Romance夢紀行

[読書感想] カテゴリの記事

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  砂漠より熱く　ダイアナ･パーマー

  【送料無料】砂漠よりも熱く ＜あらすじ＞地質調査員として働くジェニファーは、モデル並の美貌が災いして内面を見てもらえず、２７歳にして男性とまともに付き合った経験がない。そんな彼女がひそ かに心惹かれているのが、同じ会社に勤める保安責任者のハンター。だが、彼のジェニファーへの態度はいつも冷たく、憎まれてでもいるのかと疑いたくなるほ どだ。そのハンターと二人で極秘調査を行うため、１週間、昼も夜もともに砂漠で過ごすことになり…。 長らくレア本だった「砂漠よりも熱く」。オークションではずっと高値だったので、安値の洋書でしか持っていなくて再販はとっても嬉しい♪　ようやく読めました。タイトルに砂漠とありますが、これはシークものではなく、石油や鉱物などが産出される米国の砂漠が舞台です。以下ネタバレあり パーマー作品では、時おりインディアンの混血の血を気にして、もしくはそれが理由で迫害をうけた経験があり、白人の女性とは絶対に結婚しないと決意する男性がいますが、今回もその一人。お互いの気性から激しい火花が散りつつも、ヒロインに惹かれまいとして、冷たい仕打ちを続けます。自分の気持ちに逆らい続けられなくなったシーンが見所かも。「キスして、王子さま」登場のヒーローパパが今作でも仲人根性（？）見せてます。 スピンオフ作品は、「キスして、王子さま」。こちらのほうが時系列は前になります。こちらのヒーローは、イグアナが苦手で、もっとヘタレ系かも。かなりユーモアある雰囲気ただようロマンスです。【送料無料】キスして、王子さま パーマー作品といえば、ダイアナ・パーマー原書/翻訳タイトルの更新もすっかり滞っています。ものすごーーーく熱くなっていた時期に作り上げたページですが・・・そのうちに・・・。

  September 19, 2011

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  二度目のチャンスをあなたと　マヤ・バンクス

  【送料無料】二度目のチャンスをあなたと＜あらすじ＞『おまえの女房は生きている』-妻の命日に送られてきた封筒のなかには、そう書かれた手紙とともに、亡き妻であるレイチェルの写真などがあった。元 ＳＥＡＬのイーサンは、妻の思い出とともに立ち直れない日々を送っていた。そんなときに届けられた差出人不明の手紙に希望を見いだした彼は、兄が率いる特 殊部隊ＫＧＩとともに妻を捜しにいく決意を固める。一方、麻薬カルテルがはびこるジャングルの奥に一年ものあいだ捕らえられていたレイチェルは、自分の名 前と、名前もわからぬ男性の姿しか思い出せずにいる。姿しかわからない彼に、助けられることを願いつづけてきたが…。一応読了しましたが、なんだか設定も、展開も、ツメが甘すぎる作品でしたね・・・。あくまでも作者の脳内ファンタジー？？？　という印象。ヒロインはマヤ・バンクス作品にありがちな身近な沢山の男性に大切にされている女性ですが、物語の途中まで過去の記憶もなく、具合が悪いので、過去どういう関係を周囲と築いていて絆があるとか、彼女の素晴らしい人格を察したいと思っても手がかりもなく、「不幸に見舞われてしまったかわいそうな人」というかんじ。そうかと思えば、後半はGIジェーンばりのスーパーウーマンに大変身。好感を持つとか、共感をもつ材料がなかったです。とにかくヒーロー候補者は沢山出てきましたね。 

  September 17, 2011

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  彩りの恋人　タラ・ジェンセン

  【送料無料】彩りの恋人＜あらすじ＞麻薬ゲリラに殺された兄の仇を討つため、最愛の恋人ニッキーをひとり残し南米に向かった特殊防衛班（ＳＤＦ）のメンバー、キッド。７ヵ月後ー復讐を遂げ、パナマに戻って彼を待ち受けていたのは、他の男に贈られた婚約指輪をはめたニッキーだった。彼女は、連絡ひとつよこさないキッドを諦めようとしていた。キッドもまた、誰かのものになるニッキーに苛立ちを覚えた。だが、目が合った瞬間、互いに気持ちを抑えきれず…。オススメ度：★★☆☆☆　 シリーズ読者なら読む価値あるかも？【送料無料】あの夏の天使、【送料無料】プロムの夜に恋をして、【送料無料】雪のなかのタンゴに続くシリーズ第4弾。シリーズの最初のほうで出会っていながら、読者はやきもきさせられてきたニッキーとキッドのロマンス。前回までのお話の中で、キッドの兄の残酷な死が急展開を読者に予告していましたね。とはいえ、内容は読者のほぼ予想通り？　 一番意外だったのが、ニッキーの絵のモデルで、「天使みたいな顔・体つきのいい人～」という人の変貌ぶり。彼のロマンスがニッキーたちと並行して進んでいました。私はニッキーたちのロマンスを読みたいのに、作者のエネルギー＆ページ数がそちらに半分裂かれていて残念。すでにものすごく熱く盛り上がり、惹かれあっている二人をどうロマンス作品として魅せるのかが難しかったのかしら。作者は４作目で本当にこのカップルを書きたかったのでしょうか。なんだか今までの作品にはあった熱が感じられなかった気がします。期待が大きすぎたのかな。カップルのその後の展開がわかってうれしかったけど、それこそ同人誌的なノリというか、内輪の盛り上がりで終わっていて、内容は薄かったかも。

  September 14, 2011

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  バラが導く月夜の祈り　ジュリー･ガーウッド

  【送料無料】バラが導く月夜の祈り オススメ度：★★☆☆☆＜あらすじ＞クレイボーン家の三男で早撃ちの名手と知られているコールは、ある日目覚めると留置場にいた。身に覚えがないうえに、いつの間にか連邦保安官に任命されていたことを知らされたコールだったが、モンタナ準州を荒らしまわっている凶悪な銀行強盗を追うことを決意する。彼は捜査をすすめていくうち、事件現場にいたという清らかな瞳と魅惑の美貌の女性ジェシカと出会う。コールは彼女にひと目で心を奪われ、その純粋な優しさに惹かれていくが、目撃者であるジェシカの存在を知った強盗団の不穏な影は、着々と彼女にせまっていた…。西部開拓時代を舞台に女王が贈る、感動のシリーズ第３作。ガーウッドの描く登場人物がとても好きなので・・・このシリーズはもういいかなと思いつつ古本屋でたまたま見つけたので購入。お話のほうは少し展開に無理を感じましたが、いつものように登場人物たちが善説を地で行くタイプというか独自の論理で思い切った行動にでたりして、女性たちにコワモテの男性人が振り回されて読んでいて楽しいです。今までのシリーズ中、ママ・ローズからコンパスを盗んだ（借りた？）連邦保安官として名前は出てくるけれどなかなか本人が登場しなかった彼ですが、今回はほぼメインで登場。私が思っていたよりもずっと若くてびっくり。どこかで読み落としていたのかな？ romance_holicのお気に入りヒストリカル作品

  September 9, 2011

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  ひめごとは貴婦人の香り　エリザベス･ホイト

  【送料無料】ひめごとは貴婦人の香り＜あらすじ＞洗練されたロンドン社交界にあって、レディ・エメリーンはまさに貴婦人のかがみ。未亡人でありながら美しく聡明な彼女に、社交界デビューの付き添い人を依頼する者はあとを絶たない。そんな彼女も今度の依頼者には戸惑いを隠せなかった。植民地ボストンで財を成した貿易商サムが妹の付き添いを頼んできたためだ。粗野で危険な香りのする彼は上流社会のルールなどまるで気にかけておらず、エメリーンの心はざわめく。しかし、サムにはエメリーンに近づく別の理由があった。６年前の戦争でサムの部隊が敵に急襲され、生き残った彼はあの時の裏切り者を見つけ出すため、社交界に入りこむ必要があったのだ。住む世界が違うサムをいくら拒もうとしても、エメリーンは男らしく大胆な彼を前にすると、今まで封印してきた情熱が自分の中に宿るのを感じ…。おとぎ話になぞられた、センシュアルなヒストリカル・ロマンス。オススメ度：★★★★★植民地時代のアメリカの森育ちのハンターが貴婦人に一目惚れ、イギリス社交界でハンティングに！　抗する貴婦人にヒーローが武骨に強引にせまります。肉食男子好みのかたにオススメ。ホイトはかなり人気作家さんですが、個人的には過去作品は面白くないわけではないけど印象が薄く今回の作品は今までで一番よかったかも。ただシリーズ作品で、そもそもヒロインがハントされるきったけとなった事件の謎はまったく解決せず次回へ持ち越しでしたね。romance_holicのお気に入りヒストリカル作品

  September 5, 2011

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  待ちきれなくて　リンゼイ・サンズ

  【送料無料】待ちきれなくて＜あらすじ＞唯一の肉親の兄を亡くした令嬢マギーは、残された屋敷を維持しようと、秘密の仕事ー刺激的な記事が売りの覆面作家ーをはじめる。だがその取材中、娼館でさらわれる羽目に！誘拐者は亡兄の親友ジェイムズ。戦場で親友からその妹を託された彼は、除隊後マギーの居所を調べ、娼婦として働いているとの報告を受け、彼女を更生させるべく強引に自邸へ連れ去ったのだ。そんな事情も知らず、仕事を辞めさせようとする彼に反発し書斎で言い争ううち、ふたりは思わず口づけを交わしてしまい！？-。オススメ度：★★★★☆何度も思わずふきだしてしまう口元を抑えなければなりませんでしたよ。翔んでる（？）ヒロイン、保護欲旺盛で、まっとうな行動をしようと試みつつもどこかぴんとのずれたヒーローのデコボココンビというサンズらしいユーモアある人物造詣は今回も健在でした。 兄の死去に伴い、屋敷の維持と使用人の雇用を自分の責任として考えるようになったヒロイン。生活費を稼ぐために、秘密の職業につくことになりますが、その仕事中にとんでもない場所で兄の親友に会ってしまいその仕事について、お互いに大いに誤解を生んだまま、二人は気がつかずに大きなすれ違い、かみ合わない会話を繰り返す羽目に・・・。文庫にしては比較的短めの量で、楽しくて、あっという間に読み終わってしまいました。ちょっと考えると・・・ヒロインはかわいがってくれた兄、すごく愛しているはずの兄のことを作中あまり思い出していないのはなぜだろうとか、親友だというならヒロインとヒーローがこれまでまったく会っていなかったのはなぜかなーとか、サスペンス部分の犯人の動機は薄すぎないだろうかとか、素朴な疑問は湧いてきますが、軽めでぷぷっと笑えて読後感よいロマンスをお探しの方にオススメ。リンゼイ･サンズは二見からパラノーマルシリーズも出していますが、私はヒロインの世間知らずっぽい行動が現代テイストだとあまり説得力を感じられず、ヒストリカルのほうが好みです。あとがきによれば、ヒストリカル作品の２冊は二見からの翻訳が決まっているようで、楽しみですね。

  September 1, 2011

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  悪魔公爵の子　ジョージット・ヘイヤー

  【送料無料】悪魔公爵の子＜あらすじ＞メアリーは、美人で無分別な妹が最近ヴィダル侯爵に言い寄られて、すっかりのぼせていることに懸念を抱いていた。ヴィダルは冷酷と放埓で名高い“悪魔”公 爵の息子で、結婚の意思などないことは明らか。妹が愚かにも愛人になるつもりではないかと心配していたとき、彼女は偶然、ヴィダルが妹を深夜の密会に誘う 手紙を手にする。家族の評判を守り、侯爵を遠ざけるためにメアリーは一計を案じ、妹になりすまして密会場所に赴いた。だが姿を明かした瞬間、ヴィダルは騙 されたと知って癇癪を爆発させ、代わりに彼女を連れ去った-。オススメ度：★★★★☆　まえがきはリンダ･ハワードでしたよ。下田経由で、夕方帰宅しました。下田は今回の旅行で唯一（やや恨めしいほどに）ずっと快晴でした。空の色や景色など写真の色はかなりきれいにとれていると思いますが、すごく暑い中3時間ほど歩きまわったので、顔色からは拭い去れていない疲れも写ってしまっているかも・・・？昨晩読了したのは、「悪魔公爵の子」。ヒーローの両親のロマンスの「愛の陰影」もヒーローヒロインがそれぞれの独自の論理で行動し、物事が進んで行くので、怖いもの見たさで目がそらせない魅力というのでしょうか（笑）、また脇役のキャラも立っていて、物語の奥行きを保っていたかなと思い返しましたが、今回も前作出演の主要キャラもますますパワーアップして登場、物語に華を添えていました。ヒーローは当初、非人情も極めつけな振る舞いですが、貴族には物語のなかでしか会ったことがないので、乳母その他使用人にかしずかれて育っていればあれが普通？？？　でも他の登場人物すら驚いているので、さすがに常軌を逸してるんでしょうね・・・。ほとんど自身の禁忌のない名門の貴公子に手綱をつけるのは、身分はかなり低いものの、賢く肝のすわった女性。最初は鼻にもひっかけられなかった女性が、遠方までむちゃくちゃな方法で追いかけられるまでに思いを寄せられるようになるまで、本当に読み応えたっぷり。露骨なラブシーンはまったくありませんが、文中の些細な描写が10も20も想像をかきたててくれるので、これはこれで十分と思います。romance_holicのお気に入りヒストリカル作品

  August 26, 2011

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  その夢からさめても トレイシー・アン・ウォレン

  【送料無料】その夢からさめても＜あらすじ＞父を亡くしたメグは、スコットランドにいる大叔母のもとに向かう途中、大雪に見舞われ、近くの屋敷に助けを求める。そこはかつて英国軍の諜報員だったケイド卿の屋敷だった。戦争で心と体に深い傷を負った彼は、田舎に引きこもって酒だけをたよりに暮らしていた。吹雪がやむまでという条件でメグの滞在を認めるが、ひょんなことからふたりは一線を越えてしまい…… オススメ度：★★★☆☆　★３．５　くらい。 伊豆高原に来ています。晴れ間は続かず猫の目のようにくるくるかわるお天気です。午後は虹をみました。写真中央部分に虹がうっすらと写っているのですが、縮小したら見えなくなってしまったかも・・・ 手荷物にいれていたその夢からさめてもを読了しました。好みのシチュエーションで、ストーリー展開は期待通りの面白さでしたが、意外性はなくて、プラス、ヒーローの過酷な経験が若いヒロインとの短い時間で癒やされるのか、若干説得力が弱く、ちょっと物足りなさを感じました。

  August 24, 2011

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  黄昏にほほを寄せて　リサ・クレイパス

  【送料無料】黄昏にほほを寄せて＜あらすじ＞「どうしてここにいる？」暗がりで何者かに強く身体を捕らえられ、ポピーは震え上がった。社交シーズンの定宿ラトレッジ・ホテルで、いたずらなペットのフェレットを追いかけるうちに、偶然にも秘密の通路へと迷いこんでしまったのだ。そして暗闇で彼女を取り押さえた男こそ、めったに人前に姿を現さないというこの豪華ホテルのオーナー、ハリー・ラトレッジ本人。住む世界の違う謎めいたハリーと思わずキスを交わしてしまったその瞬間から、ただ平凡な結婚生活を夢見ていただけのポピーの運命は大きく狂い始める-。今まで欲しいものはどんな手段を使ってでも、すべてつかみ取ってきたハリー。知性にあふれ、明るく魅力的なポピーに出逢った彼が、新たに手に入れようと決意したのは…。ハサウェイ家三女ポピーの純粋であたたかい愛が起こす奇跡。オススメ度：★★★★★　シリーズです。未読の方は、第1作　「夜色の愛につつまれて」からどうぞ～。毎月絶え間なくたくさんの作家さんの新刊が発売される中で、積読本をついオートマティカリーに消化しがちな今日この頃。またクレイパスも人気振りを反映して多数の作品が紹介されていて、その中にお気に入りの作品もいくつかあり、どのような設定でも面白さはある程度保障されているかなと感じていて、新刊は自動的にご縁があれば入手している状態です。正直、シリーズ開始当初はあまり強い印象を抱かなかったので、すっかりスジを忘れていた（爆！）ので、今回１，２作目を再読して３作目にあたる「黄昏にほほを寄せて」を読了しましたが、通して読んでみると、今回のシリーズからはクレイパス作品の発する強いメッセージと、自身の共感を感じました。いずれの作品でも、（作中の）当世風とはいえない、家族を大切にする姿、ロマンス作品なのでロマンスもありますけれど、もっと大きな意味の愛や家族愛が表現されているのではないかなーと思いました。ハサウェイ家は帰るべき家、帰るべき家族、愛する人が帰るべき家というようなフレーズが、ヒーローが放浪の民ロマだからというのもあるかもしれませんが、印象的でした。シリーズ第3作の今回は、策略をめぐらすヒーローで、なんとかヒロインを手に入れつつも、愛は必要ない、愛されるわけがないと冷めていて、当初はヒロインもそんな彼に冷ややか。徐々にお互いを知り合ううちに、愛情豊かに育ったヒロインは、そんな彼に家を作ってあげたくなり、そんな彼女のとった方法は・・・。大人でやり手のヒーローのアプローチにもドキドキですが、家族同士の絆、信頼が感じられる家族同士の会話もとても素敵でした。そして、こわーーーいお義兄様たちがヒーローを脅しつける様子も。身近にこんなにすごい人たちがいて、たっぷりと愛情を注がれていたら、自然と要求レベルも高くなってしまうだろうなーと思いながら読んでました。（笑） 最終ページは、次回作への導入になっていましたね。おそらく次は相思相愛の婚約者を病気で亡くした放蕩者の兄がヒーローかも。どうやら激しい火花が散りそうですね。個人的には、野生の勘（！？）が鋭すぎる末妹のロマンスが、（というかそのお相手も）とっても気になっています。 romance_holicのお気に入りヒストリカル作品 

  August 23, 2011

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  月光のプロローグ　マーガレット・マロリー

  【送料無料】月光のプロローグ＜あらすじ＞騎士ウイリアムの胸の奥には、いつも一人の少女の面影があった。かつてウェールズ国境に近いモンマス城 で出会った美しき城主の娘キャサリン。結婚を翌日に控えた彼女の願いを聞き入れ、ふたりは月明かりのもと最後の乗馬に赴き、そこでただ一度の口づけを交わ したのだった。それから五年後、王命を受けたウイリアムはモンマスへ戻ってきた。謀反にかかわって処刑された前夫にかわって、キャサリンの夫となるために…。15世紀イングランドとウェールズを舞台に展開する壮大な中世恋愛絵巻。オススメ度：★★★☆☆　★3.5くらいヒロインは夫から虐待を受けているので、そういうシチュエーションが苦手な方はご注意。他の作家さんのヒストリカルに比べ、結構歴史背景も文字として書き込まれている印象でした。中世という時代から、ヒロインは周囲の思惑で動かされる駒のよう・・・。翻弄されつつも、気丈に生き抜いていきます。ヒーローとは心がなかなか通じ合えず、事件もあって、くっついたり離れたり。 作家さんのデビュー作ということで、細かいエピソードとか、若干物足りない部分も感じましたが、最後まで気を散らさず読めました。3部作だということで、続編も翻訳されるといいな。 romance_holicのお気に入りヒストリカル作品

  August 20, 2011

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  魔女の目覚め　上下　デボラ･ハークネス

  　【送料無料】魔女の目覚め（上）　【送料無料】魔女の目覚め（下）＜あらすじ＞その本は図書館の奥でひっそりと眠っていた。彼女を待ちわびるように…。イェール大学の若き歴史学教授ダイアナは、錬金術の研究中にオックスフォードのボドリアン図書館で一冊の写本を手にする。褪せた金箔が放つ虹色のきらめき、鼻をつく不思議なにおい。それは彼女に何かを語りかけているように見えた。由緒ある魔女の家系に生まれながら魔法を否定して生きてきたダイアナはすぐに本を返却するが、やがて周囲で奇妙な事が起きはじめる。すべてはあの写本が原因なのか？ダイアナはオックスフォードの教授で天才科学者と名高いヴァンパイアのマシューと共に壮大な謎に取り込まれてゆくがー。オススメ度：★★★★★久々に、個人的大ヒット作品を見出したかも。最高に面白かったです。おそらく初見作家さんのなかでは、今年印象に残る作品の１位、それ以外の作家さんを含めても3つくらいのうちの一つになりそう。ロマンスも重要な要素ではありますが、作家自身が大学教授であることも大きく影響しているのか、知的な好奇心をかきたてられる錬金術や生化学分野へのかなり突っ込んだ仮説や紙面から香りたつような芳醇なワインや人、空間の匂いを感じる作品でした。一般にはこの作中の登場人物ほどではないかもしれませんが、香りと体験って記憶と結びついていますよね。ヒロインのように上手に、詩的にその香りを表現できないかもしれないけれど・・・。再読確実。周囲にも布教しようっと。 romance_holicのお気に入りパラノーマル作品  

  August 19, 2011

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  最後の船旅　アン･ハンプソン

  ＜あらすじ＞ウェンディは脳腫瘍と診断され、余命四カ月と知らされた。両親もなく、一人ぼっちの彼女は、家財すべてを売り払って豪華客船フェゾン号特等航室の客となり 最後の船旅に出た。美しいウェンディに好意を寄せる青年たちに囲まれても、自分の運命を思うと心を開くことがためらわれた…。 どこかでタイトルをみかけた記憶があり、図書館で借りてみました。タイトルからも想像されるように、余命を宣告されたヒロインが財産を処分して豪華客船の旅に出ます。親類縁者がおらず、苦しい胸のうちを明かす相手もいないまま旅に出る寂しさ、読み進めながらお話とはいえ胸が痛かったです。先のない人生だから相手を傷つけないよう、深い関係にはあえて踏み込まない、踏み込みたくないというヒロインの姿勢は、家族だったらまどろっこしい気持ちを抱いたかなと思う一方で、その真面目さも彼女の魅力なのかなと感じたり。ひそかに悪くなっていくヒロインの体調、周囲の誤解あり、船内の人間関係ありのロマンスの一方で、船旅そのものの魅力もよく書き込まれていた気がします。乗ってみたくなってしまいましたよ。印象に残るハーレクインの一作でした。

  August 11, 2011

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• 狼の恋人　続編は

  狼の恋人　続編は洋書では発売されているようです。洋書シリーズ名は、「Wolves of Mercy Falls 」。１、Shiver　狼の恋人２、linger３、foever著者ご本人の公式シリーズサイトはこちら。第1作で出会ったグレースとサムが、どうやら2作目でグレースの両親やサムの狼の過去の仲間とのしがらみと戦い、自分の道を探し、未来を模索するという内容のようです。1作目では児童虐待？と思えるほど両親から放置されている状態だったグレースですが、ある意味、その点では生活というか社会からの視点というか、現実感がややかける面もあるようにも感じたので、すごく興味を惹かれます。3作目では、愛のもつ光と闇、暖かみと冷たさの両面から忘れられない物語が描き出されているようです。うーん、読みたい・・・。狼の恋人の発売は昨年7月。見込数が売れたなら続編が出ていてもおかしくない時期なんではと思いますが、反応はどうだったんでしょうね。

  August 5, 2011

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  ＜番外＞狼の恋人　M.スティーフベータ

  【送料無料選択可！】SHiVER 狼の恋人 上 (単行本・ムック) / M.スティーフベータ 橋本 恵 訳＜あらすじ＞冬になると姿をみせる、黄色い瞳の狼。あたしは彼にずっと恋している。この夏、地元の高校生が狼に襲わ れた。しかも、死体は消えたらしい。小さな町はその噂でもちきり。そのさなか、血まみれの男が裏庭にあらわれた-幼い頃、狼に襲われたグレース。助けてく れた”黄色い瞳”の狼が忘れられない。だが、彼はふつうの狼ではなかった-世界32カ国で出版の話題作。オススメ度：★★★★☆ ロマンス小説というよりは、ヤングアダルト向けのパラノーマル作品でした。少女のひたむきな初恋が、抒情的で、詩的な雰囲気の背景のなかに描き出されていて、よかったです♪前半は森のそばで自然と隣り合いながら普通に暮すヒロインの黄色い眸の狼への憧れ、二人の不思議な絆、惹かれあいが描かれていきます。後半は人間でいたいヒーローの切望と狼に襲われた人間の探索、家族との関係も書き込まれていきました。狼の秘密がヒロインと共に少しずつわかってくるにつれ、ヒーローにとって厳しい冬の足音が意味することがわかり、寒さへの感じ方がどんどん敏感になってきた気がします。この作品を読むにはあいにくの季節ですが、冷房を聞かせて読みたいお話。 3部作の第1作目ということですが、一応完結していますので、これだけでも楽しめます。このお話がシリーズとして続くということであれば、どういう風に、どの人物に焦点があってくるのか、ぜひ読んでみたいですね～。 romance_holicのお気に入りパラノーマル作品

  August 5, 2011

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  運命の夜に抱かれて　ペネロペ・ウィリアムソン

  【送料無料】運命の夜に抱かれて＜あらすじ＞１７２１年、ボストン。１７歳の娘デリアは父親の暴力から逃れるため、花嫁募集の広告に応募する。広告主である紳士的な医師タイに彼女は心奪われるが、実際に妻を求めていたのはタイの隣人だった。デリアは戸惑いを感じつつも恋心は胸にしまい、タイと共に未来の“夫”が待つメイン地方へ旅立つ。荒野を行く危険な旅でタイの勇猛な一面にふれ、想いをさらに募らせるデリア。一方タイも天真爛漫な彼女に惹かれはじめ、目的地を目前にしてふたりは一線を越えてしまう-その先に過酷な運命が待ち受けているとも知らずに。ＲＩＴＡ賞（ヒストリカル部門）受賞作。オススメ度：★★★★☆ 気合十分の力作ですが、多少血なまぐさいシーンもあり、読者を多少選ぶかも。 力作でした～。日本人からすると異文化の話ですが、アメリカ人にとっては現在へとつながる過去の歴史なんですよね。部族は違うかもしれませんが、戦闘シーンなどでは映画のラスト・オブ・モヒカン、昔訪れたカナダの砦などを思い出しながら読みました。ヒロインは酒乱の父親に虐げられつつ、港町の酒場で働いていますが、花嫁募集の広告がきっかけで新しい生活へと踏み出します。苦労していて、品はないかもしれませんが、とにかく生命力にあふれたヒロイン。雑草のたくましさ。でも一日を生き抜くのも大変そうな開拓？時代、はかない女性は生きていけなかったでしょうね。試練の多いこの物語にふさわしいヒロインかも。とある強い動機から、ヒロインが尊敬される女性へ変わろうとする努力には脱帽でした。一方ヒーローも僻地ではありがたがられる医師ではありますが、特殊な育ちと教養から、上品かと思えば野性的、知的な一方で勇猛な複雑な人物です。旅をしながら、次第に距離を縮めていく二人ですが･･･。また最初は意気地がなく、温室の花のようだった脇役の女性も試練にさらされて変化が。とても読み応えのある作品でした♪

  July 29, 2011

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  パッション　再読

  ＜あらすじ＞１８５１年英国。牧師の娘で貞淑な未亡人パッションは、ロンドン万博の水晶宮で、危ないところを見知らぬ紳士に救われる。青い瞳に射るような眼差しを持つ男、マーク。ひと目で激情の渦へと呑みこまれたふたりは、巨大な間仕切りの後ろで互いを求めあった。素性を告げることなく始まった秘密の関係。パッションは子どもの生めない現実と、良心の呵責に苛まれながらも、いつしかマークとの結婚を夢見るようになる。だがそんな彼女をあまりにも過酷な運命が襲い…。日本語版パッションが2008年03月に発売されてはや３年・・・。シリーズ第2作のpatienceという原書は続編執筆中と伝えられながら、なかなか完成せず、昨年４月にようやく発売されました。おそらく二見さんから発行されるかなーと思って楽しみに待っていたんですが、予定はないのでしょうか。とってもとーーーっても気になってます。著者ご本人の公式HPをいまみたら、第3作PRIMROSEの抜粋が掲載されていました。ご興味あるかたはこちら 書棚を少し整理したら、目に留まって久しぶりに再読しましたが、何度読んでも泣かされます。愛を希求する叫びが切なくて、切なくて・・・。第2作、読みたいですねぇ。

  July 16, 2011

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  はじまりはいつもキス 　ジャッキー・ダレサンドロ

  【送料無料】はじまりはいつもキス＜あらすじ＞十九世紀初頭のロンドン。破産の危機に瀕した伯爵家の令嬢エミリーは借金を返すために出席した夜会で、ファースト・キスの相手、ローガン・ジャンセンと出くわしてしまう。資産家の彼に父親が多額の借金をしていることで反感を抱くエミリーと、温室育ちの花に興味はないと宣言したローガン。互いに反発しながらも惹かれていくふたりの背後に謎の人物の影が……。『 夜風はひそやかに 』 『 琥珀色の月の夜に 』 『 真夜中にワルツを 』 に続く メイフェア・シリーズ 第4弾オススメ度：★★★☆☆ シリーズ４作ですが、うーーーん、このシリーズのなかでは第１作夜風はひそやかにが一番好みだったかも。その時々に読書会で読んでいる物語など（今回はヒロインの著作でしたが）を引用する形式にもなんとなく飽きてきてしまい（失礼！）、とりあえず最後まで楽しく読んだものの、少々薄味に感じました。でも読後感よく、会話も楽しく、読みやすいので、また体調万全の時に再読すると印象が違うかも？romance_holicのお気に入りヒストリカル作品

  July 15, 2011

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  天翔ける白鳥のように　リンダ・フランシス・リー

  【送料無料】天翔ける白鳥のように＜あらすじ＞19世紀末のボストン。グレイソン・ホーソーンは弁護士として活躍していたがかつて困窮の時代があった。そのとき助けてくれたのがソフィ・ウェントワースだった。幼いころチェロの天才として評判だったが五年前、突然ヨーロッパへ渡り、かの地でソロデビューを果たした彼女はウィーンでも絶賛を浴びた。その彼女の許に父から帰省を要請する手紙が届く。彼女は迷ったが帰郷を決心する。だがこの時ソフィはまだ知らなかった。父が屋敷を売渡し、グレイソンと彼女の婚約を勝手に決めたことを……。 オススメ度：★★★★☆　☆4.5くらい。シリーズ2作目ですが、1作目を読んでいなくてもそれほど問題ないと思います。シリーズ1作目「【送料無料】家路を探す鳩のように」がとてもよかったので、発売から割合すぐに入手していたのですが、深い意味もなく積んでありました。なんですぐに読まなかったんだろう。少し読んで「続きは明日」と思っていたのに、最後まで読んでしまいました。一筋縄ではいかない登場人物たち、複雑な心情が丁寧に描かれていてとてもよかったです。ただ芸術肌のヒロインの好みは分かれるかも・・・。ヒーローは生真面目というか、名家出身の一流弁護士として邁進しています。一方でヒロインはボストンの良家の子女ながらヴィオラで身をたて、ヨーロッパで成功していてプライドが高く大胆な行動をみせる一方で時折自信のなさものぞかせるヒーローからすると捉えどころのない女性。再会後は、強く反発しあい、はたからわかるのは幼馴染という事実以外、まったく共通点のないように思える二人ですが、次第に明らかになってくる過去の出来事、そこで育まれた絆がみえてきます。蓄音器のエピソードは本当にニクい！　二人とも社会的には成功して自信がありそうにみえて、どこか脆い。作家さんは過去の自分を許し、和解することで強くなれる、ということを伝えたかったのかな。たくさん傷ついて、それでも前を向いて進もうとする二人の姿には思わず涙でした。romance_holicのお気に入りヒストリカル作品

  July 14, 2011

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  瑠璃色のドレスをまとって　ジョアンナ･リンジー

  【送料無料】瑠璃色のドレスをまとって＜あらすじ＞亡くなった貴族の娘ケルシーは、妹とともに伯父夫婦の屋敷で暮らしていた。しかし、ある日知らされたのは、伯父が莫大な借金を抱えており、数日後には屋敷が債権者の手に渡って自分たちが追い出されてしまうこと。彼女がそれを防ぐには、愛人を求める貴族たちが参加するオークションで身を売り、その金で借金を返済する以外になかった。偶然そのオークションの場に居合わせた名門マロリー家の男性デレクは、美しいケイシーを手に入れようとしている人物が異常な性癖を持つ貴族であることに気づき、思わず彼女を競り落とすが…。オススメ度：★★★★☆　★ひとつはシリーズモノの醍醐味でおまけ･･･かな。今回うじゃうじゃとマロリー一族が顔出ししていて、ものすごく文脈に人名が多いお話でしたね～。それでも抜群のキャラ立ちというか、それぞれの個性で、生き生きと行動する登場人物たちが楽しいシリーズです。シリーズモノなので、読みきりですが、他の作品を読まれてから取り掛かられるほうが楽しめます。マロリー一族というと、個性強すぎで破天荒な印象の強いいままでの主人公たちでしたが、今回はその一族当主の婚外子の長男デレクが主人公で、生まれに貴族としては難点があるものの、お育ちはよい貴公子で読んでいて清々しかったですね。（笑）ヒロインも淑女でありながら家庭の事情で苦境に身をおく羽目になってしまう世間知らずながら家族思いの女性で、好感度高かったです。ものすごくパワフルな身内たちと悪人に思いっきりかき回されつつ 普通でない状況で出会った二人が普通でない経過を経て、気持ちを育てていきます。そのかき回される様子は、マロリーシリーズならではの楽しさかも。嫌味なく、読後感のよいロマンスだと感じました。romance_holicのお気に入りヒストリカル作品  

  July 12, 2011

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  いつわりのハネムーン　リリアン・チーザム

  　いつわりのハネムーン (ハーレクイン文庫) (文庫) / リリアン・チーザム/著 霜月桂/訳＜あらすじ＞継母の死後、血のつながらない妹キャロルを養ってきたメグ。ある日、まだ高校生のキャロルが同乗していた車が事故を起こし、メグが身代わりとして警察に出頭したことから、人生は一変する。仕事も信頼も失い、妹までが薄情にも彼女のもとを去ったのだ!メグは絶望のなか新しい町に移り住み、秘書の勉強を始めた。そして幸運にも、作家サイモン・イーガンに住み込みで雇われる。すてきで優しい彼と恋に落ち、やがてプロポーズの言葉も聞けた。ようやく幸せになれるのだわ…。喜びの絶頂にいるメグは、即座にイエスと答えた-サイモンの本当の目的に気づかずに。オススメ度：★★★☆☆　ドラマチックで結構よみごたえあり作家紹介欄で「幻の作家」という記載があり、それに惹かれて購入。ヒーローの復讐ロマンス。罠を張って監禁までしてヒロインを絡め取ろうとする迫力、ラスト真実がわかって後悔、反省の嵐が見どころ。ヒロイン、そんなに簡単に許しちゃだめ！！！作中の小物や良妻賢母型のヒロインの造形は発売された1980年当時の風潮を反映しているのか今だったらもう少し違う個性になるのかなという点が少し古さを感じましたが（ハーレクインシリーズだとそうでもないのかな）、人の感情の動きなどは変わらないのか、全体的には気にならない程度でした。とっても面白かったですね～。リリアン・チーザムは５作しか著作が刊行されず、日本ではそのうち２作しか翻訳発売されていないということですが、他の作品もよみたくなってしまいました。

  July 11, 2011

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  あなたに愛を描いて　メラニー・ジョージ

  【送料無料】あなたに愛を描いて＜あらすじ＞１９世紀、英国。週末のハウスパーティに訪れた、公爵令嬢のブリス。ふと屋敷の窓から自分を見おろしている男の、不作法なまでに熱いまなざしに気づく。危 険で抗しがたい魅力を放つその男こそ、「絶対に近づいてはいけない」といとこから警告されていた放蕩者で悪名高い伯爵、ケインだった…。一方、ケインはあ る賭けをしていた。ブリスを誘惑してスキャンダルに巻きこめば、かつての自分の屋敷を取り戻せるというものだ。父親の破産と自殺が原因で家を失い、裕福な 未亡人の愛人となって屈辱的な日々を送る彼にとってはまたとないチャンス。しかもブリスは、父親を死に追いやった人物の娘。復讐の相手ならば、貶めるのは たやすいはずだったが-邪悪な企みと消えない過去に翻弄される恋人たちをドラマティックに描く、記念すべき日本デビュー作。オススメ度：★★★★☆ 私は結構好きなお話でした～。完璧なヒーロー、好ましい人物が活躍する作品がお好みなら、この作品はNGかも。なにせヒーローは嫌なかんじの未亡人に囲われる愛人（！）で、ヒロインは公爵令嬢で清純とはいえおそらく当時としては珍しい男女同権主義者＋画家でフランス在住ということもあり、知的でかなり世間を知っている印象。本当にダメダメなヒーローが過去の傷と、現在の堕ちた環境から、愛によって苦悩しながらも再生していく姿が描かれていて、そこが見所だと思うので、もっと登場人物たちの心情が描かれていたら、また父親との関係という意味で、そのあたりの心境の変化など踏み込んで欲しかったかな～と思います。でも逆にコンパクトにまとまっていて、読みやすかったともいえるかも？　悪役は最後まで悪辣振りを発揮していてそこも物語に緊張感とスリルをかもし出していたと思います。本当にひどい人でした。（最後のエピソードは、別にいいんですけど、もう一ひねり欲しかったかな・・・） romance_holicのお気に入りヒストリカル作品

  July 8, 2011

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  婚礼は別れのために　メアリ・バログ

  【送料無料】婚礼は別れのために＜あらすじ＞英国貴族のエイダン・ベドウィン大佐は、戦死した命の恩人との最後の約束を何としても果たすつもりだった。その約束とは、恩人の妹イヴを守ること。イヴは美しくやさしい女性で、亡くなった父親から荘園を相続し、不幸な境遇にあった人々を雇って暮らしていた。しかし、エイダンはやがて、イヴが父親の死後一年以内に結婚しないと、荘園は彼女の冷酷ないとこの手に渡ってしまうことを知る。その期日まであとわずか数日。エイダンはイヴと荘園の雇い人たちを守るために彼女と結婚する決意を固め、イヴもやむなく結婚に同意するのだが…。オススメ度：★★★★★既刊シリーズにもかかわってくるベドウィン一家のロマンスslightlyシリーズの発刊を待っていましたよ～。【送料無料】ただ愛しくてなどでもかーなーりー強烈な印象を残してくれたフレイアなどのロマンスもこのシリーズにあるらしいですよ。(他のお兄さんたちはともかくフレイアのロマンスは読みたいのか読みたくないのか、かなり微妙ですが、あるのならばやはり読んでみたい)時系列としてはこちらのシリーズのほうが先のようです。 この作品はベドウィン家次男の軍人エイダンのロマンス。個性豊かすぎるベドウィン家のなかにあって、唯一地に足がついたというか堅実な印象のおかた。戦地での命の恩人でもある部下との約束のために、便宜結婚することに・・・。ヒロインは家族の死などで打ちのめされてはいるものの、実質的に家を切り回していることもあり、責任の意味を知っているしっかりした女性という印象です。（全体的に落ち着いた雰囲気の作品ですが、でもでも、そんなヒロインがキレた場面が！！！　かなり傑作でした。あとでもう一度読もうと思いますが、そのときのエイダンの表情を想像するだけで笑えます）なんといっても見所は、会ったばかりの二人が、少しずつゆっくりと距離を縮めていくところではないでしょうか。でもヒロインが守ろうとしている地所の自然の美しさや、子供達の、そして子供達へのエイダンのぎこちない愛情表現、ぎこちない家族関係など、細部まで息の通った作品になっていると感じました！　作者の考える幸せのひとつの姿、というのが場面に描写されていたと思います。胸が痛くなるような美しいシーンでした。しっとりとした大人のロマンスをお探しの方にオススメです。romance_holicのお気に入りヒストリカル作品

  July 3, 2011

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  ＜番外＞後宮全5巻　海野つなみ　読書中

  【送料無料】後宮（1）たまたま古本屋さんで和風の表紙に惹かれて手にとってみました。１冊づつあちこちで買い集めていたのですが、今日ようやく全巻そろったので、読み始めています。横に並んでいた「【送料無料】小煌女（1）」（小公女にSFテイストをプラス）にも実は惹かれたのですが、未完の様子だったので、とりあえず完結しているシリーズをチョイス。日本の歴史モノといえばあさきゆめみしとか、天上の虹とか、葦の原幻想とか好きでしたね～。手放してしまって、最近再読することもありませんけど、今読んだらまた違った印象を持ちそうかも。鎌倉時代の女流日記「とはずがたり」をまんが化した作品ということで、女官として天皇の兄（＝院）の宮廷に仕えている高い身分の女房であるヒロインの生活を綴った作品です。物語ではなく、日記ということもあり、まず登場人物たちの身分や背景、登場人物との関係が結構面倒ですが、まんが家さんのご苦労により書き込まれている（だろう）背景、文化的習慣や和歌の解釈等々、とても興味深いです。当時は通い婚で、今とは倫理感や風習、死生観なども異なるので、作品として読むとふーんと言う感じですが、自分と置き換えてしまうとひえーという印象。この作品の時代はモンゴル襲来の時期にもあたり、時代は違いますけど、先日読んだ乙嫁を思い出しながら文化的差異を強く感じました。海野つなみさんは初めて読むまんが家さんなので、いま３巻にはいったところですが、ラストがどういう風になるのか、緊張感を持ちながら読んでます。

  June 28, 2011

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  永遠（とわ）の絆に守られて　リンダ･ハワード、リンダ・ジョーンズ

  【送料無料】永遠（とわ）の絆に守られて＜あらすじ＞ワシントンＤＣの高級レストランで働くクロエは、大病を患いながら大学にも通う頑張り屋。ところが彼女は最近、夜ごと見る奇妙な夢と、どこからか自分の名を呼ぶ不思議な声に悩まされていた。そんなおり、彼女は突然何者かに襲われ、見知らぬ男に助けられる。クロエは怪我をするが、ルカと名乗る男が嘗めると傷がきれいに消えていく。驚くクロエだったが、彼の危険な雰囲気に魅了された彼女は、お礼にルカを食事に招待する。だがまたしても襲撃者が現われ、そこで驚愕の事実を知ることに……！？原題：Blood Bornオススメ度：★★★★★　☆4.5くらいかな。連名になっていたので中編集かなと勝手に思っていたら、共著ということで一つの長編作品でした。あとがきから想像するに、筋立てのあらましはリンダ・（ウィンステッド・）ジョーンズ、キャラの肉付けはリンダ･ハワードの担当でお話を練り上げたということでしょうか。  2000歳の虎男とか、何千歳のバンパイアとか、パラノーマル登場人物の年齢（笑）にはあまり驚かなくなっていますが、今回の作品が一番年を重ねることで得るもの、失うもののリアリティが伝わってきたかなーと感じました。  黒でも白でもなくグレーゾーンの存在に焦点があたっていて、いまどきの風潮が現れているのかな。 ロマンスとしては一応完結していますが、かなりのスケールで描かれた世界で、悪との戦いは続きそうです。すでに洋書でも続編が来年刊行予定だそうですよ。後半濃ゆいキャラも出てきましたので、そちらもとても楽しみです♪　２冊では終わらないのではないかなー。 romance_holicのお気に入りパラノーマル作品

  June 23, 2011

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  眠らない街で恋をして　エリン・マッカーシー

  【送料無料】眠らない街で恋をして＜あらすじ＞「このカジノのオーナーと話がしたいの！」女性検事のアレクシスは、悪評高いカジノ王にたぶらかされた妹を救出するため、単身ラスヴェガスのカジノへ乗りこんだ。ところが、いきりたつ彼女の前に現れたのは、想像以上にハンサムな男。彼こそ、巨大なカジノホテルを経営するイーサンだった。その類まれな魅力に戸惑いながらも、純真な妹を返してほしいと言い募ると、驚くべき交換条件をつきつけられる。妹の代わりに１週間イーサンと豪華ホテルに滞在し、彼が立候補している大統領選挙に協力するなら、妹を返すというのだ。しかも、それが「ヴァンパイア」の大統領戦だと知らされ、アレクシスは悪い冗談だと思っていたが…。大手書店Ｂａｒｎｅｓ＆ＮｏｂｌｅのＴｒａｄｅ　Ｒｏｍａｎｃｅリスト第１位に輝いた、コミカルでキュートな新シリーズ登場。オススメ度：★★★★☆猛々しい（笑）ヒロインの前に、支持率を集めるため堅実路線、支持率UPのための結婚を目当てにするヒーローが大切な妹目当てに立ちふさがったからさあ大変。飛び掛っていくことになりますが、そこからの展開はヒロインの予想を超えていました。 面白かった～。コミカル系のパラノーマルは私はやや肌が合わないかなーと思っていましたが、エリン･マッカーシーのポップで明るい雰囲気と徹底的にギャグ（死語？）な設定で、笑わせていただきました。読了後、明るい気分になること請け合い。エリン･マッカーシーの作品のなかでは、ネットがテーマというか、それにまつわる恋愛短編集の【送料無料】恋の予感がかけぬけてがちょっとホットで、働く等身大のキュートなヒロインたちが好きだったかなー。また読みたくなりました。romance_holicのお気に入りパラノーマル作品

  June 15, 2011

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  見知らぬ人のベッドで　メアリー・ワイン

  【送料無料】見知らぬ人のベッドで＜あらすじ＞17世紀初頭のイングランド。ヒロインのアンは伯爵の娘でありながら、正妻の子ではなかったために、幼いころからメイドとしてこき使われてきた。正妻には2歳年上の年頃の娘・メアリーがおり、スコットランドの伯爵・ブロディックとの結婚話がまとまる。しかし、メアリーは、野蛮なスコットランドには嫁いで行きたくないと母に泣きつき、新郎新婦が顔を合わせていないことをいいことに、アンはメアリーの代役に仕立てあげられてしまった。母親を城から追い出すと脅迫され、仕方なく迎えに来たブロディック伯爵と共に旅立つアンだったが…。 オススメ度：★★★☆☆ 　☆3.5くらい。洋書ではすでに20冊以上出版されているベテラン作家さんだということですが、初邦訳作品です。庶子という身分に生まれたヒロイン。正妻と正妻の子供と一緒に虐げられながら育ってきています。どうしようもない正妻の企てで、正妻の娘の代わりにスコットランドの伯爵に身分を伏せて嫁ぐことになります。当時の男尊女卑、身分社会の壁をヒロインの扱われ方を通して感じるので、いらいらする面もありますが、（おそらく実際はもっとひどかったでしょう）だからこそ身分を隠して正妻の座に収まる企ての恐ろしさや、そのことで生じる気持ちの隔たりをも乗り越えようとしていくヒロインの恋心の高まりが強く感じられてとてもよかったです。 最後の仕上げはなかなかだと感じました☆作中、ヒーローの兄弟が一筋縄ではいかなそうな相手（笑）に結婚相手のターゲット照準をあわせたのではないかとうかがわせるエピソードもありましたし、続編あるようでしたら、読みたいですね♪　romance_holicのお気に入りヒストリカル作品  

  June 12, 2011

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  灼けつく愛のめざめ　シェリー･トマス

  【送料無料】灼けつく愛のめざめ＜あらすじ＞１９世紀末英国。貴族の娘でありながら女医として忙しい日々を送るブライオニー。幼なじみのレオと数年ぶりに再会し、瞬く間にその魅力の虜となり結婚する。だが、とあることから結婚生活は一年ほどで終わりを告げ別々の道を歩いていた。-それから三年後。伝道師らとインドに渡ったブライオニーが山岳地帯を旅していると、レオの思わぬ訪問を受ける。父が危篤だという知らせだった。やむなく帰国を決め、その帰路、過ぎし日を思いかえすうち、ふたりのあいだにかつてない情熱がめばえるが…２０１０年ＲＩＴＡ賞（Ｂｅｓｔ　Ｈｉｓｔｏｒｉｃａｌ　Ｒｏｍａｎｃｅ部門）受賞作。オススメ度：★★★★★最高でした～。復活愛、クセありロマンスをお探しの方にはイチオシの作品。シェリー･トマスは人物設定も舞台設定もひとクセあり、ストーリー展開は繊細に入り組んだつくりですが、王道でもあり、RITA賞受賞もなっとくの力作でした。 今回は当時としても珍しい女医と社交界の寵児の復活愛ということで、味わい深いですね～。一度は失敗した二人ですので、その溝、距離をどう克服するのかという点も見所ですが、もう亡くなってしまっているヒロインの継母、実父のエピソードによって、複雑なヒロインの性格を作り上げた過去、現在の家族との関係などが見事に表現されていて、ものすごく説得力があったと思います。 またストーリー終盤では、危機的な状況から二人の余分な感情がどんどんそぎ落とされていき、最後に残った気持ち、二人の姿は、本当に美しいなと思いました。 romance_holicのお気に入りヒストリカル作品

  June 9, 2011

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  時をわたる恋人　ダイナ･マコール（シャロン･サラ）

  ＜あらすじ＞ジョン・ナイトウォーカーは愛する妻と一族を皆殺しにされ、胸が張り裂けそうな悲しみと絶望を抱えたまま、復讐を果たすためだけに時を超えて生きてきた。移りゆく歳月のなかに一人取り残され、孤独に敵を探し続けていたある日、彼は町で見知らぬ美女に鉢合わせした。すると全身に鳥肌が立ち、彼女は敵に関係していると第六感が告げた。アリシアというその女はある秘密を知ったために、実の父に追われているらしい。ジョンは敵に近づくことを目論み、すかさず助けを申し出る。復讐の道具のはずの彼女に心惹かれるとは思わずに…。オススメ度：★★☆☆☆　ダイナ･マコール真骨頂の癒し面が今回は弱かったかなと感じました。献辞には心を打たれました。不死身のヒーロー。ダイナ･マコールには不思議な能力を持つ登場人物がよく登場するのでその点では驚きはないのですが、今回は500歳を越える人物とはいえ人格的にはイマイチ練れていないor逆に普通すぎてちょっと違和感ありました。またロマンス面では、ヒロイン自身のことを本当に愛しているのか、昔の妻への愛情なのではと思えるような節もあり、個人的にはそのあたりが盛り上がりに水を差されたかと感じました。あくどい父、追われるスリル、サスペンス面は結構読み応えあり。

  June 4, 2011

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  ＜番外＞デルフィニア戦記　全18巻＋外伝２巻

  この数日更新サボっていました。すみません。ヴィシャスの洋書を読んでいるのではと思われていた方もいたと思いますが、こちらの進行は数ページ程度で･･･。 数年ぶりに発売されたデルフィニア戦記の外伝２巻「【送料無料】コーラル城の平穏な日々」を読了したら、本編がどうしても読み返したくなり、このシリーズに耽溺していました。このシリーズはロマンスではなく、異世界ファンタジーというか、戦記ものといったかんじのお話です。自分の王国を追われた王と、彼にたまたまめぐり合った異界のリィという戦士が、絆を深めつつ、反対勢力と戦いつつ、王座をとりもどし、その後はデルフィニアという国を守るために戦うのですが、これらの戦いのかけひきも楽しいですがやはり魅力は思いもよらないストーリー展開と、個性的で魅力的、懐の深い登場人物たちかなーと思います。登場人物たちを見舞う運命に手に汗を握り、泣かされ、笑い、わくわくさせられ、感動ふたたびでした。完結から10年以上たっても、色あせません。自分が年を重ねた分、前回とがまた違って見える部分もあり、そういう点でも再読に耐える作品。 この作品、最初大陸書房という出版社から発行されていましたが、倒産してしまい、このシリーズはどうなってしまうの！？とものすごーーーく気をもまされたことを思い出します。その後、中央公論社から作品の時間軸を前にずらして再度、シリーズがスタートすることになって、とりあえずはお話の続きが待てば読めるようになったということでほっとしたことも。文庫版も出たんですよね。そのほうが収納スペースをとらないかもしれないと買い替え検討中･･･。 デルフィニア戦記全18巻＋外伝2冊 20冊セット 中公ノベルズ 茅田砂胡：楽オク中古品価格：10,800円（税込、送料別）

  June 3, 2011

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  バラに捧げる三つの誓い　ジュリー・ガーウッド

  【送料無料】バラに捧げる三つの誓い＜あらすじ＞ニューヨークで路上生活をしていた４人の少年は、ごみ溜めで拾った女の赤ん坊とともに家族として生き抜くことを誓い、西部を目指した。モンタナ準州の奥深くの土地に居をかまえた彼らの間には、血のつながった家族以上の強い絆が結ばれていった…。それから２０年余り。末妹は伴侶を見つけ、出産間近。残る兄弟たちはそれぞれたくましい男性になり、独力で成功しているにもかかわらず、いまだ独り身の生活だ。そんな彼らに訪れた恋の気配は思わぬ波乱を巻き起こすことに-。長男アダム、次男ダグラス、四男トラヴィス、クレイボーン兄弟たちの恋模様を描いた、心温まる中篇アンソロジー。オススメ度：★★☆☆☆ 前作の読者、ガーウッドのファンだったら★３．５位かな・・・。【送料無料】バラの絆は遙かなる荒野に（上）の続編というか、スピンオフです。前作ヒロインの義理の兄たち３人のロマンスが短編３作で収録されています。（コールのロマンスは別途ヴィレッジブックスさんから後日発行予定のようです）人がよく、騙されやすかったり、心温かいヒロインたちに振り回される硬派なヒーローたちの様子、家族のきずなが感じられるガーウッドらしい作品たちでした。登場人物たちは欠点はありつつも愛すべき人柄で、家族のきずなは強く、あくまでも悪役は悪役らしく、最後には報いをうけて、予定調和が心地よく感じられる作風では。

  May 29, 2011

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  真夜中の罪はひそやかに　シンシア･イーデン

  【送料無料】真夜中の罪はひそやかに＜あらすじ＞サキュバスのカーラは、男性を誘惑して精を奪う存在の自分に悩み、禁欲中。そんなある日、身に覚えのない連続殺人事件の容疑者にされ、刑事のトッドと出会う。腹を立てながらも彼に強く惹かれ、カーラの男性とのつきあい自粛の決意が揺らぐ。容疑が晴れたカーラは、正体を明かすことになるのをためらいながらも、トッドとの仲を深めていく。しかし、問題の殺人事件の犯人がカーラの過去とかかわっていることがわかり…。愛を求める美女とプレイボーイ刑事の織りなす、ホットなパラノーマル・ラブサスペンス第二弾。オススメ度：★★★☆☆  シリーズ第2作です。個人的には可もなく不可もなく・・・。イメージはページから結構鮮明に立ち上がってくるように感じられ海外ドラマみたいでした。起承転結、舞台装置は整っているとは思うのですが、モンスターという以外に、作品または登場人物たちにもう一味、ふた味ひねりか深み、またはアクが欲しいなーと思いました。☆　☆　☆ ウォードの 【送料無料】闇を照らす恋人　は一気読みだったので、早速２回読み返していて寝不足気味。やはり続きを読みたくなって、先日購入したLover Unbound読み始めています。日本語で既刊を読んでいて、作品の世界観が呑み込めているので、わからない単語も多いですが読み進めやすいです。挫折しないようにブログに書いておきます。

  May 28, 2011

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  闇を照らす恋人　JRウォード

  【送料無料】闇を照らす恋人＜あらすじ＞ヴァンパイアの世界に足を踏み入れて八カ月、元刑事のブッチはヴァンパイア戦士たちとの無為な生活に焦燥感を募らせていた。そんなある日、事件に巻きこまれ致命傷を負ってしまう。高嶺の花と知りつつも想いを寄せていたヴァンパイア貴族・マリッサの弟の病院に急遽運ばれ……〈ブラック・ダガー・ブラザーフッド〉シリーズ待望の第四弾！ オススメ度：★★★★★発売日が本当に待ち遠しかった作品。本屋さんに買いに走りました。期待通りでしたよ～、一気読み。1作目から恋の予感を感じさせつつ、ちっとも進展していなかった元刑事のブッチと、ヴァンパイア貴族のマリッサのロマンス。今回はマリッサがクローズアップされることで、いままであまり説明されてこなかったヴァンパイア貴族社会なども少しわかってきました。またレッサー社会、そことのバトル、ロマンス以外でも想像以上に熱く語られていたのがブッチの親友ヴィシャスとの固い友情。(+ヴィシャスの想い。)今まであまり内面が語られていなかった彼の一面が垣間見え、ヴィシャスがヒーローを張る次巻「Lover Unbound」への期待感はいやがおうにも増しました。逆に少し物足りなさを感じたのはマリッサたち女性陣の友情。マリッサは世間知らずのお姫様なので、私は読んでいて身勝手さにいらいらした点はさておき、男性達の友情にはあれだけ枚数を割いているのに・・・マリッサの心配も無理はないと考えたとき、あまり説得力がなかったかな・・・。作品のラストではブッチが生まれなおした、というくらいの変化がありますが、その変化がまたこのシリーズの結末に大きく影響するようで、この大きな流れがどうなっていくのか、本当に目が離せません！　 

  May 24, 2011

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• 愛よ、おかえり　アリソン・リー　読書中 ２

  先日読み始めた「愛よ、おかえり」シリーズですが、小休止をはさんでまた再開しました。１　妹なんて呼ばせない２　手に負えないプリンセス３　禁じられた恋４　クリスマスに指輪を５　見知らぬ花婿ちょうど区切りのよい箇所で休んでいたようで、次に読んだ２冊はスクワイアの婚姻によって増えた義理の双子の姉妹のロマンス２作でした。６　かたくなな唇　理学療法士のヒロイン。過去に深い因縁のある家庭の女の子の治療ために住み込みで働くことになって・・・７　片思いにさよなら　有能な秘書だったヒロイン。あこがれのボスに似た人との一夜のあやまちから妊娠してしまい、仕事を辞め、旅にでて・・・５作目までの家族も 6-7作にちらっと顔出ししてましたよ。８　愛ゆえの誤解（「愛が試される日」収録）９　 あなたを待ちわびて６作目は、過去の因縁がかなりヘビーでした。前半、ヒーローのかたくなさが読んでいてつらかったかな。７作目は、こういう心の隙ってあるかもしれないと思いつつ、その後の展開はハーレクインにしかありえないと思うのは私だけ？　ちょっと残念だったかも。 ・・・といいつつ、８作目はどこかの時点で読了していて、９作目はもう手元に届いているので読んでしまうと思います。

  May 18, 2011

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  きらめく菫色の瞳　マデリン･ハンター

   【送料無料】きらめく菫色の瞳＜あらすじ＞早くに家族をなくしたアレクシアは、やむなく従兄のベンジャミンのもとに身を寄せていた。ところが不慮の事故で従兄が死に、後を継いだ弟の経営する銀行で 不正が発覚。侯爵家の次男ヘイデンによって破産を宣告され、住んでいた屋敷から追い出されることになった。家を失い途方にくれるアレクシア。その彼女に、 切れ者だが冷酷といわれるヘイデンが、ロンドンにやってくる従妹の家庭教師として屋敷に残らないかとなぜか申し出る─。ＲＩＴＡ賞受賞作品を含む待望の傑作シリーズ。 オススメ度：★★★★★ヒロインは困窮して身を寄せた家庭で、再びその家族が破産の浮き目にあうという痛々しい環境におかれた女性。身分の高い女性が対面を保って生活していくためには親族の世話になる以外では、コンパニオン（付添い人）または家庭教師になるしかなかったようです。行き場を失い、平穏な生活を破った憎い敵からの申し出を受けることになります。ヒーローは育った家庭の環境からか、自分の世界への逃避というか閉じこもりのような部分を持ちつつ、頭が切れる人物です。 限りなくヒーローを憎んでいるヒロインは、どうやって恋に落ちていくのか、またヒーローのかたくなな心がどうやって溶かされていくのか、とても見ごたえのあるロマンスとなっています。ロマンスとは別の柱として、ヒロインを苦境に落とした破産にまつわるエピソードがあります。こちらも脇役がある意味大活躍。途中から予想以上の展開をみせてきましたよ。ラスト、ヒーローはどれだけお金持ちなんだろうという気はしたものの、とってもオススメです。romabnce_holicのオススメのヒストリカル作品

  May 13, 2011

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  愛とぬくもりにつつまれて　マヤ・バンクス

  【送料無料】愛とぬくもりにつつまれて＜あらすじ＞出会った瞬間に確信できる──そう、その相手が運命の人だと。コルター家の代々の男たちは、兄弟全員が同時に、たったひとりの女性にどうしようもなく惹か れてしまうように生まれついていた。兄弟全員に対し、妻はひとりきりなのだ。三兄弟の長男であるセス・コルターは、自分の父親たちや祖父たちがそうだから といって、まさか自分までが同じ道を歩むとは思ってもいなかった。しかし、路上生活者のリリーとの出会いが、セスの生活を大きく揺り動かすことになった。 彼女に惹かれずにはいられないセス。そして、彼の弟たち──マイケルとディロンも、リリーに惹かれていき……。 あらすじでも紹介されていますが、前作同様ヒロインひとりとヒーロー３人という特殊なロマンスですので、苦手な方はご注意ください。【送料無料】罪深き愛につつまれてのカップルの子供は男3人、女１人（！）。男兄弟たちが今回のヒーローです。そしてホリーたちも沢山のシーンに登場していました。 1作目よりも作品世界が深くなってます。ヒロインはホームレス。これってロマンス設定としてはかなりかわってますよね。作者のチャレンジ精神の旺盛さと柔軟さはすごい。とはいえ、設定がユニークなわりににおいとか生活感とか、料理好きで女性を崇め奉っている夫達とかがあまりにも（作者の考える）女性の夢みたいなものを追求しすぎていてこんなのありえない感が大きい（失礼）というか、どこか物語的というかファンタジーぽく、ものすごくリアルではないので、逆に読みやすい気がします。ありえないからこそ楽しめるというか。とはいえ、今回のホームレスの経緯など、意外なほど深いエピソードもあり、熱いだけでなく、結構読ませる部分もありましたよ。 いわくありげだったキャシーのロマンスは「Colters' Daughter」という作品が今年２月に発表済。読みたい・・・。2011年のRITA賞では、別のシリーズですが、ロマンチックサスペンス部門でノミネートされたようです。

  May 7, 2011

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• 愛よ、おかえり　アリソン・リー　読書中

  以前からなんとなくタイトルだけは知っていた「愛よ、おかえり」シリーズ。再販もされているので面白いのかな～と思い、図書館で借りてみました。この数日バタバタしているので文庫は落ちついて読めず、少しずつ読み進めています。牧場で育った家族たちのロマンス。シリーズなので、幼馴染、記憶喪失、義理の兄妹、不倫、etc人気のシチュエーションがいろいろと繰り出されていますが、登場人物たちは欠点もある人間として描かれているものの、温かい作風で家族愛が根本にあり、作品の水準と展開に安定感があって、安心して読めるかんじです。第5作まで読み進めたところです。続きも借りているので、引き続き読んでいくかも。妹なんて呼ばせない手に負えないプリンセス禁じられた恋クリスマスに指輪を見知らぬ花婿

  May 2, 2011

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  ブックストアでくちづけを　ミシェル・ミード

  【送料無料】ブックストアでくちづけを＜あらすじ＞たとえあなたに触れられなくても、ずっとあなたを想っている。みた目は平凡な書店員ジョージナの住む街に、サキュバス仲間の男性が現れる。再会を喜んだのもつかの間、彼が大変なもめ事を持ち込んできたことが判明！ 全米で累計25万部の大人気シリーズ、混迷の恋の行方は？ オススメ度：★☆☆☆☆ ヒロインがヒーロー以外の男性と、というシチュエーションがだめな方は×。ややコミカルなパラノーマル。パラノーマルはシリアスがすき、という単純な私の好みからやや外れているのですが、図書館で借りられたので読了。コミカルタッチ、ライトノベルの乗りが好みなら試してみてもよいかも。ヒロインがサキュパス（淫魔）ということもあり、人間の生命エネルギーをすわないと生きていけない、でも吸い尽くしたら殺してしまうので本当に惹かれているヒーローとは一線を越えられないというジレンマで揺れ動いています。ときどきはっとするようなせりふをヒーローがつぶやき、ひきつけられます。ただちょっと非人間的なまでに抑制的？　（笑）でもどこまでその理屈が通用するのか、愛が耐えられるのか、今回もかなりの試練が訪れていましたね。ヒーローの許容量に支えられて続いているように思えるこのカップル、その関係の行方には興味あります。romance_holicのお気に入りパラノーマル作品

  April 29, 2011

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  英国レディの作り方？　「図説英国レディの世界」

  【送料無料】図説英国レディの世界＜内容＞１９世紀英国・中流階級の女性が、結婚し妻となり母となり尊敬される「レディ」になるまで。ヴィクトリア朝の暮らしを彩った「もの」と「こと」から読み解く、決定版ガイド。ヴィクトリア朝の女性と子どもの生活誌。「レディ」という言葉が生まれよりも振る舞い、感性、日常様式に用いられるようになってきたのは19世紀半ばからだそう。ヴィクトリア朝が起源とか。レディの生活の細部がたくさんの写真や図でクローズアップされ、当時のレディの暮らしぶりがうかがえます。ロマンス小説という項目もあり。ヒストリカル作品のなかでも、ヴィクトリア朝は人気のある時代なので、当時のレディの暮らしぶりがわかると、ヒストリカルの読書時にも目に浮かぶようになるかも？？？　  あわせて、ヴィクトリア朝世界をさらに深めたいというむきには、英国メイドの日常はいかがでしょうか。【送料無料】図説英国メイドの日常<内容>文学や映画の中では常に脇役、名もなき影のように扱われてきた「メイド」たち。『図説　英国メイドの日常』は、100年ほど前の英国のメイド自身が残した日記、自伝、口述歴史、生の声に限りなく近い資料をもとに、彼女たちの生活の実態と心情を解き明かしていく。　また本書には、同時代の雑誌の挿絵、広告、私的な写真やポストカードなど、さまざまなタイプの図像を大量に収録した。300点を超す図版には、本書でしか見ることのできない非常にめずらしいものも数多く含まれる。この時代の英国の文学・文化・歴史に興味を持つあらゆる読者にとって、必携のヴィジュアル資料となるだろう。

  April 27, 2011

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  危険な涙がかわく朝　シャノン・マッケナ

  ＜あらすじ＞あらゆる手段で闇の世界を生き抜いてきたタマラ。ある事件以来、マフィアに身を狙われ人目を忍んでいたが、予期せず孤児の幼女を引き取ることに。だが、それを機に生き方を変え、子育てに奮闘する毎日を送っていた。そんな折、ヴァルという謎の男が現われる。敵の追っ手だと悟るも、精悍なヴァルに惹かれるタマラ。一方ヴァルも切迫した事情でタマラ拉致の命を受けていたが、完璧な美しさに心奪われ、ふたりは肌を重ねてしまう。やがてヴァルは彼女を救うべく策を練り、共に西欧の地へ渡るも不吉な影が迫っていた……原題：Ultimate Weaponオススメ度：★★★★★シリーズ第6作のため、登場人物たちの人間関係や過去があり、ほかの作品も読まれたほうが作品世界が深まってより楽しめますが、これだけでも読めないことはありません。 最高でした！！！　超キケンなタマラお姐様にどんなロマンスが？　と、読書前に私は作品に何を期待していいのか、どんな展開なのかまったく予想がつきませんでしたが、直球勝負だったかな。このシリーズ、（とくに第1作「【送料無料】そのドアの向こうで」）はエグイまでの醜悪な悪役、スリルありすぎる展開とがけっぷちの状況でもひたむきに生きる登場人物たち、家族の強い絆（響きがちょっと違うか）、ターゲットロックオン状態で気持ちが相手に向かう熱いロマンスと、文句なく私の中で１－２位を占めるロマンチックサスペンスシリーズなのですが、今回の作品はいままでで一番いいかも。絶世の悪女（？）で、危険な貴金属デザイナー、周囲には見せたい顔しか見せない人物でも事件で知り合ったマクラウドファミリーには時折意外な素顔をみせてくれていたタマラ。過去の作品では過去がほとんどわからなかったものの、極端なまでの警戒心や城塞化された自宅からは厳しい過去、危険と隣り合う生活が想像されていました。 今回の作品では、皮肉にも人間らしさ、愛情がよみがえってきたことが、無情な世界で生きるタマラを苦しめます。内心の葛藤が見所。ヒーローもタマラ同様に厳しい過去を持ち、タフな世界で生き残ってきた実力を持つ手ごわい相手です。どちらも命をかけて守る相手がおり、相手に惹かれつつ信じられない状況のなかで生き残るための選択をしてストーリーは展開していきます。蓋をあけてみると、シリーズの登場人物のなかで、一番怖くて危険な女性で皮肉家のタマラは、一番愛を信じたいと思っていた乙女なヒロインだったかもしれません。まさかいじらしいと思えるようになるとは思わなかった。 多少エグイ場面もありますので、普段サスペンス系を読まれない方、苦手な方はご注意。過去のシリーズ作が平気でしたら問題ないと思います。特集：シャノン･マッケナ romance_holicのお気に入りのコンテンポラリ作品

  April 25, 2011

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  黒髪のカウボーイ　マッケンジー・マッケイド

  　黒髪のカウボーイ (マグノリアロマンス) (文庫) / マッケンジー・マッケイド/著 多田桃子/訳＜あらすじ＞バーのウエイトレスをしながら大学に通い、電気工学の理学士を目指すシングルマザーのレイシー。ロデオ大会が開催されるためににぎわう店内で、レイシーは黒髪でセクシーなカウボーイ、ワイアットと出会う。だけど彼女は、カウボーイなんてこりごりだった。元夫はロデオしか頭になく家庭を顧みないカウボーイで、いまは体の弱い娘と自分の面倒をみるだけでせいいっぱいだからだ。きっと、この週末が終われば、ワイアットは去っていく。そう思っていたレイシーだが、意外な場所で彼と再会して…。HOT度：★★★★☆アチチなだけの作品かと思いきや、シリアスなエピソードも盛り込まれていて、ちょっと意外。ただ・・・話はドラマチックではあるものの、設定に無理を感じて、最後まで乗り切れなかったです。これが、一夜限りの出会いカップルではなく、元サヤものだったら、ぜんぜん違ったと思うんですよ。お互いを支えあい、二人が辛い現実を前にいくら熱くなっても納得。でもヒロインの置かれた状況で、恋人は元ダンナ以外にはいない人が、突然新しい恋人に走って、さらに突っ走るというのは想像しにくかったかな。ヒロインがヒーローに感じている魅力というのが外見と、そこにいて支えてくれる以外に伝わってこなかったのがさびしい。 romance_holicのお気に入り現代モノ作品

  April 23, 2011

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  スキャンダルは恋のはじまり　カーラ･エリオット

  【送料無料】スキャンダルは恋のはじまり＜あらすじ＞１９世紀初頭。ゴシップ記事でロンドンをにぎわすふたりの人物がいた。侯爵である夫を毒殺したと疑われる未亡人キアラと、数々の奇行で悪評の高いハドリー伯爵ルーカス。キアラは自分への誹謗中傷をやめさせるため、身分の高い婚約者を必要としていた。一方、ルーカスは、自分が持つ古代文書の謎を解いてくれる 頭脳明晰な学者を探していた。キアラは自然科学の研究家としても知られ、適任者だった。反目しあうふたりだが、一時的に同盟を結び、互いの利益のために偽装婚約をする。しかし、ロンドンきっての放蕩者ルーカスは、堅物のキアラを攻略せずにはいられなかった。遊び人ルーカスのたくみな誘惑に、隠れた欲望を暴 かれていくキアラ。危険なダンスでひと回りするたびに、激しい情熱が募って…。ウイットに富む会話といきいきした人物描写で魅了する傑作ヒストリカル・ロ マンス。オススメ度：★★★★☆ 咳風邪をこじらせ、更新お休みしていました。暑かったり寒かったり、どうぞみなさんも体調管理にはご留意くださいね。さて、カーラ・エリオットですが、面白くて一気読みでした。もっと上手い作家さんはいるかもしれないけど、会話とか話全体の雰囲気とかが好みです。シリーズ第1作のようですが、続編もみつけたら入手したいと思います♪この作品のヒロインはヒストリカルとしてはとても珍しい設定、科学者です。二人の惹かれあいも自然な感じがしました。ヒーローが子供のころ識字に問題があったというのは、どうせ入れるならもう少し膨らませてほしい題材だったかな。 romance_holicのお気に入りヒストリカル作品

  April 21, 2011

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  王子は漆黒の馬に乗って　ジェニファー・アシュリー

  【送料無料】王子は漆黒の馬に乗って＜あらすじ＞面白いことなど一度も起きたためしがないリトル・マーチング村。そこに住む準男爵の娘であるペネロピは、不劣な男との婚約を二度も破棄したことを除けば、平穏な毎日を送っている。ハンサムな王子さまが現れて、ごく普通の娘をはるか遠くの王国へ連れていってくれるなんて、おとぎ話の中でしかありえない。いつまでもこの暮らしが続くのだろうと思い続けていた。そう、漆黒の馬に乗った本物の王子が村にやってくるまでは。王家の血筋を引く娘を探しにきたのだというダミアン王子の登場で、ペネロピの周囲は慌ただしくなって-。オススメ度：★★★☆☆　かなりHOTなシーンあり。ジェニファー･アシュリー版シンデレラ風おとぎばなしといった感じの作品でした。一風かわった架空の国の王子様がヒーローです。10年以上前だと思いますが、なにかの文学賞かの寸評部分で審査員の作家のかたが「読者の読みたいものばかり書いていたら作者はだめになってしまう」というようなことを書いていたのですが、それがすごく印象に残っています。職業である以上、自分の書きたいものばかり書いているわけではないはずですが、今回の作品は作家の挑戦部分が多いのかなぁという気がしました。いじわるな姉たちこそ出てこないものの、悪役は登場します。魔法もあり。でも魔法も含めて世界観や登場人物の人生観などもすべて懐疑的というかニヒルな視点もはいっていて（ヒーローに君に一目ぼれだというようなことを言われても素直に信じられないヒロインだったり）、その辺が作品全体に複雑な味わいを醸していた気がします。ヒーロー親友のハイランダーは豪放磊落で魅力的なキャラ。この世界がシリーズ化されたらこの人あたりが次回ヒーローかも。現代のおとぎ話ともいえるのかもしれませんが、面白くないわけではないのですが、なんだか読んでいて疲れたかも。期待感が大きすぎたかなぁ。 romance_holicのお気に入りヒストリカル作品

  April 18, 2011

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  侯爵と恋に落ちるための9つの冒険　サラ･マクリーン

  【送料無料】侯爵と恋に落ちるための9つの冒険＜あらすじ＞カリーは裕福な伯爵令嬢であるにもかかわらず、デビュー以降ろくな男性から求婚されないまま２８歳になった。たんたんと人生を受け入れていたつもりだったが、１０歳下の妹がデビューするやいなや愛する公爵との結婚が決まり、カリーの“老後”まで心配してくれていたことを知ってショックを受ける。半分やけになって受け身な自分を変えることを決心し、書き上げた“冒険”リストは、情熱的なキス、フェンシング、射撃、賭け事…と令嬢がぜったいにしてはいけないことばかり。そしてカリーは、向こう見ずにもキスを願いに、十年前から憧れているラルストン侯爵の屋敷を訪ねたのだった─。その日、ちょうど庶子の妹の社交界デビューで悩んでいた侯爵は、完璧な評判を持つカリーを、後見人にうってつけだと認める。駆け引きからキスを交わすふたりだったが─。侯爵の計画と令嬢の運命は─。オススメ度：★★★★★一気に読みきりました。緩急あって、面白かったです♪　デビュー２作目ですごい充実した作品だと感じました。ヒロインが自分を変えたい動機とか、変化とか、とても自然に感じましたよ。決意後のそのやけっぱちぷりも◎。現代人は「そんなことが？」と思うような冒険ですけれど、読んでいる私達の現代人の感覚よりも、当時の規範をレディが破るというのは、ものすごい冒険ですよね。リージェンシーっていろんな作家さんが書いていますので、今後はもっと作家さんの個性が見たいなぁ。気になる続編ですが、洋書ではTen Ways to Be Adored When Landing a Lord　というヒーロー弟の話が発売済み、Eleven Scandals to Start to Win a Duke's Heartというヒロインが世話をしたヒーロー妹ジュリアナの話がこの４月に発売予定のようです。各作品タイトルに数字が入っていますね。ジュリアナの話、伏線がはってありましたね、気になるな～。 romance_holicのお気に入りヒストリカル作品

  April 17, 2011

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  ＜番外＞花咲ける青少年　樹なつみ　再読

  最近【送料無料】花咲ける青少年 特別編（1）なる作品が発売されて、読んでみたら花鹿とリーレン以外の登場人物とあらすじすら忘れていたので、本編初版の発売はもう20年前くらいになるんでしょうか、懐かしくなって本編も読みたくなり、愛蔵版を再購入してしまいましたよ～。いま４巻まで読み進めたところですが、ちっとも話が古くなっていないところがすごいですねぇ。さすがに小物とかは古さを感じますけど、おおまかな流れはまったく気になりませんでした。 財閥令嬢のヒロインながら、誘拐や生まれの理由から２歳から父所有の孤島で白ヒョウを友に育ったという独自の個性の持ち主  花鹿。父が夫選びのゲームを提案し、３人の男性とめぐり合っていきます。めぐり合う男性たちがまたいろいろな意味で個性的。私はリーレンが一番好きでしたが、それぞれのファンがたくさんいるんでしょうね。脇キャラとのボケ突っ込みも楽しいメンバーでした。あとかなり現実離れしたメインキャラのほかに日本のフツーの女子高生とかが出てきて、妙にリアリティがあったり。また読んでいたころは 花鹿の立場から読んでいましたが、いまはむしろキャスリーンとか、花鹿父の立場にリンクしながら読んでしまうかも・・・。夫選びという流れと架空の国の政変、 花鹿の血筋の謎が絡んで、目が離せない展開です。ロマンス好きの方にも楽しんでいただける名作だと思います♪　未読のかたはぜひ。

  April 14, 2011

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  また会える日を夢見て　サブリナ・ダービー

  【送料無料】また会える日を夢見て＜あらすじ＞上流階級の紳士淑女だけが入れる会員制クラブ“ハリダン・ハウス”。そこではどんな幻想も、望みのままに実現できるとされている。子爵ヘンリーは男爵の娘キャロリーナと舞踏会で再開してからというもの、想いは日に日に募るばかりだ。彼女に会えない寂しさを紛らせるため、今日も“ハリダン・ハウス”に足を運ぶ─巻頭作品「ひそやかな恋」のほか、“ハリダン・ハウス”の経営者マダム・ルージュの物語「深紅の薔薇」など、“ハリダン・ハウス”で繰り広げられる４組の男女のリージェンシー・ロマンスを豪華収録。HOT度：★★★★★　なんでもあり。熱いです。メロウな感じのタイトルがついていますが、エロチック作品なので、登場人物の心の交流を重視したロマンス作品をお探しの方には向かないかも。何でもありの上流階級の秘密会員制クラブを舞台にした４篇が収録されていました。ロマンス作品でよくある放蕩者の改心ではなく、放蕩者が自分流に見つけた愛が描かれているかなーという印象。４カップルとも10年後のこのカップルは果たして幸せに一緒にいるだろうか・・・と読んでいて感じてしまったのでロマンス作品としては×だなと思いました。文章は読ませるところがあり、HOTシーンはどぎつくきわどく、ある意味読み応え（！？）はあったものの、登場人物に主義のなさや身勝手さというか、どん欲さのようなものを感じて、感情移入しにくかったです。

  April 10, 2011

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  出会いはハーモニーにのせて　ローリー･フォスター

  【送料無料】出会いはハーモニーにのせて＜あらすじ＞恋人と別れて心機一転、リングに戻る決意をした元カリスマ格闘家のサイモン、通称“サブライム”は、ある日、ダコタという女性から実父が会いたがっていると告げられる。格闘技に詳しく、男勝りで一風変わった美しいダコタに心惹かれながらも母と自分を捨てた実父との再会は拒否するサイモン。しかし、サイモンの実父はじつは彼女の継父で、彼は卑怯にもダコタのある“弱み”につけこみ、サイモンを連れてくるように彼女を脅していたのだった。悩んだ末、やはり現役復帰に賭ける彼の邪魔はできないと町を去ろうとするダコタだが、いきなり何者かに襲われて…。オススメ度：★★★★★【送料無料】ホームタウンに恋をしてにつづくシリーズ第2作。このシリーズ、みんな生き生きしていて好きです～。リングネームの「荘厳（サブプライム）」からしてなんだか楽しい気分になってしまいます。彼は道を究めようとする男。かなり格好良くて、人間くさい（＋今回のシリーズは男くさい）ローリー･フォスターのヒーローっていつもいいなと思うのですが、今回のヒロインは、男勝りでとがっててさらにイイ。美人の容姿はともかくとして、本人は服装など女らしさにはほとんど頓着していませんが、男の群（笑）のなかにも違和感なく溶け込める稀有な個性の持ち主。なかなか面白いカップルです。ふたりの恋の駆け引きは楽しいのですが、前作に続き、夫婦間暴力など社会問題も重くなりすぎない程度に織り込まれていて、明るく楽しいだけでなく二人のロマンスに緊張感＋ドラマをそえた作品になっています。読了後楽しい気分になれる作品をお探しでしたら、オススメ♪romance_holicのお気に入りコンテンポラリ

  April 8, 2011

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  めぐりゆくケルトの瞳　エリン・クイン

  【送料無料】めぐりゆくケルトの瞳＜あらすじ＞アリゾナ州のアンティークショップで働く２５歳のダニー。５歳で母親に置き去りにされた過去をもつ彼女はある夜、幻想的なイメージを見る。不思議と見覚えのある、緑と銀の瞳をもつ魅惑的な男が現れ、子どもの頃のダニーと、記憶にまったくない家族のもとへ導くのだ。翌朝、自分を訪ねてきた男を見てダニーは驚いた。昨夜の男と全く同じ顔。彼はショーンと名乗り、アイルランドのある小島から、一族の末裔であるダニーを迎えにきたのだという。ショーンから一族に伝わるペンダントを受け取った瞬間、二人は２０年前にタイムスリップしてしまい…。時空を超える愛を描いた、胸震わせるパラノーマル・ロマンス。オススメ度：★★★★★この作品の魅力をなんていったらいいんでしょう、アイルランドを強く感じる惹きつけられる作品でした。タイムスリップが絡んで、「卵がさきか、鶏がさきか」というような話が入り組んでくるので、気を抜くことなく最後まで読みました。自分の能力に振り回されつつ、望ましくない未来を変えようと努力していくヒロイン。登場人物たちも生き生きとクセがあり、人間らしいかんじがでていました。読み応えありましたね～。花丸。

  April 4, 2011

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• ＜番外＞パームPALM シリーズ再読中

  積読本を減らさないとと言っている舌の根も乾かぬうちに思いっきり再読に走っています。原因は、数日前に読んだ【送料無料】蜘蛛の紋様（5）。このところコミックスはあまり読んでいないのですが、新刊買いする数少ないシリーズのうちのひとつ。今回は過去編ですが、物語の最初のころにリンクしてきたので、読み返したくなってしまったんです。この長寿シリーズも買いつづけてもう・・・16,7年くらい？？？　もはや登場人物たちとはリアル知り合いのような気分です。だんだんと終わりの足音が聞こえてきていて、すでにさびしい気持ちがあるのと同時に、最終シリーズ　タスク（でしたよね？？？）　がどんな展開を見せてくれるのか、心から楽しみです。それにしても、このシリーズの魅力を説明するのって難しい。本が好きとか、コミックスがすき、とか周囲の人に聞くと、手元においている作品をよく布教していますが、この作品をすすめようかなと思う相手はなかなかいない。自分にとってとっても大切な作品なので、相手から軽く拒否されたらやだなという気持ちがちょこっとあったり、あとはこの作品と波長があう人、合わない人は分かれるかなーと思ったり。 パームというシリーズはある天才とその周囲の群像劇というか人生をつづっている物語なのですが、文庫版になって少しわかりやすくなったかな、作品名ごとに事件だったりテーマがあって、一応ひと段落しています。それぞれみんながすっごく破天荒というか個性的（としか言いようがない）なメンバーなんだけれども、それぞれの人生が過去にあって、それからこのコミックスの場面で交差していて、その瞬間が本当に愛おしい、ただそこに居合わせていることの不思議、そして命のはかなさ、いろんな意味あいをふくめた愛を感じます。登場人物たちのキャラも情もものすごく「濃い」です。もっと薄いほうが生きるのは楽なのになーと感じることも。展開は派手なのですが、テーマはシリアスなものも含まれ、特に、「愛でなく」はメンバーの恋愛話が花盛りでしたが一方でガチな環境問題も盛り込まれていて、自分の出来ることについても考えさせられました。レイチェル･カーソンの【送料無料】沈黙の春改版とか、これがきっかけで初めて読みましたよ。リアルな面にまで影響を及ぼせるコミックス、恐るべし。 これから読もう、という方は、１巻から読むのもよいですが、多少絵が古い（ごめん！）のも否めないので、【送料無料】愛でなく（1）から読まれるのもありかも？ 邪道かしら。

  March 29, 2011

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  侯爵の憂鬱な結婚　ジョー・ベヴァリー

  【送料無料】侯爵の憂鬱な結婚＜あらすじ＞女学校で教師をつとめるエリザベス。生まれたときから両親はなく、天涯孤独の身だった。だがある日、ベルクレイヴン公爵と名乗る男性が学校を訪れ、彼女は自分の娘だと打ち明ける。驚愕するエリザベスに公爵はさらに、公爵家の血脈を途絶えさせないために、血のつながらない自分の息子と結婚してほしいと頼む。脅されるようにして公爵の頼みを受け入れたエリザベスだったが、公爵のハンサムな息子は、この結婚が不本意なものであることを隠そうともせず…。オススメ度：★★★★☆超上流階級の家の中のスタッフの様子や、お披露目、貴族の体裁を整える結婚などの事情が結構詳しくかかれていて、ロマンスの背景がかなり面白かったです。中盤からは主人公二人の知的な引用の応酬など、ウィットと知性に富んだ内容になっていると思うのですが、いかんせん読んでいて（事情からして無理はないのですが）二人の出会いからの冷たい関係が読んでいて辛かった。親の因果がめぐってしまったというか、血筋を伝えるのが貴族の義務なのかもしれませんが、本人たちには罪がない分、周囲の圧力を登場人物と一緒に感じてしまって、読んでいて疲れましたね～。 作品としてはすごくよく出来ていると思うのですが、私は再読しないかも。ジョー・ベヴァリーのほかの作品もいくつか読んで、面白くないことはないんだけれど、２回読む作品はなかったので、相性があわないのかもしれません～。 romance_holicのお気に入りのヒストリカル作品 

  March 24, 2011

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• ウォード短編「The Story of Son」読了しました♪

  久しぶりに、英語の物語を短編とはいえ最後まで読了できました☆　長さが１００ページ弱という短さだったということにも助けられましたが、やはり物語に惹きこまれたからかも。わからない部分を想像で補いつつ、英語を考えながら読んでいると、どうしても頭の中にクッションができてしまって内容がストレートには入ってこないので、感情なども感じるのではなく想像してしまうのですが、この作品はそれでも気持に訴えてくるものがあり、ウォードの文章のもつ力強さのようなものを感じました。再開したところからは物語が急展開！！！（記憶とあやしい読み下し力で書いていますので間違っていても御愛嬌でお許しくださいね）以下ネタばれ。こんなことは許されない、逃げましょう！と主張するヒロインにヒーローはそんなことはできない、過去に一度だけ逃げだしたときは・・・と煮え切らない態度。それでも「約束して」と詰め寄るヒロインに、とうとううなずくヒーローですが、最後の瞬間にヒロインの記憶を消して、送り返してしまいます。数週間後、なにかが欠落したような気持で抜け殻のようなヒロイン。主治医？からの「妊娠している」という知らせにも「そんなことはありえないわ、なにかの間違いよ。再検査してください」そこにリー夫人の葬儀のニュースが伝わり、どうしても出席しなければならない気分になります。法律事務所も辞め、邸宅に行くと、執事が出迎えます。理由のない恐怖を感じながらしのぶ会？の会場でもある邸宅に入っていくと、なぜか気になる場所が。地下に導かれるように進んでいくと、後ろに執事が。撃退して、その先の部屋に踏み込むと彼がいました。「あなたはだれ？」「Michealだよ」よみがえる記憶。喧嘩はあとで、逃げましょう！　逃げる場所がないというヒーローに、母親が亡くなったこと、そして子供がいることを告げ説得するのでした。同僚のミックを頼り、車で逃げだす二人。追いかけてくる執事。執事と対決するヒーロー。９年後、子供たちと幸せそうに暮らす二人がエピローグで描かれていました。その暮らしはヒロインの名字STRONGTON（つづりはこれでok？？？）にまさに象徴されている清毒あわせもつ「強さ」と賢さによってもたらされた経済的？な柱が支えていて、ある意味ヒーローみたいなヒロインでした。手段については、ちょっと「え？？？」と思いました。でもそのあたりがかえって変なリアリティをかもしだしているかも。ヒロインの職業が弁護士だというのも、職業から想像される人格の肉付けもよく考えられてできているなーと感じました。英語も、口語的な表現が多い（ように感じます）ですが、テンポよく、読みやすかったです。「内なる～が目覚める」というのはブラックダガーシリーズでも見た表現なので、笑ってしまいました。読めてよかった♪

  March 23, 2011

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