アビー・グラインズ#3 FOREVER TOO FAR 感想
「悲しみの夜の向こう」の続きの続き※2作目「Never Too Far」の感想はこちら。※ ※ ※ ネタバレあります ※ ※ ※ 辞書で確認せず、記憶に頼っててきとーに書きなぐっていますので、 内容が間違っていても笑って読み流せる方だけ読んでくださいね 。 超有名ロックバンドのドラマー父が登場。彼の家族にはいままで拒絶されてばかりだったので、自分たちがどう受け止められるのか、不安に思うブレアでしたが・・・。子供を育みながら、実父や義父との関係を一生懸命構築して、ラッシュの愛する人も大切にしようとして、今回の巻でブレアは一生懸命ラッシュとの家庭を作ろうとしているんだな、頑張れーと思いながら読んでいました。ラッシュはともかくブレアを大切にしていて、一生懸命で、ブレア息苦しくならないかなと思うほど。この関係にヒビを入れるのは簡単じゃないでしょうと思っていたけど、やっぱりやってくれましたよ、彼女が。今回もラッシュの半分だけ血のつながった妹ナンの振る舞いが、最低でした。ブレアは私のことを嫌っているからなんたらという嘘や、甥に会いに来ても父親は本当にラッシュなの?と聞いてくるとか 世界で一番ヤな奴コンクール入賞狙ってる?というすごい発言が飛び出していました。ブラコンを通り越して病的なレベルなので、これは専門家に相談したほうがいいケースではと思っていたら、作中でもそういう展開になっていきました。ダメな妹とわかっていても、兄として放っておけない、助けてあげたいと思うラッシュの気持ちは理解できるけど、仏の顔も三度まで。実際、病的な家族の行動や発言に振り回されるこういうケースは、自分がそういう立場に置かれると客観的になりにくくて外部に助けを求めるのが難しそう。まったく幸せになれる気がしないナンについては3巻ではなにも解決せず、さらには幼馴染のグラントと一瞬深い仲になったのに、やっぱり彼を振り回して関係を壊してしまったようで、そのグラントはナンが憎んでいる異母妹に一目惚れしていて、そちらも波乱の予感。ブレアはナンや義母とは×だけど、実父、義父とはうまくいっているので、そのあたりのバランスは読んでいて辛くなり過ぎず、作家さんわかってると思いました。この作品で好きなシーンを思い出してみると、ラッシュが結婚式にブレアへのプレゼントに添えた手紙、本当に素敵でした!!! 結婚式も、招待客のメンバーも、いままでの二人を支えてきてくれた人たちで、二人らしさが出ていたなぁ。そしてそして、読んでいて最高にいいなぁと思ったのが、ラッシュが出産後に疲労困憊しているブレアを思いやって、しずかにベッドを抜け出して、夜中起きてしまった完乳のネイトをあやして、なんとか泣かさずにまた寝かせて、そっとベビーベッドに戻して、やったぜと思うシーン。こんなことしてくれたら100回くらい惚れ直す。ラッシュがしっかりと家族を守っていく未来が見えました。ひとまずこの3作で二人のロマンスはひと段落ということなのかな。次の第4作Rush too farでは、最初の出会いのころに戻ってラッシュ視点から、なぜブレアにすごくに惹かれているのに一生懸命距離を取ろうとしていたのかということが明かされるみたい。Rush Too Far, 4: A Rosemary Beach Novel RUSH TOO FAR 4 (Rosemary Beach) [ Abbi Glines ]第5作目Twisted Perfection では、今回も導入部分がすでに始まっていましたが、ウッズとデラのお話のようです。今回の3作目で、ウッズがこれが僕の彼女のデラだと所有権を主張しながらラッシュに紹介してきたので、ラッシュはこれでブレアの周りをうろつく男が一人減って安心だとニヤニヤが隠し切れないシーンがありましたよ~。Twisted Perfection, 5: A Rosemary Beach Novel TWISTED PERFECTION 5 (Rosemary Beach) [ Abbi Glines ]あらすじをチェックしてみたら、おそらくウッズたちのロマンスの次にくるのがグラントのロマンスみたい。グラントはシリーズ当初からブレアに優しくしてくれていて、好感度高い青年でしたが、ハッピーエンドまでかなり苦労しそうな予感。今後ナンが幸せを見つけてくれたらいいですけれど・・・。成長してほしい。むしろウッズカップルより、そちらを読みたい気がしています。