私の前世大告白第2弾!~女王編~
ワインレッドのベルベットでしつらえられたどっぷりと大きな、アンティーク調の椅子。アームレストや枠の部分は金色の曲線美。私は、その椅子に深く腰掛け、身体を休めていました。しかし、そのゆったりとした雰囲気の反面、心の中では沢山の葛藤が起り、気持ちは常に緊張状態でありました。****前回第一弾の前世酋長編に引き続き、今回は前世女王編を書いています☆まだ前回のものを読んでいない方は、まずはそちらから読んでみて下さいね♪***どこか遠い昔に遡った、そう、中世のヨーロッパ?!小さな国のお城に住んでいるみたい。時間を少し戻してみます。女性。裕福で、わがまま。なんだか、婚礼を控えているようです。なのに憂鬱。不幸せ。「自由を奪われる!」その、恐れに似た、拒否的な想いが伝わってきます。助けて!!夫の権力で、お金で、自由を束縛されてしまう!!!次に現れた場面では、彼女(私)は既に結婚をしていました。それが先ほどの、大きなワインレッドのアームチェアーに腰掛けている場面に繋がります。結婚をした相手は、国の王子。 そして彼は間もなく王になります。と同時に、私も妃として、国民の頭に立つことになりました。結婚相手の王は、とてつもなく戦いの好きな男で、『勝つ』事ばかりを考えていました。そこにはお金や権力が溢れ、『チカラ』が何よりもものを言っていました。私は沢山の贈り物を送られ、財宝に恵まれ、何一つ不自由のない暮らしをしています。不自由のない・・・???いえ、不自由だらけ!心がない、愛がない、自由なんて、どこにもない!!「戦いをやめて!!!!」私の叫びに、夫である王は、一度も耳を傾けてはくれませんでした。妻の私を顧みることは皆無で、国のためといいながら、戦いを仕掛けることに全てを尽くしていたのです。財宝がどんなにあっても、それらを大切にはせずにただ、『チカラ』を重んじていたのです。そんな中でも、ある時ひとりの男の子に恵まれました。その息子は、透明な水のように、あるいは永遠の空のように大きくて、純粋で、キラキラと輝く瞳をぱちくりさせながら、キャッキャと走り回って私を和ませてくれました。彼は大きく成長し、ある時私にくれたプレゼント。それは、いぶし銀の、小さな美しいオブジェ。「これはね、心でとても大切にされているから、1つしかないから、これを持つ者は、心が綺麗になるんだ。他の欲望がなくなっていくんだ。それが、一番一番美しいことなんだよ。」彼は、そう言って私に手渡してくれました。そして又、時が流れます。訪れる、死。前回のと同じように、上へ、上へと昇ってゆきました。全ての世界を見下ろして、私は自分の内へと入ります。メッセージが、聞こえる。 どこか、奥の方から。綺麗なものも、汚いものもない。綺麗なものも汚れるし、汚い物も、綺麗に変えられる。私たちの思いによって、全ての効力が変わってくる。皆、本当はその事に気がつきたいと思っている。でも無理に教える必要はない。ただ、笑っていればいい。笑っていれば、皆が本当に美しい物に気づくから。そしてどこからか、ギフトをもらいます。それは箱に入った水晶のような丸い宝石。それが瞬時に冠の様な形に変わり、私の頭の上に乗っかっりました。私は、自分の涙が頬を伝わるのを感じました。そのこそばゆい感じと冷たさが、肉体にはっきりと意識を戻すのを手伝い、目を開けた時には全ての温かさと、心の中のあまりの幸せで、何も言葉を発することが出来ないままでいました。お金や権力が当たり前のようにものを言う中で育ってきた私。それでもどこかで、腑に落ちない部分を抱えていました。前回の酋長編でもでてきた『権力』というメッセージ。本当に美しい物は何なのか。そして、美しいとは何なのか。真実。源。前回記述した事を繰り返します。本当に女王だったのか、そうでなかったのかなど、どうでもいいの。ただ、メッセージを大切にして、それを今に生かすこと。それが、『前世』を見る事に於いて一番重要なことなのです。バラバラになっていたパズルのピースが、ゆっくりゆっくりと組み合わせられてゆくように何かに少しずつ、気づいて歩いてゆく。求めれば、必ず導かれるから・・・だからここで、笑っています。ところでこの女王編にでてきた可愛らしい息子。私にはどうしても、それが今の夫、ジュリアーノと重なって仕方がないのです・・・Wenn schon, denn schon,次回は気が向いたら(笑)、私と『守護天使との出会い』について書こうかも思っています。それでひとまず集中スピリチュアルネタは一段落、かな?