あの夏の秘密 バーバラ・フリーシー
あの夏の秘密<あらすじ>8年前の夏、マッケナ一家は多くの困難をのりこえ、父親と十代の三姉妹で世界一周ヨットレースに優勝する。そして現在、ケイトをはじめ三姉妹は故郷の島でそれぞれ堅実に生きていた。今年もまたヨットレースが近づき町が浮き足立つなか、マッケナ一家の後日譚を取材しに、ジャーナリストのタイラーがケイトの書店にやってくる。8年前の栄光の影にはある秘密が隠されていたのだ。たがいに暗い過去を抱えながらも惹かれあう二人…。やがて嵐の海で明らかになる真相とは。バーバラ・フリーシーは日本デビュー作の 「なにも言わないで」が大好きな作品なのですが、それ以降は個人的にはパっとしないイメージで、RITA賞受賞作の「その愛に守られて」はおもしろいのですがシークレットベビーもので、ヒロインにどうしても共感できない部分があり、×。この作品では、あちらにもこちらにも秘密。家族の関係も考えさせられます。深みのある作品です。背景描写もすばらしく、そこにいるように感じられました。 ロマンスもあり、重要な要素になりますが、熱いものをお探しの方には向かないかも。誰にでもお勧めできる作品ではありませんが、タイトルと内容がピタッとはまって、読み応えのある1冊でした。個人的には大満足。romance_holicの最近読んだロマンス本ランキングはこちら