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テーマ:首都圏の鉄道(136)
カテゴリ:鉄道
鉄ちゃんとしては、以前から気になる埼玉県内の路線があります。
埼玉新都市交通の『ニューシャトル』がそれ。 大宮から上越新幹線沿いに北上し、伊奈町までの12kmを トコトコと走っています。 通常のレールの上に車輪が転がる鉄道ではなく、 コンクリートの路面にゴムタイヤで異動する中量輸送軌道で、 神戸の『ポートライナー』や東京の『ゆりかもめ』等と同じ方式。 ただ『ポートライナー』にしろ『ゆりかもめ』にしろ 自動運転となっていて乗務員が乗っていませんが、 『ニューシャトル』は運転士が乗っていて、手動運転であるところが 他とは異なります。 それからホームもかなり簡素なつくりになっていて、 ゴムタイヤ式の中量輸送軌道は、ホームドアが完備されているのが通常ですが、 『ニューシャトル』の場合、ドア間に安全柵はしつらえてあるものの、 ホームドアは作られておらず、かなりコストを抑えています。 以前、大宮の鉄道博物館へ行った際に、 大宮-鉄道博物館前間のわずか1駅を往復したことはありますが、 全線を乗車したことはありません。 「そのうち、そのうち」と思いながら今に至っているわけですが、 ようやく全線完全乗車を試みました。 JR大宮駅は、新幹線開業30周年記念フェアの真っ最中。 今から30年前の1982年6月23日に、東北新幹線が開業したのです。 当時は東京方面で建設反対運動がかまびすしく、工事が大幅に遅れており、 とりあえず大宮を始発駅として暫定開業したのでした。 上野と大宮の間は在来線を使って「新幹線リレー号」が運転され、 必ず大宮での乗り換えを強いられるという、 いびつな状況が暫く続いたものです。 大宮駅のコンコースでは写真展が行われていて、 開業当時の懐かしい風景や車両が写り込んだ写真や、 明治・大正時代から昭和初年、戦後の高度成長期の 大宮駅・駅周辺の変遷もパネル展示してありました。 さて、『ニューシャトル』は日中10分間隔の運転。 この鉄道は、地元への新幹線建設の見返りに建設された路線で、 したがって東北・上越新幹線に沿って軌道が敷かれています。 ということは、新幹線と同じくこちらも今年開業30周年なわけです。 大宮駅から東北・上越の分岐部分まで、 新幹線は4本の線路が並行する複々線となっていて、 『ニューシャトル』の上下軌道はその新幹線の複々線を挟んで両側に 張り付いています。 時折、新幹線が間近を高速で駆け抜け、迫力ある光景です。 東北・上越新幹線の分岐部分を超えると、『ニューシャトル』は単線となり、 上越新幹線の下り線に張り付いて終点の伊奈駅に到達。 ▼左側は上越新幹線の線路 周囲はまだ開発途上の、のどかな田園地帯でした。
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最終更新日
2012年06月18日 22時21分16秒
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