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テーマ:民営化(3)
カテゴリ:鉄道
市長・知事のダブル選挙で湧いた大阪。
橋下新大阪市長が温めている政策のうち、 鉄ちゃんの僕としては瞬時に反応したものがありました。 大阪市交通局の民営化です。 同局は地下鉄とバスを運営していますが、 報道によれば、 どちらも個別に株式会社化し、局そのものは持ち株会社化して 数年後の上場をめざす、というもの。 公営交通は、先に株式会社になった東京メトロは なかなか上場計画が実現せず、 横浜市の地下鉄も前市長が民営化を打ち出したものの、 やはり未だ実現していません。 それを尻目に大阪が先に民営化・上場を成し遂げるかもしれない。 意外な伏線があったものです。 でも、大阪市交通局は超赤字だったはず。 民営化・上場なんてできるのか? といぶかしんだのですが、 実は市バスは相変わらず赤字基調であるものの、 地下鉄の方はこのところ黒字。今年度も150億円の黒字見込みなんだそうです。 しかも3000億円もあった累積赤字が昨年度でなんと解消。 これは全国の公営交通に先んじたトピックなんだとか。 この内容には恐れ入りました。 僕は大阪の地下鉄は破綻寸前の状況、 という10数年前のステータスから大阪を離れてしまったので、 この間の推移はあまり追いかけてきてませんでした。 以前は、複数の路線のうち黒字なのはメインラインの御堂筋線のみで、 しかし同線で得た利益は他路線の大赤字の前には雀の涙程度にしかならず、 しかもさほど利用者が多いとは思えないルートでの新規路線も建設中だったため、 今後も累積赤字が嵩む一方で、またまた値上げ、なんていう 泥沼の運営に陥っていくだろう、と勝手に予測していたことです。 全体の利用者が上がったのか、それともコストカットが行き渡って、 御堂筋線の黒字で他線の赤字がカバーできるようになったのか。 よくはわかりませんが、 いずれにしても年間で100億円超の黒字が出るようになったのは驚異です。 素晴らしい。 となると、今、1区間で200円というべらぼうに高い運賃を 値下げする議論も出てきそうですね。
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最終更新日
2011年11月30日 07時55分40秒
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