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カテゴリ:投資資金
「金融機関めぐり-part4」のつづき
そして、2時間後、B銀行に向かった。 B銀行は、不動産投資への融資に積極的と聞いている。 本命の一つだ。 いつも重要な場面では早めに現地に着くようにしているが、 今回も15分前に到着した。しかし、余り早く行き過ぎても 相手に迷惑になるので、5分前まで待つ。その間に、 ノートを見て担当者が「Bさん」であることを確認し、 目的と話の流れを頭のなかで再確認する 5分前になったので、正面玄関から中に入った。 ターミナル駅前の角地に建つ威風堂々とした銀行だ。 1階にはそれらしい窓口は見当たらない。案内係の人も いなかった。「融資課」が2階である旨の表示を見つけた 私は2階に上る階段をあがっていった。 「融資課」の窓口に到着。 2階のフロアーでは、5人程度のスーツを着た男性が 事務仕事に追われている様子であった。誰もこちらに 気がつかない。 声が掛からないまま10秒程度。 確かにお約束した時間であることを腕時計でチラッと 確認後、一番近くにいた男性行員に声を掛けた。 「あのー、rubier☆と申します。14時からBさんと お約束をしているのですが、Bさんはいらっしゃいま すか?」 そうすると、その男性は、 「私ですが...(何かありましたっけ?)」 誰ですか?という反応である。 あれっ、と思ったが、気を取り直して 「先日、お電話でアパートローンの件で ご相談したrubier☆です。」 「あー、どうぞ。おかけください。」 と窓口に並んでいる椅子を勧められた。 その男性がBさんであった。 (あれ、おかしいな? 約束した感がないぞ。) 「で、どんな物件ですか?」 またいきなり物件の話である。しかもこの時点で 名刺交換もしていない。 そこで、こちらから名刺を出して自己紹介をすること にした。そして、Aメガバンクで冒頭でした台詞を 繰り出した。 「実は、私はこれまで3件、物件を購入し賃貸の 経験を積んできました。いえ、小さい規模なんですけど。 ・・・」 しかし、会話というのは、相手の反応で話しやすくも 話難くもなるものである。はっきり言って、今回は 相槌が全くなく、話難いことこのうえない 「それで、次の物件はぜひ借入金を使いたいと思って います。・・・」 このあたりで、私がしゃべりきる前に、Bさんは結論を 述べた。 「今はアパートローンはかなり厳しいですね。まあ 物件次第なのですけどね。これまでうまくいくという話で、 実際にはうまくいかない事例がかなり出てきているのでね。 実際には難しいんですわ。払えなくなる例も出てきています しね。」 うーん、まだ私のこれまでの努力や背景を全く述べて いないぞ。 不動産投資は、不動産賃貸経営であって、そこには運営に あたる人の独特の創意工夫や営業努力やコストダウンの 努力など、個人に特有の事情があるはずだ。 それを伝えずに引き下がれるかーーーー。 「そうですね。私も無理は良くないと考えておりまして、 今回は融資を使うのは初めてですので、安全に半分から 少なくとも20%くらいは自己資金を入れてスタート したいと考えています。また、過去の物件では、 リフォームにも力を入れておりまして、こんなに 綺麗にして内見者の方にも賃貸仲介業者の方にも好評 なんですよ(「金融機関めぐり-part2」に記載の ”賃貸募集時の物件資料(自家製)”を参照しながら)。 あ、リフォームはできるところは自分達でやってますので、 それほどお金を掛けずに出来ますし、管理も自分達で やって、経費をできるだけ低く抑えています。」 「でもねえ。1棟ものは管理は人に任せるしかない でしょう。それに・・・(否定的意見を列挙)。」 「しかし、それは(rubier☆が肯定的意見で食い下がる)。」 「でもねー、・・・(否定的意見)。」 この繰り返し。 そして、私が持ち家かどうかの質問をきっかけにして、 Aメガバンクでも出た家賃と収入の情報に話が及んだとき、 Bさんから決定的意見が繰り出された。 「なるほど。それはかなりバランスが悪いですね。 この際、自分の家を買われては如何ですか。 給与以外に家賃収入もお持ちのことですし、 住宅ローンであれば、35年の長期ローンも可能ですし、 相当立派な家を建てることができますよ。 まずはマイホームを購入されることをお勧めします。 いえ、個人的なアドバイスですけどね。」 あーあーあ、と思った これはつまり、下図で現在の青丸のポジションはバランスが 悪いので、家賃と収入のトレンドラインに近づくように 上の方にポジションを移せ。すでに家賃収入もあるという ことなので、せっかくだからトレンドラインを超えて、 赤丸のところまでポジションを移せ、ということを意味する。 (持ち家になるので、縦軸が”家賃”というのは正確では ない。しかし、この図では、縦軸の”家賃”を月々出て行く 固定費という意味で記載しており、キャッシュフローで 見た場合、”自宅のローン”と置き換えてもほぼ同意である と理解している。ともかく、今の時代、自分の将来の 収入まで先取りして目一杯多額のマイナスの キャッシュフローを発生させる契約を結べという アドバイスはあんまりだー) だめだ。。。 どう頑張っても考え方が直交している。 交わるはずがないと判断した。 そして、それでもいつかお世話になるかもしれないので、 当たり障りのないところで話を落ちつかせて帰宅の途に ついた。 あー、どっと疲れた。 これが最初に訪問した銀行でなくて良かった。 初回であればかなり落ち込んだと思う。 Aメガバンクに改めて感謝であった。 B銀行終了、 次はC信用金庫。 「金融機関めぐり-part6」につづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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