カテゴリ:読みました^^*☆
PTA時代の友人からお借りした金庸の武侠小説3部作の最終4巻。 前作を読了後、 暫く間を空けよう、と思ったのだったが、 実際のところは、5日空けるのがやっと。 ようよう5日数え、1巻目を手にしたらば、すぐさま読了してしまった。 鞘を払わなくても物が切れるという倚天剣。 持っているだけで武林至尊とされる屠龍刀。 「 倚天屠龍 」を手にしたものは天下制覇ができるといわれ、 この宝剣、宝刀をめぐって 各武林一族をあげての阿鼻叫喚死屍累々物語。 前作 『 神ちょう( 周に鳥 )剣侠 』の3年後から物語は始まるのであるが、 この物語の主人公となる張無忌は、1巻の終盤に誕生する。 何が正であり、何が邪なのであるか。 張無忌の心身の成長を通して、ちょこちょこ 前作までのキャラが絡み、 懐かしい想いもさせられながら、大きなテーマが繰り広げられる。 正と邪。 宗教の問題。 信と義。 誠を尽くすとはどういうことか。 三部作のなかで、1番スケールでかく、1番面白く読んだのであるが、 ひとつどうしても釈然としないのが、「 女性 」の描かれ方、である。 多彩な顔ぶれの男性陣に対し、ステロタイプな女性たちは、 基本的に「 悪女 」であったり、 しとやかで芯の強そうに見えた女性も 男性次第でたちまち豹変していく。 「 悪女の深情け 」的愛憎どろどろ。 或る意味、張無忌の「 女難小説 」とも言えるこの展開は、 男性の描くアクションものにありがちな感強く、素直に楽しめない。 男性ヒーローの「 武侠小説 」なのだから、仕方ない?? う"~ん。。。 初めて読んだ金庸氏の、この三部作の一作目のような 「 あ~ 面白かった! きゃはは 」 で終われないのは、 それだけ深く書かれている、ということか。 私の読み方、期待度が、違うところにある、ということか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.08.02 14:19:40
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