|
テーマ:鉄道(23073)
カテゴリ:鉄道
以前から鉄道名所はたくさんあります。
位置を表す名所というのもいろいろありまして。 たとえばJRで一番北にある駅は稚内とか。 で、日本一標高が高いところにある駅が、 小諸と小淵沢を結ぶJR小海線の野辺山(のべやま)という駅。 地上で一番低い海抜マイナス3メートルの、 JR関西線の弥富(やとみ)駅とよくセットで語られます。 僕は根っからの鉄道好きなので、 日本最高所の野辺山駅の存在は小学生の頃から知っていましたが、 現実には行ったことがありませんでした。 昨日、清里へ行った折、 少し足を伸ばして野辺山まで行ってきました。 駅としての最高所は野辺山駅ですが、 鉄道線路としての日本一高い場所は、 野辺山から2~3kmほど南に下った踏切です。 何の変哲もない踏切だろう、と思っていたら あにはからんや。たくさんの記念碑が建っていました。 踏切を渡ったところには立派な石碑が。 刻まれている標高の数値は「1375メートル」。 僕が小中学生の頃によく登った大阪の最高峰・金剛山が 標高1125メートルなので、そこより200メートル以上高いんですね。 踏切周辺はすっかり整備されていて、 土産物屋やレストラン、ホテルなんかも建ち並んでいました。 記念碑をバックに撮影する家族連れも多く、すっかり観光地。 踏切から見たら裏手になる、国道沿いの和食レストランの看板は、 『日本国有鉄道』のまま。 もう民営化されてから20数年経つのですが、 間違った表記のままです。いつ直すのでしょう? さてそうこうしているうちに、 小海線の列車が通過。 約2時間おきにしか走っていない超ローカル線なのですが、 ラッキーなことに上りと下りが立て続けに往来しました。 JR小海線は電化されていないので、 電車ではなくもっぱらディーゼルカーが走っています。 その中でも下写真の列車は今話題のハイブリッド車両。 車のハイブリッドカーと同じで、 従来からのディーゼルエンジンと、 バッテリー電源からのモーターを交互に動かして走ります。 鉄道車両ハイブリッドは世界でも例がなく、 この小海線を走る車両が世界初なんだそうです。 自然がいっぱいの小海線を走るシンボリックな車両として、 環境のことも考えた車両を走らせるのはJR東日本の大きな戦略。 さてここからいよいよ野辺山駅へ。 ひなびた駅舎を予想していたんですが、 洋館風のデザインに建て替えられ、駅前もしっかり整備されていました。 駅前の道路を挟んで公園があり、 その一角にはSLが静態保存。 その昔、小海線で客車や貨車を牽引していた機関車、C56型式です。 もともと超ローカル線だった小海線は、線路のつくりも簡易で、 通常のSLが入線すると、機関車の重みで線路にダメージを与えかねないため、 一回り小さな機関車を製作して入線。 馬に対するポニーにたとえられ、 『高原のポニー』という愛称が付けられていました。 駆け足でめぐった、鉄道の日本最高地点でした。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[鉄道] カテゴリの最新記事
|
|