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テーマ:陸上競技者集まれ!(754)
カテゴリ:陸上話
大学時代の陸上部のY先輩が大阪からやってきました。 事前に連絡があり広島にいる他の先輩が段取りして皆で宴会をする事になってました。 あっしが1年生の時の6年生の先輩なのでY先輩の知り合いとなると大分上の方々になります。 それに気付いたのが前日どうなる事かと恐る恐る行ってみますと予感は的中、一番下でもあっしが1年生の時の4年生、僕の事を覚えてらっしゃる先輩は2人しかいませんでした。 「まあいいや、今日は知らない先輩に知らない時代の話を色々聞こう」と腹を括りました。 僕が着いてからも遅れてくる先輩が数人、その中に入って来るなり店員の方に何か偉そうに話している人がいます。 バブルの頃よくいたよねこう言う常連風吹かせる人。大体ホラ吹きで(笑) その先輩はY先輩と同期で、薬学部出身です。S先輩としておきましょう。 陸上は初心者で学生時代もあまり練習には来ず、宴会だけ来ていたと言う変わった方でした。 ちゅうか、陸上部に入る必要あるん? 案の定S先輩はただ、ただ、うんちくが語りたいバブルの頃のホラ吹きそのものでした。 来てすぐ、飲み放題プランのワインに文句を付けます。 「出た!」 こう言う人やたらとワインに詳しいふりをするんよね。 飲み放題プランなんだし、段取りしてくれたO橋さんの事もあるから「いいお店だね」と言っておけばいいのに、そういう気が利かないこの田舎者めが。 そう言う方なので周りの先輩も持て余し気味になりまして、 「こういう事態ならあっしの出番ですがな」 一番下のしかも知った先輩がほぼいないあっしがこのめんどくさいS先輩を引き受けやしょう。 まずはワインの話です。あっしはワインの知識など皆無です。 一言目に「いいワインは美味しくない」と言う程の猛者ですから相手になりません。 S先輩が「俺が自分で払うからワインのリストを持って来て」と言って店自分でスパークリングワインを1本頼みました。 カバと言うらしい。(スペインのスパークリングワイン) 自分で飲むのかと思いきやみんなに1杯ずつ注いでくれました。 そのカバだかサイだか知らないけど皆さんは話に夢中でおいしいともまずいともおっしゃいません。 まあ、あっしを含め普通の日本人には何の感動もないかと。 ワインの話が空振りましたので、次は最近の近況です。 学生時代は陸上部に所属しながら陸上競技をしてなかったのですが、最近は走ったり鍛えているそうで、「俺今相当ええ体しとるよ」と言ってました。 そう言いながらあっしの体を見て、「君、なかなかいい体してるねえ、何かしてるの?」 「はあ、5年ほど前からジムに通っておりましてチョロっと筋肉が付いておりまする」 宴会だけ陸上部に来ていた人が最近鍛えたと言っても、ゴリゴリに陸上やっていたあっしにアスリート話をしてもそれはせんのない事なのです。 すいません先輩そんなつもりじゃないんですけど。 で、次バイクの話になりました。 「この前この歳で免許取ってねえ、今CB400スーパーボルドールに乗りよるんよ」 おお!バイクの話なら。 「CB400かっこいいですよねえ」 「ほんとはCB1300乗りたいんじゃけどねえ」 「あれでか過ぎませんか?」 「君何か乗ってるの?」 「ぼくはもう、怖いし、10年以上乗ってないので素人になっていると思います。」 「学生の頃は?」 「最初Z400GPでその後GPZ400Fで、限定解除してRG500γと言うバカな奴に乗って、大学卒業してからはCB750Fとゼファーの750です」 「あ、限定解除してるんだ」 「そう、大変でしたよ」 と話しているうちにこのホラ吹きのS先輩がどんどん卑屈になって行き、折角引き受けたのに「すいません先輩そんなつもりじゃないんです」って気持ちでいっぱいになりました。 「この時代にまだこんな人いるんだ」と改めて世間の広さを知った次第であります。
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Last updated
2016年10月03日 16時21分29秒
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