カテゴリ:読みました^^*☆
りうりう文庫ご愛用の 小P時代の友人から、引き換えのように 「 現在、めちゃくちゃハマってる~ 」 と 金庸氏の『 射ちょう(周に隹)英雄伝 』、『 倚天屠龍記 』、 『 神ちょう(周に隹)剣侠 』の各5巻、15冊が ヤって来た\(^o^)/☆ なんでも、 「 たまたまドラマを目にし、なんか面白そうだから原作を探した 」由にて、 私もまるきり手を伸ばしてないジャンル。 金庸氏に対して、何の予備知識もないまま、だいぢゃぶかなぁ、、、と 『 射ちょう英雄伝 』 を繙いてみると、面白いっ。 そのまま読み耽って、この日、5冊を読了してしまったのだけれど。 ググるとドラマのDVDは勿論、コミックスも出てるんですね~。 「 宋末元初の激動期を描く大河ロマン! 武侠小説の金字塔 」 なのだそうで、よくご存知な御方や ドラマをご覧になられてる方々には 「 いまさら 」なのであるが。 何がどのように面白いか。 何はさて置いても、当然のことながらの【 中国的 】物語であること。 大陸的、とでも言うのだろうか。 わくわくと西遊記や水滸伝を繙いていた幼少の自分が蘇る。 舞台も話も展開も、スケールでかく、痛快で底抜けに明るい。 登場人物それぞれに 深い事情も恨みもつらみもあるのだが、 ちまちまとウェットな 【 日本的 】でないのである。 登場人物は綺羅星の如く。 それらが入れ代わり立ち代わりそれぞれに次々と事件を起こし、 敵味方入り乱れて戦いながら、時にはあっけなく己れの信義に散っていく。 或いはあっけなく、勝ってしまったりする。 悪者もたくさんいるのだが、悪者たちでさえ、 親子、義兄弟、師弟の絶対的誠 を遵守しており、 それに縛られ、翻弄されつつ、 それぞれの武術を磨き、研鑽し、武芸の頂点に立とうと努力する。 ググって識ったのだったが、『 武侠小説 』というジャンルなんだそうで、 この【 武侠 】という聞きなれぬ単語が、 ニッポンの【 任侠 】という世界 言の葉を連想させられ、すとんと腑に落ちる。 なんでも、お國での読者層は中学生から二十歳頃まで、であり、 皆が読んで来た道であるために、「 青春の思い出 」として誰もが覚えていて、 一家で映像化を楽しみ、パロディを楽しみ、『 金庸作品 』を語れる楽しみ。 もはや古典小説並みの支持のされ方なのだそうである。 確かに、娯楽小説、ではあっても、史実にもリンクしており、 揺るがない『 仁・義・礼・智・信 』に貫かれた お國の老若男女が「 安心して読める本 」であろう、と感じる。 私自身の読了感も、「 あ~ 面白かった! きゃはは 」 なのであって、 ニッポンの史実に絡めた小説にありがちな、 切ない、重苦しい、虚しい、無常感――といった 重たい尾を引く感が一切なく、 スコーンと抜けた爽快感、満足感がある。 主人公たちのその後を識りたい、金庸氏の次の作品を読みたい、という 楽しく 後を引くものはあるけれど。 主人公は、義兄弟の契りを交わした漢(おとこ)たちが斃れた後の、 運命に翻弄されるその子どもたちのひとり、なのだが、 この主人公よりも、おやぢたち ぢぃさんたちが大爆発、大暴れ。 おやじ好きな某ぞうさんには、たまらないと思う(笑)。 『 射ちょう英雄伝 』は 三部作、との由だし、 手元にも まだあと10冊ある倖せ~~~(@ ̄¬ ̄@)♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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