【MotoGP】 フィリップアイランド ヤマハプライベートテスト
ヤマハファクトリーチームのプライベートテストが9日から11日までの3日間、オーストラリアのフィリップアイランドで行われた。4度目のテストは初日が雨、2日目が曇り、最終日は好天候に恵まれ、4人はレースシミュレーションを含め耐久テストに取り組んだ。 ロッシは3月末の公式テストを前に新型M1で85ラップを走り込み、1分30秒80をマークした。「全体的に今回のテストには満足している。今日は強風で走るのが辛かった。ここ最近で、もっとも風が強かったけど、タイヤテストで進歩し、午後のレースシミュレーションでは快調に走れた。期待していたよりも気温が上がらなかったけど、いいレベルに達した。違うタイプのサーキットでどのような走りができるか、様子を見る準備ができた。その意味で、次の公式テストは楽しみだ。2つのサーキット(セパン・フィリップアイランド)でセッティングとエンジンをテストした。バルセロナとヘレスは異なるタイプで、ブレーキングが重要なサーキットだ。」最終日に大きな進歩を果たしたのはメランドリ。「とても良くなった」と昨年の決勝レースで一時トップに立つ快走を見せたが、その直後の転倒以来、納得の走りができていなかっただけに満面の笑みでテストを振り返る。「今日の進歩にはとても満足している。気分良く走れ、コースインする度に良くなっていった。これは今回のテストで必要だったこと。方向性は正しい。昨日、僕たちは進むべき道を見失い、スタッフたちと昨年のグランプリと2月のテストを分析した。今朝はその反省からセッティングを変更。直ぐに成果が現れた。レースシミュレーションにも取り組み、結果は上々だ。」2日間連続100ラップ以上を走り込んだチェカは、シャーシのセッティングに専念した。「僕たちは居るべきところから、少しだけ後方にいるけど、今回のテストでその差を縮めた。昨日から進歩を果たし、いいレベルで開幕戦を迎えることができるだろう。ライバルたちが揃うバロセロナでの公式テストより先を見ている。この冬はシャーシの開発に専念。近い将来にはエンジンに専念する。」テスト2日目に進歩があった阿部。最終日にラップタイムを更新することができなかったが、原因を明確にした。「今日は少しミスしてしまった。チェカの後を走った時に、低速コーナー以外では上手く走れることが確認できた。あそこで、思っていたよりもタイムロスしていた。まだまだやることが残っている。」ヤマハは2週間後、カタルニアで開催されるMotoGP公式テストに参加する。非公式ラップタイム: ロッシ: 1分30秒72チェカ: 1分31秒30メランドリ: 1分31秒92阿部典史: 1分32秒982003年PPタイム ロッシ: 1分30秒068