爵がダンスに誘ってくれたが、今度は男爵に恋する伯爵夫人が嫉妬から彼を平手打ちするという騒ぎが起きる。醜 聞を嫌う夫人の夫から土地の権利と引き替えにロンドンを去るように求められた男爵は、領地を持つという夢のために条件を呑むことにする。事業を始める資金 が必要となった彼の脳裏に浮かんだのは、多額の遺産を相続したアビーだったー。突然の求婚にアビーは驚くが、ちょうど父親から１３人の子持ちの年配男性の 後妻にと言われていたため、男爵が語る楽園のような新領地の話を疑いつつも、正直に彼女の財産が必要だと話した彼と運命を追い求めてみようと決意する。男 爵はついに手に入れた領地を夢見て、アビーはみずからの人生を切り開くために、ふたりは北の地へと駆け落ちするーＲＩＴＡ賞ノミネート作、ついに登場。オススメ度：★★★★☆　★３．５くらいかな。初邦訳作家さんということであまり期待せず読み始めたのですが、中盤から終盤まではヒロインがよくて、ぐいぐいと引き込まれましたね～。公爵令嬢と銀行家が駆け落ちして生まれたヒロイン。母はその結果父親から縁を切られていたりと、社交界のいわばはずれに位置する女性です。とはいえ、非常に裕福である両親からは大切に育てられている上流階級の女性です。一方、イギリスに住むしゃれ者と名高い放蕩者のスペイン貴族のヒーローですが、物語が進むにつれて、噂やうわべの見かけが剥がれ落ちてきます。でもこれはヒロインも同じかも。さまざまな事情で駆け落ちへと突き進む二人ですが、現実は厳しいものでした。でもこの二人が、とくにヒロインがよかったのは、お嬢様育ちにもかかわらず、生まれを理由に社会からのけものにされてきた事情からか、両親から十分に愛され、健全な自己が育まれていたのか、精神的にかなりたくましかったですね。逆境から逃げずに立ち向かい、素敵な女性へと成長している様子が読んでいてとてもすがすがしかったです。終盤、愛をとるか、自分の居場所を守るか、苦悩する場面は読みながらドキドキ。ヒロインに家族を大切にさせた作家の姿勢にも共感できました☆

  August 24, 2012

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  闇に煌めく恋人　ジェイシー・バートン

  【送料無料】闇に煌めく恋人 ［ ジェイシー・バートン ］＜あらすじ＞強大な魔力を持つという伝説の石ブラック・ダイヤモンド。考古学者のアンジェリークは依頼を受け、危険を顧みずに謎の石を発掘した。だが、その依頼主の正体は、石に宿る力を我がものにしようとたくらむ、闇の支配者デーモンだった。自分が悪の組織に利用された事実に愕然としながらも、ダイヤを渡すわけにはいかないと、発掘現場から持ち去ったアンジェリーク。次々とデーモンの追っ手が迫りくるも、彼女を守ってくれたのはデーモン・ハンターのライダーだった。過酷な逃亡生活のなかで、お互いの魅力に惹かれずにはいられない二人。しかし、凶暴な父を持つライダーは、自分にも父と同じ血が流れ、愛する人を傷つけてしまうのではと恐れるあまりー。光と闇の壮絶な戦いに巻きこまれた二人の運命は、はたして！？-。あらすじからパラノーマル作品のようだったので、どんな作品なのか興味がありました。ただジェイシー・バートンというと、ファンの方には申し訳ないのですが、個人的には多少ホットだったかな、作家さんがバイク好きな人なのかなという印象だけ残っているかなりイマイチだった【送料無料】風の彼方へ [ ジェイシー・バートン ]。今回の作品は偶然古本屋さんでGETできたので、読了。翻訳されたのも２作目なので、それなりに人気のある作家さんなんだろうと思うのですが、私は肌が合わないのかもしれません。冒頭から「この話はシリーズ2作目なのか、それとも他で発表されている序章があるんだろうか？」と何度も感じるほど説明不足というか、読者置き去りの印象。作家さんは自身の世界に萌えていて話をどんどん展開されても、パラノーマルは世界観をある程度は説明していただかないと、ついていけませんよ～。 ヒロインは考古学者ということなのですが、ただ何かを発掘することができたというためだけの設定としか思えず・・・。学者というほど知的な面は伝わってこず、なんで考古学で生活しているのかという理由も見当たらず・・・流し読みだったので、読み落としているかもしれませんけど。ヒロイン妹のほうも、なんでアトランティスなのか、パラノーマルの世界設定とリンクして、それが出てくるならもっと深いかなーと感じたんですけど。単に謎めいた宝の符号としてもっともらしく聞こえるのがそれだったのか、というような、とってつけた印象が否めなかったです。インディージョーンズばりのアクションはヒーローたちが代わってアクションしてくれていましたので、結構活劇シーンはありましたが、正直、正義と悪の戦いというシンプルすぎる構図は退屈だったかも。唯一、悪に堕ちるかもしれない妹と正義の味方なのに悪に堕ちたことがありそうな彼のエピソードがいい味だしていた気がします。ホットな短編とかなら今後も読む可能性があるかもしれないですが、長編はもういいかな。＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋いまご本人のサイトでチェックしてみたら、どうやらシリーズ第3作にあたる作品なのかもしれません。「The Demon Hunter Series」と銘打った作品が４作並んでいました。Surviving Demon IslandHunting the Demon The Darkest Touch  ←闇にきらめく恋人Taken by Sin  ・・・今作のヒロイン妹、イザベルとダルトンのロマンス。

  August 22, 2012

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  あなたに恋すればこそ　トレイシー・アン・ウォレン

   【送料無料】あなたに恋すればこそ ［ トレイシー・アン・ウォレン ］＜あらすじ＞伯爵令嬢のクレアには生まれたときから決められた許嫁がいた。お相手の公爵エドワードは誰もがうらやむ紳士だが、五年前に会ったきり音沙汰がない。そんなある日、クレアに突然手紙が届き、公爵は彼女のもとを訪問するや否や、正式にプロポーズを申しでる。淡い想いを抱いていたものの、公爵にとっては“義務”としての結婚でしかないと気づくと、クレアはわざと公爵夫人にふさわしくない振る舞いをして婚約破棄を企む。そんな向こう見ずな言動が公爵の気を惹くことになるとも知らずに…。オススメ度：★★★★☆　親同士の約束で、生まれたときからの婚約者カップル。シリーズ第3作。面白かったですが、シリーズの中では他の2作のほうが好みでした。今回は、仲のよい親同士の約束で、ヒロインが生まれたときから婚約者となったカップルのロマンス。同じように親の勧めで結婚したと思われる自分の両親の結婚を見ていて、父親の愛を得ようと努力する母の姿を見て結婚には愛がなければと思うようになっているヒロイン。幼いころに一度、そして16歳に会ったときにすっかりのぼせ上がりますが、思いがけずヒーローの本音を立ち聞きしてしまい・・・。好きなんだけれど、愛してくれないなら結婚できないと思いつめ、彼から婚約破棄してもらおうと上流階級の最高ランクの女性としてはありえないような無茶な行動で次から次へと社交界にスキャンダルを巻き起こすヒロイン。ヒロインの無邪気な心情や世間知らずさ、幼さはよく伝わってきて、実際こんなスキャンダルを起こすことも許されないで嫁いでゆく貴族女性は多数なんだろうなぁとなんとなく同情心を抱きながら読み進めました。ヒーローはあまりにも心が広すぎ、素敵過ぎ、なんだか物足りないくらい・・・。なんともお育ちも性格もよい生粋のおぼっちゃまかなと思いマシタ☆　釣り針にかかりながらビッタンビッタンとはねまくるお魚のようなヒロインに大人の対応してましたね。だんだん理性が切れ掛かっていくのもご愛嬌。正統派貴公子のロマンスをお探しの方にはオススメのロマンスかもしれません。＜シリーズ作品＞「【送料無料】その夢からさめても [ トレイシー・アン・ウォレン ]」 ハンディキャップヒーローとなりゆきで偽装婚約「【送料無料】ふたりきりの花園で [ トレイシー・アン・ウォレン ]」　内気なヒロイン父による借金をたてに取った半恐喝婚 ＜トレイシー･アン･ウォレンの中で、イチオシ作品＞【送料無料】昼下がりの密会 [ トレイシ-・アン・ウォレン ]弟の借金をかたにとられて未亡人が半強制の愛人契約

  August 21, 2012

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  モンタナの風をつかまえて　ジュリー・ガーウッド

   【送料無料】モンタナの風をつかまえて ［ ジュリー・ガーウッド ］＜あらすじ＞１８６８年ロンドン。令嬢テイラーは今夜、最愛の祖母との約束を果たすつもりだった。そのために祖母の最期を看取れず、見ず知らずの男性と結婚することになろうともー。気丈な伯爵夫人はモンタナからやってきた貴族の庶子ルーカスに美しい孫娘を託した。謎多き彼にはこの取引に応じざるをえないある事情があった。ボストンに到着次第、婚姻は解消され、テイラーは姉夫婦の遺した幼い双子を引き取り、卑劣な叔父の手の届かぬ場所で姪たちを育てるはずだった…。偽りの婚姻と知りながらも、ふたりはいつしか惹かれあっていくが、そんな彼らに悪夢のような出来事が迫っていたー。オススメ度：★★★★☆　ガーウッドファンなら、がっかりすることはないハズ。読みきり。変わり？ウエスタンもの。 今回のヒロインも、世間知らずで、前向きで、無垢なパワーでわが道を行きます。貴族令嬢でありながら、アメリカのマウンテンマンにあこがれて、スコットランドの親戚宅の庭で野営（・・・）したりする変わり者。目的があって訪米しますが、途中失敗もあり、イギリスから追いかけてくる悪夢もあり、痛い目にあうことがあっても、くじけません。初めはお金のために夫となり、アメリカまで付き添うことになったヒーローも、次第にヒロインのパワーに巻き込まれ、影に日向にヒロインを護ります。読了後、感謝の気持ちで作り続けられるロッキングチェア20脚で身動きがとれなくなっている家を想像して笑ってしまいましたよ。ヒロインの祖母の伯爵未亡人は愛する孫娘に実に素敵なプレゼントをあげたものだなぁと思いました。 なんだか読んでいてとっても元気になるストーリーでしたが、しみじみ感もあり☆ガーウッドのヒロインはどの作品でもそうですが、性善説を地でいっているというか、周囲を信頼し、悪いことや不幸があっても、楽なほうには流されず、正しいことを信じて頑張るんですよね。それが時には外野からみていてもどかしかったり、ほほえましかったり、ちょっとドンキホーテを見ているような気分になることもありますけど、そのひたむきさが周囲を巻き込んで大きな変化をよび、時にはびっくりするようなことを成し遂げたりするわけです。まぁ現実にはここまでうまくいくことはないかもしれませんが、こんな風になったらいいなぁという希望のようなものを読ませてもらっている気がします。

  August 16, 2012

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  無垢な花に約束して　エリザベス・ホイト

  【送料無料】無垢な花に約束して ［ エリザベス・ホイト ］ ＜あらすじ＞家族が決めた完璧な男性と結婚するーそれが公爵令嬢ヘロの定め。そして迎えた婚約発表の舞踏会の夜。ヘロがドレスを直そうと立ち寄った小部屋で、偶然居合 わせたのは美しい緑の瞳の男性だった。「いい子だー」彼はそうささやき、あたたかく大きな人さし指をヘロの唇にあて、言葉巧みに誘惑してくる。公爵令嬢に ひるむこともない。この悪党は誰？誘惑を振り切りやっとのことで舞踏室に戻ったヘロは、婚約者の弟グリフィン・リーディング卿を紹介されて息をのんだ。そ こにいたのは、先ほどの無礼な緑の瞳の男！彼は真面目な兄と何もかもが正反対で、悪名高い放蕩者だった。しかし本当の彼は、金に疎い兄の代わりに一家の華 やかな生活を支えるため、家族に秘密でジンの密造に手を染め、悪役を一手に引き受けていた。真実を知らないヘロは貧民街の孤児院を訪れたときにグリフィン と再会し、ある取引を交わすが…。オススメ度：★★★★☆　メイデン通りシリーズ第2話。このシリーズは、作品の舞台のひとつでもあるメイデン通りという治安の悪い地域にある孤児院も含まれることもあり、そこには陽の当らない場所で暮らす人々の営みもうつしこまれ、燃え上がるロマンスのなかにも、どこか暗さが漂います。自分らしさや情熱を、身についたたしなみと身分をわきまえたふるまいでかくし、周囲からは完璧に見えたヒロインの公爵令嬢ですが、そんな完璧さを突き崩すような相手に出会ってしまいます。その相手は、婚約者の弟。そしてその弟は過去に兄の妻を奪い妊娠させていたという噂がつきまとっていました。燃え上がる禁断の愛の一方で、メイデン通りのほうもジンの密造酒の主導権争いが死人もでるほど激化していきます。その背景では次回作の伏線が静かにぴんと張られて行きます。最終頁には「どっひゃー! そうきたか」と思いましたよ。1巻目のあのエピソードは忘れられないものですよね。もう出版も決まっているようで、次回ヒロインは、孤児院を手伝うようになったサイレンスだそうです。

  August 10, 2012

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  ヴァンパイア・コレクション（角川文庫）　スティーブンキング他　

   ヴァンパイア・コレクション / S．キング他【中古】afb【10P23Jul12】【ブックス0726】 ＜あらすじ＞古来より、恐ろしい闇の生き物として人間に取り憑き、“生命の源”である血を啜ることで不死の存在であり続けるとされた「吸血鬼」。ブラム・ストーカーの古典的名作『吸血鬼ドラキュラ』以後も、このモンスターのイメージは様々な小説のモチーフとなり続けている。本書では、本邦初訳の古典から、S・キング、A・ライス、R・ブラッドベリ、W・アレン等、現代の超一級の幻想文学作品までを幅広く取り上げる。いまだかつてない、吸血鬼物語の集大成。 ヴァンパイアロマンス大好物な私ですが、古典的な作品は高校生ぐらいを最後に読んでいないなーと思って図書館で借りてみました。おどろおどろしいゴシック調の雰囲気の短編満載。 トゥルーブラッドとか、ブラックダガー兄弟団とかは、吸血とか、血で生きるといった設定はあるものの、昔ながらのヴァンパイア伝説とはまったく別物なのかもと感じました。 でも昔ながらのドラキュラ伝説をよく踏まえて書かれているかなぁと思ったのが、カルパチアン一族の 愛をささやく夜明けから始まるシリーズ。ただ吸血鬼への迫害の様子とか、吸血鬼（作中では吸血鬼は変異した存在でカルパチアンという一族ですが）側？の気持ちに沿ったものになっていたかも。 数日前の新聞記事で実際にヴァンパイアハンターとして活動した人もいたらしいとか読みましたが、こういった伝説・創作物に煽られて無実の人が惨く殺されたこともあったんではとか勝手に想像して背筋の寒くなる夏の夜でした。romance_holicのお気に入りのパラノーマル作品はこちら  【送料無料】トゥルーブラッド（10） ［ シャーレイン・ハリス ］ 【送料無料】闇を照らす恋人 ［ J．R．ウォード ］   【送料無料】愛をささやく夜明け ［ クリスティン・フィーハン ］

  August 2, 2012

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  あやまちの花嫁に祝福を アン・グレイシー

   【送料無料】あやまちの花嫁に祝福を ［ アン・グレイシー ］＜あらすじ＞１８１９年、ロンドン。男爵位を継ぎ、気ままな独身生活を送るルークには大きな秘密があった。８年前にスペインで結婚していたのだ。財産目当ての親戚から結婚を迫られていたイサベラという少女を救うためで、形式上の結婚後すぐに修道院に預けたため、以来“妻”とは会っていない。やむを得ない一時的なもので周囲には言う必要もないと考えていたルークは、実質を伴わない婚姻を無効にしようと手紙を送るが、それが不可能と知りスペインを訪れる。一方、イサベラは待っていた。８年前に一度だけ逢ったきりの“夫”が迎えに来てくれるのをー。やむを得ず再会した“夫婦”を待つものは…？大人気“デビル・ライダーズ”シリーズ最新刊。 オススメ度：★★★★☆　★4.5かな。少女を護らなければという道義心から形式的な結婚をしていたヒーロー。それから8年。婚姻無効の手続きが却下されたため、妻を迎えに戦時中の悪夢の待つスペインに行くことに・・・。修道院に8年も預けられた少女は貞淑で敬虔で、妻としての義務を心得ていて、と会う前には相手に勝手に夢を抱いていたヒーローですが、両親にも先立たれ戦時下を生き抜いてきた少女は世間知らずな面はありつつも、精神的にたくましく自立していました。（笑）ヒロインのほうも、少女から長じて乙女へと成長はしていても、刺激の少ない修道院暮らしでヒーローと会えない時間で思いっきり夢の男性への憧れや理想を現実とごっちゃにして、頭の中で勝手な夫像を作り上げていましたが、戦争でのつらい経験もあり、シビアで確固たる意思をもって簡単には女性の思い通りにはならない男性に成長していました。スペインから英国へ妻を連れ帰るという旅のなかで妻が逃げ出したり追いかけたり、さまざまな出来事を通してお互いのことを学び、この二人のお互いが主導権を握ろうと行動するのが面白かったです♪　たぶんルークはおとなしいお嬢さんと結婚したら相手に飽きてしまったんではないかしら。ナイスカップル。

  July 27, 2012

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  誘惑は愛のために　アナ･キャンベル

   【送料無料】誘惑は愛のために ［ アナ・キャンベル ］＜あらすじ＞やり手外交官であるエリス伯爵は、ロンドン滞在中の相手として国一番の情婦と名高いオリヴィアと破格の条件で愛人契約を結ぶが…オススメ度：★★★★★  愛を信じられない娼婦と、自分の中の愛は死んでしまったと思っていた貴族。今回もダークさ、せつなさ全開の展開でした。ヒーローも40代、ヒロインも30代と大人のカップルということで、今回の作品では大人の事情をわきまえるつらさ、過去のしがらみががっちりとあり、立場上、幸せや愛など求めていなかった二人でした。3ヶ月だけの愛人契約だったはずなのに、愛人としてでなく、一人の女性としてみてくれるヒーローに自分が傷つくことになるかもしれないと思いながらも惹かれる気持ちはとめられないヒロイン。 ヒロインに癒され、離れられない気持ちがつのるヒーローでしたが、育ってきた社会的規範を打ち破るのは生易しいことではなく・・・。読んでいる途中でヒロインと国一番の愛人の座を競い、大スキャンダルを起こした人物としてソレイヤの名前が挙がり、「【送料無料】罪深き愛のゆくえ [ アナ・キャンベル ]」スピンオフということがわかりました。後半には本人たちも顔出しがあり、その後がわかります。（ソレイヤにはメロメロな一方、冷静な貴族っぽい振る舞いをみせていました彼。嫉妬に激上したカイルモア公爵にまた会いたくなってしまいましたよ）ソレイヤも、オリヴィアも、社交界の外野から見ると地位も財産もある男性を骨抜き（？）にしてしまう 「魔性の女」ですよね。魔性というとなんだか悪い存在のようにも思えてしまいますが作品では登場人物それぞれの人間らしい苦悩と、愛人といえどもトップに君臨する強い意思を持つにいたった過去やいきさつが描かれていて、外見的な美しさだけでない魅力が伝わってきます。ピュアで無垢なヒロインの無邪気な魅力もよいですが、たまには一癖ふたクセあるストーリーをお探しの方にオススメです♪

  July 26, 2012

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  花婿判定試験　ベティーナ・クラハン

   【送料無料】花婿判定試験＜あらすじ＞嫁入り前の娘をあずかる（高潔な花嫁修道院）の落ちこぼれ修道女見習であるエロイーズは、修道院長に“花婿判定員”としての仕事を与えられた。遠路はるばる修道院に花嫁を探しにきたホイットモア伯爵ペリルの領地まで行き、夫が備えているべき高尚で最高の資質が彼にあるかどうかを調べ、この修道院の娘を嫁がせるにふさわしいかを判定する役目だ。自分の役目に張り切るエロイーズとは対照的に、ペリルは結婚に乗り気ではなかった。だが、領地にかけられた呪いを解くために、彼にはどうしても“高潔な花嫁”が必要でー。オススメ度：★★★☆☆ 冒頭、失敗と周囲に混乱を引き起こす見習い修道女のヒロインのシーンを読みながら、映画サウンド・オブ・ミュージックの主人公でやはり見習い修道女マリアを思い出しましたよ。強い個性と主張で周囲を混乱を引き起こし、特にヒーローを困惑させる数々のエピソードは、本人たちがまじめなだけに、とっても笑えます。二人の主導権争いも熾烈ですが、自分自身の居場所を探していて、まずは相手を信じて、そして与えればその場所に愛が与えられるというのは作者のメッセージが、笑えるだけでなく、ヒーローの汗と血に説得力をもたらしていたかなぁと思いました。ラストで思いがけなく心がじんわりとしました。

  July 17, 2012

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