Romance夢紀行

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  氷の後見人と恋に落ちて　マデリン・ハンター

  【送料無料】氷の後見人と恋に落ちて ＜あらすじ＞１８１８年、フランス。自分の家族を見つけたい、そうすれば胸に空いた穴がうまるはず。それがディアーヌの願いだった。裕福な後見人のおかげで、幼い頃から孤児が入る寄宿学校にいるが、ここに来る以前の記憶がほとんどない。ハンサムだがいつも冷ややかな後見人のダニエル・シンジョンについても、親戚でもないのになぜこの役目を負うことになったのかも知らない。しかしある事件がきっかけで寄宿学校を追い出されたディアーヌは、彼の家で暮らすことになってしまう。ディアーヌはイギリスにいるかもしれない家族を探すために家庭教師として働きたいと伝えるが、なぜかダニエルは彼女を本当の親戚のようにもてなす。高価なドレスを山ほど買い、マナーを学ばせ社交界に出しても恥ずかしくないレディに教育しようとするダニエルは相変わらず多くを語らず、謎めいたままだ。だがある日、思いがけないことにふたりはキスを交わしてしまう。とまどいつつも、なぜかときめきを覚えるディアーヌ。一方、ダニエルが付けていた氷の仮面も彼女への情熱によって溶け始めていた…。ＲＩＴＡ賞作家が贈る極上のロマンス。 オススメ度：★★★★☆　面白かった～。シリーズ第1作とのこと。美しく、無垢なヒロインを餌にして敵をおびき出そうとするヒーロー。ヒーローの過去と因縁から自然と歴史的出来事、背景が織り込まれつつ、甘いだけじゃない陰のあるロマンス。好みです。殆どやわな感情は残っていないようにみえるヒーローですが、その変化が丁寧に描かれています。 寄宿舎で身よりもなく生活していたヒロインはかなり地に足のついたタイプですが、情熱的です。あとがきで「【送料無料】罪つくりな淑女」のスピンとありましたが、そちらを読んだのが昔すぎてどのへんが重なっているのか全然わからなかったです。読み返してみよう。

  February 14, 2012

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  真珠の涙にくちづけて　キャサリン・コールター

  【送料無料】真珠の涙にくちづけて ＜あらすじ＞ジョゼフィーナは伯爵の庶子ながら、その抜群の美貌と凛とした雰囲気のため“妃殿下”と呼ばれている。だが自身の出自に負い目を感じる彼女は周囲に心を閉ざし、ある“仕事”をしながら静かに暮らしていた。そんな折、“妃殿下”の名付け親である幼馴染のマーカスが突然やってきて、伯爵の死と彼が爵位を継いだことを告げる。さらに後見人として、伯爵邸での同居を提案するも、自立した生活を送りたいと拒むジョゼフィーナ。だが伯爵の遺言が明らかになると、ふたりは思いもかけぬ事態に巻き込まれていき…。 オススメ度：★★★★☆　★3.5くらい私生児としての育ちから、傷つきやすい気持ちを気品と無口という仮面の下に隠して、生きてきたヒロイン。父・伯爵の息子である跡継ぎの兄２人が事故で亡くなったことで、父が暴走し、運命が狂わされます。 ヒロインの父でもある亡くなった叔父の後をついで伯爵となり、その遺言にしたがわなければならないヒーローも運命を狂わされます。気に入らない運命を押し付けられたヒーローは反発し、ヒロインに当り散らし、逃亡し・・・。 無口な仮面という盾に隠れ、ヒーローからの暴言を受けるまま、乱暴もされるがままでしたが、あるとき限界を超えて・・・。この爆発は必見（笑）です。またこんなヒロインにこそ手ごたえを感じるヒーローもなんとも困ったやんちゃ坊やです。正直前半のヒーローは全く好きになれず、行動も許せないものを感じますが、実際こういう人いるかも。全編通してヒーローへのヒロインの切ない思慕が感じられました。ストーリーは起伏があって、面白かったです。

  February 13, 2012

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  アレクシア女史、欧羅巴で騎士団と遭う　ゲイル・キャリガー

  【送料無料】アレクシア女史、欧羅巴で騎士団と遭う＜あらすじ＞異界族と共存する１９世紀の英国。人狼団の長マコン卿は、妊娠が発覚した妻アレクシアを放逐した。人狼に繁殖能力はないからだ。不貞行為の濡れ衣をかけられたアレクシアは、男装の発明家ルフォーと旅に出た。だがイタリアを目指す一行を吸血鬼が襲う！一方、ロンドンではアケルダマ卿が姿を消し、マコン卿の副官ライオールが謎を追って奮闘していたー歴史情緒とユーモアで贅沢に飾られた懐古冒険スチームパンク第三弾。オススメ度：★★★★☆　★3.5くらい　話が続いていますので、シリーズ1作目から読まれるのをオススメ。前作で、年を経た人狼は妊娠させることができない、という一般的な常識からアレクシアの不貞を断罪してしまったコナル・・・。傷心のアレクシアは城にいられなくなりというところで確か終わっていましたが、今回はその続きから。うわさがスキャンダルを呼び、異界族方面からも追っ手がかかり、英国にいられなくなったアレクシアが、不貞の疑惑を晴らすべく、知識と逃げ場をもとめてイタリアに旅立ちます。読了後に思ったこと。アレクシアは簡単にコナルを許しすぎ！！！　腹ばいになっただけでは足りませんといわれてましたが、私の感覚からすれば腹ばいにすらなっていない！！！ （怒）　改めてアレクシアのコナルへの愛情の強さを感じる1冊でした。あと奇妙な小道具とか、奇天烈な脇役たちとか、独特の世界観が広がる中で、表現がウェットになりすぎず赤ちゃんへの愛がアレクシアのなかで徐々にはぐくまれている感じがとてもよかったかなと思います。あと思いがけず表面化した脇役の切ない愛情表現も・・・。

  February 11, 2012

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  閉ざされた夜の向こうに 　リサ・マリー・ライス

  【送料無料】閉ざされた夜の向こうに＜あらすじ＞アフリカ某国の米大使館に駐在し軍事分析官として将来を嘱望されていたクレアは、内乱事件に巻き込まれ心身ともに痛手を負う。一年後、キャリアそして事件前後の記憶も失い、孤独な彼女は悪夢にうなされ続けていた。自分を守ろうとしてくれる男性が夢に現われるときには温かな気持ちになれるが、彼が実在するのかさえわからない。そんなときTVニュースで彼女は夢の男性の姿を認める。すがる思いでダンという元海兵隊員のその男性を訪ねるクレアだったが……スリルと官能のラブ・サスペンス！ オススメ度：★★★★☆　★4.5リサ・マリー・ライスらしい作品を待っていた読者への期待に応えた作品かなぁと思います。今回のヒーローもマッチョで、忠誠心に篤く、性格的に不器用だけど、ヒロイン一筋。今回のヒロインが今までと一味違うなぁと感じたのは、守られるだけではなく、知能を武器にして敵に立ち向かったこと。物語当初に起こった事件が理由で最初は見も心もぼろぼろなのですが、ヒーローに大切に守られ、腕の中でじょじょに癒され、立ち直っていきます。期待通りの作品で、読後感◎　でした☆ うろ覚えの記憶ですけど、確か作者の方も通訳や翻訳の仕事をされていたと思うのですが、ヒロインの翻訳の仕事の内容とか、実際にそんな感じなのかなぁなんて、妙にリアリティありました。また普通っぽい生活面にリアリティがある分（ヒロインにとってはものすごい状況だったわけですが）非日常的な危険なシーンも迫力あったかも。

  February 4, 2012

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• 2011年下期ランキング　12作品 つづき

  スペースの関係で、ブログのトップページには8位までしか掲載しませんが、昨日のリストはこんな風に並べ替えました。考えてみたら、魔女の目覚めもパラノーマル作品でもあるわけなのですが、今回は1位はこれと決めていましたので、ここに掲載しておきます。　魔女の目覚め(上)/デボラ・ハークネス　魔女の目覚め(下)/デボラ・ハークネス　初恋の隠れ家で/ローラ・キンセイル　事件記者ソフィ　贖罪の逃亡/パメラ・クレア　その心にふれたくて/アナ・キャンベル　その瞳が輝くとき/ジュディス・マクノート　鐘の音は恋のはじまり/ジル・バーネット　ひめごとは貴婦人の香り/エリザベス・ホイト　その夢からさめても/トレイシー・アン・ウォレン　あなたと過ごす一夜を/ソフィー・ジョーダン　誘惑の仮面舞踏会/レニー・ベルナード　罪深き七つの夜に/エヴァンジェリン・コリンズ　伯爵の求婚/グレース・バローズ

  January 30, 2012

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  2011年下期ランキング　12作品

  発売予定本リストからタイトルを拾ったところ、2011年下期に発売されたロマンス系文庫のなかで、読了したのが38～40冊ぐらいだと思います。（昨年11-12月発売分から何冊か積読でリストからもれている作品もアリ）今回、1位については全く悩みませんでした。「魔女の目覚め　上・下」これは年間通して1位だったかも。ロマンス本の枠を超えたスケールで、さまざまな能力の特性をもつパラノーマルな存在（魔女、魔術師、ヴァンパイア他）からの代表者が、タイトルにもなった魔女を中心におそらく種族の存亡をかけた戦いへ進んでいくのではないかと思うのですが、今回は魔女としての能力に目覚め、生き残るための術を身につけるためにある決意をするまで。ページをめくる手が止まりません。【送料無料】魔女の目覚め（上）リストをざっと眺めて、自分の好みだったなという印象でピックアップしたのが　下記の13作品です。（順不同）前回からパラノーマルはこのリストからははずしているので、ここから　気高き豹と炎の天使　トゥルーブラッド9を外すと11作品でした～。　　その心にふれたくて/アナ・キャンベル　その瞳が輝くとき/ジュディス・マクノート　その夢からさめても/トレイシー・アン・ウォレン　あなたと過ごす一夜を/ソフィー・ジョーダン　ひめごとは貴婦人の香り/エリザベス・ホイト　罪深き七つの夜に/エヴァンジェリン・コリンズ　事件記者ソフィ　贖罪の逃亡/パメラ・クレア　初恋の隠れ家で/ローラ・キンセイル　鐘の音は恋のはじまり/ジル・バーネット　誘惑の仮面舞踏会/レニー・ベルナード　伯爵の求婚/グレース・バローズ　気高き豹と炎の天使/ナリーニ・シン　トゥルーブラッド9/シャーレイン・ハリスシャッフル、シャッフル･･･ローラ・キンセイルは以前に翻訳された作品とはガラッと作風の異なるユーモアあふれるものでしたが、読了後にも思い出される印象深いシーンやせりふも多く、完成度高かった印象で２位ランクイン。パメラ・クレアの作品のヒーローは脱獄囚ということで、一歩間違ったら（ロマンス系の話でないならば）ものすごく怖い展開が待っていたかと思いますが、シチュエーションが緊迫感を添えて、ロマンチックな恋愛を夢見る女性にとってのある種の理想系のヒーローではと感じました。続きはまた明日･･･

  January 29, 2012

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  眠れる相続人に口づけを　アン・グレイシー

  【送料無料】眠れる相続人に口づけを＜あらすじ＞１８１９年、イギリス。おじから遺産相続する地所へと馬を走らせていたナッシュは落馬し、気を失ってしまう。重傷を負った彼を助けたのは近くで５人のきょ うだいたちと暮らす貧しく美しい娘、マディだった。その献身的な看病のおかげでナッシュは意識を取り戻すが、目覚めた時、自分が何者であるかの記憶を失っ ていた。ナッシュは戸惑いつつも一家のやさしさに触れ、マディの魅力に惹きつけられていく。しかしある日、地所の差配人がマディたちに立ち退きを迫る際に 口にした名前が、彼の記憶を呼び覚ました。ナッシュはイギリスの外交官であり、マディたちの住むまさにその地所を相続するためにロシアから一時帰国したこ と…そして伯爵の息子である自分と身分違いのマディとは結婚できないことをー。運命的な出逢いをしたふたりの愛の行方は？-。オススメ度：★★★★☆　★4.5読み切りかと思っていたら、ぶんか社フローラブックスからでていたデビルズライダー　シリーズ　第4作でした！今回のヒーローは外交官のナッシュ。（でも、ヒロインに対しては失言も多くて、あんまり外交官ぽい感じはしなかったかな）乗馬中に落馬してしまい、偶然居合わせたヒロインに救われます。　リンダ・ハワードのダイヤモンドの海の冒頭シーンを思い出してしまいましたが、気絶した体格の良い男性を女性が運ぶのって本当に大変そうですよね！ヒロインはフランスの血を引いていて、無垢ながら健全な好奇心を持っている情熱的な女性です。幼い異母弟妹を引き取って育てている愛情深さも持ち合わせています。一人で責任を負っていたため、主導権を譲るのが苦手。ヒーローに寄りかかりたい、でもいつまでもいる人ではないのだからと気持ちを取り直すところなど、置かれている状況が厳しいだけに読んでいて切なかったですね。 歴史ものという観点からは、私には「フランス革命」という文字を読んでも、どうしても本で読んで知っている範囲の知識しかなく、歴史的出来事というよりはどこか物語の出来事のようにしか感じられないのですが、今回の作品では、歴史が連続しているというのを、アングレイシーが血のつながりと、実際の歴史に重ね合わせて表現されているのを読んで改めて感じました。このシリーズの中では一番好きかも。過去作品も読み返そうっと。やっぱりこの作家さん好きですシリーズ作品 【送料無料】麗しのプリンセスとくちづけを【送料無料】琥珀色の夢をあなたと【送料無料】まだ見ぬあなたは海を越えて

  January 24, 2012

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  想いを秘めたプリンセス　クレア・デラクロア

  【送料無料】想いを秘めたプリンセス ＜あらすじ＞１１７１年アイルランドのトゥリムラー。当地の王コナーはヘンリー二世統率の軍に城を占領された。そしてヘンリーは武功を立てた自軍騎士の息子三人の内の 一人とコナーの娘を結婚させるよう要求した。それを聞いた娘のブリアンナは咄嗟の機転でこう返事をした。わたしを最も笑わせた贈り物を持参した者と結婚し ましょうと。提言は受け入れられ息子たちは贈り物探しの旅に出た。だが結婚に無関心の長男リュックは城に残った。予想外の事態に戸惑ったブリアンナだが リュックには不思議な魅力が…。 生まれ育った父王の城を占領されてしまったヒロイン。占領した王から、家臣の息子たちのいずれかと結婚するように命令されますが、愛のある結婚をした両親をみて育ったヒロインは、自分も同様の結婚を願っていて、なんとか結婚するのを避けようと機転をきかせ、自分を一番笑わせた贈り物を持ってきた息子と結婚すると言いますが・・・。 大切に育てられた美しい姫君らしく、世間知らずで無垢な雰囲気です。彼女の周りはどこか浮世離れした空気が漂いますが、一方親の愛を知らずに育ち、十字軍遠征で世間の辛苦をなめたヒーローが現実的なコメントやアドバイスをして、「お姫様と騎士の真実の愛」というおとぎ話めいた設定の今回のお話に現実味を加えていたかなぁと思います。中盤からどんどん話に引き込まれていきました♪

  January 22, 2012

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  ラブ・ミー・テンダー　ダラス・シュルツェ

  【中古】afb【古本】ラブ・ミー・テンダー ハーレクインプレゼンツスペシャル17／ダラス・シュルツェものすごく久しぶりに再読。ワイオミングの田舎町のウエイトレスをしているヒロイン。小さな体に大きな心を持った心やさしい女性ですが、仕事で障害を負ってしまい手当てで生きている母とブラブラしている姉と同居していて、家計は苦しく、日々の生活に追われています。そんな彼女の車が道で故障してしまったところに通りかかったヒーロー。ヒーローは同じ田舎町の牧場主である祖父に少年のころ引き取られ、成長した今はロデオで生計を立てていますが、大怪我をして、その療養と将来を見つめなおすために帰宅したところです。ぎこちなく、不器用に知り合っていく二人。読んでいてとってももどかしく、でも丁寧に二人の気持ちがつづられていて、応援したくなります。はずみのような感じで結婚してしまう二人なんですが、簡単にはハッピーエンドにたどりつけなくて。好きだから、簡単に手が出せない、そんなヒーローのお預け状態がとっても楽しかった！昔かたぎのおじいさんや、身勝手な母親たち、突然帰郷した昔なじみの女性、うわさ好きの同級生など、田舎町の生活を彩る人物も登場します。田舎町での生活のよいところも悪いところも語られていたかなぁと思いました☆

  January 20, 2012

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  永遠の月　レベッカ・ヨーク

  【送料無料】永遠の月＜あらすじ＞レナータは人里離れた森のなかの売家にいた。私立探偵の彼女は今、不動産エージェントに扮し、殺人犯かもしれない男を待っている。男の姿を探そうと外に出たレナータは、野良犬の群れに襲われそうになるが、一匹の狼が現われ、犬たちを追い払った。胸を撫で下ろし、空き家に戻った彼女のもとに、今度は、こんな場所に来るはずのない顔見知りの男が訪ねてきた。心配そうにレナータを見つめる彼は、なぜか裸足の状態で…。好評のムーン・シリーズ第８弾。オススメ度：★★☆☆☆　シリーズのファンの方なら、いつも通りの面白さ。せっかく新刊で買いましたが、これは私にとっては残念な内容だったかも・・・。シリーズの他の作品と比べて遜色があるというわけではなく、シリーズ中番からの異世界が出てくる設定がお好きな方には楽しんで頂ける内容だと思います。第一話が発表されたころは、まだ人狼ロマンスは他にあまり翻訳されておらず、とても新鮮でしたよね～。３話くらいまでは、さまざまな展開を楽しんでいたのですが、ヒーローがおおむね人狼一族（でしたよね？）で、信じられないほど強力な引力をもつ運命の伴侶と出会い、試練を乗り越え、という毎回の大枠のなかで登場人物や細かな設定・エピソードのバリエーションで個性化されていますが、贅沢なことに飽きてくるというか・・・。部数が出るから続きが出ているのだと思いますが、マンネリ化してませんか？　ムーンシリーズもハーレクインでもない、レベッカヨークの作品も読んでみたいなぁ。レベッカ・ヨークの公式HPはこちら　（音が出ます）パラノーマル作家らしい配色、画像のサイトでしたよ～。本人のプロフィールをみたら、息子さんはForeign Service Officerですって。ムーンシリーズのヒーローにもそういった役職またはそれに近い人いましたよね。モデルはひょっとして・・・？

  January 17, 2012

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  不公平な恋の神様　ルイーズ・アレン

  【送料無料】不公平な恋の神様＜あらすじ＞ またしても偶然を装って花婿候補に引き合わされかけ、内気なデシーマはついに兄に反抗した。自分の容姿が理想の花嫁像から程遠いことはよく知っている。惨めな思いを味わわされるのはもうたくさんだった。これからは自立して生きていこうと決心して家を出た矢先、雪嵐に遭い、困りはてた彼女を救ってくれたのはウェストン子爵。恥じらう彼女を軽々と抱きあげるほどたくましく、心優しいウェストン子爵に、デシーマは初めて胸をときめかせる。彼こそ、兄が紹介しようとしていた相手で、彼もまた婚期を逃した令嬢ーデシーマから逃げてきたとは知らずに。オススメ度：★★★★★ 　のっぽで婚期を逃しつつあるヒロイン。義嫁のお見合い攻勢に息がつまって、急ぎ帰宅する途中、雪嵐になってしまい、偶然であった男性の家に世話になることにします。その男性がまさかそのお見合い相手だとは思わず･･･。お互いが見合い相手だったとは知らず、天候が理由で一つ屋根の下に過ごすことになった二人。諸事情でしきたりどおりの男女の距離を保った付き合いができず、どんどん仲良くなっていきます。天候が回復し、元通りの生活に戻ろうとする二人ですが・・・ 主人公ふたりともが好感度高かったです。ヒストリカルのヒーローらしくないくらい（？）身分にこだわりすぎず使用人の怪我を手当てするヒーロー。家族に自尊心を踏みつけられまいと努力するヒロイン。容姿についてはコンプレックスを抱えていても、すれていないヒロインの心情が丁寧に描写されていて、思いやるヒーローに強く惹かれていく様子、その後の気持ちのすれ違い、解決までのやっかいな難題、メリハリもあり、夢のあるロマンスだったな～と思います。読後感◎。オススメです。

  January 16, 2012

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  エンジェルズ・スカイ　シャロン・サラ

  【送料無料】エンジェルズ・スカイ＜あらすじ＞瓦礫と化した町を、ケイティは必死に息子を捜して彷徨った。先ほど突如町を襲った竜巻は一瞬ですべてをなぎ払った。公園にいた子供たちは何とか教会に避難したが、息子の姿だけがどこにも見当たらないのだ。あの子の身に何かあったら…嗚咽を漏らすケイティの脳裏に浮かぶのは、幼い笑顔、そして遠く離れた夫Ｊ・Ｒの姿だった。彼と別居し始めたのは３カ月前。発端は些細な諍いだったのに、今までは溝の埋め方がわからずにいる。ケイティは空を仰ぎ、愛する夫を想った。助けて、Ｊ・Ｒ-私たちを助けられるのはあなただけなの。大切なものを守るため、ふたりの心は再び寄り添うー竜巻に襲われた町を舞台にした感涙ロマンス第２弾。作品の途中から号泣で、文字がにじんでしまって読めなくなるくらい。読み終わった後、子供の寝顔を何度も撫でてしまいました。このシリーズはハリケーンに襲われた町の住民たちのドラマを各巻ごとに特定の人物や家族にスポットライトをあてて、描かれています。訳者のかたが大震災後の春～夏に翻訳をされて、特別な思いがあるようなことをあとがきで書かれてしましたが、作品の舞台はアメリカとはいえ、被災地にとても重なる部分がありました。この巻では、夫婦仲がぎくしゃくしている家庭の子供が竜巻のどさくさで誘拐されてしまいます。ヒロインが置かれる状況はおよそ母親としては想像したくもない最大の悪夢ではないでしょうか。ヒロインの悲鳴がページから聞こえてくるようでした。 惨事に見舞われて、打ちのめされるのに場所とか人種とか関係ないですね、今回の作品では家族の大切さや子供への愛情など、日ごろ当たり前のように思っているけれど、そういうものは本当は貴重でかけがえがないんだよという作者からの強いメッセージが伝わってきました。シャロン･サラは彼女にしか書けない作品を書いていると思います。 

  January 12, 2012

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  ＜番外＞ダンナ様はFBI

  【送料無料】ダンナ様はFBI＜あらすじ＞「ここから出ていけ！」仕事が恋人の私の前に、突然立ちはだかった変なガイジンは、ＶＩＰ護衛で来日中のＦＢＩ捜査官だった。最悪な出会いの後、毎月１通、エアメールが届きはじめる。ＦＢＩ仕込みの用意周到なプロポーズ作戦にまんまとハマり、私は彼と結婚した。ところが新婚生活が始まるや否や、彼は言い出した。「日本一腕のいい錠前師を探そう」「麻薬の匂いがするから、ロックのレコードは処分」「スカートをはいて自転車に乗ってはダメ」「盛装して一流のブランドショップに行ってごらん」。ダーリンのトンデモ指令に奔走する、私のジェットコースター人生が始まった…。元ＦＢＩ捜査官のシャイで一途なダーリンが繰り出す過剰な愛のトンデモ・ミッション！爆笑ときどきホロリの国際結婚エッセイ。コミカルな表紙＋タイトルからのイメージからはコミカルな異文化摩擦、日本の安全神話へのツッコミ、個性的な登場人物たちなど想像していたのですが、それ以外にもある種働く女性のための自己啓発や、仕事への取り組み姿勢など、中盤からは楽しく笑うというよりは真剣にならざるをえないような題材もはいっていて、読み流せない部分もありましたね。普段、登場人物たちの心情が詳しくつづられているロマンス小説を読んでいて、それに慣れているので、二人の出会いと結婚生活当初までのいきさつは、あらすじだけを読んだようなかんじでした。まぁ友達から結婚までの馴れ初めを聞いているようなかんじで、重要な出来事は書かれているんでしょうけれど、本当にこれだけで結婚したのか～、すごいな～の一言。書かれていない背景で交わされた感情は盛り上がっていたんでしょうけれど！個人的には、「FBI捜査官ってどんな人？」という下世話な好奇心から手に取った本なのですが、（40歳位で）一緒にFBIにはいった同僚の4割が亡くなっていて、4割がリタイア、残りはデスクワークに希望を出している、というくだりで、物語ではない現実の世界でそれほど死亡率が高い職業ってどんなだろうって、過酷さを認識。イクラ、ウニが食べられない理由も・・・。本文でご確認ください。【送料無料】FBI心理分析官の著者の方が、ダーリンの上司だったかたのようで、それに関連したエピソードも本文で紹介されていました。

  January 8, 2012

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  デボラ・ハークネス洋書　7月発売♪

  あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い致します。（お陰様で、体調もほぼ元に戻りました）今日は親戚宅にあいさつに行ったのですが、時々ブログでもご紹介しているコミックや文庫の貸し借りをしているあの親戚の家です。今日は「去年一番面白かった作品、時の旅人クレア以降最高の作品だったかも」という売り込みつきで、魔女の目覚めを持って行きました。【送料無料】魔女の目覚め（上）作品の話題がでたので、気になって帰宅後にamazonで検索してみたら、第2作の題名が発表になっていました♪　Shadow of Nightだそうです。今年7/10発売予定。翻訳はいつになるかな～。内容的に私は英語でとても読みこなせないので、首をながーくして待ちたいと思います。goodreads？というサイトであらすじが紹介されていましたので、こちらに転載しますね。＜Shadow of Nightあらすじ＞Shortly after Diana Bishop and Matthew Clairmont timewalk to London, 1590, they discover that the past may not provide a safe haven after all. Reclaiming his former identity as poet and spy Matthew Roydon, the vampire falls back in step with a group of radicals known as the School of Night who share dangerous ideas about God, science, and man. Many of his friends are unruly daemonsn - the creative minds of the age who walk the fine line between genius and madness - including playwright Christopher Marlowe and mathematician Thomas Harriot. Matthew, himself, is expected to continue to spy for Queen Elizabeth, which puts him in close contact with London's cutthroat underworld.Together, Matthew and Diana scour the bookstalls and alchemical laboratories of London where they follow the elusive trail of Ashmole 782 - and search for the witch who will teach Diana to control her powers.

  January 2, 2012

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  気高き豹と炎の天使　ナリーニ・シン

  【送料無料】気高き豹と炎の天使＜あらすじ＞パラノーマル・ロマンス“超能力者＝動物に変身する種族”シリーズ第４弾！豹チェンジリング“ダークリバー”の戦士クレイを訪ねて、児童連続殺人の調査を 依頼したヒューマンの女性タリンが現れる。死んだと聞かされていた幼なじみとの久方ぶりの再会に動揺するクレイ。幼い日に凄惨な過去を共有し深いきずなで 結ばれたふたりは、熱く燃える感情をぶつけあうなかで、今も強く相手に惹かれる自らの想いに気づく。しかしタリンには誰にも話せない秘密があった…。巻末 には特別短編を収録。今回も最高でした～♪　待ったかいがありました☆　第３弾はサイがヒーローだったのでクールで秘めて押し殺しても盛り上がる情熱って感じでしたが、今回はまたもや豹センチネルのヒーローですので、情熱や感情はぼーぼー（笑）燃え上がってます。ふたりとも、カッカ、カッカと、怒りまくってます。特にヒーロー。暗さなどが過去の作品でも彼の性格を彩っていましたが、読むとその理由がわかります。この作品で感じたのは、伴侶の絆の強さ。（というか、豹が「伴侶」と思い定めたターゲットへの執着心の強さというべき？）第３作でホークは過去に未来の伴侶となる女性を幼い時期に亡くしてしまったというエピがありましたが、今回のケースにあてはめてみると、ホークのショックはいかばかりかと、なおさら新作で語られるであろう新しい相手（たぶんあの女性？）とのロマンスの行方がどんどん気になってきますね～。 メインのロマンスのほかに、シリーズを通してサイ＆チェンジリング世界での大きな流れにも変化がでてきました。特に今回のヒロインが「ヒューマン」という今までは触れられてこなかった存在出身ということもあり、スポットライトがあたっています。  

  December 28, 2011

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  鐘の音は恋のはじまり　ジル・バーネット

  【送料無料】鐘の音は恋のはじまり＜あらすじ＞スコットランドでおばと暮らす魔女のジョイは、魔法が苦手でいつも失敗ばかり。そんな彼女が、イングランドの祖母の家で一人暮らしをすることに。おばを説き伏せ、さあ魔法を使って祖母の家へひとっとびーのはずが、呪文を間違えたジョイが行き着いたのは、ベルモア公爵アレクの胸のなか。しかも婚約破棄されたばかりのアレクは自らの体面を保つため、突然現われたジョイとの結婚を決めてしまう。クールな公爵に一目惚れし、正体を明かせぬまま結婚したジョイは新婚初夜、彼に秘密を告げようとするが…雪の舞う１９世紀初頭の英国を舞台に描かれるくすっと笑えて、ほろりと涙こぼれるヒストリカル・ラブ。オススメ度：★★★★☆  ★４．５くらい。ロマンス小説版おとぎ話というのでしょうか、読後感よく、役者もほどよくそろった、いやみのない素敵なロマンスでした♪　こちらの作品で一息いれれば、ちょっぴり疲れた心も軽くなるかも。作者ジル・バーネットによる、作品を通して広がっていくあたたかな魔法をみたような気がします。クールで愛を知らない公爵が、半人前の魔女っ子ヒロインにぶんぶん振り回されますよ～！（笑）　作中では、自分の魔力をうまく操れないヒロインはヒーローに「恋の魔法はかけていない」と思っていますが、案外無意識の願望ほど強いものはないかもしれず、私は出会いの瞬間にはひょっとしてかけてしまったんでは！？と読了後こっそり思ったりしました。 作中では、立派で有能な魔女としてヒロインのおばが出てきますが、このおかたが一番のクセ者。ご本人の真意は行動、言動からしかうかがうことができませんが、最後まで読むと、ヒロインをヒーローの胸の中に送り込んだのはどうやらこの人ではと思わせる記述が。うーん。どうして、どこで、どうやってヒーローにターゲットに絞ったのか、こっそりインタビューしてみたいですネ！

  December 22, 2011

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  かりそめの蜜月　クレスリー・コール

  【送料無料】かりそめの蜜月＜あらすじ＞１９世紀、英国。ロンドンの権力者の一人娘で“ウェイランドの八人娘”に数えられる美しいジェーンは、いつも注目の的。ある夜、出向いた仮面舞踏会で騒動に巻き込まれた彼女を救いだしてくれたのは、なつかしいヒューだった。かつて、彼女が想いを寄せていることを知りながら突然姿を消した彼が、なぜ今ここに…？ヒューは伯爵家の次男でありながら、秘密組織の一員として活動しており、“ジェーンの命が危ない”という報せが彼に届いたのだ。ヒューは少年の頃から彼女を想い続けてきたが、ある理由により、１０年前から会っていなかった。再会後、ジェーンの父は彼女にヒューとの結婚を命じ、今すぐロンドンを発つよう促すのだが…。ＲＩＴＡ賞受賞の人気作家が描くシリーズ第二弾、恋心と疑惑のはざまで揺れ動く２人が、旅路の果てに見つけるものはー。ヒロインが美貌と人気を持つ女性としての自信が鼻につくというか、あまりにも自己中心的に思える言動に気持ちが引いてしまって読み進めるのがつらかった・・・。ヒロインの良くも悪くも女性的な言動は、ローアシリーズのヒロインにもあったと思うんだけれど、この作品では好意的に受け止めることができなかった。どのあたりが自分的に受け付けなかったのか不明ですが、もう一度読んで追求したい気持ちにならないかも・・・。残念。ローアシリーズが大好きなので、この３部作は翻訳をとても楽しみにしていたけれど、1作目もいまいちで、2作目もこれなので相性があわないのかも。

  December 18, 2011

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  誘惑の仮面舞踏会　レニー・ベルナード

  【送料無料】誘惑の仮面舞踏会＜あらすじ＞地味で控えめなメリアムは、意中の伯爵に鼻であしらわれたことに傷つき復讐計画を立てる。娼館の美しき女主人から伝授された秘術で伯爵を籠絡しようというのだ。妖艶な黒猫の仮装で仮面舞踏会に赴き、みごと宿願を果たしたかに思えたメリアムだったが、あろうことか誘惑する相手を間違えてしまう。情熱を分かち合った男の名はサセックス公爵ドレイクー危険な魅力を放つ傲慢な男。やがて強引に接触してきた彼から思いがけない申し出が…。迫真の官能描写で世を驚かせた衝撃のデビュー作。２００６年度ＲＴ誌ベスト・ファースト・ヒストリカル受賞。オススメ度：★★★★☆ 　  作者のデビュー作とのことです。先行して幻冬舎から翻訳された別のシリーズより好みかも。ホットなヒストリカルロマンス作品としてはとてもバランスがとれていて読み応えありました。そもそも地味で、自分に自信のない未亡人のヒロインが放蕩ものにちょっと馬鹿にされたからといって、ちょっとしたレッスン後＋扇情的なドレスだけで「一晩だけでも自分の魅力に跪かせてやるわ！」と極端に走るかな・・・？とは思いましたが、お互いを信用しきれない、二人の気持ちの駆け引きが目が離せなかったかな。 話の展開はスピーディで思わず一気読み。ホットなシーンも山盛り。ヒーローは悪い評判の割りにいい人だった気がする・・・。

  December 16, 2011

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• クレイパス洋書　少し進めてます

  このところ彩雲国ばかりでしたが、今日は所用で外出したので、出先の待ち時間で眠り姫の気高き瞳にの続編、クレイパス洋書「prince of dreams」(だったかな？)を少し進めました。まだ半分まで届かず。今週は家族のつきそいであと３回（うう）は病院にいくので、そこにも持っていくかな・・・。うーーん、洋書購入の元をとるために、２月に翻訳版が発売される前に読み終えたいけど、今までのケースでは、勢いが途切れてきたこのあたりで根気が続かず大体挫折してしまうのでした・・・。でも読んでみて意外に読みやすい。ヒストリカルは専門用語が多そうなイメージだったので、敬遠していたのですが、執事とか、屋敷とか、ドレスのスタイルとか、爵位とか、日本のヒストリカル作品を読みなれていれば結構脳内変換しやすいかも？

  December 12, 2011

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  ＜番外＞彩雲国物語　再読

  【エントリーで12/2（金）10：00～12/8（木）9：59までポイント10倍以上】【送料無料】【smtb-u】【中古】ライトノベルセット(文庫) 彩雲国物語 全22巻セット【10P02Dec11】【画】 先週末から咳風邪をひきこみ、ごっほごっほとやっておりました。熱はないのですが、のどが咳のしすぎ＆腫れでけっこう痛かったです。市販薬で治らないので、月曜日からは処方薬に切り替えて、ようやく上向きに。眠くならないタイプの市販薬を飲んでいたので、積読山から彩雲国物語の最終上下巻をチョイス。読了したら、猛烈に読み返したくなって、１巻から再読していましていま10巻目くらい。私は3巻が発行されたくらいから読み始めたのですが、それって何年前だったのかな。こんなに続くとは思わなかったなぁ。ヤングアダルト向けですけど、なんというか技より気合だー！（失礼）という感じの勢いのある作風で、強引さやぎこちなさはありつつも、思わず笑わされたり、泣かされてしまう場面も多々あり、個性ある作品だと思います。どんなによいシリーズだと思っていても、最後で幻滅させられるものも時々ありますが、今回のシリーズラストはとてもよかったです。ヒロインがとにかく一生懸命に生きていて、応援したくなるんですよね～。ロマンス読みとしては逆ハーレム状態の個性ある男性陣を見逃すわけにはいきませんが、架空の彩雲国という世界で史上初の女性の役人として成長していくヒロインを通して、政治のかけひきや権力闘争、王様って、役人ってなんだろう、というような点も読みながら実際の政治などと引き比べたりする楽しみもあり、ヤングだけに読ませておくのはもったいないかも？（笑）

  December 7, 2011

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  月夜に輝く涙　リズ・カーライル

  【送料無料】月夜に輝く涙＜あらすじ＞幼くして両親を亡くしたものの、親戚に囲まれ美しく成長したフレデリカ。ある日、婚約寸前の恋人に裏切られ、庶子である出自にも自信をなくして真夜中に屋 敷を飛びだしたところ、たまたま幼なじみの放蕩者ベントリーに出くわす。衝動的になっていた彼女は思わずベントリーに情熱を求め、ふたりは一夜をともにし てしまう。そのたった一度の過ちで身ごもってしまったことが明らかになり、紆余曲折のすえ、やむなく結婚することに。だが、思いもよらぬ過去が彼にはある ようで…。オススメ度：★★★★★最初立ち上がりに家族の来歴が語られていてそのあたりが頭に入れようと一生懸命文を追うことになってちょっと読みにくかったのと、この作品は実際のところカーライルの何作目だったかな、日本では翻訳4冊目くらいかなと思いますが、過去の作品で主役を張っていてまだ日本では紹介されていないカップルたちが出演していて、そのあたりの事情が？なところもあるので、ヒロインとともに「この家族はどういう人たちなんだろう」と観察してしまいました。カーライルの作品はすべて登場人物がつながっているそうですが、作家さんの頭の中では実際にこれらの登場人物が生きているんでしょうね。今回のヒーローは貴族の魅力的な次男坊のしょうもない放蕩もの、でも憎めない、浅はかに見えるけど時に深みを感じるというなんとも人間的な魅力を感じる男性でしたよ。思わずヒーローに飛び込んでしまうヒロインの衝動とか、そういった気持ちがすんなりと共感できました。放蕩者の明るい仮面に隠された暗い面、過去の出来事が物語の進行と共に次第に明らかになってきて、ロマンスと共にヒーローの過去の克服も大きな作品のテーマかなと思いました。読みごたえのある作品でした。オススメ♪

  December 3, 2011

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  罪深き七つの夜に　エヴァンジェリン・コリンズ

  【送料無料】罪深き七つの夜に＜あらすじ＞十九世紀、英国。三年前、父の命令に従い、ジェイムズは子爵の令嬢と政略結婚した。妻の力で妹レベッカを貴族と結婚させるためだ。妻は平民である夫を軽蔑し、平気で愛人を作っていたが、ジェイムズはひたすら耐えていた。一方、ローズは高級娼館にいた。死んだ父親が残した莫大な借金の返済に加えて、幼い弟を養うため、彼女は毎月一週間だけ娼婦として働いている。ある夜、働きづめだったジェイムズはひと晩だけと迷いつつ、娼館に足を運び、ローズと出会う。ローズは心やさしいジェイムズのふるまいにひどく動揺した。ローズに強く惹かれたジェイムズは彼女のもとに通いはじめるが、やがてローズが娼婦として働く時間は終わりを迎えて……。多くの障害を乗り越えて、真の愛をつかむ傑作。オススメ度：★★★★☆ デビュー作としては合格点かも。あらすじをみて、弟のため自己犠牲で娼婦に身を落とした両家の子女と、妹のために愛のない結婚に踏み込んだ実業家のロマンス。いかにもせつなそうな雰囲気がそれだけでも伝わってきて、お気に入りになるかもしれない予感を感じて入手してみました。切なさという点では◎。でも、登場人物たちがいい人はいい人すぎてしまったり（特に最後のころの弟の反応はすんなり飲み込めなかった）、悪い人はとことん悪く、登場人物もそこそこいるのに、どの人も印象が薄いというか、人間味が感じられなかったかも。ものすごく重い設定の割りにはお話として割り切って読めたというか・・・。良くも悪くもハーレクインっぽい読後感でした。ロマンス作品としては佳作かもしれないけど、傑作にはあと一歩という印象。ラブシーンをざっくり削って、人間関係のエピソードをもっと盛り込んで、もっとパンチを効かせてほしかったかな。でもデビュー作ですので、今後すごく期待したいなーと思いました。それと、ヒロインが娼婦ということもあり、期待される（！？）熱いシーンも枚数がふんだんに割かれていましたが、過去にラベンダーブックスから発売されているかなり際どく背徳的なエロチカ路線の作家さんと比べると、あくまでも繊細な愛あるシーンとして表現されているので、ＨＯＴではあるもののロマンス寄りの作風かなと感じました。

  November 30, 2011

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  その瞳が輝くとき　ジュディス・マクノート

  【送料無料】その瞳が輝くとき＜あらすじ＞“なにかすてきなこと”がいつか必ずおきると信じている純朴な少女アレックス。そんな彼女は、ある日の帰り道、社交界屈指の放蕩者ホーソーン公爵が盗賊と鉢合わせしている所に遭遇し、その場で気絶してしまう。公爵は彼女を介抱しようと宿へ向かうが、それが原因で村でのアレックスの評判は台無しに。だがその後、公爵から思いがけぬ結婚の申し出があり、アレックスはとまどいながらも承諾、ふたりは新婚旅行に旅立つ。その先にどんな運命のいたずらが待ち受けているかも知らずに…。オススメ度：★★★★☆偶然ですが、この前に読んだ本が「【送料無料】ふたつの愛のはざまで」とそっくりのエピソード（夫が戦争でor海軍に強制徴収され消息が絶たれ妻は死んだと思って悲しむ、その後妻は新しい男性と新しい人生を歩もうと立ち直ったor立ち直りかけたところへ夫の帰還）だったので、よりロマンス作品らしい味わいを満喫できたマクノート作品でした。心の中でつい比較してしまい、ある意味都合がよすぎる点も感じましたけど、いいんです！　ロマンスですから。あらすじを読むまで気がつきませんでしたが、すでに翻訳済みの「【送料無料】あなたの心につづく道（上）」 の時系列では前に位置するスピンオフ作品なんですね。なんだか見覚えのある名前が出てくるなという気がしていました。教師だった祖父から貴族の少年のような高い教育をうけた聡明なヒロイン。ただ恋愛にはまったくうとく、田舎では出会えないすばらしい外見とウィットをもつ青年に少女らしい憧れを抱きます。スキャンダルからしょうがなく結婚することになってしまったヒーローですが、普段身近に接する貴族女性にはない気骨と教養に次第に興味を惹かれます。うまくいくかに見えた結婚でしたが、ヒーローが突然失踪してしまい・・・。運命の悪戯で苦しむヒロインですが、応援したくなりました♪　読みどころは、同じ女性に２度恋に落ちているようにも見えるヒーローかな。最初は溌剌として知的な田舎育ちの少女として、再開後は意外にも社交界の華として花開きながらも周囲への思いやりを忘れないヒロインに。放蕩者として鳴らしたヒーローが自分が主導権を握ろうとするにもかかわらず、無邪気なヒロインが周囲を巻き込んで、思いっきり振り回される様子を満喫しました。（笑）読後感よいロマンス。オススメです。

  November 29, 2011

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  ふたつの愛のはざまで　ジェニファー･ヘイモア

  【送料無料】ふたつの愛のはざまで＜あらすじ＞ワーテルローの戦いで幼なじみで最愛の夫ギャレットが行方不明になったソフィは、七年後にやはり幼なじみのトリスタンと結婚する。そこへなんと死んだはずのギャレットが戻ってきた。ソフィとトリスタンの結婚は無効とされ、ソフィはふたたびギャレットの妻となる。トリスタンはソフィを取り返すために裁判所に控訴するが……。初恋のギャレットか、穏やかな愛をはぐくんできたトリスタンか、それぞれを愛しているソフィは選択を迫られて苦悩する。ふたりの男性のあいだで揺れるヒロインの心情がよく描かれたデビュー作。想像したのとぜんぜん違うお話でした～。全編を通して、運命の皮肉と人の悪意、時代の暗さのような黒いもやもやが覆っているようなダークなお話でしたね。ヒロインが二人のヒーローの間で苦悩するので恋愛がひとつのテーマではありますが、後述の理由でロマンスというより普通の小説に近いかなぁという気もしました。戦後の雰囲気、戦争帰りのヒーローの描き方としては、普通のロマンス本よりリアルかなとも感じました。 読後感は尾を引くもので、苦悩するヒロインの心情をずっと書いてあるので後味が苦いのも納得ですが、ロマンス本としては・・・うーーーん。読んでハッピーになれなかったのでちょっとなと思います。それとヒロインが自分のなかでどちらの男性を選ぶのか結論がでていないにもかかわらず（実際には出ていたというかそういう行動をとったから気持ちが現れていたってこと？）、片方の男性と関係を持ってしまうというのは、現実にはあるかもしれないけれどロマンスとしてはいきすぎかと感じる読者も多いかも？　それとも当初書いたときの結末はヒロインが空想していたような内容だったけど、デビュー作ということで、編集者さんから指導でああいう形に落ち着いたのかなぁ。ホットシーンは読者サービスなのか、作者が情熱的な方なのか、熱かったです。あとがきによれば続編もあるようですが、その内容はネタバレにもつながりますので、書かないことにしますね。

  November 26, 2011

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  唇泥棒にご用心　スーザン・イーノック

  【送料無料】唇泥棒にご用心＜あらすじ＞サリヴァン・ウェアリングは、昼は名高い馬のブリーダー、夜は貴族の邸宅をターゲットとする怪盗という二つの顔をもつ男。その正体は侯爵の非摘出子で、彼 が盗むのは実父が人手に渡してしまった母の形見だ。ある夜盗みに入った侯爵邸で、令嬢イザベルに見つかってしまう。彼女の悲鳴を防ぐためにサリヴァンは彼 女の唇を奪う。イザベルにとっては初めての口づけだった。翌日兄と馬の競りに出かけた彼女は、思わぬ形でサリヴァンと再会することに。身分の違いと複雑な 運命に翻弄される恋の行方は…。  オススメ度：★★★★☆侯爵令嬢と馬のブリーダーの身分差ロマンス。苦労知らずの社交界の花が、恋をして、はじめて世間の風にもあたることになり、大人の女性へと成長していく素敵なロマンスでした♪　その世間の風のあれこれも、周囲の人のマイナス感情が結構リアルに書かれていて、あるあるこういうこと～と思いながら読みましたよ。

  November 25, 2011

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  眠り姫の気高き瞳に　リサ・クレイパス

  【送料無料】眠り姫の気高き瞳に＜あらすじ＞１９世紀サンクトペテルブルク。ロシアの貴族令嬢タシアは、婚約者殺害の罪で投獄された。事件の記憶を失っていたものの、全ての状況がタシアの犯行を示唆していたのだ。死刑を恐れたタシアは、密かに用意した毒薬を飲み、仮死状態のまま棺に収まって脱獄。計画通りに眠りから目覚めると、ロンドンへと亡命を果たした。素性を隠し、家庭教師として雇われた先は裕福なストークハースト候爵家。慣れない使用人暮らしに戸惑う深窓の令嬢タシアだったが、冷淡な侯爵ルークが使用人の暮らしにまで心を砕いていると知り、心打たれる。一方、９年前に妻を亡くしたルークにとっては愛娘だけが心の支え。謎めいた異国の女性に娘を任せるのは不安だったが、気品と威厳にあふれるこの美しい家庭教師を前にすると、なぜか心がざわめいて…。帝政ロシアとロンドンを舞台に描く、壮大なシリーズがついに開幕。オススメ度：★★★☆☆ヒロインがロシアの貴族令嬢ということで、時折挟まれるロシア語の呼びかけや背景小物、ロシア貴族の風習などエキゾチックな雰囲気を感じる作品。1995年発表の作品ということで、初期のころの作品のようです。そう思って読むせいかもしれませんが、なんとなく売れ線を意識した設定を感じました。後半のヒーローの気持ちの変化もなんだか唐突にも感じたり、エピソードのつなぎにぎこちなさがあったり。なんとなく粗が見えてしまう気がしたのですが、それはあくまでもクレイパスの作品としてみるからかも。普通のロマンス作品としては合格点では。ヒロインを熱く追いかけるヒーローをお探しの方にお勧め。この作品でヒロインをおびえさせているロシア貴族がいますが、この人物が続編のヒーロー。友人の動物好きの娘を手なづけるために「怪我した子猫だよ」と言ってシベリア虎の赤ちゃんをプレゼントするなんて・・・ひねくれすぎというか、曲がり具合がなんともいえない。（笑） あとがきでその洋書「Prince of Dreams」を自分が持っていることに気がつき、読み始めました。クレイパスは買ったのはよいものの、ちょっと難しいかなと思って積んだままでした。また途中で挫折するかもしれませんけど、1作目を読んでいるので基本設定を飲み込んでいるのでかなり読みやすくて、２時間くらいでサクサク30％くらいまで進んでいます。ヒロインは、1作目を読むと暗示されていますのでわかりますよ。

  November 19, 2011

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  青の瞳をもつ天使 　ナリーニ・シン再読

  【送料無料】青の瞳をもつ天使 ＜あらすじ＞エレナは腕利きヴァンパイア・ハンター。逃げだしたヴァンパイアをつかまえて、主人である天使のもとへ連れ戻すのが仕事だ。その彼女に、世界を支配する大 天使の一人、美しく冷酷な戦士として知られるラファエルから、これまでになく危険な仕事の依頼がくる。追う相手は殺人鬼と化した大天使の一人だという。エ レナには仕事を断わることも、失敗も許されない。大天使ラファエルと共に死と隣り合わせの数日を過ごすうち、エレナは彼の禁じられた魅力にとらわれてい く…。ダイナミックで衝撃的な、話題の“ギルド・ハンター”シリーズ開幕。 久々に 青の瞳をもつ天使 　ナリーニ・シン再読中です。普段は欠点のない至高の存在としての印象が強い天使様ですが、ナリーニ・シンの描く天使さまはアク強すぎ。そんな天使様が納める世界もかなり血なまぐさいですね。でも独自の世界観にぐいぐいと引き込まれます。イソラ文庫が2011年6月に休刊してしまいました。続きをぜひ読みたいんですが、洋書のあらすじでみると第2作はロマンス本によくあるカップルがかわっ てスピンオフというものではなく、カップルはそのまま第1作の続きのようなのでどこか別の出版社さまというセンも難しいそう。読めるならなんでもいいです！　どうして中途半端で終わってしまったのーーー。（T T）扶桑社ロマンスで発刊中の別シリーズは順調でとっても嬉しいです。年末にも新刊が予定されているようで、楽しみ～♪　発売日に本屋に走ります！  【送料無料】黒き狩人と夜空の瞳【送料無料】冷たい瞳が燃えるとき【送料無料】氷の戦士と美しき狼

  November 18, 2011

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  灰の街　カサンドラ・クレア　読了

   【送料無料】シャドウハンター灰の街（上）＜あらすじ＞ クラリーとジェイスは兄妹だった。そして彼らの父こそ反逆者ヴァレンタイン。衝撃がシャドウハンターの中枢を襲い、ヴァレンタインとのつながりを疑われた ジェイスは、審問官の手で牢に入れられる。だが、そこにもヴァレンタインの魔の手が…。ヴァレンタインの真の目的は？クラリーとジェイスの許されざる恋の行方は？映画化進行中、世界中をとりこにしたシリーズ第二弾。オススメ度：★★★☆☆ 1作目は世界観と登場人物の紹介、おそらく物語の肝となっていく複線ばかりで終わってしまった印象で、正直つまらなかったので続きを読むのもどうしようかなと思ったほどでした。こういう時は続けて読んでも面白くないことが多いのですが、よい方向に期待が裏切られ、2作目には大きく事態も動き、異世界や試練、死にふれたことで少し大人になった登場人物たちがいて、ダークなファンタジーとしては、かなり読み応えありましたよ。読んでいない方は意味不明だと思いますが・・・大人になったね、サイモン！！！ただジェイスと父の様子を読んでいると、（同じ設定ではないので不思議ですが）私だけかもしれませんが、なんだかヴォルデモートとハリーの姿に重なってしまって新鮮味にかけるというか･･･。でもこれから発売されるだろう第3作はぜひ読みたい気持ちになりました。

  November 16, 2011

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  シャドウ・ハンター（カサンドラ・クレア）　読書中

  【送料無料】シャドウハンター骨の街（上）＜あらすじ＞クラブの倉庫で天使のように美しい三人連れが、ひとりの少年を狩るのを目撃したクラリーは、この世界には人間以外の種族や妖魔といった、地下世界の住人た ちが存在することを知る。三人連れは妖魔を始末するシャドウハンター。ハンターのひとり金髪の少年ジェイスは、狩りの現場を見てしまったクラリーを彼らの 隠れ家に連れ去る。全米で大ブームを巻き起こしたシリーズ開幕。 図書館から借りて、シャドウ・ハンター　読書中です。パラノーマルものっぽいあらすじにひかれて借りてみたのですが、ロマンスはほのかで、メインは登場人物たちの成長と冒険を描いたファンタジー。ポストハリーポッターということなのか、映画化も決定しているようですね。3部作ということで、1作目では話は思いっきり続いていました。いま２作目に突入したところです。 ビジュアル的には、色々な種族が出てきて戦いもあり、結構刺激があり世界観とか凝っているかなと感じるので、映画化されたら結構インパクトありそうだなーなんて思いますが、友情とか、家族の関係とか、親子の縁とか、裏切りとかさらっと流されてしまっていてちょっと物足りない印象。これから隠された事情とかわかってくるのかしら？　どちらかというとティーン向けかなぁ。トワイライトほど切なさとかないですが、登場人物たちは異能力者が多かったり、擬似家族と暮らしていたりと共通点もあるので、好きだった方は試してみるのもよいかも。続きをどうしようかなと迷っているくらいですが、今後意外な展開が待っているといけないので、とりあえず２作目までは読んでみようかと思います。ものすごく面白かったら再度ブログでご報告しますね。

  November 14, 2011

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  夕闇につつまれて　アン・スチュアート

  【送料無料】夕闇につつまれて＜あらすじ＞ロサンゼルスにある父親のオフィスで、ジリーは危険なほどゴージャスな男に出会う。彼の名はコルトレーン-父の会社の顧問弁護士で、愛する弟の職を奪った宿敵だ。謎めいた緑色の瞳に思わず心乱されながらも、ジリーは敵意をむきだしにする。だが数日後、コルトレーンは自宅が火事になったと言ってジリーたち姉弟の暮らす豪邸に住みついてしまう。警鐘を鳴らす理性とは裏腹に、巧みに仕掛けられた誘惑の罠にとらわれていくジリー。彼の目的は一体…？珠玉のロマンティック・サスペンス。オススメ度：★★☆☆☆ 私にとってアン・スチュアートといえば、ノワールヒーロー。ヒーローはワルい男、というわけなんですが、ヒロインは彼を好きになってをいけない、と思いつつ惹かれてしまうそんな魅力があるんですよね～。ノワールヒーローの真骨頂といえば、Ｍｉｒａ文庫の色がタイトルにはいったシリーズという気がしますので、ファンのなかでは主流ではないかもしれませんが、私は【送料無料】欺きのワルツとか、【送料無料】清らかな背徳とか好きです。ブログに訪問されていて私と趣味があうなーと感じられていて未読のかたはぜひお試しください。今回の作品では、真面目で世話好きなヒロイン（もしくは姉を・・・ってところが腹黒すぎ）と、復讐のために誘惑しようと近づいてきたやり手弁護士ヒーローがどうやって恋を成就させることができるのか、ベテラン作家さんの手腕をお楽しみください♪　

  November 10, 2011

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  黄金の乙女に恋の手ほどき　ソフィア・ナッシュ

  【送料無料】黄金の乙女に恋の手ほどき＜あらすじ＞突然、巨額の財産と公爵位を相続することになった牧師の娘ソフィは、花婿探しのために田舎からロンドンに出て社交界デビューしたものの、飾り気のない性格 が災いして社交界の規範とずれたことばかりしてしまう。貴族と結婚できなければ、爵位継承権を失ってしまうが、勘違いからスキャンダルを引き起こしたソ フィは、公爵領に引っ込むことに。そこで出逢った侯爵の息子ウィリアムは、悪名高い放蕩者で、とあるやっかいごとを避けて田舎に逃げてきたところだった。 ソフィは彼の美しさと大胆な行動にとまどい、さらに近侍との関係を勘違いして、“男性のことが好き”だと思い込んでしまう。一方、ウィリアムはその勘違い を楽しみつつ、ただの田舎娘だと思ったソフィの美しい黄金の髪とあまりの純真さに、遊びの気持ちではないなにかを抱きはじめる。自分の気持ちを直視できな いウィリアムは、貴族を夫にするための“レッスン”をしてあげようと提案するが、勘違いしたままのソフィはよりよってお返しに、放蕩者に“女嫌い”を克服 するためのレッスンをすることに…。黄金の乙女と放蕩貴族の予想もつかない恋の行方はー。オススメ度：★★☆☆☆とある事情で財産の援助を必要とする放蕩者が打算で財産もちの女性を誘惑にかかったところ、逆に田舎者の女性に恋に落ちてしまい・・・というミイラ取りがミイラになってしまった展開は面白くないわけではないんだけれど、お話にのめりこむほどには登場人物に際立った個性というか思い入れしたくなる美点が感じられなかったかな。割合薄めの本なのでさらっと読めましたが、もっと内容を膨らますこともできたのではないかなぁ。ヒロインの親友のロマンスもサイドストーリーというより添え物程度、生意気さと華美な服装で近侍らしくない近侍と、侍女らしくない侍女たちの個性が作中一番光っていたような・・・。

  November 5, 2011

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  あなたと過ごす一夜を　ソフィー・ジョーダン

  【送料無料】あなたと過ごす一夜を ＜あらすじ＞ジェーンは未亡人になってから一年以上も、義弟夫妻によって使用人のように家に縛り付けられて生きてきた。そんななか慰めを求めて出かけた仮面舞踏会で、ジェーンは初恋の人セスと再会する。兄の死によってセント・クレア伯爵位を継承したセスは、結婚相手を探しにロンドンに出てきていたのだ。仮面に正体を隠したジェーンがかつての幼馴染とも知らず、その強烈な魅力に欲望を抑え切れないセス。数日後外出先で偶然、再会を果たした二人は…大人気作家が贈る、官能と情熱のリージェンシー。オススメ度：★★★★☆内気で真面目な未亡人のヒロイン。夫を亡くして義理の家族に召使のようにこき使われています。そんな生活のなかで少しの時間冒険したいと仮面舞踏会に友人たちと出かけると、少女時代の憧れの人と再会します。仮面の下の素顔には気が付かないでヒロインに熱い視線をむけるヒーローでしたが・・・。終始ヒロインからヒーローへの気持ちはひたむきで、結婚ではあまりよい経験がなかった内気なヒロインが勇気を振り絞って行動するのを応援したくなります。 自分のせいで失明してしまった（と思っている）妹への強い保護者意識はともかく、若いころの初恋が破れただけで、深い女性不信に陥っているヒーローは感受性強すぎでは？と若干思いましたが、やはりプライドへの傷は深いのでしょうか。ラストはもう少しヒーローに後悔させてほしかった、許しを請わせたかったと思ったのは私だけ？　そこまで引っ張った割に変心がすこしあっさりしすぎていた気がしますが・・。でも幸福そうなエピローグはロマンス小説を読む醍醐味が感じられ、とても気に入りました。

  November 4, 2011

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  初恋の隠れ家で　ローラ・キンセイル

   【送料無料】初恋の隠れ家で＜あらすじ＞伯爵令嬢カリーは“壁の花”になることにすっかり慣れっこ。２７才にして、婚約破棄されること３回。男性が大の苦手で内気なカリーにとって、唯一の心のよ りどころは、大好きな牛たちを世話し、品評会に出すことだけだった。一生独身を貫し、静かに暮らしていくーそう決めた彼女にも昔、心を許せる男性が一人だ けいた。幼馴染で、フランス亡命貴族の息子トレヴ。フランス語の課外レッスンとして、若い二人は親に内緒で冒険と親密な時間を楽しんでいた。そのトレヴが ある日突然、９年ぶりにカリーの前に舞い戻った！人に言えない「過去」があり、お尋ね者になっているトレヴ。カリーはそんなことはつゆ知らず、昔と変わら ず優しくいたずら好きな彼の華麗なる逃亡と冒険に巻き込まれ…！？ＲＩＴＡ賞に２度も輝いた著者が贈る、軽妙でほろ苦い初恋の物語。 オススメ度：★★★★★面白かった～！！！　「壁の花」の初恋復活ロマンスって感じでした。過去の作品2作は、ヒーローがキリスト教からの破門されて宗教的な葛藤があったり、嵐に舞う花びらでは富や名声すべてを持っていたヒーローがハンディキャップを負ってしまい精神病棟に入院させられてしまうなど社会的にほぼ抹殺されてしまい、ヒロインがその手助けをして復活していくというようなかなりヘビーな内容のため読了後満足感とともに登場人物たちと共に波乱万丈の人生を味わって虚脱感にも襲われるほど（笑）でしたが、今回は作者自身気分転換か、新境地を目指してユーモアある明るい作品を目指したようで、とても読後感もよく、読書中も思わず噴き出してしまうような展開、ウィットのきいた会話が飛び交うお話でした。でもただ楽しいだけで終わらないのがキンセイル。今回もいそうでいなさそうな個性的な登場人物たちですよ～。ヒロインは領地内の牛の飼育に気持ちをそそぐとっても内気な伯爵令嬢。幼馴染のヒーローだけには不思議と本当の自分を出すことができますが、そんな彼はあるとき姿を消してしまいます。このまま独身で妹家族の世話になって暮らしていくのか、結婚するとしても相手の家には自分の牛を育てる場所がなければと思っていますが、数年ぶりに彼が帰国すると身辺が賑やかになっていきます。またそのヒーローの過去というのが・・・。ありきたりではないところがキンセイルらしいというか。ヒーローの過去、ヒロインの牛、そして二人の家族、二人のロマンスが絡み合って狂想曲のような展開に。最後ぴたっと収まるところにおさまって、よく練られた作品だなーと感じました。この作品は洋書では６年ぶりの新刊だったとかでファンはその間やきもきさせられていたようです。寡作の作家さんなんでしょうけど、その分味わい深いかなという気もします。何度も読み返したい作品です。

  October 31, 2011

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  漆黒の血のダンス　ローレル・K・ハミルトン

  【送料無料】漆黒の血のダンス＜あらすじ＞謎の人物によってアニタの首に賞金がかけられたー久しぶりの休日を楽しんでいたアニタのもとへ突如舞いこんできた厄介な知らせ。黒幕の正体はいったい何者 なのか、そしてその目的とは？息つく暇もなく襲いくる殺し屋たちに立ち向かうアニタだったが、狼憑きの恋人リチャードを巻添えにするのを躊躇しているうち に、リーダーの地位をめぐる群れの問題にも巻きこまれてしまう。もうひとりの恋人、ジャン＝クロードへの屈折した愛を自覚しているものの、リチャードとの 真の愛を選択するためにアニタはある決断をする。だが、その決断が思わぬ事態を招くことに…。人気シリーズ第５弾。オススメ度：★★★★☆独特の世界を持っている作家さんですね～。隠微さというか、妖しさというか、ただよう空気にも迫力があります。あらすじをあらためてみてみると、トゥルーブラッドと要素は重なる部分ありますよね、ヴァンパイア、狼に変身する人間、狼グループのリーダー位を争う戦いに巻き込まれるヒロイン、二人の恋人の間で揺らぐヒロイン、希少性、価値の上がっていくヒロインの特殊能力etc。でもどちらも個性があるので、それぞれ好きかも。ロマンスファンなら、今回の作品の見所？はなんといっても３角関係にかなり進展がみられたことでは。マスターファンなのか、リチャードファンなのかによって、叫ぶポイントは違うかもしれませんが・・・。洋書は20巻まで発売されているようですが、そうすると紆余曲折がまだまだありそうですね。 ところで同じローレル・K・ハミルトンのもうひとつのシリーズメリー・ジェントリーも久しく新作が出ていませんよね。情報をもとめて久しぶりに、先ほどヴィレッジブックスのHPを訪問したら、9/10の「ロマンスの窓」の更新はお休みしたというし、12月発売予定という赤毛のアンの新翻訳というのはなんだか今までの路線とは違った印象を受けるし、若干不安（＋休刊）が頭をよぎりました。ぜひぜひ続刊お願いします・・・。

  October 29, 2011

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  伯爵のハートを盗むには　カーラ・エリオット

  【送料無料】伯爵のハートを盗むには＜あらすじ＞１９世紀初頭、ロンドン。英国人貴族の母とアメリカ人海賊の父を持ち、世界中を旅してきたケイトも、今は英国人公爵の孫娘として息苦しい社交界をなんとか生きている。だが突然ピンチが訪れた。隠さねばならない自分の過去を知る人物が現れたのだ。“女を堕落させる悪魔”と呼ばれる美しい放蕩者であり、イタリア人伯爵のマルコだ。ケイトはマルコが数年前の記憶を取り戻すことを恐れ、誘いをかける彼を冷たくあしらう。しかし、マルコは強引にケイトに近づき彼女の甘い香りにとらわれたとき、あることに気づくーこの香りはナポリの娼館で出会った女性の香りだ、と。その事実を認めたケイトは、祖父の公爵家をスキャンダルから守るため、マルコに交渉を持ちかける。それは、自らの体をを口止め料として差し出すことだったー危険な駆け引きの線上で激しく求めあうスリリングなロマンス。オススメ度：★★★☆☆　★3.5くらい【送料無料】スキャンダルは恋のはじまり、【送料無料】今宵、悪魔に身をゆだねてに続く罪深き集い　シリーズ最終作です。罪深き・・・といっても時代設定当時、女性が科学を追求することは「罪深い」ことだということで、女性研究者たちの集まりのことを（確か）ヒロインたちがそう名付けたものです。アンドレア・ピケンズ名義のヒロインもそうですが、今回も知的探究心、好奇心や自分の信念から大胆な行動、危険な行動に飛び込んでいくヒロインでした。公爵家の令嬢でありながらアメリカ人船長と駆け落ちした母から貴族の血をひいてはいるものの、海の上で育ったヒロインはナイフの使い方も知り、かなり行動的で、規範に縛られたイギリス社交界での生活に息苦しさを感じています。過去に出会ってはならない場所で出会っていたヒロインとヒーロー。過去を隠したがっているヒロインと、隠密行動のためヒロインのハウスパーティに参加しているヒーローの間に火花が散ります。ラストのアクロバティックな立ち回りシーンはあまりにすごすぎてあまりリアリティが感じられなかったかも？　 かなり破天荒なヒロインの過去の設定ですが、小道具や表面的なエピソードでの扱いで終わってしまっていて、活かしきれていなかった気がします。とはいえ、各巻情熱的な登場人物たちで、結構楽しめました。私は第1作が一番面白かったかな。romance_holicのお気に入りのヒストリカル作品

  October 28, 2011

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  トゥルーブラッド　9　シャーリーン・ハリス

  【送料無料】トゥルーブラッド（9）＜あらすじ＞ヴァンパイアに引き続き、変身人間たちがその存在を世界中に暴露した。その影響でトラブルに巻き込まれたサムに代わり＜マーロッテ＞の営業を任されたスーキーだが、店の敷地内でジェイソンの妻でピューマ人間のクリスタルが死体で発見される。警察は調査を開始するが、有力な手掛かりもなく犯人は捕まらない。そんななか、スーキーは仲間のスーパーナチュラルたちから警告を受ける、ライオールと敵対関係にあるフェアリーたちがスーキーを狙っていると……。スーキーは貸しのあるスーパーナチュラルから助力を得て、自分を守ろうと決意する。  オススメ度：★★★★★緊張感ある展開に今回も一気読み！　恋の展開のほうも、スーキーの気持ちの秤に大きく（？）影響するかどうかはともかく、事態というか関係の変化があり、シリーズ過去最高というような流血の試練にされされた後、またラストでぐぐっと彼に傾いたかもしれませんね～。無理ないかも・・・。どの男性に傾いたかはどうぞ本文をチェックしてくださいませ☆今回の目立った事件としては、ヴァンパイアに続いて変身人間たちが自分たちの正体をカミングアウトしたこと。また身近な人物のショッキングな遺体がマーロッテの駐車場で発見され、その余波がスーキーの周辺にも降りかかってきます。また前巻からかなり露出が多くなってきた秘密の多いフェアリーも今回はメインのストーリーで語られることになります。スーキーも１巻では田舎町のちょっと普通ではない能力をもつ普通の女の子というかんじでしたが、抗争に巻き込まれもみくちゃにされるごとに大人になってきたというか、たくましくなってきたというか、「命の借りを返してもらう」ということで、応援を依頼することに。自分の命を守らなくてはという必死な思いからなので、気持ちは本当によくわかりますけど、ほんと玄人っぽくなってしまってある意味可哀そうな気もしました。守られるだけのお姫様ではないところが今どきの作品のヒロインですよね。 お話はまだまだ続くようです。ラスト、思わせぶりだったので、次回が本当に待ち遠しいです。

  October 21, 2011

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  素顔でいたいから　コニー・ブロックウェイ

  【送料無料】素顔でいたいから＜あらすじ＞天才一家に生まれついたミミはいまだ独身、一族の落ちこぼれ。何事も深入りせず、なりゆき任せーそれが４１歳のミミが選んだ生き方だった。でも、この夏の出逢いは何かが違った。毎夏恒例、一族が集うファウル湖畔の別荘地。湖で泳いでいたミミはうっかり水着をなくしてしまった。なんとか人目を避けて湖を脱出したと喜んだのもつかの間、ミミは見ず知らずのジョーに全身泥だらけで生まれたままの姿を見られてしまう。ベンチャー企業を経営するジョーはハンサムで身なりも完璧、ミミとは何もかもが正反対で違う世界の男性。そんな彼と、夏の終わりに交わした情熱的なキスがミミの心を溶かし、彼女のなかの何かを変えていくー。二カ月後、ジョーはパーティーで偶然ミミと再会。美しいドレスに身を包んだ彼女に驚かされた彼は…。オススメ度：★★★★☆　★4.5くらい。読了後、登場人物たちの変化を感じて、じんわりとした感動があったかも。でも途中、つい噴き出してしまうような会話もたくさんあって、ユーモアもたくさんありますので、退屈ではありませんよ。出てくる人物達は長所もあり短所もあり、天才なんだけどがんばらないから落ちこぼれ（にみえる）とか、やり手のビジネスマンなのに潔癖症とか、エリート大学の最年少の終身教授なのに引きこもりとか、どこか傷があって、なんだか愛おしくなる人物達でしたね～。大人たちは結構現実もわかっていてさめた面もあったりする一方で、若い人たちは恋にうかれたり、相手に夢を投影してしまってあとで幻滅したり。「あるある、そういうこと！」って読みながら結構うなずいてました。物語だから誇張されている部分はあるかもしれないけれど、弱点や欠点などの誇張され具合がユーモアあふれていて笑ってしまうから読んでいるほうも受け止めやすく、かなりリアル。エリート階級の家庭と、どちらかというと中流くらいの家庭の雰囲気の違いなども伝わってきました。恋愛面ではいわゆるHOTシーンは少なめですが、期待感や二人の間の空気が伝わってきて、とても楽しめました。 いろいろな事情がもつれ合い、なくしてしまうかもしれない長くなじんできた湖畔のコテージ周辺で過ごした2人＋３匹＋２人はだんだんと家族になっていきます。家族ってなんだろうな、戻る場所って、ということを楽しく読んだ後でしみじみ考えさせられる素敵な作品でした。＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 今回の作品は湖畔のコテージが舞台でしたが、やはり湖畔が舞台でキャンプ場やサマーキャンプなどが舞台になっている作品としてはスーザン・ウィッグスのレイクショア・クロニクルシリーズがありますよね。しっとりとした叙情性やせつなさもあり、やはり読ませる作品群だとは思いますが、作家さんの個性も違うので、読み比べてみても面白かもしれませんね♪　【送料無料】あの夏、湖面にまばゆく←シリーズ第1作。

  October 18, 2011

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  ＜番外＞イムリ　読みはじめました

  【送料無料】イムリ（1） 最新刊の10巻が平積みで古本屋さんで積んであり、人気があるのかなーと興味を惹かれました。ここのお勧めラインナップって結構私と波長があっていて。そのお店ではシリーズ１巻のみ立ち読み可というサービスがあり、１巻を読んでみたらダークなハリーポッターの寄宿舎生活もしくはスターウォーズの騎士育成？というような、これから育っていきますよという初々しい青年が出てきていたのと、どうやら歪曲されていそうな歴史観とか、いろいろ伏線がはられていそうなところに興味を惹かれました。青年誌らしくなんだかちょっとグロそうなシーンもこれからあるのかしら、ちょっと不安もありますが、とりあえず３巻まで入手したので読んでみようと思います。面白ければまたレポートしますね。

  October 18, 2011

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  ＜番外＞テルマエ・ロマエ　読書中

  【送料無料】テルマエ・ロマエ（1） 以前、トゥルーブラッドを貸し出した親戚に、今度は3000円以上送料無料【送料無料】ちはやふる (1-14巻 最新刊)漫画セット【中古本】【中古】を貸し出していたのですが、その返却の際にテルマエ・ロマエ1-2を貸してくれました。（【送料無料】テルマエ・ロマエ（4）12月発売予定）偶然にも、奇妙なタイトルとヒストリカルっぽい表紙につられて数日前に古本屋さんで手にとったものの、表紙はまじまじとみると奇妙で（笑）ぱらっと中身をチェックしたら普通の歴史物ではないんだなという印象をうけて、結局買わなかった作品だったので、ラッキー♪　 主役はローマ人の生真面目なお風呂デザイナーなのですが、彼がお風呂からタイムスリップして日本の銭湯などお風呂文化施設にいってしまい、ローマにその文化を持ち帰って売れっ子のデザイナーになっていき、皇帝にも重宝されるほどの名声を得ていきます。ローマと日本のお風呂文化の異文化交流（？）記録というか、ある種のタイムスリップものというか、なんともかわった味わい。見所はラテン語を話す古代ローマ人からみた、日本人には当たり前のお風呂文化・・・かしら？　さりげなく古代ローマ時代の風呂習慣その他が物語の背景で紹介されていて、そのあたりは大変興味深かったです。 親戚情報によれば、阿部寛さんで映画化決定だとか。こんなにゆるーーーい（失礼！）作品が？？？　とっても独特な世界が展開されていて、面白くないわけじゃないけど・・・。個人的にはうっそーって感じですが、そんなに人気あるんですか？　こういう笑いがいま求められているってことなのかなぁ。肩の力を抜いて楽しめる作品でした。むかーし「やんごとなき姫君たちのトイレ 」とか読んだりしましたけど、生活のなかに組み込まれている文化っていうのは、当時の暮らしぶり、生活水準などが想像されて面白いですよね～。昔の人、という漠然とした存在から血肉をもって生きていた人っていうイメージが立ち上がってくる気がします。【中古】 やんごとなき姫君たちのトイレ (角川文庫)

  October 15, 2011

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• ジュリー・ガーウッド　再読中

  リンゼイ･サンズの【送料無料】ハイランドで眠る夜は　を貸したお友達が「面白かった！」というので、 ユーモア系のおとぼけ無垢ヒロインがお好みならジュリー･ガーウッドのハイランダー系も好きになるかもと思って貸してみたらビンゴでした♪　貸した本を気に入ってもらえるとなんだか嬉しいです。他の作品も読みたいというリクエストに応じてロマサスを書棚から出したのですが、久しぶりに「【送料無料】標的のミシェル」のやり手検事のテオが、都会人らしく、（作品の舞台になっている田舎町ボーウェンの知合宅の）裏庭に出てくる巨大なワニのことを考えると顔を引きつらせている様子が頭をよぎり、再読を始めてしまいました。サスペンスとしては粗もあるかもしれないけれど、登場人物たちが笑ってしまうような欠点はあっても好感がもてて、作品世界に強く引き込まれてしまいます。あと他愛もないエピソードが、読了後結構時間がたっても今回のように思い出されるんですよねぇ。新刊も積んでありますが、心うち砕かれて→　標的のミシェル→嘘はオアシスに眠るとついついページをめくる手がとまらず・・・。やっぱり好きです～この作家さん。

  October 14, 2011

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  海賊の王子にとらわれて　ロナ･シャロン

  【送料無料】海賊の王子にとらわれて＜あらすじ＞１８世紀初頭。イングランドの名家の令嬢アラニスは、婚約者のルーカスが海賊狩りの任務で駐在するジャマイカへ船で旅立つ。ところが航海中、海賊船に拿捕 されてしまう。七つの海にその名をとどろかせ、長身で黒豹のような危険な魅力を放つ海賊エロス。彼はルーカスに捕らえられた妹ジェルソミーナをとり戻すた めに、アラニスを捜していた。アラニスはエロスの不法行為や傲慢な態度を軽蔑しながらも、海賊とは思えない彼の知性や気品に心惹かれていく。そしてジャマ イカに着いたアラニスは、ルーカスとジェルソミーナが愛し合っていることを知る。婚約を解消した彼女は「あなたの好きなところへ連れていこう」というエロ スと船旅へ出ることに。しかし依然として彼の本当の正体はわからないまま…。『仮面の伯爵とワルツを』で好評を博す著者が、世界を舞台に壮大なスケールで 描く、絢爛たる愛の世界。  オススメ度：★★☆☆☆　海賊ものがお好みなら、★３つかも。 とっても盛りだくさんな内容の作品でした～。 苦難の道を歩いてきたヒーロー。カメレオンのように、こういう人かと思えば違う顔を見せ、正体を見定めよう、恋に落ちそうだとヒロインが感じるたびにスルリと抜け出し、掴みどころのなさ、多彩な魅力を見せます。ストーリー後半に、ヒロインの愛情によって、彼が見せる変化、行動は見所かも。 一方、ヒロインは高位の貴族として生まれ、高い教育を受けて、女性ながら男性のような冒険心と勇気を持っています。婚約後、３年も英国とジャマイカで婚約者と離れ離れということに耐えられず、自分からジャマイカへ向かうという当時としてはかなり破格の女性。ストーリー前半はその冒険心に若干ついていけなさを感じましたが、後半は自分を貫き、相手の幸せのために行動していて好感度高かったです。  海賊ものとはいえロマンス路線を守っていて、作中、残酷なシーンなどはほとんど描写されていませんでしたので、その点読みやすいかも。 同じく海賊もので、政治的策略やスケールの大きいお話をお探しでしたら、【送料無料】黒き影に抱かれても面白く読んでいただけるかも。

  October 12, 2011

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  伯爵の求婚　グレイス・バローズ

  【送料無料】伯爵の求婚 ＜あらすじ＞うだるように暑い夏、避暑地にも行かずにロンドンのタウンハウスで静寂を楽しんでいたウエストヘイヴン伯爵は、掃除係のメイドに手を出していると勘ちがいされて、メイド頭のアンナに火かき棒で殴られてしまう。彼は傷がよくなるまでアンナに世話をしてもらっているうちに、貴族階級の出身で、学があり美しいア ンナなら、自分の花嫁としてぴったりだと思うようになる。公爵の跡継ぎでもあるウエストヘイヴンは、早く結婚するように父親から圧力をかけられているが、 彼には結婚する気がなかった。そう、アンナに出会うまでは。しかし、アンナはなにか秘密を抱えているのか、どうしても求婚にうなずこうとはせず…。 オススメ度：★★★★☆ 暑いロンドンの夏が舞台。いろいろな登場人物たちがゴクゴク、ごくごくとレモネードが飲まれていたり、暑さのためにペチコートが省略されたりすることに触れられていたりと、ヒロインがメイド頭ということで館内を居心地良く整える方法など、食事や細やかな衣類の調節、花などで生活を彩る方法など生活面での描写は結構細かく、心情面の描写も丁寧で、臨場感のある作品だったかなと思います。作者自身も生活に彩りを添えるのを楽しむ方なんではないかなーと想像します。 一方で、ヒストリカルとしては、表面上は身分差としてはかなりあるカップルにもかかわらず（後継ぎほしさに）周囲がその点を最初から問題視しないところとか、あまりにもヒロインの身分をわきまえない行動に目が点になってしまったりと、階級格差については個人的には違和感のある表現があちこちに感じられました。  とはいえ中心人物たちは嫌味のないかんじで、悪役は悪役らしく（でも少し迫力不足？）、真面目な伯爵が謎が多く捉えどころのないヒロインを誘惑するロマンスを最後まで楽しんで読めました。  タイトルは･・・原書のタイトルはありがちなパターンですが、邦題はあまり個性が感じられず、もうすこしひねってもらったほうがよかった気がしました。（ひねりすぎて意味が通らないのも困りますケド！）ちょっぴり味気なさを感じました。

  October 10, 2011

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  背徳のレッスン　ケイト・ピアーズ

  【送料無料】背徳のレッスン＜あらすじ＞１９世紀初頭、ロンドン。英国人貴族のヴァレンティンは、１１歳のとき海賊に誘拐され、もうひとりの英国人少年ピーターとともに、トルコの娼館で７年間も性奴隷とされた過去を持つ。１８歳で救出され帰国してからは、事業を成功させ裕福な紳士となるが、今も心に深い傷を負い、尋常でない性的嗜好を抱えていた。彼はトルコで自分を救ってくれた貿易商ハリソンへの恩返しとして、彼の長女セアラと結婚する。ヴァレンティンから性愛を伝授されたセアラは、快楽に目覚めるとともに彼を深く愛するようになる。しかし、ある日、ヴァレンティンとピーターとの間に男色の愛人関係があることを耳にしてしまう。ヴァレンティンはそれを隠すために、わたしと結婚したの？疑いがつのるセアラは、真実を求めて、ある誘惑の作戦を思いつく…。官能描写を芸術の域にまで高めたエロティック・ロマンス。オススメ度：★★★★☆　清らかな作風がお好みの方にはお勧めしません。限りなくみだら。もともと洋書はエ●チック・ロマンス路線の出版社から発行されていますので、（ある種の）期待は裏切られません。ただこの作品の★を４つにしたのは、それだけで終わらない部分もあるかなーと思ったから。 ヒロインの性的な好奇心とヒーローへの思いで、二人の関係は一見深まるように思えますが、過去の経験から心のガードを下げきれないヒーロー。自分自身の暗い部分を隠したいと願いつつ、その屈折した思いをぶつけられない鬱屈も感じていて・・・。ヒロインは自分に隠されている何かを感じて、疑いが募っていきます。ヒロインがヒーローの親友にも助けられつつ情報を集め、ヒーローの心を癒そうと出した結論は・・・まさに体当たり！　HOTな描写の表現の許容度が広めな方のみ、本文でご確認くださいね。

  October 6, 2011

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  たったひとつの願い　キンバリー・キリオン

  【送料無料】たったひとつの願い＜あらすじ＞１５世紀、エドワード王の治世。リズベスは死刑執行人を父に持ち、ロンドン塔で治療師として囚人の敬愛を集める美貌の女性。国王暗殺計画の証拠を手に入れ た彼女は首謀者一味に狙われ、成り行きで、間諜として投獄されていたスコットランドの戦士ブロックとともにロンドン塔を脱出することに。再三命を狙われな がらも、ふたりは夫婦と偽って逃げのびようとするが、その道中ブロックの野性的な魅力にリズベスは抗うことができず…。息詰まるスリルと甘美な官能に彩ら れた鮮烈なるデビュー作。オススメ度：★★★☆☆　★３．５くらい　ハイランダーもの。ハーレクインヒストリカルでも、初期のほうがどちらかというと騎士とか戦いとか流血が多い印象で、最近はリージェンシーなどきらびやかな世界が多くて、他の時代はあまり紹介されませんよね。私自身もこのところ、あまり血なまぐさいヒストリカルロマンスを読んでいなかった気がします。マグノリアと扶桑社は、結構虐待やシリアス系のストーリーを紹介することが多い気がしますね。今回はヒロインが死刑執行官を父に持つという、それだけでも血の匂いがただよってきそうな設定です。ただ父の職業だというだけならまだしも、ロンドン塔に住んでいて囚人たちの手助けも密かに行っている心やさしく勇気ある女性。とある事情で探っていた長官の秘密をつかんでしまい、命を狙われることになったヒロイン。たまたま拷問されていたヒーローと逃げ出すことになり、成り行きもあって彼の護衛で彼女の目的を果たしてくれる高位の人物へ会いに行こうとしますが・・・。悪人がとにかく悪人らしい造形で、悪辣そのもの。父親の職業も、家族の過去も壮絶で、ヒロインも苦悩してます。そんなヒロインをどうして慰めてあげたらよいのだろうとおろおろするヒーローの優しさがよかったです。男性らしい（？）身勝手な行動も見受けられましたけど、作品を通して成長した様子がしっかり書き込まれていた気がします。私の好みよりは血が多かったですが、物語の流れにそったものだったので、違和感はありませんでした。読了まで肩に思わず力を込めて読んでしましたよ。

  October 3, 2011

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  切ない想いが伝わらなくて　ルーシー・モンロー

  【送料無料】切ない想いが伝わらなくて＜あらすじ＞１９世紀初頭のロンドン。ラングリー伯爵の次女アイリーサは悩んでいた。間もなく２１歳を迎える彼女はアシュトン伯爵ルーカスとの結婚を切望していたが、自らの出生の事情が結婚生活に暗い影を落とすのではと案じていた。一方、放埒な母親に悩まされていたルーカスは、自分の妻にはレディらしく振る舞うアイリーサのような女性が理想だった。彼はアイリーサに求婚しふたりは婚約する。だが、ふたりの気持ちはなかなか噛み合わないうえに、アイリーサのもとに結婚を妨害するような脅迫状が…。「ラングリー伯爵家三部作」第二作。シリーズ第1作「心のベールに触れられて」 が、異国情緒ある雰囲気の作品だったとすると今回はロンドン社交界が舞台で、華やかな背景。主人公二人は、両親から愛情をかけられずに育っていますが、ヒーローは真面目で好感度高いです。ヒーローは自分の殻にこもってしまっていますが、ヒロインはいい子になることで愛情を求めようとしていて、ちょうど作品ではその殻を破ろうと、両親からの愛情をうけることをあきらめることを代償に自分らしく生きる道を模索していきます。ただヒーローからの愛情を確かめるために誘惑を仕掛け、ヒロインを尊重しようとするヒーローの気持ちを疑うなど、年齢の割に幼すぎるし、ちょっと共感しにかったです。作者自身の弱い立場や虐待された立場への共感は現代ものならいいと思いますが、そもそも社交界や貴族の役割としては血筋を後世に残すためという面があると思うし、ヒロインが私生児であることの葛藤や家族たちの反応はかなり表面的な解釈ではなかったかな・・・。

  October 2, 2011

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  危険な愛の訪れ　ローラ・グリフィン

  【送料無料】危険な愛の訪れ＜あらすじ＞人気のない駐車場で、半年前に別れた元彼と待ち合わせしていた美容師のコートニー。だが車内で再会した矢先に突然覆面の男が乗り込んできて、元彼が射殺されてしまった！彼女はなんとかその場から逃げ出すが、痴情のもつれによる殺人として警察から疑われてしまう。そんななか刑事ウィルは彼女の潔白を見抜くも、出てくる証拠は彼女に不利なものばかり。窮地から彼女を救うべくウィルは懸命の捜査を続けるが、事件の黒幕が次に狙うのはコートニーだった…一気読み必至のノンストップ・ロマンス。２０１０年度ＲＩＴＡ賞受賞。オススメ度：★★★☆☆　★３．５くらい 突然、元彼との奇妙な再会の場になった車の中で、覆面男に元彼を射殺され、ヒロインは自らも狙われる身に。過去の前歴もあり、警察には信用されるかどうか自信もなく、誰も信用できない。ヒーローは警察官で、容疑者と深い関係を持ってはいけないのに、二人の関係は深まっていきます。二人とも完璧ではない人物で、時折野球を一緒に見に行ったり、ケンカしたり、部屋でくつろいだりする日常の姿はとてもありふれていて、とても普通で、リアルな感じでした。また過去のごたごたで培われたたくましさというか、目端の利くところを生かして、生き抜くためにどんどん行動していくので、話の展開には惹きつけられました。タイトルからはものすごくホットな印象を受けましたが（私だけ？？？）、むしろロマンス面よりもサスペンス面にややベクトルが向いた作品かもしれません。人物たちが欠点もある人間らしく描かれていて、あるあるこういうこととは思うけど、人の弱さとか、ずるさとか、嘘の動機とか、次の瞬間あまり直視したくないものを見てしまった気もする・・・。 読んでいる途中で、続きがあるのか、もしくはスピンがあるのではとうっすらと想像していましたが、あとがきによれば、こちらの作品は2部作で、時系列が後。ヒロイン姉の作品が、先に出版されていたようですよ。RITA受賞作だから、こちらを先に紹介したんでしょうか、ただヒロイン姉のほうが優等生タイプでなんとなく読者受けしそうな性格って気がしましたが、そんなことないかしら？

  October 1, 2011

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  英国レディの恋の作法　キャンディス・キャンプ

  【送料無料】英国レディの恋の作法＜あらすじ＞両親を亡くし、伯爵である祖父を訪ねてアメリカからロンドンへやってきた四姉妹の長女マリーは、泥棒に襲われたところをロイスという紳士に助けられる。マリーがお礼を申し出るも断固として受け入れないロイスだったが、かわりに彼女の唇を奪って去っていった。熱いキスにときめくも、二度と会えぬ相手だと恋心をしまいこむマリー。しかし予期せずロイスと再会し、伯爵と縁があるという彼の案内で伯爵邸を訪れるが、そこで待ち受けていたのは、一人前の淑女になるための厳しいレッスンの日々で…。オススメ度：★★★☆☆　★３．５くらい あとがきによれば、著者最新作の、3部作第1話だそうです。ハーレクイン社以外からは初めての翻訳でしょうか。今回のヒロインは、米国に駆け落ち結婚した貴族夫婦の四姉妹の長女。両親をなくし、母を勘当した祖父を訪ねて英国に渡ります。キャンプらしい、自由に育ち、はつらつで活き活きとした米国育ちのヒロインの目を通して、初めて目にする英国貴族の社会を驚きと感動、幻滅など様々に表現されています。ヒストリカル作品の、特に貴族社会に生きる人物であれば、違和感のあるはちゃめちゃでお茶目な個性も、米国の僻地でたくましく育った女性ということなら、しっくりきます。しきたりと狭い社交界でクールに生きる英国貴族のひとりヒーローやその他の登場人物たちに、四姉妹たちがアメリカの生活での野蛮というか、生活感や危険に満ちた状況をちょっと大げさに言い立てて、慄かせるシーンはおかしかったですね。 MIRA文庫の翻訳に慣れているせいか、最初ちょっと違和感があったかな。ヒロインのはつらつとしたかわいらしさはMIRAのほうが出ているような気が私はしましたが、なんとなく程度。作品の違いもあるし、あとは好みかも。毎回それなりの水準で、期待以上の驚き・感動はないものの、 ユーモアあふれ、楽しいロマンス作品をお探しの向きにはオススメ。MIRA文庫作品群に似たテイストですよ。

  September 30, 2011

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  美女は野獣を誘惑する　レスリー・ディケン

  【送料無料】美女は野獣を誘惑する＜あらすじ＞人里離れた屋敷に住むアシュワース子爵が妻を求めているといううわさを聞き、恐ろしい婚約者のもとから逃げだしたヴィヴィアン。十年前、危険な男から救っ てくれた子爵なら、今回も助けてくれるだろうと思ったのだ。しかし、再会した彼は以前とは違ってへんくつになっており、ハンサムな顔には醜い傷跡があっ た。屋敷から立ち去るよう子爵から告げられたヴィヴィアンだが、この屋敷を出たら行くところがない。待っているのは、怪物も同然の婚約者だけだ。なんとか 子爵の気持ちを変えようとするが…。「レビュアーズチョイス賞」受賞作。オススメ度：★★☆☆☆ タイトルやあらすじからは予想していませんでしたが、ゴシック風味のロマンス。過去の事件で顔に傷を負ったヒーローは田舎の屋敷にひきこもるようにして暮らしています。父親に危険な男との結婚を強制されそうになり、逃げだしたヒロインは、過去のいきさつもあり、花嫁を求めているという噂を聞いてヒーローの屋敷へと花嫁にしてもらうために向かいます。ヒーローの昔の婚約者もでてきますが、こちらは財産目当ての本当にどうしようもない狭量な女性で、それに比べて顔の美醜にはこだわらず、ヒーローをそのままうけいれようというヒロインの気質は引き立って見えました。ヒーローやおんぼろ屋敷はなにやらいわくありげな怪しさがただよい、このあたりがゴシックロマンスとしては楽しみどころの一つかも。 危険な男に虐待され、結婚をせまられ、もう後がないヒロインは必死に花嫁にしてもらえるようヒーローに懇願、誘惑します。話が進むにつれて、過去のいきさつに現在の人間関係も絡んできて、この辺の展開は面白かったです。でもどうしてヒーローが子供をひきとったのかという動機は、あまりにも弱いのでは、独身のうえに自分が錯乱するかもしれないと不安もあるのに、だいたい実子ではないのに(本人はわかっていたわけですよね)後継ぎにできるのか、それにそんな大怪我をしていてあの場から子供を連れて帰るなどそのあたりの決断ができたのか、ちょっと思いついただけでもなんだか無理が感じられる点が多い設定ではありました。

  September 28, 2011

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  冬の公爵の愛を手に　ヴィクトリア・ダール

  【送料無料】冬の公爵の愛を手に＜あらすじ＞無慈悲と名高い公爵、サマーハートの顔を見た瞬間、エマは息をのんだ。間違いない、彼こそわたしの初恋の相手ー１０年前、心ない大人に傷つけられた幼いエマに優しく手をさしのべてくれた、あの人。でもいまは、彼に気づかれてはいけない。１９歳になったエマは身分を偽り、貴族相手に賭け事をしていたのだ。たった一つの夢を叶えるために必要なお金、３０００ポンドまであと少し。それさえあれば、狂気にかられて彼女を追い回す男から逃れ、平穏な暮らしを手に入れられるー。危険な賭けにも平気で身を投じ、男性顔負けの天賦の才で次々に大金を手にしていく美しく賢いエマ。あの時の少女とは気づかず一目で魅了された公爵は、その身を案じ、二度と危ない真似はしないと約束させる。しかし迫りくる魔の手から逃れるため、エマは公爵への想いを封じて、最後の大勝負に出ることに…。『ひめやかな純真』続編。オススメ度：★★★☆☆ヒロイン、ヒーロー共に親からは育児放棄というか、精神的に虐待されて育つという過去があり、人を信用するということがなかなかできない性格です。ヒロインは自分の目的のためにとある計画を胸に、ロンドン社交界に乗り込んでいます。目的のためには自分の計画を危うくしかねないヒーローに近づいてはいけないのに、刺激してはいけないのに、会えば生き生きとした気分を味わい、気持ちは深まります。お話の展開は緩急あり、面白く読めましたが、ヒロインの過去の周囲からの評判と現在とがイマイチ連続性が感じられなかったり、最後のスリルあるシーンで、あまりにも突然（に感じられた）の変心があったり、細かい部分で違和感を感じて感情移入しにくかった気がします。ひめやかな純真のヒロイン、アレックス＆コリンもちらっと顔出しシーンあり。その後がわかりますよ。

  September 27, 2011

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  美しき血の変奏曲　カリダ・コニェーロ

  【送料無料】美しき血の変奏曲＜あらすじ＞世界的チェロ奏者として名を馳せているカテリーナは、悪性の脳腫瘍で失われた視力と聴力を取り戻すため、実験的な遺伝子治療を受けることに同意した。その矢先、彼女の治療に携わったひとりの研究員が惨殺される。逃走した人物を捕えるよう依頼を受けた敏腕セキュリティ・コンサルタントのミックは、容疑者の写真を見て驚く。艶やかな黒髪に力強いブルーの瞳の美しいカテリーナがこちらを見つめていたのだ。不可思議な事件と依頼者の言葉に疑問を持ちつつも、捜査を進めるうち発見した彼女は、自らに起きている症状に怯え、助けを求めていた…。話題の作家が贈るパラノーマル・ロマンス。オススメ度：★★★☆☆パラノーマル、異能力ものシリーズ第1作。ヒロインが脳腫瘍の治験で特別な能力を得てしまい、わけがわからないながら懸賞金をかけられ、獣のように駆り立てられています。ヒーローは生活のためにヒロインを追いかける側でありながら、なにかおかしなものを感じて疑問を持ちながらもヒロインを追跡していきます。協力してくれるヒーロー妹が医師ということもあり、ヒロインの奇妙な能力の秘密が科学的な面からも少しずつ明かされていきます。リアルに想像すると、この治験の内容は鳥肌が立つほど恐ろしいもので・・・。超能力の理由が空想や物語の世界観の設定ではなく、実験の結果ということから、科学的、医学的なテイストが加えられて知的というか、抑え気味のクールな雰囲気をまとった作品という印象を受けました。

  September 22, 2011

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