やっと来るものですから
どうも。段々、口が重くなる今日この頃。なんていうのですかね。人が大切にしているものを損壊したり、盗ったりする、という事件が多い気がします。中でも、折角咲いた花を切ったり、木を折ったり切り倒したり、という報道にはとても腹が立ちますね。皆、辛い冬を耐えて、やっとこれから春だぞ! と喜んでいるものを。木や草にだけ春が来るのが癪なのでしょうか。木や草がどんなに頑張っているか、そういう人は知らないのでしょう。頑張ったら頑張っただけ、報われないという世の中なのは、私だって思いますよ。だからって、物言わない木や草を踏みにじっていいという事ではないと思います。木や草だって、冬の間に枯れてしまうものもたくさんあるのですし。人の大切にしているものを尊重出来ないのは、とてもかなしい事です。歴史的な建物などに落書きをしたり、壊したり、火を放ったりという事も以前に比べてよく起こります。こういう考え方は私もあまり賛同したくないのですが、報道で、もっときちんと、どの様な顛末となったのか、知らせるべきだと思います。報道は、どちらかというと、物事が起こったすぐ、新しいこと、新しいことを伝えがちで、だったらそれがどう結末したのか、についてはあまり重きを置かれていないと思うのです。事件の後、「こんな大事になるとは思わなかった。」というコメントを多く見ます。それは、こうしたらこうなる、と「起」と「結」が一致していないのもひとつの原因ではないかと思うのです。どうか、やっと生き延びたと喜んでいる命を、大事にする気持ちを持って頂ける様に。花は突然咲くのではなくて、花なりに苦心してやっと咲く事が出来るのです。