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テーマ:気になったニュース(31013)
カテゴリ:技術屋生活
小林製薬は色々とおもしろいものを作る会社だが、サプリメントを摂取した人が腎障害を起こしたので「使用しないように」というお詫びのメッセージを出した。
紅麹菌はモナスカス属とよばれ、赤い色素を産生する。この色素は健康にも良いという触れ込みでこの商品ができたのだろうと思うが、特定のロットで腎障害が出たと聞く。「シトリニン」という物質が混入したのではないかという可能性が考えられ、まだ特定できていない成分が検出されたという報道だ。 シトリニンはベンゼン環2個にメチル基がたくさんついている、水溶性が高そうだがあまり食べる気にはならないような構造式だ。元々青黴(ペニシリウム)が作るものらしい。特定のロットで中毒を起こした原因としては、モナスカスが変異を起こしたか、青黴の汚染が考えられる。 原因究明は今後に待つとして、麹菌を使っていた者としては、こういう伝統的なものは「昔から無事だったから」と使われていることがほとんどで、事実事故が起きていないので今後も全く問題がないと「推定」のもとに生産がされている。しかし全く変異の心配がないかというとそれは未知だ。 同業の者としては何とも「運が悪かった」としか言いようがないのだが、早い解明が望まれる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年03月23日 22時18分59秒
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