テーマ:本日の1冊(3691)
カテゴリ:読みました^^*☆
はぅ。 若竹氏には誠に申し訳ないことながら、 私はこの本を繙くまで、 あの『 晴明。 』の加門七海氏の本だと思い込んでいた――(滝汗)。 思い込み、というものは誠に恐ろしいもので、 ( そこまでお間抜けなのは あんただけだよ > ぢぶん ) 【 あの 】 風水、伝承、神仏の世界に造詣深く、 民俗学的視点からもきちんと時代考証されたうえで、 リズム感のある古文調な文体を駆使される加門氏が、 エッセイでもないのに、こんな瀟洒タッチのタイトルで、 いったぃぜんたぃ、どんな短編集を著されたと?? 『 サンタクロースのせいにしよう 』 若竹七海 集英社文庫 ISBN 4-08-747125-X ¥438 この 加門氏にも若竹氏にも迷惑至極に違いない、大いなる勘違いには、 最初の書き出し部分で すぐに気付き、自らを罵倒したものだったが、 そのまま引き込まれて行き、とても興味深く読み終えた。 これまで私の識っている若竹氏のイメージは、 日常のなかでのひとの悪意を描かれるのがお上手で、 したたるようなダークな毒に塗れた鬱々とした暝さ、 といったようなものであったのだったが。 これは違った。 例えていえば、北村薫氏の「 円紫師匠と私 」シリーズや 「 覆面作家 」シリーズによく似た、 なんとも じわわんと温かくて、やさしさに満ちている。 入浴中に(滝汗)繙き、そのまま読了してしまい、ちょっと後悔。 もっと ゆっくり。 じっくり 読めば良かった。。。 柊子さんや銀子さんの この後の物語が読みたい。 この作品を手に取るに至った、 お間抜けな自分の勘違いに乾杯! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.05.17 10:08:27
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