氷と堕天使の企み シルヴィア・デイ
氷と堕天使の企み<あらすじ>18世紀ロンドン。心優しい父を亡くしたマリアは、強欲な母の再婚相手に怯えていた。やがて母も亡くなると、義父はマリアを金づるとして操るようになる。あるとき、義父からクリストファーという名うての海賊の情報を得るよう言いつけられた彼女は、素知らぬ顔で男に近づいた。しかし、任務のために関係を続けていくうち、天使と見まがうほど美しい海賊に、マリアはだんだん心奪われていく。本当は彼も、ある目的のために彼女に近づいたとも知らず…。オススメ度:★★★★☆無垢なヒロイン、さわやかな作風がお好みでしたら、この作品はスキップされることをオススメしますが、私はかなり面白く読みました~。ヒーローもヒロインも、社会の暗部に近い部分を知ってしまって、様々なしがらみから本心を明かせないのが読んでいてとても切ない。何を優先するのか、守るものもある立場で、厳しい判断を迫られる登場人物たちでした。 この作品は、復讐の輪舞に続くジョージアンシリーズ4部作の2作目だそうで、今回の作品は次につながるエピソードがふんだんに盛り込まれていました☆romance_holicのお気に入りのロマンス作品(歴史)