UNBELIEVABLE UPSET!!!
最後の最後にとんだ番狂わせが待っていました。スウェーデンは勝つか引き分けで決勝トーナメント進出、ロシアは勝つしかないという状況でした。ほとんどの人がスウェーデンの決勝トーナメント進出を疑わなかったはずです。しかし終わってみれば2-0でロシアの勝利。決勝トーナメント最後の椅子を勝ち取ったのは何とロシアの方でした。ロシアは初戦のスペイン戦で1-4でボコボコにされたのですがそれを観た私の印象は「ああまだ若いな、もっと成長しないと」というものでした。第2戦はギリシャ戦、1-0で辛くも勝利。その時は「初戦のショックを引きずらず勝ったところは評価できる。でもスウェーデンに勝つにはまだちょっと力不足だな」という感想を持ちました。しかし若いチームというのはとんでもないポテンシャルを持っているのですね。スペインにボコられたあのチームと同じチームなのかと目を疑うほど彼らのサッカーは大きく成長していました。アルシャヒンが1,2戦目出場停止なのを承知であえてヒディンクが召集した意味がわかりました。2点目を決めたのがその「ロシアのマラドーナ」ことアルシャヒンだからです。しかもパスがきれいにつながった見事なゴールでした。何があってもディフェンスラインを下げないのがヒディンクらしい。押し上げて押し上げてボールを支配して決定的なチャンスをいくつも作っていきます。これは基礎体力が相当ないとできないサッカーです。実はロシアは今大会に出場しているチームの中で最も平均年齢の若い部類のチームです。その若さもこういうスタイルのサッカーにプラスになっているのでしょう。ポルトガルの次にスペインを応援している私としては「初戦で当たっておいて本当によかった」というのが正直な感想です。いやー、サッカーって本当に面白いですね。