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テーマ:愛犬のいる生活(77292)
カテゴリ:世間っつうか
今日は一日中変な天気だったなぁー。
この地だけなのだろうか? 空は晴れていて、青く美しいのに、時々小雨が降る。 小さい頃、そういう現象を「きつねの嫁入り」だと言って、おばあちゃんが絵本を見せて説明してくれた。 「こういう天気のときは、こうやってきつねがお嫁さんに行くんやでぇー!」 っと。だから今日みたいな天気の日には 「また、どこかのきつねがお嫁さんに行ったなぁー」 って思っていた。厳密には”今”でもそう思って、小雨に打たれながら笑みを浮かべる、、。 でも、今日はちょっと違う。 阪神大震災から10年という節目の日である。 わたしは当初LAにいた。だから阪神大震災の経験者ではない。 丁度阪神大震災の一年前のマーティーン・ルーサー・キング牧師の記念日に LA大地震を現地で経験している。 Martin Ruther King, Jr.: 1929年1月15日アメリカ南部ジョージア州アトランタで生まれ。 マルコムXとは対照的に人種差別に非暴力で抵抗し, 公民権運動の指導者としてアメリカ史を書き換えた人物。 彼の1月15日の誕生日に一番近い第三月曜日が記念日として National Hollidayとされているが、州によっては祝日でない場合もある 祝日前とあって、クラブへのお誘いがあったものの、、 King牧師の記念日前夜にクラブで大騒ぎする気にもなれなくて、 自宅で一人しんみりとしていたい。 アフロアメリカン・コミュニティーに暮らすわたしは、 翌日はもちろんking牧師のことは忘れてはいけないと、Big Mamaなるものが子供達に いろいろとお話をする日でもあるし、わたしはそこに混じってお説法を聞くつもりでいた。 だが、日付の変わった夜中にその大地震はわたしたちをを襲った、、、、、、、。 もしも、わたしが心無い人間でKing牧師記念日の前日にクラブで遊びほうけていたら、 帰り道に、Free wayは倒れ、道路は陥没し、命を落としていたかもしれない。 そんな経験もあり、わたしの阪神大震災とLA大地震の結びつきは大きい。 そしてKing牧師に対しての気持ちも彼の実績や能力、才能、歴史とは別に、 縁を感じている。仏様になられたKing牧師様に一度お会いしたい、、、。そんな気持ち。 だが、しかし、この地(阪神)に生まれ育った方々の心の痛みは一生分からないだろう。 同じ苦しみを経験していないから、、、。 わたしはアパートメントの壁が崩れ、家中のものが落下した程度で、 車にも被害はなかったし、まわりの友達、仕事仲間にも命を落としたものはいなかった。 町は悲惨だったけど、、、、、、、。 10年目として、もう言ってもいいかな? って思えることがある。 震災復旧後、わたしがこの地にビジネスの拠点をLAと両方に置いたとき、 9割の人がわたしをウザク思っていた。 わたしだけじゃない。外部の人間をこの地の人はことごとく嫌った。 でも、1割の人が 「ありがとう。0からスタートのこの地に来てくれて。盛り上げてくれるなんて嬉しいわ」 そんな言葉をかけてくれた。 正直、数年前までは辛かったかなぁー。 いろんな意味で。 ひどいこともいっぱい言われた。 でも、この地を離れなかったのは、美しい海があったのと、 最初は1割だったけど、2割、3割と、わたしを歓迎してくれる人たちが増えて行き、 そして限りなく都心に近いこの場所で自然と背中合わせで暮らせるようになったことかな、、。 もちろん、ここの人たちもドンドンと元気になって行っている。 それに今までは鎖国っぽかった街がドンドンと活性化されて、 いろんなものを受け入れるようになり、「よそもの」と呼ばれる人たちも 移住してくる町並みと変化していった。 すごい変化ですよ。 今日はあちこちで、震災で旅立たれた魂を祭る儀式が行われていたが、 わたしは親族を一人も失っていないので参加はしなかった。 NYの9.11で日本から「グラウンドゼロでのイベントに参加したい。どうすればいい?」 という質問が各方面で毎年大量に発生するそう。 昨年も、一昨年同様に犠牲者全員の名前を読み上げる追悼式が行われ、遺族と関係者しか参加できなかった。 犠牲者を悼むことは必要であるし、日本人がアメリカの政治に興味を持つことはかなり喜ばしいことであり、難しいということ。でも感傷的に9.11セレモニーに参加ではなく、 How(どのように)9.11テロのような事件解決できるか、 そして人種のルツボで暮らしている他民族たちのこれからの暮らしを考えるべきなんじゃないのかな?なんて、、、、、 天災と人道的なテロとは大きな違いはあるけれど、、、本当に心に傷を負った人の気持ちを考えたら他に出来ることはいっぱいあると思う。 何も出来ないなら、、、1分間黙祷で祈りを捧げればいいんじゃないかな、、。 ただし、余計な無駄口は一切謹んで。 わたしは家で、清らかな気持ちになり、Pinkyと黙祷を捧げた。 もう帰らなくなった命、動物、植物、全ての生き物を含める命、、、、、 どうぞ安らかに、、。そして世界各地で天災、人災により天に召された全ての命に 心よりご冥福をお祈りいたします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.01.18 01:09:09
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