テーマ:幸せの法則について(434)
カテゴリ:徒然草
実家の母のすぐ上の姉で、 この伯母夫婦に私は大層可愛がって貰ったものである。 1人息子である従弟は弁護士で、 東京の大学から長く東京で活動していたのだったが、 つい数年前に、歳を重ねた両親を案じて広島に戻って来た途端に、 伯父が急逝し、伯母もまた、4年前に乳癌を手術。 予後がとても良かったのに、術後2年目に肝癌発覚。 それからは1ヶ月ごとに、10日入院しての抗癌剤治療。 お洒落な伯母なので、ウィッグもまた楽しみながら 息子のお嫁さんを観るまでは、と、ここまで元気に過ごして来たけれど。 肝癌が発覚してからというもの、 3年間、1ヶ月ごとの入院時に つきっきりで 伯母の看護をして来た私の母も 余りの急変にがっくり肩を落とし。 未だ独身の従弟は、本当に独りきりになって。 仕事柄、片時もケータイの鳴り止まぬときがなく。 複数の仕事を進めながらの哀しみの席。 その喪主席に 独りぽつんと座る従弟の姿に胸が痛み、 彼と私の母と私と私の夫と。 4人で伯母の棺の前で、夜伽を務めることに決め。 一晩中、あれこれと想い出話をしながらも、 幾度となく伯母の顔を眺めに 棺に近寄る従弟の背中が悲しい。 お花の大好きだった伯母なので、 お花いっぱいで送りたいと、従弟はお花の祭壇をお願いし。 美しい祭壇を観るだけで 涙があふれる。 従弟の背中が見えなく、なる。 親は、せめて子に人生の伴侶のできるまで、 歯を喰いしばり、元気で生きて在らねばならない、と 思う。 そして。 私を りうちゃん、と呼び、 愛し、守ってくれたひとたちが、どんどんと居なく なる。 その分、私は否応なく おとな になり、 その分、私が若いひとたち、お子たちを 愛し、慈しんで行く番なのだ、と 思いながらも。 誰もが往く道、辿る道、と 識っているのだけれど。 哀しい、淋しい、厳しい道、だと 思う。 伯母ちゃん。 これまで有難う。 大好きなお花に囲まれて、良かったね。 伯父ちゃんと一緒に待っててね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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