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金庸氏の 『 神ちょう( 周に鳥 )剣侠 』( 全5巻 ) 読了。 これの前作となる 『 射ちょう( 周に鳥 )英雄伝 』は、 「 宋末元初の激動期を描く大河ロマン! 武侠小説の金字塔 」 な由にて、 1日で ぺろん、と 夢中になって読んでしまった のだったが、 今回は、3巻ぐらいまで、ちょっと速度が鈍る(滝汗)。 今回の主人公が 前作の流れからは意外な人物であったのと、 前作のキャラが頭に叩き込まれていたため、それが邪魔をして? 今回の主人公に なかなか感情移入できなかったこと。 また、何といっても、 君たち どんだけ 強くなるねん! な 抵抗感。 幾ら 「 剣侠小説 」 とはいへ、 殆ど 『 DRAGON BALL 』 状態。 ひとが ひとを呼ぶ、のは よく判る。 達人の周りには 自ずと達人たちが集まり、 一流のひとの周りには、自ずと一流のひとたちが惹きつけられ、 互いに刺激を受け、鎬を削っていくものなのだ、とも思う。 逆もまた真なり。 また、時代が時代だから、 否応なく そうしたひとたちは あれこれと巻き込まれていくのだ、とも思う。 でも 前作では、次から次に起こる事件を 面白がり、 息も切らさず着いて行けたけど、 今回は、をぃをぃ またかぃ、と、ちょっと醒めた自分が在る。 ま、まずい(滝汗)。 もう飽きたのか?>ぢぶん でも 今回は、 「 13億人の胸を熱くした、武侠小説史上最高のラブストーリー 」 らしいぞ? 大いに焦り、これはちょっと休んだ方がいいかも、と 3日ほど間を開ける。 4巻以降は一気に読了できたのだけれど、 一気読みの弊害とも言えるこういう状態は、 私には異例のことなので、読了後にしばし考える。 今回は 前作に比して、ひとのこころ模様がよく書き込まれている。 殊に、ひとを恋うるこころは、前作の比ではない。 また、主人公が複雑な生い立ちであること。 それがために 主人公のこころが揺れ動き、 大切なひとたちから誤解を受け通しであったこと。 この「 誤解 」 がずっと尾を引く。 誤解する側、される側 を ずっと やきもきしつつ観なければならなかったことが 多分、私には辛かったんだと思う。 前作は、こうした「 憂い 」的な部分は余りなく、 単純に「 剣侠 」を楽しめたところが大きかったので、 今回は なんか「 違う 」 のが嫌、だったんだろうか。。。 否。 最初、しんどかったのは、 単に 主人公を好きになれなかった から。 後半は主人公を応援する気持ちに変わってたから、 一気に読めたのだと。 では 何故好きになれなかったのか?? 自分が何者か判らず、 己れのよって立つところのない辛さ。 芯がないから、ことあるごとにブレ、 自分の あるがまま、を あるがまま に 受け入れて貰えないことに気付かない辛さ。 自分の 真 を やっと見い出し、 それを告げても、行動で示しても、 それでも信じて貰えない辛さ。 嗚呼。 こちらの世界に近付いたから 辛かったのか、、ぢぶん。 、、、これで お借りした三部作の二部まで終了。 また主人公が変わる。 。。。金庸氏のは、ちょっと休もう。 ^o^; お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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