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2008.10.15
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カテゴリ:徒然草







        15日早朝、セレモニーホールから出勤する夫を送り出し、
        11時からの 葬儀に備え、少々ドタバタする。


        亡くなる直前に 唇が切れてしまった伯母の口元が鬱血しているのが
        気になったため、ラストメイクをして下さったスタッフの方にお願いし、
        綺麗に直していただく。

        とてもナチュラルに、少女のように初々しい口元に直していただき、
        従弟はほっとした表情をし、母は思わず 涙をこぼす。




        。。。葬儀を終え、1番辛い灰葬へ。



        広島市の隣の火葬場は、本当に高い高い山の上にあり、
        眺望の良い、天にも昇れるような場所である。

        広島市の火葬場は 美しい巨大施設ながら、
        人口が違うので、常に大混雑しており、
        火屋勤行など到底できるスペースはない。

        順番に追われるように そそくさと最後のお別れをするのだったが、
        こちらはきちんと最後のお別れのお部屋があり、
        どっしりと落ち着いてお送りできる施設であった。

        若いお坊さまも一緒におあがり下さって、火屋勤行をして下さる。


          伯母は 変わらず 美しいままで眠っており、
          この後、お骨を拾うことになるのが信じられない。


        なのに。


        かさこそと音のする 白い、軽い お骨を拾いながら、
        遺されたものは、こうして諦めさせられて行くのだ、と、
        本当に引導を渡されたこころ持ちになる。


            従弟が伯母のために用意したお骨壷は、
            これもまた、お花がいっぱいのもの。
            初めて観る お花いっぱいの陶器に思わず目を丸くする。


        還骨勤行のため、そのまま私たちを乗せたバスは
        お寺さんへ直行し、お参りし、お坊さまの言の葉をいただく。

        この頃になると、従弟も母も疲労の色濃くなっていたが、
        お寺さんでは、まず熱いお茶をいただき、

         「 ようこそ ようこそ

           お疲れでしょう。
           まずはゆっくり。 ゆっくり 」

        しばし、休憩のときをいただく。



        このお坊さまは、従弟の高校時代の漢文の先生であった。

        それを識っている私たちは、ことさら、お坊さまの言の葉がやさしく、
        従弟を包んでくださるように感じてしまう。



         「 誰も 死から 逃れられない。

           判ってはいても、
           この事実を想い識らされる、近しいひとのご葬儀ほど

           いのち に対して謙虚になれる日はない 」


         「 厳しい 哀しい 現実に 気付かせていただき

           想い 惑い、迷う 自分のこころに気付かせていただく、

           そんなご縁をいただかれたのです 」


         「 まずは、ゆっくり おやすみなさい。

           しっかりやすんで、こころ 鎮め、
           亡くなられた御方にいただいたご縁を 尊びましょう 」



        最後に、伯母の四十九日が 12月1日になることから、
        三十五日をもって忌明けとする取越法要を行わなくてはならないのでは、
        と、迷う必要のないことを 説かれる。



           あなたが生まれた日は大安吉日でしたか?

           そう、誰も覚えていない。
           誰も識らない。
           識らなくていいから。 識らなくて済むから、です。

           友引だから、葬儀は行えない。 荼毘にふせられない。
           亡くなられた御方が友を引く、そんなナンセンスなことはない。

           友引であろうがなんであろうが、
           息が切れたその瞬間から、肉体は滅んでいく。
           いつまでも傍に在り、お顔をずっと観ていたくても
           厳しい現実の惨さに気付いて、早く荼毘にふし、
           お送りしてさしあげねばならないはず。

           友引だから。
           大安だから。
           このことは、いつもそのように思い惑う私たちの弱さに
           気付かせていただくご縁なのです。



        迷信を廃する。
        ありとあらゆる雑念を廃し、裸の自分のこころに向き合う。
        感謝のこころで 佛 と 向き合う。

        唯一おすがりできるのは、 佛 と識る。
        その 佛 とは、息が切れた瞬間から、万人が往く道。



            善人なおもて往生を遂ぐ
           いわんや悪人をや

 


        改めて、真宗というものは、親鸞の革命的な思想に基づく、
        ひとりひとりのこころを 大事にする 宗教であることが

        とても嬉しく とても恋しい。



       初七日、二七日、三七日、、、、

       これから七日ごとの法要は、月曜日にあたるのだが、
       お坊さまは、従弟に合わせて下さり、夜、お参りいただけることになる。


       こうしたことも、お坊さまがかつての従弟の恩師であればこそ、と有難く思い、
       そして、本当に従弟が独りきりになったのだなぁ、と実感する。




               私は だいぢゃぶ か。

               今、元気で在ってくれる母が
               いつまでも元気で在ってくれるとは限らず、

               伯母が逝き、母の1番上の姉、すぐ下の妹もまた、
               共に病み、いつ、何があってもおかしくない。

               無礼極まりない言い方ながら「 外堀 」を埋められていく感があり。



               。。そしてやっと。

               このひとが居なくなれば、私はとても正気で生きていけない。
               このひとだけが、今の私のこころの支え。 

               母を手本に、母を目標に、母を頼りに生きて来た私が、
               この歳になるまで、その母が元気で在ってくれていることこそが
               何よりの僥倖であることに気付く。 



                    ――― 想い悩み、惑わされず、
                    日、1日を大事に、まず 自らが生きて在る。

                    それしかないことに気付かされる。
 

                        ひとの 親 である自分。
                        ひとの 娘 である自分。

                        ひとの 妻 であり、 嫁 である自分。


                     、、まず、自らが生きて在れ。

                     懸命に、精一杯。                     


ペンSAD


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Last updated  2008.10.16 09:41:46
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