Carpe Diem ♪

[旅日記] カテゴリの記事

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• 阿修羅展観覧記之弐

  八部衆像と十大弟子像を堪能した後いよいよ今回の展示のメイン、阿修羅像のもとへ。昨年の｢薬師寺展｣をご覧になった方ならイメージしていただけると思いますが日光、月光菩薩像が展示されていたスペースに阿修羅像は展示されています。スロープで展示スペースに下りていくようになっていてこのスロープから観る阿修羅像がすでに鳥肌もの。すらりと伸びた華奢で長い6本の腕がまるで優雅な舞を舞っているかのよう。その姿はさながら20世紀最高のプリマドンナ、マイヤ･プリセツカヤを思わせます。あくまで個人的な感想ですが。(｢瀕死の白鳥｣の腕の動きとか人間業とは思えない)イメージ的には｢白鳥｣よりは｢ボレロ｣の腕かな。　→参考動画(YouTubeが別画面で開きます)ガラスケースに入った状態ではここまで腕の躍動感を感じることはできないので今回の展示の最大の意義がそこにあると言っても過言ではないと思います。少なくとも私にとっては実際に観てみて360度展示よりこちらの方がずっと印象に残りました。スロープを降りていよいよ像に近づきます。が。人、人、人で全然阿修羅に近づけない！一応像の周りは時計回りに回って止まらずに観るように係員が声を張り上げていましたが最前列に陣取った人たちが1ミクロンも動きゃしない。その外側の人たちが五重、六重になって指示通り時計回りに回ってはいますがそれとて動きはのろく、こちらが時計回りに進もうにも進めないわ後から進んでくる人がぐいぐい押してくるわで呼吸ができない！オーディオガイドの耳に掛ける部分が3度4度と飛ばされしまいには機械本体のイヤホンジャックに差し込んであるコードそのものが外れてしまうほどもみくちゃ状態です。普通こんなことあるか～？ホントに圧死するかと思いました。この展覧会には別名をつけたほうがいいですね。あしゅくらまんじゅう～阿修羅の周りで大圧迫祭　とか。それでもがんばって3周しましたよ。だって横からの姿がまた何ともいえず美しいんですもの。お背中もいいけど横姿ですね。　特に右真横からのお姿。これからご覧になる勇気と気力と体力のある方はまずスロープの上からじっくりと阿修羅像の立ち姿、特に腕の動きの美しさを鑑賞しその後覚悟を決めて｢あしゅくらまんじゅう｣に飛び込んで360度どの角度から観るのが自分にとってのベストポジションか探してみるのがいいかもしれません。圧迫祭の輪に飛び込んだり離脱したりを繰り返し去り難い気持ちを抑えて｢また興福寺でお目にかかりましょう｣と心の中でつぶやいて展示室を後にしました。第3章｢中金堂再建と仏像｣では時代が少し下って鎌倉時代の諸像が展示されています。阿修羅ばかりにスポットが当たりがちですがこちらの展示もなかなかどうして見事なもの。薬王・薬上菩薩立像、四天王像など3ｍを超える堂々たる体躯の躍動感溢れる諸仏がこれでもかという迫力で迎えてくれます。非常に写実的で力強く｢今にも動き出しそう｣とはこのことかと実感させられる像ばかりですが特に康慶(運慶の父)作の四天王像は必見。長く続いた平安時代を経て激動の時代であった鎌倉復興期、求められたのは力強さと写実性であったようです。その写実性のお手本になったのが阿修羅像をはじめとする天平芸術でした。いわば天平回帰ともいえるもの。まるでローマ時代に手本を求めたルネサンス運動のような動きが1200年代の日本に既にあったのです。これってすごいことですよ。何しろルネサンスは1400年代の出来事なのだからそれを200年も先取りしています。我々は日本の美術はヨーロッパのそれと比べると劣ると思ってしまいがちですが決してそんなことはありません。特にこの鎌倉復興期と天平期は断じて日本の美術表現の方が優れています。ローマでいろいろな時代の芸術作品を見てきた私の目にさえそう写るのです。｢阿修羅見たからもういいや｣ってそのあとの展示を見ないで出て来るなんてクリープを入れないコーヒーチケット代の半分を溝に捨てるようなもの。｢どうしても時間が足りない｣というのでなければぜひこの第3章もじっくり観ていただきたいです。天平彫刻を康慶や運慶がどのように解釈したか読み解くのも楽しいですよ。それにここは｢あしゅくらまんじゅう｣のように圧迫死するほど人混みがひどくないですしね。第4章｢バーチャルリアリティ（VR）シアター「再建中金堂と阿修羅像」についてはこちらのページをご覧ください。興福寺中金堂の再現などをスクリーンで見ることができます。これで展示は終了。さて、グッズ売り場に･･･って、立すいの余地もないじゃん！もうなりふりかまっていられません。図々しく人を押しのけて前に行かないとグッズが買えない！とりあえず図録と絵葉書全種類とミニクリアファイルを必死の思いでゲットして売店から離脱しました。絵葉書は選んでいる余裕なんてなかったから｢買わずに後悔するより買って後悔した方がいい｣と思っての全種類大人買いです。実は興福寺に行っても絵葉書って売ってなかったりするのでここで買わなきゃいつ買うのってこともあったしね。売店でも大圧迫祭絶賛開催中！次回は興福寺で御魂の入った状態で圧迫されずにじっくりと鑑賞したいです。

  2009年05月31日

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• 阿修羅展観覧記之壱

  東京国立博物館で開催されている「国宝　阿修羅展」、22日に見てきました。 この展覧会の1番の目玉はなんといっても360度全ての角度から阿修羅像を観られるということ。普段なら絶対見られないお背中まで拝見できるというわけです。ちなみに主催新聞社のキャッチコピーは「阿修羅像、ぐるり。」　なるほど。が、しかし、そこに辿り着くまでが大変でした。平日に行ったのに入場に60分待ち。　ネズミーランドのアトラクションみたい。炎天下の60分はきつかったです。もっとも直前までの天気予報は雨だったので降られながら待つよりはまだよかったかな。やっとこさ入場したと思ったら中は外で待つ以上にとんでもない人混み。全ての展示物を観るのはあきらめざるを得ませんでした。だって並んでても1ミリも進まないんだもの。展示構成は大きく4つに分かれています。第1章「興福寺創建と中金堂鎮壇具」は和同開珎など興味深い出土品が揃っているものの先述の通り1ミリも進まないので張り付いて見ている大勢の人たちの後ろから覗き見るようにして流して進みました。なぜかここが一番混んでました。　皆さんやっと入場できたから動きたくなかったのかな。第2章「国宝　阿修羅とその世界」は今回のメイン展示です。八部衆像(8体)と十大弟子像(現存6体)の全14体が揃って寺外で公開されるという史上初の、そしてこの後もあるかどうかわからない(少なくとも私が生きている間は多分ない)貴重な機会です。(残念ながら会期後半に行ったので3体はすでにお帰りになっていましたが)どうしてもこの揃い踏みばかり注目されますがその前に展示されている華原磬(かげんけい)と阿弥陀三尊像は絶対に見逃せません。華原磬とは｢仏教の儀式に使う楽器の一種。うずくまる獅子の上に４匹の竜が絡み合う馨架（けいか）は、唐からの伝来とも天平期の作とも伝わる。(興福寺ＨＰより)｣撞木(しゅもく、木槌のようなもの)で打ち鳴らす打楽器ですが獅子と竜の細工が尋常ならざる精緻、細密な表現でまるで生きているかのよう。思わず息を呑みました。　こんなすごいものが8世紀に作られていたなんて！阿弥陀三尊像は法隆寺からの特別出品で橘夫人(たちばなぶにん、光明皇后の母)の念持仏(ねんじぶつ)と伝えられる実に優美で典雅な三尊像です。あまりの美しさに足が止まりました。　こちらに至っては7世紀の作、つまり1400年前の像です。もうひれ伏すしかありません、いろんな意味で。八部衆像や十大弟子像もそうですがよくぞ現代まで残ってくれたとひたすら感謝します。見られる我々は何て幸せなんだろうと。さて、八部衆像と十大弟子像です。まずは阿修羅以外の像が片側の壁に八部衆、もう一方に十大弟子という形で展示されています。実はこれらの像も全て阿修羅同様360度全ての角度から観ることができます。興福寺で観る時はガラスケースの中に入っているので正面しか見られないんですよね。今回の展示がどれほど貴重な機会かが実感できます。全ての像が脱活乾漆造(だっかつかんしつづくり)で中が空洞になっているため非常に軽く、成人男性なら一人で担げるほどの重量のようです。これが度重なる火災や戦災から像を守る原動力となりました。｢火事だ！｣と聞けばすぐに担いで避難してお救いすることができたのですから。像の1体1体をじっくり見ると表情の違いがよくわかります。ところどころ当時の彩色が残っている部分もあって当時の技術の高さには驚嘆するしかありません。ひたすら圧倒されながら歩を進めます。しかし迦楼羅像を観ている時あたりだったでしょうか。ふとある思いが頭をよぎりました。｢確かにどの像も言葉が見つからないほど素晴らしい。でも何かが欠けている｣興福寺でお目にかかったときとは何かが違っているのです。ガラスケースの中に入ってないとか細部まで観られるライティングとかそういうことではない、決定的な何かが違う。少し考えて気がつきました。｢ここにはどの像にも御魂がいらっしゃらない｣ブログリンクいただいている方がおっしゃっていたように｢興福寺を出る前に魂を抜いてしまっている｣のです。そういえば主人も私が帰ってからこんなことを言っていました。｢展示自体の意義は認めるけど東京でやるってことは側(がわ)だけの展示だってことだよ｣それらの言葉が心で理解できました。御魂がいらっしゃらないだけでなく地元で敬愛をこめてこれらの仏たちを信仰している人々の心も奈良にあるわけで東京にはそれがないのです。一瞬、私の心は迷子になりました。わざわざ東京まで一人で観に来て実際に見ているのはただの形骸に過ぎないのかと。しかしすぐに気持ちを切り替えました。確かに今見ているのは形骸に過ぎないかもしれない。でも興福寺ではここまで細部にわたって像を観ることは絶対にできない。ならば今回は徹底的に側を見ることにこだわってみようと。気持ちの切り替えが下手な私がそう思えたのはなんと言っても像そのものの美しさ、技術の高さに尽きます。御魂も奈良の人々の信仰心もここにはないけれどこの像を作った仏師たちの技術と思いは像に凝縮されている。ならば今回はそれを心ゆくまで堪能し、また機会を改めて興福寺で像に再会すればよいではないか。迷子になった私の心は新しい道を見つけました。そして実際の歩みもまたゆっくりと再開して像の細部に至るまでじっくり鑑賞です。このあと阿修羅像のところでとんでもない目にあうのですが長くなったのでその顛末は次の日記で。

  2009年05月29日

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  久しぶりの東京一人旅。(金髪イケメンさんと･･･？)

  5月21～23日、東京に行ってきました。今回の･･･というか、今回も目的は展覧会めぐり。東京は人が多過ぎて住む気になれないけど展覧会の多さだけは心底うらやましい。阿修羅展、ルーブル展、ロシア展と3つの展覧会をハシゴしました。当初は阿修羅展だけのつもりだったのですが調べてみたら渋谷のBunkamuraにどうしても観たかったロシアの絵が来てる！これはぜひ行かねばと初日に観に行き翌日阿修羅展を観に行ったら今度は西洋美術館でルーブル展をやってる！しかもこちらも死ぬまでに一度は観たかったラトゥールの絵が来てる！阿修羅帰りでヘロヘロになりながらも観ておかなければ絶対後悔すると思い老体に鞭打って観てきました。本当はダンナと一緒に行きたかったんだけど(2人で感想を言い合いながら見て回るのが最高に楽しい)平日はなかなか休みが取れない職業柄、しかもダンナ本人が阿修羅展にいまひとつ興味をそそられなかったらしく(何でだ)実に20年ぶりの東京一人旅となりました。　ANA楽パックで航空券とホテルを予約。往復の航空券と品川プリンスホテルのダブルルームのシングルユース2泊分で\43800は破格の安さだわ。パックツアー形式を取るだけでこんなに安くなるのね。(ちなみに通常のシングルルームでよければ\35000ぐらいからありました。すごい！)品川プリンスは立地が最高によくて比較的リーズナブルなのでここ数年東京での常宿にしています。場所柄から外国人のお客さんも多く利用しています。今回はその外国からのお客さんとちょっとしたエピソードが。初日、渋谷から帰って部屋に戻ろうとエレベーターに乗ったら私のあとから金髪イケメンの若い男の人が乗ってきました。｢Whichi floor?(何階ですか)｣と聞いたら既に自分で押してて｢OK.Thank you.｣一人旅でちょっと人恋しくなってた私、ちょっと話しかけようと思ってとっさに出た言葉が｢Are you from America?(アメリカからですか)｣外人さんだからってアメリカ人とは限らないじゃん！何聞いてんだよ、自分･･･＿|￣|○|||自分の応用力のなさに情けなくなるわ。ちなみにイケメンさんの答えは｢No,I'm from Finland.｣わお、フィンランドからはるばる日本まで！｢Oh,from Finland!? Welcome to Japan!｣と話しているうちに私の宿泊階の16階に到着。｢Good bye!｣と手を振ってエレベーターから降りました。翌日。上野で展覧会を二つ観てグロッキーになりつつホテルに戻りエレベーターへ。また私のあとから外人さんが乗ってきました。大荷物でいかにもたった今チェックインを済ませたという感じ。｢Which floor?｣―｢Twentyfour.｣･･･えっ、24階？それ、こっちのエレベーターじゃないよ～！今回私が泊まった品プリのアネックスタワーという建物は21階までとそれより上の階でエレベーターが別々になってるんです。｢This elevator dos'nt go to 24.(このエレベーターは24階には行きませんよ)えーっと･･･｣｢Oh,another?(あ、隣ですか)｣｢Yes,yes,another elevator.At 21,you have to change...(ええ、隣です。21階で乗り換えないと･･)｣｢Ah,all rghit. Thank you.(わかりました。ありがとう)｣ってやり取りしてるうちに16階通過しちゃったし！というわけで一度21階まで上ってからまた16階に下りる羽目になったわけですが17階で見覚えのある外人さんが乗ってきた。｢Ah,yesterday...(あれ、昨日･･･)｣｢Yes,we met.(ええ、お会いしてますよ)｣昨日の金髪イケメンさんだ～！！！こんな偶然ってあり～～～！？もう2人で大笑いしちゃいました。｢Good night.｣と手を振って別れましたが｢Have fun!｣とか言った方が良かったなあ。これからお夕飯を食べに行くようだったし。それにフィンランドといえばアイスホッケー、一時期ハマってたから選手の名前とか言えばきっと喜んでくれたかも。どこまでも応用がきかない私･･･でっ、でもでも。　英語苦手なんだようヽ(`д´)ノスペイン語かイタリア語ならきっともっと気のきいた会話が･･･できた･･･かも。(英語のつづりとか言い方が間違っててもツッコミなしでお願いします。本っ当に苦手なんです)

  2009年05月27日

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  グエル公園、バルセロナのくつろぎの場。

  前回の旅日記からだいぶ日が空いてしまいました。サグラダファミリアには本当に思い入れがあるので力を入れすぎて書いてしまってちょっと燃え尽きてた感じ。今回はその後に訪れたグエル公園です。ここも本当に書こうと思えばいくらでも書くネタはあるのですがまた燃え尽きても困るので(苦笑)写真中心でさらっと書くことにします。時は1月5日に戻ってサグラダファミリアで心身とも癒されたあとグエル公園へ。ここもガウディの設計で市街地から少し離れた北の方にあります。ちょっと山というか丘というか、そういうところに上っていくのでいわば｢山の手｣ですね。　公園入り口。ギリシャのパルテノン神殿にインスパイアされた柱廊が上の方に見えます。　通称｢ドラゴンの泉｣。入り口を入って階段を上っていくとわりとすぐのところにあります。公園のシンボルだけあって記念撮影をする人が途切れることはありません。しかし｢ドラゴン｣っていうけどどう見てもどっちかというと｢トカゲ｣ですよね。私達も｢トカゲちゃん♪｣と親しみを込めて呼んでいます。　柱廊のドーリア式円柱。この公園はもともと住宅用分譲地として設計されたもので本来ならここが市場になる予定だったそうです。柱がドーリア式というのがいかにもギリシャ様式へのオマージュという感じですね。ちなみにこの柱の中は上の公園スペースに降った雨水を地下の貯水槽に貯めることができるように(つまり水が通るように)設計されています。美観を保ちながらも実に合理的。　柱廊の天井の破砕タイルによる装飾。これはカサ・ミラの日記にも書いた不当に評価の低い建築家、ジュジョルの手によるものです。柱廊を抜けて階段を上ると広い公園スペースに出ます。　椰子の並木が素敵。公園内では皆さん思い思いにくつろいでます。　昼寝とかしてみたいやね。この真下にさっきの柱廊スペースがあります。　私もくつろいでみた。ベンチの破砕タイルが本当に綺麗なの。世間的にはこれも全てガウディが作ったと思われてますが何度も言うように彼の共同作業者、ジュジョルのアイディアです。この色彩を見ただけで｢ああ、これは地中海のイメージだ｣とわかります。言葉で説明するのは難しいのですが一度でもバルセロナのあるカタルーニャ沿岸の地中海を見れば心で理解できることです。(少なくとも私にとっては)　公園から望む地中海。中央には私のパワースポット、サグラダファミリアが見えます。1日中でもここでくつろいでいたい気分でしたが忙しい旅、そうもいかないのでもと来た道とは違うルートで公園を下ります。　途中こんな変わった回廊もあったり。　さっきのトカゲちゃんの入り口です。中央やや左に写っているのは公園の管理棟。　おとぎ話に出てくるおうちみたいでしょ。本当はこの公園、すっごく広くて私たちが見たのはごく一部に過ぎません。敷地内にはガウディ博物館もあるのですがそっちまで回る時間的余裕はありませんでした。それでも10年ぶりに訪れたグエル公園は本当に素晴らしかった。(ちなみに10年前はもっと時間的余裕があったので博物館も観ました)もともと住宅用の分譲地として設計されたことは上にも書いたとおりですが何しろ100年前に設計された当時はあまりにも斬新過ぎた上政情不安などもあってたった2棟分しか売れなかったそうです。(しかもそのうちの1棟分はガウディ自身が購入)今だったら抽選になるくらい売れそうですよね。私なら絶対買うなあ。　宝くじが当たったらだけど。グエル公園探索の後はタクシーで市街地まで戻りバールで昼食。　ピンチョス。(バスク地方の伝統的タパス)生ハムとかアンチョビとかモッツァレラとかトマトとかいろいろ乗ってます。好きなのを｢これちょうだい｣と指差して注文できるので便利。　オリーブとズッキーニの盛り合わせ。スペインのオリーブはデカくて美味い。　イワシの酢漬け。スペインのバールで一番スタンダードでポピュラーなタパスの一つ。これ食べないとスペインに来た気がしません。腹ごしらえのあとはいよいよバルセロナの醍醐味の一つ、ショッピングタイムです♪

  2009年04月08日

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  スペイン～光と影、そして思いがけない幸運。

  さて、教会内部の展示スペースの見学です。実はここにはガウディのお墓があるのですがこの時は残念ながらボードで囲まれてて(おそらくは修復中)見ることはできませんでした。　ボードの前にはガウディのデスマスク。頭を垂れて先程の奇跡のお礼とこの旅が楽しく無事に過ごせるようお守りくださいとお祈りしました。　逆さ吊り実験の模型。カサ･ミラにも同様の模型がありますがガウディはこの手法を好んで多用したようです。　この2枚の写真は1930年代のスペイン内戦で破壊された模型や教会の破片です。左がサグラダファミリアの模型。黒く焼け焦げた部分がオリジナルで白い部分が復元されたものです。ガウディという人は建築にあたって設計図を作らないことで有名でした。彼は原則的には依頼された建築物の模型を作ってそれを設計図の代わりにしていました。(設計図を引くこともたまにあったようですが)オリジナルの模型が粉々に破壊されたことでサグラダファミリアの建築はとてつもなく困難なものになりました。これだけバラバラになったものからオリジナルを模型やコンピュータで復元して建築を続けていく人々の努力には本当に頭が下がります。私はいつもこの展示スペースに来ると胸が詰まります。この美しいスペインでたった70年前に内戦という悲惨な出来事があったという事実を目の前に突きつけられるからです。これで教会内部の見学は一通り終了。通常の観光ならあとはグッズショップに行って見学終了となるところですがせっかくなので教会付属の｢エスコーラ(学校という意味)｣の方も見ることにしました。そしてここでも思いがけないサプライズが。　何と外尾悦郎さんがいらしたのです！外尾悦郎さんは日本人でありながらサグラダファミリアの彫刻や修復を手がけている第一人者です。背がすらっと高くてとってもダンディな方でした。　｢わーかっこいい｣と思わず見とれちゃいましたよ。エスコーラの中にはいろいろな模型や資料などが展示されていますがこの時の外尾さんはイタリア人の団体客にサグラダファミリアの建築にあたってガウディがどんな工夫を凝らしたか説明していらっしゃいました。もちろん説明はスペイン語なのでイタリア人の通訳さんが団体さん向けにイタリア語で訳していきます。私達もイタリア人に混じって外尾さんの説明に耳を傾けました。実に聞き取りやすい美しいスペイン語でした。一日のうちのどの時間でも同じように外からの光を採り入れられるようガウディが考え出したアイディアを模型を使ってわかりやすく説明してくださいました。その様子はまるで外尾さんの言葉を借りてガウディ自身が説明しているよう。ああ、何という幸せ。スペイン語勉強してて本当によかった。(感涙)考えてみれば今回のバルセロナではたまたまバルサの選手のクールダウン練習を見ることができたり外尾悦郎さんにお目にかかることができたり果ては教会の塔に上ったら奇跡的に負傷した足の痛みが消えたりで信じられないような幸運ばかりが続いたような気がします。こんな話、人から聞いたら根が疑ぐり深い私は｢胡散臭いなー。話半分で聞いとこ｣と思うに決まってます。でも全部自分で体験したことだから疑いようがありません。まあ幸運があれば不運もあるわけでそれはローマ滞在最終日にやってきたのですがその話についてはその時の日記で改めて。おまけ　受難の門のキリストに接吻するユダ。ユダが｢私が近づいて接吻する人物がイエスである｣と言ってキリストを役人に売る場面です。イエスは危険思想の持ち主であるとしていわば｢お尋ね者｣になっていました。キリストの背後にあるのは魔方陣。縦横斜め(対角線)どのように足しても同じ和になることから｢キリストは真理である｣ことの象徴としてこの教会のいたる所に使われています。ちなみにこの魔方陣はどう足しても和が33になる完全方陣(斜め方向の和が対角線以外でも等しくなるようになっている)でありイエス･キリストが磔刑に処されたのが33才の時であるとされることに由来すると思われます。私たちが行った時ちょうどユダのところが影になっていたので撮影。コントラストがなかなかいいでしょ。あまり知られていませんがユダはキリストを売った時はまさか死刑になるとは思っておらず磔刑の知らせを聞いた時は大変なショックを受け受け取った30デナリの銀貨を野にぶちまけて絶望したまま首を吊って死にました。こういう話は表に出てくるとユダへの同情心を買いかねないのであまり出てこないんでしょうね。

  2009年03月05日

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  サグラダファミリア、奇跡のパワースポット。

  サグラダファミリアの塔に上るにはひたすら階段で登る方法と途中までエレベーター(有料)で行ってそこから登る方法の2通りあります。つまり後者の方法をとってもある程度(というか結構)階段を登る必要があるわけです。この旅日記で何度も書いてますが私の足はもはや負傷と言ってもいい状態。両足の小指と右足親指の付け根の皮が完全にめくれて真皮がむき出し。1日歩くと靴下もストッキングも血まみれになって洗ってどうにかなるレベルではないので夜脱いだらそのままゴミ箱に直行。絆創膏を貼ったところで多少の保護にはなっても出血は止まりません。フランクフルトの空港で乗り継いだ時点で両足小指はすでにこの状態だったので飛行機の中でむくんだ足で長い乗り継ぎ通路を重い荷物を抱えて歩いたのが原因です。旅先、しかも海外なので1日に歩く距離は半端ではなく一晩寝た位ではむくみも完全に取れることはありませんでした。朝から足がパンパンで靴を履いた瞬間から痛みが襲ってくる始末。当然この日も同じ状態なので足のことだけを考えたらたとえエレベーターを使っても塔に上るのは無謀に近いことでした。でも来たからには上りたい、いや絶対に上らなければ私にとって教会を見たことにならない。ダンナは心配してくれましたが迷わずエレベーター乗り場に並びました。エレベーターにはガイドの男性が乗っていて｢このエレベーターで60mまで昇れる｣とか｢エレベーターを降りたら右側に出てさらに階段を登って云々｣と説明をしてくれました。ところがこのガイドさん、｢スペイン語と英語、どちらで説明しますか｣ってスペイン語で聞いてくるのよ。同じエレベーターに乗り合わせた日本人の4人のグループが(定員6名)何とか｢ingles(英語)はイングリッシュだ｣と聞き取れたらしく｢イングリッシュ、プリーズ｣と言ったのでガイドさん、英語で説明を始めたんだけど英語だったのは最初の1文だけ。(もちろんバリバリのスペイン語訛り)あとは全部スペイン語になったので4人組さんは固まってました。私はスペイン語で説明してもらった方がわかるからよかったけどもう笑いをこらえるのに必死でしたよ。即席で通訳をしてるうちにエレベーター到着。気合を入れての階段登りが始まります。上からの眺めはやはり格別。　山の手方面の街を一望。　天気がいいので遠くに海も見えます。ちなみにこの写真の中央のニョキッと突き出た建物は水道局です。これはちょっと街の景観とは合わないかなー。口さがない人は｢まるでピーみたいだ｣と言ったりしてるようですが･･･無理もないかな。｢ピー｣が何かについてはお察しください。街の眺めもいいのですがここまで上ってきたら一番見るべきものはやはりこの高さから見る塔。　この目線で見ることに最大の意味があります。下からあおりで見るのとは全く違った趣きがあります。上からの眺めを堪能した後は再び先程のエレベーターで地上に下ります。英語を話してもスペイン語になる陽気なガイドさんと｢最高の眺めだったわ。やっぱりサグラダファミリアに来たら絶対上に上るべきよね｣｢楽しんだみたいですね、セニョーラ。何よりです｣などとおしゃべりしているうちにエレベーターは地上に到着。エレベーターを降りてすぐにあることに気付きました。｢えっ？足が･･･足が痛くない･･･｣最初は気のせいかと思いました。痛みのあまりとうとう感覚がマヒしてしまったのかとも思いました。でも違う。痛みもむくみ感もついでにふくらはぎのだるさもすべてなくなっているのです。おばけみたいに膨らんだ足の指を何とか靴に納めて出かけたはずなのにつま先に余裕があるのです。私｢ねえ｣ﾀﾞﾝﾅ｢ん？｣私｢足治った｣ﾀﾞﾝﾅ｢･･･えっ？｣私｢もう痛くないの。むくみも治まった｣ﾀﾞﾝﾅ｢ええええええ～～～～～！！！！！｣私｢あんなに階段上り下りして不思議なんだけどでもホント。痛くないんだよ｣ﾀﾞﾝﾅ｢･･･奇跡だ(呆然)｣そう、まさに奇跡です。あんなひどい状態の足で塔の狭く急な階段を上り下りして痛みやむくみがなくなるなんておそらく医学的には考えられないことです。科学で説明できないことを奇跡と呼ぶのだとしたらこの時私の足に起きた現象は奇跡と言うほかありません。風水か何かで｢パワースポット｣という言い方があったと思いますが私にとってのそれはサグラダファミリアなのでしょう。だから初めて訪れた時から｢一生ここに通い続けよう｣と思ったのかもしれません。私はキリスト教徒ではありませんが(もっと言うと仏教徒でもありません。無神論者ではありませんが特定の宗教は信仰していません)このサグラダファミリアはこれからもずっと巡礼すべき｢聖地｣なのだと心で理解しました。一度生誕の門の側に抜けて外へ。　奇跡のお礼にカメさんをナデナデ。　ここ数年で増築された部分です。明らかに色が違いますよね。あちこちに足場が組んであったりクレーンがあったりしてさながら工事現場のようです。と言うか、そのものずばり工事現場です。建築中ですからね。再び教会内部に入り今度は展示スペースを見て回ります。続きを書こうとしたのですが長すぎて字数オーバーになったので次の日記で。

  2009年03月05日

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  1月5日、サグラダファミリア(聖家族教会)へ。

  朝から気持ちのよい快晴。雨男雨女の私たちですがバルセロナに5回行って一度も雨らしい雨に降られたことがありません。通算で3週間ほど滞在しててそのうちのほとんどが雨の降りやすい冬だということを考えると奇跡的です。もう相性ですね。この日は朝一番でガウディの最も有名な建築、サグラダファミリア(Sagrada Familia)教会へ。Sagradaは｢聖なる｣、Familiaは｢家族｣なので｢聖家族｣すなわちイエス･キリストと聖母マリア、聖ヨセフ(マリアの夫)に捧げられた教会です。この教会を初めて訪れたのは1996年。もう13年前です。初めて見たときの印象は｢なんだこの馬鹿デカイ異様な教会は｣でした。しかも今なお建設中で完成はその当時で200年先と言われてました。｢え、200年！？まるで中世の教会建築じゃないの｣とさらに驚愕。現在は資金が十分に集まっていることと技術の進歩で25年～100年ぐらいで完成と言われています。でも幅ありすぎですよね。｢こんな面白い、下手すれば時代錯誤な建築を考えた人ってどんな人なんだろう。この教会、これからどうなっていくんだろう｣ダンナも私もそう思いました。私に関して言えばもう｢ノックアウトされた｣状態で好奇心のスイッチがバチッと入りました。それ以来この教会に足を運んで見ること、観察することが私たちのライフワークになりました。この先もずっと何とか時間とお金を作ってバルセロナに通ってこの教会を見続けていくつもりです。教会には生誕の門、栄光の門、受難の門の3つの門がある(ことになっている)のですがメインになるはずの栄光の門はまだ着工もされてません。だがそこがいい。これから出来ていく過程を見られるのですから。というわけで現在見られるのは生誕の門と受難の門だけです。　生誕の門の塔。デカ過ぎて全然写真に納まりきりません。　生誕の門のファサード。クラシックなカタルーニャゴシック様式です。ガウディの生前に完成していた唯一の門なので古式ゆかしい様式になってるんですね。ただ教会の中で一番古い部分なので傷みが激しいです。1930年代の内戦で破壊された部分も多々あります。この教会は今も建築中ですがこういう古い部分に関してはすでに修復も同時進行でなされています。だがそこがいい。ヨーロッパの建築とはそもそもそういうものなのだから。　教会名の元になった聖家族像が門の中央にあります。生誕の門の反対側には受難の門があります。　受難の門の塔。こちらは生誕の門よりずっと最近の作なので様式も違うし色を見ればわかりますが生誕の門ほど傷んでいません。｢受難｣の名のとおりキリストが磔刑にされる様子が物語的に表現されています。生誕の門とは全く違う様式ですよね。この門を主に手がけたのはスビラックスという彫刻家ですが彼の個性が前面に出ています。それがまたこの教会の面白いところ。その時代その時代の様式が一つの建物に共存するのはヨーロッパの教会建築では何百年も前から当たり前のことでそれを現代でも目の当たりにすることができるのだから貴重です。入場はこの受難の門の側からになります。教会内部に入るとまず目を引くのがステンドグラス。これは6年前に来た時は影も形もありませんでした。　朝日が入るステンドグラス。1日の始まりなので青空の青がメインです。心が洗われる、まさに天上の青。　反対側にある夕日が入るステンドグラス。こちらは一日の終わりの夕日のオレンジの光が映えるよう赤メインです。この対比、ガウディが生きてたらどんな感想を言ってくれるか聞いてみたいです。聖堂内部に歩を進めていくと現れるのは椰子(シュロ)の森。　巨大な聖堂の天井を支えるためガウディは樹木の形をした柱を思いつきました。一見奇抜に見えますが複雑に枝分かれした柱が天井の重さを分散して支える実に合理的な造りになっています。彼のアイディアはほぼすべてカタルーニャの自然にインスパイアされたものです。一言一句正確である自信はありませんがガウディがこんな言葉を残したと聞いたことがあります。｢すべての答えは自然の中にある。我々はそこから読み取るだけだ｣ガウディの作品がお好きな方ならこの言葉の中に彼の哲学のすべてが集約されていると言っても過言ではないとご理解いただけるのではないでしょうか。ちなみにシュロはキリストの受難の象徴でもあります。カタルーニャにふんだんにあるこの木を｢聖家族｣に捧げる教会のモチーフに使うことは宗教上もガウディの建築哲学上も理にかなったことだったのでしょう。この後エレベーターを利用して教会の上に上りましたがそこで私に小さな奇跡が起こります。長くなったので続きは次の旅日記で。

  2009年03月04日

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• スペイン(＆イタリア)クレジットカード事情。

  えー結論から申し上げますとVISAかMASTERが入ってるカードならカード払いOKのお店であればどこでも使えます。逆に言うとVISAかMASTERが入ってないカードはかなりの確率で使えない可能性があります。ステータスのあるアメックスや日本でおなじみのJCBはVISAかMASTERが入ってない限り使える保証はありません。実例を紹介しましょう。-----------------------------------------------------------1月4日、カサ･ミラを見たあとは足のマメが潰れてベロンと皮がむけてた両足小指の痛みもあり一旦ホテルに戻りました。もう6時近かったしね。(でもスペインでは6時って夕方じゃなくてただの午後なんですけどね。何せ夕食が早くて8時、普通は9時以降というお国柄)出歩くのが厳しいのでこの日の夕食はホテル近くのサンツ駅のセルフレストランで済ませました。(ここは支払いは現金。額もたいしたことないしね)その後駅の中にあるFCバルセロナのオフィシャルショップで目をつけてたTシャツを購入しようとした時のことです。その時私たちが持っていたクレジットカードはダンナのJCBカードのみ。私は足のこともあってできるだけ身軽で出かけたかったのでカードもパスポートもホテルに置いて小銭入れだけデニムのポケットに入れて駅に行ったのでした。到着した日にこのお店には来ていてレジにJCBのステッカーが貼ってあったので当然JCBで払えるものと思ってました。実際レジの人に｢JCB,vale?(JCBカードでOK?)｣と聞いたら｢Claro,no hay problema.(もちろん問題ないですよ)｣と言われたし。で、いざ決済してもらおうと思ったら何回やっても機械にはねられるんですよ。店員さん｢う～ん、このカードじゃダメだわ。VISAかMASTERが入ってないと｣ダンナ＆私｢え゛ーーー！！！(だってOKって言ったじゃん！)｣結局手持ちの現金でぎりぎり間に合いましたが･･･紛らわしいステッカー貼らないでよ～。ところが旅が進んでいくうちにこのお店だけが特別じゃないことがわかったのです。他のお店でもJCBその他のステッカーが貼ってあるのに実はVISAかMASTERが入ってないと使えなくて支払いの時に困っている旅行者を幾度となく見かけました。レストランなどで｢カード払いできますか？｣とたずねると｢できるけどVISAとMASTERしか使えませんよ｣という答えが返ってきたことも1度や2度ではありません。私はFCバルセロナ楽天カードとセゾンカード(ともにVISAが入っている)とJCBの計3枚持っていったのですが結局JCBはカンプノウスタジアムとヴァティカン博物館でオーディオガイドを借りる時のデポジットとしてしか役に立ちませんでした。よくQ＆Aサイトで｢今度初めて海外に行きます。 クレジットカードを作ろうと思うのですがどこの会社のがいいでしょうか。 やはり有名なJCBあたりが安心ですよね｣などと質問してる方を見かけますがJCBが有名なのは日本国内だけです。海外では驚くほど使えません。また使えたとしてもVISAやMASTERに比べてレートが悪いです。(ちなみにユーロのレートがいいのはMASTER。VISAより1～2円よかったです)だから海外行くなら何はさておきVISAかMASTERと声を大にして言いたいです。JCBやアメックスはあくまでサブと考えるべきです。あ、JCBそのものがダメだと言いたいわけではありませんよ。日本国内で使う分にはVISAやMASTERと遜色なく使えますしね。海外主要都市には｢JCBプラザ｣という現地での様々な手配をしてくれるサポートデスクもありますので何かあったときは便利です。あくまで海外での通用度の比較の話です。

  2009年03月01日

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  1月4日昼食後、カサ･ミラへ。

  旅日記のアップのんびりしすぎて自分でも｢えーとどこまでいったんだっけ？｣状態です(汗)もともと遅筆な上に行った場所への思い入れが強すぎてさらっとした日記が書けないんですよね。(2年前はそれで挫折しました。半分も書けなかったorz)今回は粘り強くアップして行こうと思うので興味のない方はスルーでお願いします。全部ディープな日記になると思うので。さて、レストランで美味しいComida(食事)を堪能したあとはガウディの主要作品のうちの一つ、カサ･ミラ(Casa Mila)へ。(地元のカタラン語読みだと｢カザ･ミラ｣になります)バスで行ったのですがそのバスに検札係の人が乗ってきてびっくり。｢うわ～本当に乗ってくるんだ～｣って。バルセロナでは自販機でバスや地下鉄の共通券を買って乗る時に乗り物に設置された刻印機で刻印しないといけないのですがもし検札係に刻印してないことやそもそも共通券を買わないで乗ってることがばれると結構な額の罰金を取られます。まあ刻印してないだけならその場で刻印さえすれば見逃してもらえることもあるようですが切符買ってないのは問題外ですよねえ。確か50ユーロ(6000円ちょっと)ぐらい取られるはず。私たちは正直に刻印していたので｢Vale.Gracias.(OKです。どうも)｣で終わりでしたが。そんなバルセロナならではの体験をしてカサ･ミラ到着。カサ(Casa)はスペイン語で｢家｣という意味なので日本語にすると｢ミラさん家｣ですね。　外観。波打つ壁が独特で切り出した石を積み上げていることから｢石切り場(La Pedrera)｣とも呼ばれます。写真ではわかりにくいですが手すりの装飾は絡みつく海草を思わせ山をテーマにした建築でありながら海をも想起させます。実際に人が住んでいるアパートメントでもあるので公開されているのは4階と5階、屋上部分です。入場すると中が吹き抜けになっているので空が眺められます。　バルセロナの空はいくら見ても飽きない。　最上階にある逆さ吊り実験模型。これをひっくり返すと力学的に均整の取れた建築になるとガウディは考えたわけです。模型の下には鏡があって実際ひっくり返した時の姿がわかるようになってます。　こんな感じ。みんな写真撮ってます。さて、カサ･ミラといえば屋上。屋上の造形抜きにこの建物は語れません。煙突や換気塔がいちいち奇天烈な形で鎮座しています。　彼方に見えるのはサグラダファミリア。　こらこら潰すな。　兵士を思わせるモニュメント。　中央の穴だらけの物体は煙突です。この摩訶不思議な屋上、当初はこんな風になるはずではありませんでした。ガウディはこの屋上に古式ゆかしいカトリックの礼拝堂を作る構想でいたのです。ところが当時は教会を狙った爆弾テロが頻発していたため依頼主から変更を要請され彼は｢それでは私の構想どおりにならない｣と仕事を降りてしまいました。代わって屋上を手がけることになったのがガウディの共同作業者(弟子ともいわれる)のジュゼップ･マリア･ジュジョルという建築家です。このジュジョル、ガウディと比べると格段に知名度は低いのですが実はガウディの作品は彼なしには成立し得ないものでした。例えばグエル公園やカサ･バトリョなどに見られる破砕タイルによる彩色はすべてジュジョルの手によるものです。ガウディは天才建築家だったけれど色彩感覚に関しては少し疎かった。そこを補っていたのがガウディよりはるかに若いジュジョルでした。彼が建築家としていかに優れていたかはこの屋上の造形を見るだけでも想像可能です。波打つ外壁とこれほど調和の取れた屋上を見て｢本当は違う屋上になってたはずだ｣と思う人が果たしているでしょうか。私が個人的に｢過小評価されている｣と感じる芸術家は何人かいるのですがジュジョルはその中でも筆頭格の人物です。彼の不幸はその活動の全盛期にバルセロナでのモデルニスモ(芸術運動)が下火になってしまったことにあったと思います。一言で言えば時代との適合性がなかったのですね。それでもジュジョルの残した作品の偉大さは変わりませんが。いつまででも見ていたい屋上ですが寒くなってきたので再び屋内へ。建築当初の部屋の様子が再現されています。　食堂。　ベッドルーム。　バスルーム。20世紀初頭の市民の暮らしが伝わってくるようです。もうどの部屋を見ても素敵。（本当はもっといっぱいあります）バスルームなんかは今もクラシックスタイルのホテルだとこんな感じです。快適さだけを求める人には向かないでしょうが私は趣きがあって結構好きです。カサ･ミラを入場観光したのは10年ぶりぐらいかなあ。6年前にバルセロナに行った時も見たかったのですが私の大嫌いなフラ○ス人たちが2時間待ちの行列を作ってて断念しました。今回は10分待たずに入れたかな。前に並んでたのがイタリア人とポルトガル人でイタリア人がやたら陽気に話しかけてて楽しそうでした。そう、旅は楽しまなきゃね。仏頂面でツンとすましてたら楽しいものも楽しくなくなっちゃう。

  2009年02月27日

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  バルセロナでとびきりの魚介とパエリアを食す。

  カンプノウ･スタジアムツアーを終えて13:30に予約を入れていたレストラン「チャティバ」へ。ここはアシャンプラと呼ばれる新市街にあり地元の人たちでにぎわうレストランです。実はサッカーチケットの予約だけでなくここの予約の手配もエッサウィラさんにお願いしました。エッサウィラさんの限定メニューがあるのでせっかくだから試してみようと思ったのです。お店に入ると一番上のリンクから飛べるページでパエリアを持って微笑んでいる気のいいウェイターさんが迎えてくれました。まずは飲み物。ダンナは白ワインを注文。メニューには「グラスワイン」と載ってましたが実際にはフルボトル1本サービスしてくれました。私はお酒は弱いのでミネラルウォーターを頼みましたがこれもたっぷり1リットル。太っ腹だわ～♪　前菜はミックスサラダ。実はスペインってこの手のサラダがあまり置いてなかったりするので嬉しかったです。日本のようなドレッシングはないのでオリーブオイルとワインビネガー、塩、胡椒を好みでかけて食べるのがスペイン流。私はこの食べ方大好きなのですが日本の団体さんなんかは「ドレッシングがないならいいわ」って食べない方も多いようです。もったいない。米酢じゃなくてワインビネガーなので日本と違った味わいでとっても美味しいんですけどね。　続いて漁師風ムール貝のワイン蒸し。ムール貝のほかにアサリと巻貝（名前不詳）が入ってます。これがまた今朝市場に揚がったばかりという感じの新鮮さ！運ばれてくる途中から香りがすごいんです。殻をむくのがちょっと面倒でしたがその過程も楽しみつつレモンを搾っていただきます。すると口の中いっぱいに広がる磯の香り！「あ～海の幸食べてる！なんて幸せ♪」すでに頬っぺたが落ちそうです。このあとパエリアが2品出てきます。　シーフードパエリア。（ピンボケ失礼）これは日本でイメージされる最も一般的なパエリアですね。エビとアンコウが入ってます。白身魚はよく入ってるけどアンコウ入りは初めてかも。サフランの香りが食欲をそそります。ターメリックでも色は着くけど香りは全然ですよね。やはりサフランじゃないとパエリアとは言えません。それとおこげ。適度なおこげがないとパエリアは美味しくなりません。スプーンの背を使って鍋からおこげをこそげ取らないとパエリア食べた気になりません。ここのパエリアはおこげも焦げすぎてなくて美味しかった♪　フィデウワのパエリア。フィデウワとは細いパスタのことでスープに入れて食べたりもするスペインではポピュラーな食べ物です。パエリアというとお米のイメージですが実はこんなパスタのパエリアもあるのです。車エビからたっぷりのダシが出てイカとあさりも入ってパリパリのおこげもあってこれだけでもとっても美味しいのですがこれに付いてきたアリオリソース（にんにくとオリーブオイルのソース）がまた最高。鍋からこそげ取ったおこげと一緒にフィデウワをお皿に持ってそこにアリオリソースをかけると超弩級の「うンまあぁぁぁい！！！」です。ソースに入ってるのは生のにんにくなので辛味があってそれが魚介の旨味を引き立てているのです。これは今回の旅行で食べた中でも1、2を争う美味しさでした。これはまたバルセロナに行ったらぜひ食べたいです。最後にデザートですが上にも書いたお茶目なウェイターさんがやって来て楽しいやり取りがありました。ウェイターさんおもむろにこう言ったんです。「さて、デザートにはチャビ、イニエスタ、メッシがあるんだけどどれがいい？」（全部FCバルセロナの選手名です）私は笑いながら「あら、それなら絶対メッシがいいわ」と返しダンナもニコニコしながら「じゃあ僕は渋くアンドレス（イニエスタ）で」と応じました。でももうひとひねりして「プジョルはないの？」「ペップ（監督）ちょうだい」とか切り返せればもっと楽しかったかな。このウエイターさん、他にも前日の試合について「カンプノウって9万人入るスタジアムなんだけど昨日はたった6万人しか入らなかったんだ。　だって選手たちはクリスマス休暇明けでトップコンディションじゃないし　いつも観に行く観客もバカンスで今バルセロナにいない人たちが多いしね。　だからたった6万人しか入らなかったんだよ」などと話してくれました。　そのたった6万人のうちの2人は私たちだ。ってか、「たった6万人」って言えてしまうところがすごくないですか？日本のJリーグとか代表の試合で6万人も入ったら記録的大入り満員ですよね。話を元に戻して、実際に頼んだデザートはもちろんメッシでもイニエスタでもなくて　オレンジのシナモン添えとレモンのシャーベット。オレンジとシナモンってめちゃくちゃ合うんですよ。シンプルなんだけど「こんなに美味しいデザートがあったのか」って目からウロコでした。これにコーヒーか紅茶を選んでコース終了です。私たちはコルタードというエスプレッソに泡立てたミルクを少し入れたものを頼みました。コルタードはスペインに行ったらかなりおすすめですよ。食後にカフェオレは実は邪道なのでエスプレッソにすべきなんですがいかんせん我々日本人にはかなり苦くてキツイ。（でもそれがくせになったりするんだけどｗ）その点コルタードは少しミルクが入ってる分マイルドです。（しかも邪道と馬鹿にされない）コーヒーが苦手な方は最初から紅茶にしておいた方が無難でしょう。とはいえ私はスペインで紅茶飲んだことは一度もないんですが^^;私たちが行った時は開店直後だったためかほとんどお客さんがいませんでしたが前菜のサラダを食べ始める頃には地元の老夫婦や家族連れが次々入ってきて2時ごろにはほぼ満席でした。やはり地元の人でにぎわってるお店にハズレはないです。次回は決められたメニューじゃなくてアラカルトでオーダーしたいなあ。

  2009年02月15日

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  カンプノウスタジアムツアー

  「ラ･マシア」を後にしてスタジアムへ。チケットを買ってスタジアムツアースタートです。以前は15分間隔でガイドツアーを催行していたらしいのですが現在はなくなり替わりにオーディオガイドの貸し出しがあります。（無料ですがデポジットとしてクレカorパスポートが必要）残念ながら日本語はないのでスペイン語のオーディオガイドを1台借りました。（他にカタラン語、英語、フランス語、イタリア語あたりがあったと思うけどよく覚えてない）　最初に3Dシアターがあります。10分弱でクラブの歴史や選手のプレーを迫力ある立体映像で観ることができます。これがかなり面白かった。上映が終わるとアウェーチーム用のロッカールームへ。残念ながらミラノのサン･シーロと違ってホームチームのロッカールームを見ることはできません。　戦術書き込み用ボード。前日の試合で使ったままなのでマジョルカのマンサーノ監督が書いたであろう選手名などが消されず残ってました。　選手用ロッカー。なんというか･･･殺風景ですね。学校のロッカーに毛が生えた程度というか。バルサのロッカールームがこんな簡素な作りなわけはないのでアウェーチームは試合前にここを使う時からアウェーの洗礼を受けるわけです。ちなみにジャグジーもありましたがそれもただ「あるだけ」という感じで味も素っ気もありませんでした。ロッカールームを見学したあとは選手入場通路を抜けてグラウンドへ。　通路脇にある小さな礼拝堂。選手たちは戦いの前にここでチームの勝利や怪我をせずにいいプレーができることを祈るのです。（信教の自由があるので全員ではないと思いますが）カタルーニャは比較的イスラムの痕跡は少ないのですがやはりレコンキスタの歴史がそうさせるのか、こんなところにまで礼拝堂があるのが「カトリックの優等生」を自認するスペインらしいですね。　階段を上るといよいよ･･･　グラウンドです！　3階席まであります。満員になったらきっとすごい迫力でしょうね。何せ9万人収容ですから。　バルサ側ベンチ。残念ながら立ち入り禁止。今度はVIP席のある2階席へ向かいます。　途中にジョアン･ミロの絵が飾ってあったり。　FIFA認定5ツ星スタジアム証明書もあります。　2階VIP席からの眺め。ここは本当に特等席です。せり出してるから選手の顔やベンチの動きも見えるし高さがあってピッチ全体が見渡せます。　前日マラドーナが座った席。この席はみんな「マラドーナの席」とわかっているので代わる代わる座って写真を撮ってました。ちなみに右隣の席はメッシが座った席です。　3階席より。どうです、この見通しのよさ！　プレス専用ブースもこの3階席にあります。試合全体の流れを把握するなら3階席が一番なのでプレス席がここにあるのも納得です。上の席に行けば行くほど傾斜がきつくなるのでどの席に座っても見づらいということがありません。ここが日本のサッカースタジアムとの一番の違いですね。日本は傾斜がゆるすぎて最前列でもない限り見づらくてつまらないです。金返せって言いたくなるわ。それに比べるとここの3階席なんて高所恐怖症の方には絶対おすすめできないほどの急傾斜。階段も「階段」と言うより「はしご」ですね。でもやっぱりサッカースタジアムはこうでなきゃ。ミラノのサン･シーロもこんな感じでした。これにてスタジアム見学終了。ミュージアムの方に向かいます。残念ながら今回は時間がなくて文字どおり駆け足で見なくてはいけませんでした。もっとじっくり見たかったなあ。　欧州チャンピオンズリーグ優勝トロフィー。通称「ビッグイヤー（デカ耳）」です。本物はUEFA（欧州サッカー連盟）にあるので（決勝戦で実際に授与されるのはそちら）歴代チャンピオンチームが所蔵するのはレプリカ。ま、甲子園の優勝旗みたいな感じですね。　歴代の在籍選手。これはキャプテンマークを巻いた人かな？他にも外国人選手だけのとかいろいろありました。フィーゴが消されてないか心配でしたが一応ありました。FCバルセロナは総合スポーツクラブなのでサッカーだけでなくバスケやホッケーなどいろいろなスポーツのトロフィーなども展示されてました。ちなみにスタジアムツアーの料金はミュージアム、オーディオガイド込みで17ユーロ。日本円にして2000円ぐらいです。決して安いとは言えないのでサッカーに特に興味のない方にはおすすめできません。バルサが嫌いな方は絶対行かない方がいいでしょう（笑）でもサッカーが好きな方なら見るものがたくさんあって半日はたっぷりいられるので行ってみるとかなり楽しめると思います。バルサ好きの方ならいようと思えば1日いられるので絶対外せないスポットです。併設のショップはやたら広いのですが扱ってる商品の種類が案外少なかったりします。オフィシャルショップがバルセロナ市内だけで10店ぐらいあってそれぞれで扱ってる商品にばらつきがあるようです。私たちが行ったのはスタジアムのショップのほかにサンツ駅構内とサグラダファミリアのすぐ近くのショップの計3店舗ですがすべて扱っている商品が違いました。時間が許すならショップのハシゴも面白いかもしれません。

  2009年02月13日

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• 祭の後。

  カンプノウでの夢のような試合観戦の後ホテルへの帰途へ。地下鉄2駅分で直線距離1kmちょっとなので歩いて帰りました。何せ6万人もの観客が詰めかけたのだから地下鉄待ちの行列も入口からはみだして「どこまで続いてんのよｗ」と思うほど並んでいたので絶対に歩いて帰った方が早いのです。夜10時近くでしたがこの辺りは治安も良く危ない感じは全くありませんでした。ダンナと試合やスタジアムの雰囲気のことなど興奮冷めやらぬまま話しながら歩きましたがそんな私を夢から現実に引き戻す痛みが両足の小指付近を中心に襲ってきました。前日の乗り継ぎ空港で既に皮がむけていたのだから痛くないはずがありません。「ああ～痛いよ～」と足を引きずりながらようやくホテル到着。できればそのままホテルで休みたかったのですが試合観戦でエネルギーを使ったのでお腹はぺこぺこ。スペインはお夕飯を食べ始めるのが8時9時が当たり前というお国柄なので11時近くでも開いてるバールやレストランはたくさんあります。ちょうどホテル近くでまだ開いてるバール（軽食も出してくれる）があったのでそこに食べに行きました･･･がそこに行くのも一苦労。とにかく足が痛い痛い。そしてそのお店が今回行ったバルセロナ･ローマを通じて唯一のタバコ吸い放題のお店でした実はこれ違法なんですよ。　バレたら間違いなくパクられます。スペインでもイタリアでも世界的な嫌煙の波に逆らえずレストランなどの公共の場での喫煙は法律で禁止されたんです。そうなる以前のスペインを知っているので「いくら法律ができたからってあのスペイン人が守るわけないよねーｗ」と私もダンナもタカをくくっていたのですが本当にどこでも禁煙が徹底されていて驚きました。（もちろんこのお店を除いてですが）今や日本は世界有数の喫煙天国ですよ。分煙なんてあいまいな方法で合法的にお店が経営できるんですから。ま、それはともかく。痛い足を引きずって来たはいいがこのお店お料理が塩辛すぎて激マズでした（爆）ルフトハンザの機内食の方がまだましだったわ。でもとにかく何かお腹に入れないと寝る体力すらない。ワンプレートセットがあったのでそれを頼んで半分弱食べたところで味にギブアップして（あとはシャワー浴びて寝るだけだからお腹いっぱい食べる必要はないしね）お勘定を済ませてお店を出ました。再び足の痛みに悩まされながらホテルに帰り着いた時は「ああやっと休める」とホッとしました。問題の足ですが両足の小指側のストッキングが血で真っ赤になってた上に右足親指の付け根も皮がむけててその皮が脱いだストッキングにくっついて取れてくる悲惨な状況。（グロくてすみません）小指は絆創膏でいいから貼っておけばよかったなー。そうすればここまでスプラッタにはならなかったかも。しかも足の指むくんで普段の1.5倍ぐらいにふくれあがってるし。とりあえず熱いシャワーをふくらはぎから足先に向けて水圧強めで何度も当てて（むくみ解消のための無駄な抵抗ね）血も洗い流して寝る前に両足小指と右足親指付け根にはしっかり絆創膏を貼りました。まだバルセロナ2日あるしそのあとローマに移動して4日半ぐらいあるんだけどこの足で歩けるんだろうか･･･不安が頭をよぎります。そんなこんなでベッドに入ったのは午前1時を余裕で回って1時半になろうかという頃。ダンナとも「今日は本当によく動いて歩いて濃い～1日だったから明日はゆっくり起きていいよね」と話して翌日はゆっくり出発することにしました。（これがまた幸運な偶然を引き起こすことになるのだからやっぱり私たちはバルセロナと相性がいいんだわ）

  2009年02月01日

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  ゴシック地区（旧市街）～サグラダファミリア

  ピカソ美術館を出て同じく旧市街にあるカテドラル（大聖堂）へ。　修復中です。だいぶ前から修復中だったような気がするけどまだ終わらないのね･･･ヨーロッパって何をするにも気長に待たないとダメなのね。　カテドラル内部。カタルーニャ･ゴシック様式です。内部をゆっくり見たかったんだけど「これから昼休みだから出てください」って追い出されちゃった。間が悪かったなあ。　同じく旧市街にあるサンタ･カタリナ市場。150年以上の歴史を持つ古い市場だけど8年にわたる再生プロジェクトを経て2005年にリニューアルが完成。建物自体はもともとあったものを生かして（この波打つような屋根は典型的なカタルーニャ様式）屋根をカラフルなセラミックに張り替えたのが大きな特色です。 中はまさに活気溢れる「これぞ市場！」って感じの賑わいでした。バルセロナの市場といえばサン･ジュセップ市場（通称「ラ･ボケリア」）が有名だけどこのサンタ･カタリナも負けず劣らず街の人々の生活が感じられるので楽しい。旧市街を抜けて北上し、カタルーニャ広場へ。　バルセロナに行くと何度も通ります。近くのバール（軽食やドリンクが楽しめる）で昼食。「タパ･タパ」という名のこのバールはグラシア通りという目抜き通りにあるお店でバルセロナに行ったら必ず一度は立ち寄る行きつけのお店です。　店内に吊るされてる生ハム。見てるだけでよだれが･･･肉の下についてる円錐形のものは脂受けです。お腹が満たされたところで再び先程のカタルーニャ広場に戻り広場に面した「エル･トリアングレ」というショッピングモールへ。ここにはカンペールが入っているのです。この日は偵察のつもりで行ったんだけど（この後2日間はバルセロナにいるんだし）試着したら気に入っちゃってパンプス買っちゃいました。　ヒール靴とは思えない履きやすさ。色が気に入ってねー。黒もあったんだけど無難すぎるしそっちの方が10ユーロ高かったのでこれにしました。今年の春はパープルもありってどこかで読んだので雪が溶けたらさっそくデビューです♪この後地下鉄に乗ってサグラダ･ファミリアへ。　バルセロナに来たからにはまず行かないと。この日はお天気がイマイチだったこととこの後サッカーのチケットを手配してくださったエッサウィラさんとの待ち合わせがあったので入場はせずに外観のみです。

  2009年01月27日

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  コロンの塔～ピカソ美術館。

  1月3日、曇り。（時々ミストのような霧雨）バルセロナといえば海よね！ってことで朝一番に海の方に行く。　コロンの塔。「コロン」とは有名なクリストファー･コロンブスのことでスペインではこう呼ばれる。この塔のてっぺんのコロンブス像が指差しているのは新大陸かと思いきや、彼の生まれ故郷ジェノヴァの方向らしい。スペイン各地にあるコロンブス像の中で新大陸を向いてないのはこの像だけなんですって。（本当かいな？）　巨大手長エビ。1992年に開催されたバルセロナオリンピックのマスコットキャラクター、「コビー」をデザインしたハビエル･マリスカル氏の微妙なオブジェ。確かにコビーみたいな顔してます。（「おおコビーだ～！」って指差して笑っちゃった）真ん中に私（155cm）が写ってますので大きさが少しはわかる･･･かな？それにしてもいくらベイエリアだからって随分不思議なもの置くよねえ。ま、そこがまたこの街の面白いところなんだけど。ただこの日はどんより曇ってあまり海がきれいに見えなかったので海辺の散策は別の日にまわすことにしてピカソ美術館へ。10年ほど前に一度行ってるけどまた行きたくなったの。旧市街のゴシック地区にあるのですが古い街並みが趣があってとても素敵。ただ古いだけにかなり道も入り組んでいるので地図とにらめっこしないと迷います。　開館（10:00）前にすでに行列が。　美術館の中庭。館内は撮影不可だけどここだけはOK。このピカソ美術館は一見の価値があります。日本人が思い描くピカソ（悪く言えば子供のいたずら書きみたいな作風の）とは全く違う作品群に「え～ピカソってこんな絵も描けるの？」と驚くこと請け合いです。例えば一度でもピカソの絵を観たことのある人が次の写真の絵を見て「これ、ピカソだよ」と言われたとしてすぐに信じられる人がどれだけいるでしょうか。　美術館で買ってきた絵葉書。「初聖体拝受」というタイトルで妹をモデルに描いた作品です。この絵を描いたときのピカソ、何と若干15歳。（中学3年生！）初めてこの絵を観た時は「じゅ、15歳のガキがこのデッサン力と完成度だと！？」と驚愕し軽くめまいを覚えました。十代半ばにしてピカソは既に絵画の伝統的手法を完璧といっていいほどマスターしていたわけです。あの子供のいたずら書きのような作風も非の打ちどころのないデッサン力あってこそだと私は声を大にして言いたい。ピカソは年代によって作風がどんどん変わっていくんだけどきっと一つのところにとどまっていられなかったんでしょうね。膨大な数の作品を残してますがそれも彼の創作意欲の爆発に他ならないに違いないのです。描くことをやめたら死んじゃう、みたいな。他にもこのピカソ美術館にはベラスケスの「ラス･メニーナス」にインスパイアされた「これでもか！」というほど大量の連作があったり数は少ないながら「青の時代」や「バラ色の時代」などの貴重な作品があったりするので少しでもピカソや絵画に興味のある方はバルセロナを訪れる機会があればぜひ足を運んでいただきたいと自信を持って言えます。きっとあなたがまだ知らないピカソに出会えますよ。

  2009年01月26日

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• やっぱりなじむバルセロナ。（Volver a Barcelona）

  1月2日、フランクフルトからバルセロナに向かうフライトの機内で私は緊張でガタガタ震えていた。6年ぶりのバルセロナ。私、ちゃんとあの街を歩けるんだろうか。実は前回訪れた時の印象があまり良くなかったので大いに不安だった。バルセロナは今回を含めて5度行っている。なぜそんなにたびたび訪れているかといえば答えは簡単、大好きな街だからだ。初めてバルセロナを訪れた時から「なんかこの街好き。すごく自分になじむ」と思った。2度、3度と行く回数を重ねるたびにさらに好きになった。しかし4回目である前回。空港からタクシーに乗ろうとしたらものすごい行列（全部フランス人）で驚いたがとにかく並んだ。ところがやっと私たちの番が回ってきたら「日本人は乗せない」と乗車拒否された。「ちゃんと列に並んでたのよ！乗せてよ！」とスペイン語で言ったが無駄だった。ひげを生やした目つきの悪い、背がやたらと高いその運転手は私たちの後に並んでいたフランス人夫婦に「マダム、ムッシュウ、どうぞ」と声をかけフランス人夫婦も私たちのことなど全く気に留めずタクシーに乗って去っていった。結局私たちは「また列に並びなおすのか･･･もう日が変わってるのに」と半泣きになっているところを気のいいカルタヘナ（スペイン南部の町）出身の運転手さんに「乗って行きなよ」と声をかけてもらって何とかホテルにたどり着くことができた。とても親切な運転手さんでホテル前に着いてからも「このあたりは夜は治安が悪いからね」と言いながらスーツケースを運ぶのを手伝ってくれた。優しい運転手さんに助けられたことは幸運だったがバルセロナで「日本人だから」と乗車拒否されたのは初めてだったのでショックだった。そして何食わぬ顔で私たちを抜かして行ったフランス人のことも決定的に大嫌いになった。（その前からフランス人にはあまりいいイメージなかったけど）さらに悪いことにその時のバルセロナは街中どこに行ってもフランス人で溢れかえっていた。スペイン語もカタラン語（バルセロナのあるカタルーニャ地方の地元弁）も聞こえてこない。「いつの間にバルセロナはフランス領になったの？」と思うほどだった。どこに行ってもあの傲慢不遜なフランス人たちが列を作っている。観光名所は言うに及ばず、レストランやデパート、バーに行ってもだ。おそらく行った時期が悪かったのだろう。12月末だったのでいまいましいフランス人たちのバカンスの時期と重なってしまったに違いない。しかも統一通貨ユーロ導入からまだ1年かそこらしか経っていなかったので両替なしで行ける物価の安いスペインはフランス人連中の格好のバカンス先になったのだろう。フランス人酔いした上にその後フィレンツェ、ローマ行きを控えてイタリア語を重点的に勉強していった私の口からはスペイン語が思うように出てこなくなってしまった。それまで3回行って慣れてるから大丈夫と思ったのが甘かった。ホテルのフロントでスペイン語で会話してるのに途中から英語に切り替えられてしまったあのショックはいまだに忘れられない。（英語大嫌いなのに）「通じなかったんだ･･･」と落ち込んだ。そんなことがあったので今回も同じだったらどうしよう、またあのいまいましいフランス語ばかり聞こえてきたら･･･それに今回もバルセロナの後ローマが控えてる、スペイン語話せるんだろうか･･･と飛行機の中で不安にさいなまれたのだった。飛行機が着陸する。ルフトハンザの優秀なパイロットの全く衝撃のない見事なソフトランディングに機内の乗客たちが拍手喝采を贈る。（私達も思わず拍手）ゲートを抜けてバルセロナ･エル･プラット空港に降り立つ。この時私の緊張感はピーク。心臓が口から飛び出そうとはまさにこのこと。そして聞こえてきたカタラン語とスペイン語のアナウンス。聞き取りは何とかできた。「ああ･･･バルセロナだ。先にカタラン語で話している、ここはバルセロナなんだ」少し緊張がゆるむ。スーツケースをピックアップしてバルセロナ･サンツ駅までの切符を買いに窓口へ。今回は駅の近くにホテルを取ったし深夜着でもなかったので列車移動することにした。これなら「日本人は乗せない」なんて乗車拒否される心配もない。窓口で切符を買う。もちろんスペイン語で。再び心臓バクバクの緊張感。「Hola. Dos billetes para la Estacion Sants, por favor.」（サンツ駅行きを2枚ください）窓口の女性、「4.6ユーロです」と答えてくれる。通じた！5ユーロ札を出し、切符2枚とおつりの40セントを受け取る。女性「Gracias.」私「Gracias!（ありがとう！）」ダンナのところに小走りで戻って「よかった～！通じたよ～！」と喜びを伝える。ダンナ「よかったね、緊張が少しほぐれたんじゃない？」私「うん」ちょっと泣きそう。列車で駅まで移動し、ホテルにチェックイン。ここでももちろんスペイン語で。とても気さくで親切なフロントの人が「お客さんスペイン語上手ですね」とほめてくれた！お世辞とわかってても嬉しいじゃない。向こうの人は本当にほめ上手だ。部屋に大きな荷物を置いて駅に腹ごしらえに出かける。まだ8時過ぎだもんね。セルフのレストランで軽く食事をして駅にあるFCバルセロナ（バルサ）の公式ショップへ。翌日のバルサ-マジョルカ戦の観戦に備えて応援＆防寒用にタオルマフラーを買った。支払いは当然私の楽天バルセロナオフィシャルカードでね。この辺になるともう何も気負うことなくスペイン語が口をついて出るようになっていた。さっきまで緊張でガタガタ震えてた私はどこ行っちゃったんだろう。駅からホテルに戻る時思った。「ああ、私バルセロナに帰ってきた」そう、初めてこの街を訪れた時のあの感じ。「なじむなあ、この街」と思ったあの感じだ。前回は街自体がフランス人に占領されて機嫌が悪かったんだね。今回はあのいまいましいフランス語がまったくといっていいほど聞こえてこなかった。そのかわりイタリア語がたくさん聞こえてきた。イタリア人なら私も大歓迎だ。（現金～！）それにフランス人はどこに行っても偉そうで自分たちだけで固まってしまうけどイタリア人はとてもフレンドリーなので地元の人や他国の旅行者とも気さくに話している。だからたとえイタリア語が全くわからなかったとしても「何だよこのイタリア人どもは、感じ悪いな」と思うことがないのだ。楽しそうな彼らの姿はこちらも見てて微笑ましい。ホテルの部屋に戻るとダンナは「長いフライトで疲れたからもう寝る。風呂は明日の朝だ」と言ってさっさと寝てしまった。私はどんなにハードなフライトの後でも必ず熱いシャワーを浴びてから寝たい主義なので「じゃ私はこれからシャワーもらうね。明日の朝起こして」と言ってバスルームへ。今回のホテルのシャワーは使いやすくて熱いお湯がたっぷり出て至福のバスタイムだった。Abba Sants Hotel（アバ　サンツ　ホテル）国鉄の駅から徒歩5分弱、観光に便利な地下鉄3号線･5号線の入り口はホテルの目の前。フロントの対応も感じが良く周辺の治安もいいのでオススメのホテルです。ビュッフェスタイルの朝食もメニューが充実してて美味しかった！次回もまたここ泊まりたいなあ。

  2009年01月24日

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  1月2日、ルフトハンザでバルセロナへ。

  ちょっとずつ旅日記アップしていきます。1月2日、10:30発のルフトハンザに乗りフランクフルト経由でバルセロナへ出発。　エアバス製のジャンボ機。機内は満席でした。　機内食その1。（ビールはダンナのです）　機内食その2。12時間と長いフライトなので間食としておにぎりが出ました。（サンドイッチも選べます）あとＣＡさんが時々ドリンクを持ってまわってきて必要な人に渡してくれます。（エコノミークラス症候群対策だわね）　フランクフルト着陸直前に見えたスタジアム。すごく立派なスタジアムだけどアイントラハト･フランクフルトのホームスタジアムかな？それとも空港は「フランクフルト」と言いつつ実はマインツという都市にあるのでそこのスタジアムでしょうか。でもこの立派さは1部リーグのチームだろうからアイントラハトの可能性が高そう。　フランクフルト空港の乗り継ぎ便の搭乗ゲート。日本からの便はバルセロナ行きの便と同じターミナルに着いたんだけど同じと言ってもターミナルの端から端まで移動しなくてはならなくて結構距離があって大変でした。カンペールの日記で書いた「両足の小指の皮のめくれ」はこの移動の途中で起きました･･･　乗り継ぎ便ではサンドイッチ（？）が出ました。　ようやくバルセロナ到着。なんか空港立派になってる～！　6年前とは全然違うわ･･･でも聞こえてくるのはスペイン語。　やっとわかる言葉が聞こえてきた！　なんだか安心･･･ドイツ語は全然わからないから機内ではちんぷんかんぷんだったのよね。（大学で第2外国語で習ったはずなのに全く覚えてない）　空港から市内までは鉄道で移動。　バルセロナ･サンツ駅到着。ホテルは駅から徒歩5分もかからない所に取りました。日本から12時間のフライトで乗り継ぎに2時間待ってさらに目的地バルセロナまで2時間弱。（まあ乗り継ぎはこれぐらい時間があった方が何かと安心だけど）ヨーロッパって遠いわ～～～！！！それでも今回は深夜着にならない分よかったです。（バルセロナ着がおよそ午後7時）今までは目的地到着が深夜12時前後だったので。今回初めてルフトハンザを利用しました。選んだ理由は現地到着時間、帰国便の出発時間がよかったことと料金的に他社より安かったこと。で、ルフトハンザの良かった点。・パイロットの腕がいい。着陸技術がすごい。車輪が接地する時に全く衝撃を感じなかった。・時間に正確。出発が多少遅れてもフライト中に取り戻し目的地には予定より早く着く。・ＣＡが基本放置プレイ。でも最低限の仕事はきちんとしてくれる。　あれこれ構われるのが苦手な私にはこれぐらいがちょうどいい。・荷物がロストにならずにちゃんと目的地の空港で出てくる。エールフ○ンスとは大違いだ。ルフトハンザの「これはちょっと･･･」と思った点。・機内食が今まで乗ったエアラインの中で一番不味い。とにかく塩辛い。　でもエコノミークラスだからとりあえずお腹を満たしてくれればいいと考えれば　我慢できるレベル。　逆にデザートはカットフルーツとかムースケーキとかあっさりしてたのでもたれなくて良かった。　（エールフラ○スとかデザートがくどすぎて「やめてよｗ」って感じ）・日本からの出発便のＣＡの中に感じの悪い人がいた。　私が並んでトイレ待ちをしてたらそのＣＡ、客の私を押しのけて先に入りやがった。　（ドイツ人にしては小柄な男のＣＡ）　帰国便のＣＡは皆さん感じが良かったのでたまたま悪い人に当たっちゃったのね。　このマイナス点を差し引いても時間に正確でパイロットの腕が確か（さすが謹厳実直なドイツ人）なことを考えるとルフトハンザはまた利用したいエアラインだと思いました。あのソフトランディングには感動すら覚えましたよ。4便乗って4便とも着陸時の衝撃ゼロってすごくないですか？機内食なんて食べられればいいしねえ。ってかそもそも美味しいの食べたかったらビジネスに乗れって話だし。放置プレイもありがたかったです。（まあ日本人には「構ってちゃん」も多いからそういう人には向かないかもしれませんが）私的には今まで乗ったエアラインで一番良かったです。ちなみに2番目はオーストリア航空、3番目が英国航空で4番目がイベリア航空（現在は日本就航してませんが）、うーーーーーんと離れて最下位にアリタリア（勝手に運休）とエールフランス（荷物が1週間ロスト）です。この2つには2度と乗りたくないわ。（ってかアリタリアには乗ってすらいないけど）

  2009年01月21日

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• あけましておめでとうございます。

  いつもブログで仲良くしていただいている皆様、昨年は大変お世話になりました。今年もよろしくお願いします。さて、私は明日の出国へ向けて今日これから成田に移動します。一応国際ローミング対応の携帯なので旅先からブログ更新できればいいなと思ってますがPCからしばらく離れるので帰国までブログ放置してしまうかもです。飛行機ちゃんと飛びますように。（これだけが心配）それでは行ってきます！

  2009年01月01日

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• ただいま仙台に来ております。

  ホテルのロビーのPCから更新中です。なぜにこんな真夜中に？ダンナのイビキが普段の３倍増しにうるさくてとても眠るどころではないからですもうたまらず部屋を飛び出してきました。ロビー寒いしますます眠れなくなりそうだよう・・・でも部屋に戻ってももれなく爆撃かと思うような轟音が待ってるしOTL明日（もう今日か）予定通りに起きられる・・・わけねーっつーのどうしたらいいんだよう

  2008年11月22日

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  ミケランジェロのピエタ

  2003年1月のヨーロッパ旅行（イタリア･スペイン）の時にフィルムカメラで撮った写真をCD=ROMに焼いてもらったという話を以前の日記に書いたがいろいろな写真が出るわ出るわで当時のことを思い出して感慨にふけったりしたので気の赴くままに写真をアップしていこうと思う。去年の1月のイタリアの旅日記も中途半端なままで放置してしまっているので両方の写真からまさしく「徒然なるままに」載せていくことになるだろう。最初に載せる写真は迷わなかった。2003年1月ローマで撮影したミケランジェロ作「ピエタ」である。ローマに1度でも足を運んだ経験のある方ならご覧になったという方も多いだろう。ローマ市内にあるヴァティカン市国、サンピエトロ寺院の入り口を入って（ヴァティカン美術館の方ではなく）向かってすぐ右手にこの像がある。昔は何の防備もなくそのまま安置されていたらしいが現在は物々しい防弾ガラス越しにしか観ることができない。1972年に暴漢によって鉄槌で聖母マリア像が叩き壊されたからである。その後、像は綿密な修復作業の後に再び元の場所に戻されたがこのようなことが2度と起こらないように防弾ガラスが設置された。ピカソの「ゲルニカ」を観たときも感じたことだがやはりガラス越しというのは鑑賞者にとってはあまりいいものではない。でも作品を守るためにはいたし方のない犠牲なのだろう。「ピエタ（イタリア語:Pietà、哀れみ・慈悲などの意）とは聖母子像のうち、　死んで十字架から降ろされたキリストを抱く母マリア（聖母マリア）の　彫刻や絵の事を指す。」（ウィキペディアより）これだけで像自体のモチーフの説明としては十分だろう。この彫刻の存在を知ったのは多分私が中学生ぐらいの時だったと思う。図鑑か何かで写真を見て「何て美しいんだろう。いつか実物を見たいな」と思ったのがきっかけだった。その後大学生の時友人に「私サンピエトロ寺院のミケランジェロのピエタ大好きなの。絶対この目で見たい」と言ったらとても意外な答えが返ってきた。「ROSA、あんなのが好きなの？息子の死体抱えて薄ら笑い浮かべてる母親の像だよ。　私はあんな気味の悪いもの見たくないな」と言われたのだ。それまで図書館の画集などでピエタの写真をいくつか見たが私には聖母マリアが笑っているように見えたことは1度もなかった。だから友人の返答は私を大いに混乱させたのだ。（もちろんその友人の発言を非難するつもりは毛頭ない。解釈は人それぞれなのだから）しかし同時に「そんな風に解釈する人までいるピエタって一体どんな作品なんだろう」とますます私の好奇心がかき立てられたのも事実だった。そして念願叶ってついに2003年にピエタ像との対面を果たしたというわけである。この像を観ての第1印象は「成人男性なのにキリストの体がやけに小柄である」ということだった。しかしマリアが膝に抱えることの出来る大きさとなると制約が出てきてしまったのだろう。それとマリアがまるで少女のように若々しく母と息子というより姉と弟のような印象であるがこれはキリスト教美術の図像学としては矛盾はないらしい。神の子イエスを無原罪のまま産んだ聖母マリアは永遠に若々しい姿で表されるという解釈がカトリック神学では一般的なようである。（西洋美術専攻だったわけではないのであやふやな説明で申し訳ない）で、肝心の聖母マリアの表情である。「この顔･･･感情が全く表に出ていない」と言うのが実物を目にしたときの私の感想。友人の言うような「薄ら笑いを浮かべている」状態ではないのはもちろんのこと悲しみも嘆きも怒りも全く感じられない。一言で言うならば、「究極の無表情」。人は突然の深い悲しみに直面した時、表情を完全に失う一瞬があるのではないか。ミケランジェロはその一瞬を大理石の中から彫り出したのではないかと思った。ミケランジェロという人は彫刻を作成するに当たって着想を持たなかった人らしい。彫られるべき形は石の中にすでに内在しているのであって「素材が命じるままに彫るだけだ」と豪語してやまなかった人である。そしてその言葉も納得というだけの質と量の作品を残したルネサンスの「巨人」である。そんな「巨人」でもこのピエタに関して「器が小さい」と思われても致し方のないエピソードがあるのでそれを紹介してこの日記の締めとしたい。ジョルジョ・ヴァザーリの『美術家列伝』によれば、ピエタの設置を終えてまもないころに「あれは二流彫刻家のクリストフォロ・ソラーリ（Cristoforo Solari）が創ったものだ」という噂がささやかれているのを耳にしたミケランジェロは怒りにかられ、夜中に教会へ忍び込んでマリアの肩から胸に下がる飾り帯の部分に「MICHAELA[N]GELUS BONAROTUS FLORENTIN[US] FACIEBA[T]（フィレンツェの人ミケランジェロ・ブオナローティ作）」と刻み込んだという。のちにミケランジェロは発作的にこうした行為に出たことを後悔し、それ以後けっして自分の作品に名前を入れようとはしないことを誓った。そのため、『サン・ピエトロのピエタ』は彼がみずから署名を入れた唯一の作品となった。（ウィキペディアより）このピエタを作った頃のミケランジェロはまだ20代半ば。（その年齢でこれだけの完成度の彫刻を作成していたこと自体すごいことだが）現代ではレオナルド･ダ･ビンチと並び称される巨匠も若気の至りといったところだろうか。なかなかに微笑ましいエピソードだと思うのだが。

  2008年09月28日

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  アルプスからの警告。

  私は今まで5度ヨーロッパを旅している。そして私も夫も機内から眺める風景や自然の景色が大好きなので必ず何枚か写真に収める。その中で直近の2003年1月と2007年1月のアルプスの風景の激変に衝撃を受けたので記事として残しておきたい。なぜ今頃2003年の写真かというと当時まだデジカメを持っていなかった我々はフィルムカメラで写真を撮ったのだがようやく先日になってネガからCD-ROMに写真を焼いてもらったからである。そして改めて2007年のものと見比べて特に上空からのアルプスの変化に震撼を覚えたのだ。以下の2枚は2003年1月10日頃のアルプス。山肌が全て雪で覆われているのがおわかりいただけるだろう。これでも真冬のアルプスとしては決して雪が多いとはいえないはずではあるが･･･続く4枚は2007年1月11日頃のアルプス。茶色の地面が無残にと言っていいほどむき出しになっているのがはっきりわかる。これは夏のアルプスではない。　麓を写したものでもない。昨年の真冬のアルプスの峰々の姿なのだ。最も雪が多いはずの時期なのに、人里から離れた険しい高地なのにこの有様は･･･先週のあるテレビ番組の中で38年間世界の空を飛び続けているベテラン航空パイロットの方が操縦室から撮影し続けた写真で見る地球温暖化の特集を放送していた。（もちろんそのパイロットの方は安全な航行に支障が出ないように撮影していらっしゃるそうだ）そこにはアルプスの写真はなかったが冬なのに溶けて漂流している北極の氷や本来温暖な地域でしか発生しないはずの大規模な積乱雲がシベリア上空に発生している様が写し出されていた。パイロットの方いわく、「2000年頃から少しずつ北極の氷に変化が見られるようになり特にここ2～3年は氷の溶解が顕著になっている」ということらしい。これは私がアルプスを見続けた感想と全くと言っていいほど一致する。2000年以前に眼下に見下ろすアルプスは分厚い雪を頂いていた。（夫の仕事の都合でヨーロッパに行けるのはいつも1月なので同じ時期に観察できて比較しやすい）それが2003年の時「ん？少し雪少ないかな」と思った。（上の2枚の写真がその時のものである）そして2007年1月、私は旅の疲れから帰路につく頃にはひどい風邪を引いていてアルプスを眺めた記憶も少しぼんやりしたものになってしまったのだがそれでも「あれ･･･雪ないな･･･おかしい、熱で私の頭がいかれてしまったのかな」と思った記憶がある。だがそれは熱で浮かされて幻覚を見ていたわけではないことは上の写真が如実に示している。たった4年。　たった4年で、アルプスの雪はこんなに減少してしまった。高校のとき学んだ地学の知識によればこんな劇的な変化は100年や1000年で起こることではないはずなのだ。自分の目で見て体験したことは本や写真やニュースで読んだり見たりすることの何万倍もの説得力がある。これはアルプスの叫びだ。悲鳴だ。それが実感として私の内に沸き上がった。そしてそれは私を心の底から戦慄で震撼させたのだ。だけど、私に出来ることは･･･何もないに等しい。個人でできることなんてタカが知れている。地球温暖化に国際社会がもっと積極的に取り組むべきなんてお決まりの主張を声高に叫んだところで誰かが耳を傾けるわけじゃない。それに温暖化により北極圏の氷が溶け始めたことで「新しい航路が開拓できる。温暖化バンザイ」と思っている国家や企業が存在する、それが現実なのだ。シベリアの永久凍土が溶け始めて保存状態のよいマンモスのミイラが発掘されるようになってそれがカネになるから周辺住民はこぞってマンモスを発掘しては研究団体に売りつける。こういう人たちにとっては地球温暖化は神の恵みに等しいだろうことは想像に難くない。でもそれを誰が糾弾できよう。彼らにも生活がある。豊かになる権利がある。しかし温暖化は予想をはるかに上回るペースで進んでいてそれによる海面上昇で国土消失の危機に瀕している国があることもまた事実。そうなってからではもう遅い。いや、もうすでに手の打ちようがなくなっている可能性もある･･･考えても仕方のないことかもしれないがこの無力感、絶望感はこれからも私の心の片隅に澱のように留まり続けるだろう。

  2008年09月21日

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  楽天vsソフトバンク戦観戦記

  7月19日（土）、Ｋスタに楽天vsソフトバンクの試合を観に行きました。開場時はちょうどホークスの選手たちが試合前練習中。今回はバックネット裏の席だったので外野で練習をするイケメン投手陣は残念ながら見られず。でも野手陣は目の前で見放題でした。　トスバッティング中の松田選手。　同じく本多選手。　川崎選手は守備練習中。この日の楽天の先発はマー君こと田中投手。　迫力あるピッチングフォームからの10奪三振はお見事。　この日は山崎選手のバットから快音は聞かれず。試合は4回表、我らがホークスが先制しました。　2死満塁から長谷川選手がタイムリースリーベース！3人のランナー全てが生還し3－0とリードしました。その後楽天に小刻みに点を返され8回裏、リック選手のホームランで逆転されて3－4に。しかしもう後がない9回表、代打で出てきた先頭の大村選手が初球をピッチャー返し、見事なセンター前ヒットで出塁。たった一球で与えられた仕事を完璧にこなした大村選手。そこに痺れる憧れるゥゥゥ！その後楽天のミスにも助けられ犠牲フライで1点を返しさらに2アウト3塁の場面で川崎選手が勝ち越しのタイムリーヒットを放ちました。ここ一番のところできっちり決めてくれるところがムネリンですね。薩摩隼人の心意気を感じます。試合はそのまま5－4で終了。　見事ホークスが勝利を収めました。　ヒーローインタビューはもちろん川崎選手。今回初めてバックネット裏で観戦しましたが試合そのものを楽しむならやはりこの席がベストですね。投球の球筋もよく見えるし。でも内野や外野で周りの観客と一緒になって応援するのもまた楽しいんですよね。特にＫスタの場合選手を一番間近で見られるのは内野席なのでどの席がいいかは悩むところです。あと試合とは全く関係がないんですが今回ある意味一番驚いたのは楽天の鉄平選手の出囃子（選手登場時に流れるＢＧＭ）と私の携帯の着信音が同じ曲だったこと。SOUL'd OUTの「VOODOO KINGDOM」という曲です。（リンク先から試聴もできます）この曲を使っているということはッ！鉄平ッ！「ジョジョの奇妙な冒険」を読んでいるなッ！ゴゴゴゴゴゴ･･･

  2008年07月22日

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• 私感･薬師寺展之弐

  現在東京で開催中の薬師寺展の所感の続きです。今回は聖観音菩薩像のお話。実はこの聖観音菩薩像にお会いしたいがために薬師寺展に足を運んだと言っても過言ではありません。2年前に奈良に行ったとき初めて薬師寺を訪れて私がもっとも心を動かされたのが薬師三尊像でも平山郁夫画伯の壁画でもなく東院堂に祀られている聖観音菩薩像だったからです。その時は残念ながら時間がなくてゆっくり拝見することができなくて。でもそんな短い時間の中でも「こんなにも優美な観音様がいらっしゃるのか」という思いが深く心に刻み込まれたのでした。ですからたまたま同時期に開催されているヴィーナス展に行きたいと思っていたときに聖観音様が東京にお出ましになると聞いたとき、「これはもう聖観音様がお呼び下さったのだと思う。是非行きたい」と夫に相談したら「それは俺も是非行きたい。ヴィーナスにも会いたいしね」と二つ返事でした。展覧会場に入場して、第一室を過ぎ、第二室に入った時、あの美しい聖観音様がいらっしゃいました。像の前に進み出て、出てくる言葉はただ「美しい･･･」それだけです。それ以外の言葉が見当たらないのです。このとき私は何度「美しい･･･」と言ったことでしょうか。すらりとした優美な立ち姿。静かな微笑をたたえたそのお顔。でもどこか物憂げなようでもあり･･･アルカイックスマイルといえばそうなのですがそれだけではおさまりきらないこの像独自の表情、と言ったらいいでしょうか。そして流れるような衣の表現の繊細で流麗なこと！衣装の細かい襞は古代ギリシャ彫刻の技法を思わせるものがあります。しばし正面からのお姿に見とれた後、側面から背面へ歩みを進めます。均整の取れたシルエットはどの角度から見てもひたすら優美。お背中を拝見して息を呑みました。「髪の毛だ･･･髪の毛が垂れている。それにこの装身具は正面以上に凝った造りではないか」想像だにしなかった背面のお姿にただただ圧倒されるしかありませんでした。幾筋かに分かれた髪の毛が耳の脇から肩、背中にかけて流れるように垂らされているのです。正面でも実は髪の毛は少しお体にかかっているのですが衣や首飾りと一緒になってしまって気付きませんでした。そして正面からは全く見えませんが両方の二の腕には細かい装飾の施された見事な腕飾り。腰飾りの細工に至っては申し訳ありません、説明不能です。図録に背面の写真があるのでそれを撮影して載せれば話は簡単･･･というわけにはいきません。完全に著作権侵害行為ですしそんなことをしたら聖観音菩薩様に申し訳が立ちません。「このベルトとバックルはどういう構造になっているんだ」と思ったとだけ申し上げておきます。（しかもバックルの位置は腰ではありません）私は日本と韓国でしか仏像を見たことがないしその数も決して多くはありませんが少なくとも私が見た中でこれほど美しい仏像を他に知りません。興福寺の阿修羅像も美しいですがそれは美少年的な美しさです。東寺の帝釈天像も大好きですがあちらはハンサムなイメージの仏様ですね。この聖観音菩薩像は性別を超えた美しさを備えていらっしゃるのです。まさに聖なる美。これほど美しい像を作った仏師は一体どんな思いを込めて作ったのでしょうか。一説によるとこの聖観音菩薩像は有間皇子を模したものと言われています。有間皇子は孝徳天皇（在位645～654年）の皇子で「大化の改新」で有名な中大兄皇子（天智天皇）の母方の従兄にあたります。しかしその中大兄の謀略によって謀反の罪に問われわずか19歳で絞首刑に処せられた「悲劇の皇子」です。実は私、中学生の時に有間皇子の話を知って「何とおいたわしい」と強く心を動かされました。まだ10代で今よりずっと純粋だった私は（全人類の平和的共存は絶対実現できると信じ込んでました。馬鹿みたいに純粋ですよね）「中大兄ってひどい。自分が天皇になりたいがために肉親を手にかけるなんて。　有間皇子はどれほど無念な思いで亡くなっていったのだろう」とこの悲劇譚に大変心を痛めたものです。もし今の年齢になって初めて有間皇子のことを知っていたとしたら私の見方はだいぶ変わったものになっていたでしょう。「確かにお気の毒ではあるけれど当時は肉親相争う時代、皇位継承者の謀殺など日常茶飯事。　だから中大兄だけを卑劣と断罪するのは適当ではないし　有間皇子自身一時は身の危険を感じて狂気を装ってまで　治療のためと称して南紀に逃れていたほど注意深かったはずなのに　蘇我赤兄（中大兄の腹心）にそそのかされてまんまと謀略にはまるなんて。　脇が甘かったのだわね。運もなかったのかしら。気の毒な方だこと」こんな風に思うだけでさして心に残らなかったに違いないのです。しかしまだ若く純粋だった頃に有間皇子の話を知ったのは幸運でした。もしこの聖観音菩薩像を作った仏師が10代の頃の私同様「有間皇子様･･･何とおいたわしい」という思いを抱いて作ったのだとしたら？薬師寺を訪れた時本当にちらっとしか拝見できなかったこの像の美しさを私がどうしても忘れられなかった理由がそこにあるのだとしたら？それは時空を超えた共感、共鳴とは言えないでしょうか。もちろんこれは私の想像、というよりは妄想に過ぎません。実際には純粋な信仰心のみで作ったのかもしれないし場合によっては自分の技量を見せつけるために作ったという可能性だってない訳ではありません。仏師がどんな思いを込めてこの像を作ったかなど本当のところは本人にしかわからないことでしょう。しかし後世の我々が想像の翼を飛翔させることは自由です。この翼を駆使することで像と現代に生きる私たちの間に横たわる1300年の時さえ超えることもできるのです。この聖観音菩薩像も普段は厨子の中に納められているので日光･月光両菩薩同様通常であれは背面はおろか、側面さえ目にすることはかないません。それがこの展覧会では360度どこからでも聖観音様のお姿を拝見することができるのです。薬師寺展は私に最上の至福の時を与えてくれました。これほどの寺宝を寺外に持ち出すことは相当大きな決断が必要だったことと推察します。関係者の英断に深く敬意を表します。

  2008年04月18日

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• 私感･薬師寺展之壱

  先日東京まで足を運んで薬師寺展を観てきました。（3/25～6/8、東京国立博物館）今回は薬師本尊を除く移動可能な寺宝をほぼ全て網羅した大規模な展覧会。これから2回に分けて展覧会の目玉、日光･月光両菩薩像と聖観音菩薩像についての感想、さらにつらつらと思ったあれやこれやのことを書こうと思います。今回は日光･月光両菩薩像について。ご存知の方も多いと思いますが日光菩薩と月光菩薩は「薬師三尊」のうちの二仏で本尊の薬師如来の両脇を固めるように配置されています。本来なら寺外にお出ましになることはない像ですが今回は「光背」と呼ばれる背後の飾りが修復･調査のため取り外されたのを機に平城京遷都1300年記念行事の先陣を切るこの展覧会に出展されています。向かって右側の日光菩薩像は右足、左側の月光菩薩像は左足に体重をかけて腰をくねらせているようなポージングが印象的です。なんと言いますか、ほんのりなまめかしくさえあります。（これを「胸騒ぎの腰つき」と表現した作家さんがいましたっけ）それぞれ単体で見るとアシンメトリー（非対称）ですが薬師三尊として並べると見事にシンメトリー（対称）で非常にバランスが良い。これを考えた人、作った人は（当たり前ですが）大変なセンスの持ち主だったのでしょう。今から1300年も昔の像なのに頭髪や首飾り、腰飾りに衣の襞など細部に至るまで実に繊細に丁寧に表現されています。同時代のヨーロッパは既に「暗黒の中世」に入っていて芸術もかつてのギリシャ･ローマ時代のような輝きを全く失っていた時期です。（芸術の復活はルネサンス期まで待たねばならなかった）そんな時代にほかならぬ日本でこれほど大胆で繊細な像が作られていたなんてちょっとした、いえかなりの驚嘆に値すると思います。今回の展覧会では普段は絶対に見ることのできない菩薩像の背中までぐるりと一周して見ることができます。（これはこの展覧会の最大の売りでもあります）もちろん私も両菩薩の足元をゆっくりと回りながら丹念に拝見しました。まず正面で一礼してご尊顔を見上げた後、少しずつ歩を進めて脇から背中の方へ･･･「すごい･･･背中まで何の手抜かりもなく丁寧に精密に作られている･･･　衣の襞までこんなにこだわって」像の背中なんてやろうと思えば手を抜くこともできるのです。壁に密着させたり今回取り外されている光背のような飾りをつけてしまえば誰も背中なんて見ることはない。しかし薬師三尊を作った仏師は背中まで一切の妥協をせず正面と同じように大胆に、繊細に、何より丁寧に像を作ったのです。その心意気に感銘を受けます。一体何が彼をしてこれほどのものを作らしめたのかと。さて、オーディオガイド（入場料とは別に500円かかりますが）で声明（仏典に節をつけたもので儀礼に用いられる宗教音楽。仏教版ゴスペルとでも言いましょうか）を流しながら像の足元をもう一周。ゴスペルもそうですが声明にも不思議なトランス感覚のようなものがあります。声明を聴きながら像と向かい合うと沢山いるはずの他の入館者が消えていく。もちろん本当に消えるわけではありませんがその存在を意識しなくなる。やがて像と自分だけが向かい合うような、トリップしたような感覚になります。誤解を招く表現かもしれませんがあの時の感覚はトリップとしか表現しようがありません。宗教芸術というのは（像という彫刻も声明やゴスペルという音楽も）本当にすごい。とんでもないパワーがあります。ちなみに日光･月光両菩薩像はこの時代の仏像としてはふくよかで肉感的なお姿をしていらっしゃいますがお背中の方も正面から拝見するのと変わらない、いやそれ以上に丸みを帯びた感じさえ覚えるほど豊かなものでした。その豊かさといったら銅像なのに触れたら柔らかいのではないかと錯覚してしまうほどです。展覧会が終わると修復した光背が再び取り付けられるのでこのお背中を見られる機会は私たちが生きている間はまずないと思われます。本当に貴重な機会です。薬師寺は好きなお寺なのでまた行くことがあるでしょうからその時は今回拝見した後姿を思い浮かべながら菩薩たちとの再会を楽しみたいと思います。次回は聖観音菩薩のお話を。

  2008年04月16日

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  桜～横浜編＆ちょっとおまけ

  旅行の2日目（3月31日）は横浜方面へ行ったのでせっかくならそこでも桜が見たい！ということでダンナがYah○o!（あれ？伏字になってない）のお花見情報で見つけた掃部山（かもんやま）公園というところへ行ってみました。最寄り駅は桜木町ですがそこから少し歩く上に坂を上らないといけないので歩きやすい靴で行かないとダメかも。（カンペール履いてって良かったわ）こぢんまりとした公園ですが高台にあるので見晴らしが良く、昼間っから騒いでる酔っ払いもいないので気持ちよく散策できましたよ。着いた時は小雨が降っていたのですが歩いているうちに雨が上がり、見る見る晴れていきました　ランドマークタワーが間近に見えます。お？だんだん晴れてきた？やったー！完全に晴れたこぼれんばかりに咲く満開の桜。もう見事としか言い様がありません。公園内には桜のほかにもいろいろな木やお花がありました。　バラと椿でいいのかな？（すいません、花詳しくなくて^^;）せっかく晴れてきたからランドマークタワーに上ろうということになって（ナントカと煙は高いところに･･･って言いますよね。それです）公園を出てランドマークの方へ。その途中で帆船「日本丸」をバックにこれまた満開の桜が綺麗に咲いていました。この日は午前中は雨だったのでランドマークタワーは「雨の日割引」で通常1000円の入場料が700円に割引された上ワンドリンクが付いてきてとってもラッキー途中から晴れても朝雨だったらその日は「雨の日割引」がずっと適用されるようなのでこういう日を狙って行くのもいいかもしれません。おまけその1ホテル近くの品川グランドセントラルタワーの桜。こんなところにも桜があったんですね。今まで何度も行ってるのに気付きませんでした。おまけその2晴れてきたのが嬉しくて桜とランドマークタワーをバックにジョジョ立ちをするバカ約1名がおりましたとさ。

  2008年04月04日

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  桜～上野公園編

  前の日記にも書きましたが3月30日～4月1日、東京方面に行ってきました。初日はちょうど桜が満開で一番の見頃。それはそれは見事な桜でした。雨が降ってきたのがちょっと残念･･･雨なのに人混みがすごかったです。日曜日、上野公園、満開の桜と条件は揃いすぎなくらい揃ってましたからね。3日目、再び上野公園に行ったのですが（薬師寺展を見るため）日曜月曜と冷え込んでくれたおかげで葉も出ず満開のままの桜を今度は晴天の下見ることができました。やっぱり晴れてると全然違いますね。　とっても綺麗な桜でしたよ～この日は平日、しかも4月1日で年度はじめの日でもあるのでいくら上野公園といってもビニールシート広げて昼間っから宴会してる人たちはそんなにいないだろうと思っていたのですが･･･甘かった。さすがに日曜日ほどではありませんでしたが桜の下のビニールシートもまだまだ満開でした。もちろん酔っ払いの皆さんも満開。平日なのにどこからこんなに人が出てくるんだろうか･･･おそるべし、東京。次の日記には横浜の桜の写真をアップしたいと思います。

  2008年04月03日

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  横浜、赤レンガ倉庫＆中華街。

  旅行3日目、最終日。この日はとても天気が良く暖かかったので横浜へ。（天気が悪かったら都内にするつもりだった）何年かぶりにシーバス（水上バス）に乗りました。　海風がとても心地いい。太平洋は冬も穏やかでいいね。ちょうど1年前はヴェネツィアで水上バス（ヴァポレット）に乗ってたと思うと偶然とはいえ不思議な気分でした。街のつくりがまったく違うから乗ってても同じような気分にはならなかったですけどね。で、シーバスでどこに行ったかというと･･･　赤レンガ倉庫です。横浜は散策が楽しい町なので3～4回訪れてますが赤レンガ倉庫はまだ行ってなかったんですよ。よく晴れた日だったのでウォーキングやワンちゃんのお散歩をしてる人も結構いました。ああ、お日様ってホントにいいわー。（切実）赤レンガ倉庫の中にはいろいろなショップがあってそれを冷やかすのも楽しかったです。紅茶やチョコレートなどお土産になりそうなものをいくつか買いました。それから山下公園の脇を抜けて中華街へ。やっぱり横浜と言ったら中華街でしょう。東京しか回らなくてもご飯を食べるためだけに中華街行ったりしますからね。今回行ったのは中華街の中でもここだけという刀削麺（とうしょうめん）専門のお店、杜記。　かなり脇道を入ったところにあります。刀削麺というのはその名のとおり麺の生地を専用の刀で削ってぐつぐつ煮立ったお湯に入れて茹で上げる麺です。麺を削って正確に鍋に入れる（と言うか落とす）様はまさに職人芸。　職人さん麺削り中。今回私たちが頼んだのは一番人気の牛肉麺と高菜好きのダンナのために高菜牛肉麺、それに四川風水ギョウザ。　　写真撮るの忘れたのでお店のＨＰからの転載です。この牛肉麺がねー、とにかくんぅうまああぁーーーいっっっ！！！（ ﾟДﾟ）風邪引いて鼻きかないはずなのにメチャメチャ美味しいのです。酸味のきいたスープにこれでもか！とたっぷり乗った香菜（シャンツァイ）の香りがたまらない。かなり辛いけどそれがまたいいんですよ。　スープの酸味と絶妙に合うんです。それから水ギョウザもとっても美味しかった！ソースに黒酢を使ってるので風邪を引いて弱った体に染みわたる染みわたる。まさに「滋味」ですね。　すごく元気になる感じです。あー風邪を引いてたのがホントに悔やまれる。このお店は体調を万全にして絶対にリピートしたいです。今まで横浜中華街は何度も行っていてどこで食べてもハズレはなかったけど「必ず、並んででもまた食べに来よう」と思ったのはここが初めてでした。今回は並ばずに入れてかなりラッキーだったみたい。食べ終わって出る頃にはすごい行列だったもの。こうしておなかいっぱいになったところで関帝廟へ。　壮麗な門。「関帝」とは約1800年前（西暦200年前後）の後漢、三国時代にかけて活躍した実在の武将、関羽のこと。生涯を通して厳格に「忠義」を貫いたことから「約束を守る」ことのシンボルとなり、信用を重んじる商人の間で「商業神」として崇拝されるようになったとのことです。したがってメインの御利益は商売繁盛。私達も「お金がいっぱいたまってまたここに来れますように」とお願いしてきました。（口外しちゃまずいんだっけかな？）中華街を後にした我々は横浜ベイスターズファンのダンナの希望で関内の駅前にあるCERTE内のグッズショップに立ち寄りました。。寺原グッズが全く無いのと相川グッズのあまりの少なさに軽く違和感を覚えました。ベイの中でも人気選手だからグッズ作れば絶対売れるのに。特にホークスファンでもあるダンナは寺原のグッズがあれば買う気満々だったのになあ。ベイスターズってホークスと違ってあまり商売上手じゃないかも。最後に横浜駅に戻ってそごう美術館で開催されていた展覧会を見てから東京駅へ。最終の新幹線に乗って帰途につきました。こちらの駅に着いたのはそろそろ日付が変わる頃。風邪引きのくせにバカみたいにハードな日程ですよね(^^;もちろん翌日から風邪は悪化しました（爆）でも首都圏方面に旅行したのは久しぶりだし内容もすごく充実しててホント楽しかったです。また行きたいなあ。

  2008年01月21日

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  東京タワー＆恵比寿でグルメ。

  表参道ヒルズを堪能して外に出ると曇りだったお天気もすっかり晴天まさに東京タワー日和だ！ってことで勇んで東京タワーへGo！　ね、天気いいでしょ。3時半頃に着いたんですが大展望台に入場するのにまたまた行列です。本っっ当に東京ってどこに行くにも行列なのね。（キレてない･･･ですよ）入場券を買ってエレベーターに乗るまでに40分ぐらい待ったかな。十数年前に東京タワーに行った時は閑散としてて待ち時間なんてなかったんですが（平日だったせいもあるんでしょうが）最近またちょっとブームみたいですね。リリー･フランキーさんの「東京タワー」や映画「Always三丁目の夕日」の影響かしら。　　エレベーターを降りて展望台に着いたらちょうど日没でした。　見づらいけど中央から右寄りの所に富士山が映ってます。暮れてゆく東京の街を眺めながら展望台を一周。　六本木ヒルズ。　レインボーブリッジ。やっぱり東京の夜景は綺麗ですねー。　ライトアップされたタワーもまた美しい。この後一旦ホテルに戻り戦利品（表参道ヒルズで買ったもの達）を置いて身軽になったところで恵比寿にご飯を食べに出かけました。最近恵比寿にスペイン風バーが増えてるらしいので行ってみたいなあと思って。私たちが行ったのはスペインバル ガポスというお店。まんまスペインのBar（ｱﾙｺｰﾙ類やｿﾌﾄﾄﾞﾘﾝｸとともにつまみが楽しめる立ち飲み型式のお店）という感じのにぎやかなお店です。　ハモンイベリコとマッシュルームの陶板焼。もう食べちゃってますがこのマッシュルームがね、もう信じられないほど美味しいのよ！「風邪引いててこんなに美味しいなら引いてなかったらどんだけ～！」ですよ。ハモンイベリコ（スペインの生ハム）も口の中で脂がとろけてしかもそれが甘いの。スペインで食べたどの生ハムよりも美味しかったです。ダンナはワイン、私はウーロン茶でタパス（スペイン風おつまみ）をいくつか楽しんでお店を出たら斜向かいに姉妹店ボデガス ガパ発見。12月5日にオープンしたばかりのお店らしく、私たちはこのお店があることは知らなかったのですがもう一件ハシゴしたかったのと「ガポスの姉妹店なら美味しいだろう」と思ったので入店。「ボデガス（単数形はボデガ）」はスペイン語で「軽く食事の取れる食堂」という意味です。　魚介のフィデウア。これスペインで食べそびれててずっと食べたかったのよー。パエリャは日本でも有名になりましたがこれはお米のかわりにフィデオスというショートパスタを使ったもの。まさか日本で食べられるとは思わなかった魚介のダシがきいてて美味しかったです。でもでも一番嬉しかったのはデザートのクレマカタラナ。　奥のスプーンでつついてるデザートです。これは「カタルーニャ風カスタードクリーム」という意味で甘いカスタードクリームの上にグラニュー糖をたっぷり乗せ、それをガスバーナーで焼いて溶かして焦げ目をつけるスペインのカタルーニャ地方伝統のデザートです。フランスのクレームブリュレに似てますがもっとずっと甘いです。ああ、バルセロナで何度食べたことか･･･ここのクレマカタラナは日本人向けに甘さ控えめにしたりなんかしてない、本物の、最高のクレマカタラナでした。もうバルセロナ思い出して涙出そうでしたよ。風邪引いてて味が100%わからなかったのが本当に悔やまれる･･･ 次は万全の体調で行ってやるー！！！待ってろよ、ガポス＆ガパ！！！こうしておなかいっぱいになったところで2日目終了。最終日3日目は横浜に行ってきたので次の日記で。

  2008年01月16日

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  表参道ヒルズ。

  旅行2日目、当初は東京タワー→表参道ヒルズの順に回る予定だったのですがこの日の天気が曇りのち晴れということだったので表参道ヒルズに先に行ってから東京タワーに行くことにしました。せっかく東京タワー行くなら晴れてた方がいいもんね。というわけで朝ホテルを出てまずは表参道ヒルズへ。建築家の安藤忠雄さんの設計になるこの建物は中央に大きな吹き抜けがあり地下3階から3階まで「スパイラルスロープ」でつながってるのが大きな特徴。　スロープの勾配は表参道とほぼ同じなんですって。お店を見ながらそぞろ歩いているといつの間にか別の階に着いてて不思議な感覚。でもそれがすごく面白かったです。今回この表参道ヒルズを訪れた一番の目的はLUPO barcelonaというバッグ＆レザーグッズショップに行くこと。スペイン・バルセロナが誇るバッグブランド「LUPO barcelona」の日本初の直営店。優れた機能性を備えた独創的なデザインと、毎日でも身に着けていたい上質な素材選び、職人による丁寧な製造工程にこだわって創られたバッグが、各シーズンフルラインナップで展開します。 （ショップホームページより）バルセロナ発のバッグブランドと聞いたらかの地を「心の故郷」と思っている（思い込んでいる）私としては見逃すわけにはいきません。ここのバッグはいくつかのラインに分かれているのですが　そのメインはスペイン語で「扇」という意味の「ABANICO（アバニコ）」のシリーズです。その名のとおり扇を思わせるこの洗練されたデザインはミラノの見本市で外国ブランドとしては初めてのデザイン･グランプリを受賞したそうです。すごく素敵で「欲しい！」と思ったのですがお値段も素敵(^^;一番小さいのでも40950円ですからねえ。というわけで私が購入したのはバルセロナ･シリーズのこちら。　これのダークブラウンです。このデザインならダンナと私兼用で使えるしサイドの底の方にバッグ自体のサイズ調節ができるベルトがついているので（しかもそれがデザインの一部になっているのがまた心にくい！）最終的にこれに決めました。革が信じられないくらい柔らかくて手触りが最高なの。（多分ナッパ革）しかもバッグのライナーが鮮やかなアップルグリーン。外側の落ち着いたダークブラウンだけだと無難な印象だけどライナーの色使いにやられました。バルセロナのセンスはさすがだわ。LUPOのロゴの入った小物入れと小銭入れまでついてるんですよ。（それも同じ革素材）決して安い買い物ではなかったけど満足感を考えると価格に十分見合うものです。いつかお金を貯めてアバニコの方も欲しいわー。（いつになるかな）ほかにもいくつかお店を冷やかした後3階のトラットリア アンド ピッツェリア ザザでランチ。30分ぐらい並んだかな。　東京はどこでも行列ですね（苦笑）ここはナポリ出身のシェフがプロデュースしてるお店でナポリピッツァフェスタで外国人初の優勝者となった日本のピッツァイオーロ（ピザ職人）が焼き上げるピッツァが楽しめます。ブッフェランチでメインにピッツァとパスタを一品ずつ注文。美味しかったと思うけど風邪による鼻づまりでやはり味は完全にはわからず＿|￣|○|||もう泣けてきますね。　せっかく東京にグルメしに行ったのに。ランチの後は日本酒やワインの立ち飲みが出来るはせがわ酒店で食後酒。　だってダンナが飲みたいって言ったんだもん。こういうバーがショッピングモールにあるところはさすが東京ですね。ダンナはワイン樽で寝かせたという珍しい日本酒（私の出身地近くのお酒なんだけどこのお酒は知らなかった）、私はアルコールが苦手なので（ホントだよーしかも風邪っ引き）抹茶甘酒（九州のもの）を冷でいただきました。意外にさっぱりした口当たりで美味しかった！食後の腹ごなしがてらさらにいくつかのお店を回ってB3Fのデロンギカフェで一息。（残念ながらデロンギカフェは1月14日で閉店してしまいました。まさに一期一会）　ハートと鳥。可愛くないですか？イタリアのカフェを思い出したよ。一年前はこれイタリアで飲んでたんだもんね。長くなったので東京タワーのレポは次の日記で。

  2008年01月15日

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  大宮の鉄道博物館＆おデート♪

  前の日記にたくさんのお見舞いコメントありがとうございます。おかげさまで風邪もかなり良くなり、鼻もちょっとグズグズする程度で治るまであと一息というところです。あーしかし今回は長引いてしんどかったわーというわけで1月4日～6日に行ってきた東京方面への旅行についてアップしていきます。まずは4日朝、新幹線で出発して大宮の鉄道博物館へ。これはほぼ100%ダンナの趣味で行ったので当初私は先に東京に行って別行動をとることも考えたんですが以前あった交通博物館の中から鉄道に関するものを移設し、さらに新しい展示物も加えてより充実した内容になって昨年10月にオープンしたばかりということなので話の種にもなるから1度ぐらいは行っておくのも悪くないと思って一緒に行くことにしました。せっかくいろんな車両が展示されてるのに鉄道好きのダンナ専属カメラマンもいないとかわいそうだしね。それに塩野七生さんの「ローマ人の物語」の読者としては↓の2冊を読んで国家にとってインフラストラクチャーの整備がいかに大切か考えさせられたので　ローマ人の物語（27）　　ローマ人の物語（28）日本の近現代のインフラとしては絶対外せない鉄道の歴史を見ておくことは私の趣味にも少しはかなうと思ったというのもありますしね。いやしかし鉄道博物館はめっちゃ混んでました！大宮駅に着いて大きな荷物をコインロッカーに預け、鉄博行きのニューシャトル乗り場に行ったらすでに行列すぐに来た便には乗れず次を待ってようやく鉄博へ。で、駅を出て博物館に入るのにまた大行列20分ほど並んでようやく入館することが出来ました。　やっとたどり着いた鉄道博物館。ちょうどお昼だったのでまずは腹ごしらえと思って館内レストラン「日本食堂」に入るのにまたまた大大行列40分は並んだでしょうか。　やっとお昼にありつくことが出来ました。　手前は乗務員用裏メニューハチクマライス、奥はカツカレーです。実は今回の目的のひとつがこのハチクマライスを食べることだったのよねどんぶりご飯の上に刻んだキャベツを乗せてハヤシソースをかけ、半熟卵とコーンをトッピングしたいかにもまかないご飯的メニューです。　いっただっきま～す♪ちなみにお味のほうは･･･美味しいと思うんだけど風邪で鼻がきかなくて味が全然わからなかったよー食べ終わったらもう1時。大宮駅に着いたのが11時ちょっと前だったので2時間たっても肝心の鉄博はまだ全然見れてないことになります＿|￣|○気を取り直して館内見学スタート。最初に今回の私の唯一の目的だったヒストリーゾーンへ。ここではその名のとおり日本の鉄道草創期から現代に至るまでの鉄道の変遷･歴史を追うことが出来ます。35両もの実物の列車展示は迫力満点。　子供の頃乗った懐かしい列車もあったりして結構楽しめました。中でも私の目を引いたのが明治天皇がお使いになったという御料車。写真ではよくわからないかもしれませんが内部の豪華絢爛さには目を見張りました。まるで京都の高名なお寺の茶室をそのまま列車にしたかのような見事な室内装飾。襖絵なども実に美しい。　おそらく当時の職人さんの手になるものなのでしょう。まだ天皇が「人間」ではなく「現人神」であった時代のことです。やはり神様のお乗りになる列車にはこれぐらい贅を尽くす必要があったのでしょう。やや駆け足ながらヒストリーゾーンを30分強で見終わった後私はダンナと別行動をとって鉄博を後にし、再びニューシャトルで大宮駅へ。そこでブログのお友達にして師匠、ツグミさんとおデートの約束をしていたのですダンナとしても私と別行動の方がさらにディープな「鉄」の世界を堪能できて都合よかったみたいです。2時の待ち合わせでツグミさんと無事合流し、ルミネ内のアフタヌーンティーで1時間ほどお茶しながらお話しました。ツグミさんはとても明るく優しい雰囲気の方で想像以上に素敵な方でしたよおしゃべりが楽しくて時間が経つのがあっという間。　もっとお話したかったなー。直接お会いしてみて「ツグミさんのコンサート行きたい！」って強く思いました。ぜひ生歌とドレス姿を堪能したいなあって。ああ、せめて仙台より南の太平洋側在住だったらなあ･･･北国は遠すぎるわこの日のツグミさんはほぼ全身ローズベイさんでコーディネートされててそれがとってもお似合いなの。　もう「ローズベイ･マイスター」とお呼びしたいくらいホント、上品な雰囲気でしたよー。ツグミさん、お忙しい中お会いいただいて本当にありがとうございましたで、つい感化されて帰ってからこれポチッちゃいました(^^;　生地が好き！ブラックデニムROSE BAYバタフライレースジーンツグミさんみたいに上手に着こなせるといいんだけど。楽しかったおデートも終わり、ダンナも鉄博を十分堪能したところでこの日は終了。ここ数年東京方面に行く時は常宿にしている品川プリンスホテルにチェックインです。　品川プリンスホテル立地がいいし日にちを選べば格安プランもあるのでそういう時を狙って利用してます。今回の客室からは東京タワーも見える！　ちょっとわかりづらいかなー。翌5日はこの東京タワーと表参道ヒルズに行きました。　それはまた次の日記で。

  2008年01月14日

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