宣戦布告。
朝、秋の空気に目覚める。日中セミの鳴き声に夏の名残を聞き、夜には虫の音に秋の訪れを感じる。8月ももうお終い。夏もそろそろお終い。塾でも夏期講習から続いた変則時間割が終わり、来週からは通常通りのスケジュールに戻る。慌しく過ぎた夏。振り返ってみると、楽しいことばかりだった。毎日の夏期講習で生徒たちとふれあい、休みには旅で心を伸ばし、また仕事に戻り学ぶ。良いサイクルだったと思う。あっという間に過ぎた夏にこれからを想う。今年で塾の仕事に区切りを付けるつもりの僕。残された時間はもうすっかり少なくなった。刹那的な気もするけど、僕はある意味今年に“賭けている”のだと思う。弱かった過去の自分と決別するのは今しかないと、実は思ってる。21年間の自分を省みて、恵まれた人生だなと思いつつ、どこかに常に後悔がある。主将でありながら後輩にレギュラーを明け渡した中学時代のサッカーホストファミリーと良い関係を築けなかった高校時代の留学リーダーとして仲間を管理できなかった恵比寿での英会話どれも納得できなかった。自分に誇りを持てなかった。何度も自分が嫌になった。もうたくさんだ。僕にとって今年は、誇れる自分を作るためにあるのだと思う。今の仕事は、そのためのラストチャンスかもしれない。今年がダメなら、ずっとダメなままだ。だからこそ、妥協したくないんだ。だからこそ、全てを賭けたいんだ。だからこそ、心から楽しみたいんだ。スポーツにおいても、勉強においても、人生においても結局は、自分との闘いなんだ。僕は今まで負け続けてきた。今度こそ、勝ちたいんだ。生徒に偉そうにモノを言っている以上、また僕が負けたら嘘になるんだ。自分に負ける悔しさを嫌ってほど味わってきた。もう味わいたくないし、彼らにも味わってほしくない。だからこそ、今度は僕が勝つんだ。その姿を見せて初めてモノが言えるんだ。最後に笑っているために、今は闘い続けよう。その先にいる誇れる自分に出会いたい。改めて、自分に、宣戦布告。“Goodbye to all my yesterdays Goodbye, so long, I'm on my way” ~Everyday/Bon Jovi~