エアーズロック初日その2 -オルガ巨石群と風の谷の○○○○ー
The Olgas ーオルガ石群ーアナング(アボリジニ)の言葉でカタ・ジュタ(たくさんの頭)と呼ばれるオルガ石群。エアーズロック観光を決めるまで、その存在を知りませんでした。 直線距離にしてエアーズロックより30km。大小あわせて36のこの巨石群は最高で546mとエアーズロックより200mも高いものもあります。今回のツアーでは20分ほどの散策が盛り込まれていましたが、赤い砂漠の中にポコポコと並ぶその姿はとても神秘的で壮大なものでした。 アナングの言葉では「カタ」とは「頭」、「ジュタ」とは「たくさん」を意味するそうです。まるで頭のように並ぶこの巨石群には、一つ一つアナングによって名前がつけられています。しかし、その名前はアナングの秘密で、白人には決して教えられないそうです。36の巨石群の中で名前が明かされているのは4つだけ。その中にオルガと呼ばれる巨石があります。余談ですが、アナングには数の概念が1,2,3までしかなく、それ以上はすべて「ジュタ」たくさんになってしまうそうです。 バスが思いっきり邪魔していますが、これが唯一名前が明かされている4つの巨石です。 右からビル、オルガ、ウィルパ、ギ。そしてギの左側は常に強い風が吹き荒れているため、「Valley of Wind-風の谷ー」と呼ばれているそうです。何か気が付きませんか?そうです!宮崎アニメ「風の谷のナウシカ」の舞台、風の谷のモデルがこの土地なのだそうです! 写真では伝わりにくいですが、なんとなく雰囲気がアニメの通りのような気がしました。 そして、3番目の巨石「ウィルパ」これがオームのモデルといわれているそうです。(ホントかな?)でも形と目のように空いたたくさんの穴はそれっぽい気もしますが・・・。ツアーでは、オルガとこのウィルパの間の谷を20分ほどかけて散策します。ただ歩いただけですが、壮大な自然と日本ではありえない風景に感動してしまいました。 ここでまた記念撮影。初日から写真ばかり撮ってしまいました。 オルガ石群は泥と石が海底に堆積して、造山運動で隆起してできたものだそうです。砂漠の激しい寒暖の差により、膨張と収縮を繰り返し、もろくなって落ちた石が目のようにポコポコと空いた穴となります。もろいので、登山はできません。それに対して、エアーズロックは泥と砂が堆積してできた巨石。オルガより崩れにくいため、登山が可能となっています。 2004.8.14撮影 ここでも色とりどりの砂漠の花が咲き乱れます。中央の植物、花は根元の赤い部分です。根のすぐ上に花が咲き、その上に葉が茂っていることから「upside-down さかさまの木」と呼ばれているそうです。余談ですが、オーストラリア砂漠名物「ハエ」は冬にあたるこの季節でも「2~3匹/人」といった感じでたくさん寄ってきました。真夏には養蜂場で被るような虫除けネットを頭から被らないとガイドさんは話もできないそうです。気をつけなければならないのは、日本から持っていった虫除けスプレーを決して使わないこと。このハエは、水分と香料に寄ってくるそうで、日本製の虫除けスプレーはすべて香料が入っているため、「虫寄せスプレー」にしかならないそうです。オーストラリア砂漠旅行を考えている方、重要ですよ!!