砂漠に眠る秘宝 ボニー・ヴァナック
砂漠に眠る秘宝 <あらすじ>19世紀エジプト。考古学者を志すエリザベスは、発掘に参加するためアケトアテンの地を訪れた。彼女にはもう一つ目的があった。不治の病を宣告された祖母 のために、この地に眠る秘宝を探すこと。伝説によれば、その秘宝には不治の病を癒す治療法が書かれているという。しかし、初日から謎めいたシークに邪魔を され、秘宝探しは難航する。しかもその男に会って以来、エリザベスは予言めいた奇妙な夢を見るようになって…。 キーパースンであるヒロインのおじさんの行動がちぐはぐに思えて、可もなく不可もなくといった印象でした。エジプト考古学は好きなので、舞台背景のネフェルティティなどの寵愛を争う権力闘争のエピソードなどは面白く感じましたが、イクナアテンの宗教改革とか第一王妃がいて、そうじゃない王妃がいてというような設定については、もう少し作中で説明または作者独自の肉付けがあってもよかったのかなーと。たぶん遷都があったりしたし、ファラオが信仰する神様を変えたりしたわけだし、(あいまいな記憶ですが、ファラオは名前もかえたような気がします)というようなことは19世紀の考古学ではどのくらい判明していたんでしょう、でもその辺の説明には物足りなさを感じました。私が考古学を好きだからそう感じるのでしょうか。 romance_holicのお気に入りのロマンス本やランキングはこちら