あたらしいおうちの組み立て方
母にゴキ○リホイ○イの組み立てを教える。父の仕事場にゴキブリがたくさんいるとの事で、ゴキブリの餌作戦を行っていたが効果がなく、うちでやったホイホイ作戦が成功したので、仕事場でも敢行したいとの事。しかれども、私は父の仕事場までは体の具合で出向いていけない。その前に、父がやればいいじゃないか、と普通はなるところだと思うが、父はこういう家庭のものについてまったく駄目なのである。あんなの、ちゃんと説明を読めば組み立てられる筈だが、全くやる気がない=出来ないのである。で、たまに母の体調がいい時、父の仕事場に一緒について行く事があり、「その時でいい。」と言う。ところが、これまで母は箱をちらっと見ただけで「はい。」と私に丸投げし、その後も利用したい時には「あれ組み立てといて。」とのたもうていた為、つまり……、出来ない。だから、つい、「お母さんはあれ組み立てられないよ。」と真実を述べてしまった。新しい事に関してなかなか難しいのは仕方がない。ましてや父も母も、どちらかというと説明書を読んで使い方や組み立て方を理解して使用する、という事が前から苦手で、それを今更「やれ」というのはちょっと酷だと思う――というよりもう、諦めている。それ位酷い。例えば家電について、父は動かなくなると、「壊れた。」と断定し、販売店の所為にする。電源が落ちているのではないかとか、配線が抜けた、または甘いのではないか、とかそいういう可能性を全く考えない。「新しい機械は駄目だ」で終わりだ。だから父にはPCなんかは駄目のオンパレードではないかと思う。父も恐がって近寄ろうとしない。悪魔の箱だと思っている(笑)。さて、そういう我が家なので、ホイホイ作戦は仕方なく、私がこちらで組み立て、潰さない様にスチロールの箱に詰めて仕事場へ運ぶ事になった。ひと箱、5軒のホイホイハウスを組みたてていたが、丁度母が来たので、音声解説付で2軒組み立てる。「ああ、そうなってるのか。」と言ったので、「じゃ、この足フキマットをここに貼ってみて。」と渡すと、べたべたマットに翻弄されながらなんとか貼れた。「そうそう。じゃ次はこの床面のシートを剥がしてみて。」手にくっつかない様にね、と言った時には大分くっつかせていて、べったべったゴキブリより先に捕獲されていたけれども、やっと剥がせた。「そしたら、このピンクのやつを……。」といって、結局1軒組み立てさせる。「出来た!」箱の中に入れて出来上がり。「そんじゃ、もう1軒はじめからやってごらん。」という訳で、母に組み立ててもらう。この間、父に「お母さんは組み立てられないよ。」と言われたのが気になっていたのだと思う。私はあまりあれ出来ない、これ出来ないとは言わない様にしているので、ショックだったのだと思うけど、あの時は計画の根本的事項だったので、やむなくそういう流れになってしまった。結果的に母がホイホイに興味を示して、「組み立ててみよう」という意欲が出たからまあOKって事にしよう。ただ……、次に私がいないところで一から組み立てられるか、というとかなり怪しい。ま、何回かああだこうだしているうちにマスターしていくだろうから、気長にやってもらうしかない。だけど、ホイホイハウスはそんなにはいらないと思う。そこが問題。