ウブド 命がけ
7月15日。とうとう火葬式の日を迎えました。 王宮前 パサールは最高の見物席 友人とお寺で待ち合わせをしましたがあまりの人ごみに出会えず、 引き返そうかとも思ったが1時間もお寺の前にいたら引っ込みが付かなかった。 そうしているうちに2時間が経過、とうとう牛さん(ルンブー)が来た!これ一つ見たら帰ろうと思っていたが、もう無理☆すでに満杯だったお寺前へ、御輿と50人近い担ぎ手が雪崩れ込み道をふさぐ。 押された人達が南の方(私が立っていた辺り)へも押し出される。 後ろにいた優しい男の子が庇ってくれて何とか持ちこたえたが、5回目に一番高いバレが運ばれた途端、前にいたカップルが「安全のためにそのまま後ろへ逃げてください」と言ってきた! そこからはもう、もみくちゃ☆足元には幾つもの脱げたサンダル達が落ちていて『サンダルの墓場』、数メートル先には同じく人並みに呑まれた例の優しい男の子の心配そうな顔。災害の恐怖に襲われた。 とうとう立っていることも不可能になり押されて倒れてしまった☆ 「もう駄目だ!踏まれる!」と思った瞬間太い腕が伸びてきてバリ人のおじちゃんが立たせてくれる。そのおじさんの顔がバロンにそっくりだった。 おじさんに感謝。 後で聞いた話しだが、王宮ではこの大きな御輿を安全に運ぶためサクティと呼ばれる超能力者に依頼し、御輿の四隅にまじないを掛けたという。何でも1箇所ごとに1500人分の力が追加されるというものだったらしい。と、いうことは少なくとも御輿一つに付き6,050人力だ! さすがバリ! この後、火葬が始ったが人並みに呑まれて流された私はその頃、疲れた体を引きずってトボトボ家路を歩いておりました。