バリ島インドネシア ところ変われば。。。
「異常気象のせいで日本ではお野菜がとっても高額で大変なんだって。その上、熊が山を降りて看護師さんを襲う事件があったんだよ。怖いねー」とスタッフのコミンちゃんと話していたら、 コミンちゃん「インドネシアでもそういう話があったよー」と語りだした。 「新聞で読んだんだけれど、2日前にスマトラ島で、ロタン(家具を作るための植物の蔓)を探しに家から1キロほど離れた山に入っていった25歳の男の子がトラに襲われて、お腹だけがなくなってたんだって・・・ どうしてお肉の少ないお腹を食べるんだろう?腕とか足とかもっとお肉があるのに」 ん? そうか、そう来たか! うーーん、あんまり考えたこと無かったぞ☆ 気温の変化で動物達が食料が確保できない事とか熊にあったら死んだ振りしてやり過ごすとかこくわや山葡萄という熊野好物はいつ生るのかが頭に会った私。 コミンの視点は目からうろこだった。 いや、インドネシアの新聞やテレビでは日本のような規制が少ない。現場の状況や病院内の撮影も驚くような所まで映し出す。 当時テロの直後だったと思うが、焼け爛れた手が布を掛けた担架から出ているのをテレビで見たときのショックは大きかった。 バリの習慣では赤ちゃんが生まれるとお父さんはいの一番に、その子と一緒に生まれてきた胎盤を持って家に帰り、洗い清めてから庭に埋める。胎盤は子供の兄弟だと言われている。お供え物をしてその上に大きな竹の籠を被せて、1ヶ月と7日間は夜はランプを燈すのだ。日本人で一体何人の人が胎盤を見たことがあるだろう? この文化の中では人がトラや熊と同じ動物であることも身近なものなんだなと感じた。 だから、 よりリアルに感じつつも、ありのままに受け止められるのかも知れない。