テーマ:40代の視点と日常(771)
カテゴリ:徒然草
夫の定休日。 前夜に、先週の 20数年ぶり のカラオケ大会(笑) に懲りない夫から、 「 今夜はどーする? どーする?? 終電より早く帰れるよーん 」 暗に カラオケBOXへ また行こう!と誘ってる、 おそらく 目をキラキラ させてるだろうメールが届くが、 あっさりと却下のメールを返す。 (-_-) なんで、そんなに元気なの > 夫 その分、夜は録画してた映画を二人で観てゆっくり過ごし、 夫は翌朝6時から休耕田の耕運機で田鋤き、午後からは免許更新へ。 夫もめでたく、ゴールドに返り咲く。 夜、訃報が入る。 ここのところ、酷暑のせいか、社員のご両親や祖父母の訃報が続き、 社内は、それぞれの哀しみに包まれ、 また、その分、お店は人手不足にて てんてこまいなのであるが、 すゎ、また人員調整を!! と身構える。 ところが今回の訃報は、私たちの最初の会社の後輩だった。 社内結婚した細君の方が逝去された由。 私より2歳年下である。 夫君の方は夫が、細君の方は私が。 採用・教育を担当したとはいえ、縁が切れて、もう20年余。 痛ましく感ずれど、さて、私たちはどうしよう、、、と頭を抱える。 識らせてくれた同僚は、私たちは既に縁が切れているのだから、 来なくていいし、香典も出さなくていい、出さない方がいい。 ただ、識らせたかったのだ、と言う。 。。。で、識ってしまった私たちは。 こころより悼み、こちらで手を合わせる。 が、わざわざ識らせて貰った以上、先方に向けては、どうしたらいいのだ。 夫の出した結論は、「 弔電を打とう 」というものだった。 私も同意し、ネットで調べ、弔電の台紙の種類に唸る。 台紙にお金を掛けるくらいなら、その分、お香典を包んだ方が良いし、 包めば、新しいご縁をつくることになり、 「 お返しをしなくては 」的気遣いをあちらに掛けることになるし。 ここで夫の出した結論は、台紙代不要のもの。 これに こころ込めて電文を考える。 それが弔電の本来の意味だよね、と。 お祝い電報なら、幾らでも楽しい台紙や様式を選択し、 こちらのお祝いの気持ち、嬉しい気持ちを贈ることができる。 でも、悼むこころ、お悔やみを申し上げるこころは、難しい。 先方への距離も、余りに遠い。 もしかしたら弔電も不要なのかもしれない。 識ってしまい、でも、行動を起こせない自分たちの免罪符。 何もしないではいられなかった、自己満足の形を送ることでしかないのかも。 そんな風に迷いながらも、そう決定し、 夫は、ネットで済ませるのではなく、電話で115をプッシュする。 滞りなく必要事項と電文を述べた後、最後の台紙を選ぶ段になり、 夫が、「 ベーシックでお願いします 」 と伝えた途端、 何やら「 ? 」なやり取りがあった後に終了。 「 よろしくお願い致します 」と、あくまで夫はにこやかに頭を下げたが、 切った途端に渋面となり 「 失礼な! 」と呟く。 何を言われたのだ、と訊ねると、下記の如く。 「 ベーシックでお願いします 」 「 は? 」 「 ベーシックでお願いしたいのですが 」 「 今どき、ベーシックを遣われるなんて(苦笑)。 余程、親しくない間柄でいらっしゃるんですか? 」 ヽ(`Д´)ノ なまじ、当たってるだけに、こころを抉られたような気がする。 オペレーターさんは、そこまで踏み込んで訊ねますか? 、、、形だけでも、値を張った方が良いとでも? 私たちが、遠い日に共に歩んだ後輩の早すぎる逝去を悼み、 残されたご家族に寄せたこころは本物だった。 でも、冠婚葬祭は、想いをお金で贖われるもの、だと、 思い知らされたような気がする。 (-_-) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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