受精卵取り違えで妊娠、中絶
体外受精で信じられないミスがあった。別の受精卵を移植した可能性があることから、妊娠した女性が中絶した。受精卵取り違え妊娠、中絶 香川県立中央病院(asahi.com) 事件が起きたのは香川県高松市にある県立中央病院。この女性が体外受精をしたのは昨年9月。61歳の担当医が同じ机に別の受精卵を置いたと見られる。他のスタッフによるダブルチェックもなかった。そして別の受精卵が間違って移植されたらしい。羊水検査で胎児が間違った受精卵かどうかを判明することはできる。だが、それには6週間待たなければならない。その時点で中絶することは不可能だ。この女性は県に約2千万円の慰謝料を求める訴えを起こしている。こミスは、他の医療機関でも起こる可能性がある。事実、このような事例は過去、石川県でもあったという。「本当に不妊治療は安心か?」という疑問を持つ人は増えるだろう。今回中絶した女性は妊娠を喜んでいたという。それはそうだ。不妊治療するには覚悟が必要。母体に負担のかかる不妊治療で、成果がなかなか出ない場合もある。その結果、母体にも影響する中絶を選択しなければならなかった夫婦。喜びから一転して悲劇になってしまった。医師、そして医療機関のミスから。医療に「やっていいミス」というのはない。だが今回のミスは最悪の「やってはならないミス」。当たり前のことだが、「このケースは稀」というのは何の慰めにもならない。夫婦にとって、いくら可能性が少なくとも実際に自分たちの身に起きたこと。それは、数字や確率の問題ではないからだ。また、不必要な中絶で抹殺された胎児のことも考えてしまう。その胎児は何のために存在していたのか?何の罪もなく、「望まれた妊娠」を目的とした不妊治療だったのに。救いようのない事件だ。関係者は再発防止に何ができるのか?追記この件で、新たな情報がある。今回の中絶は受精卵を提供した相手夫婦に無断だったという。受精卵取り違え:相手夫婦に無断で中絶…病院謝罪2カ月後(毎日新聞)受精卵を心ならずも提供することになってしまったのは40代の女性。本来、この女性は中絶されたい胎児の親であった可能性が高い。にもかかわらず、中絶の情報がすぐにもたらされないのは片手落ちではないか?今回、中絶の事実は2ヵ月後にもたらされたという。私には、「密室で行われた医療故意がミスで、それを隠蔽した」ように感じられる。「誰に」「いつ」「どこまで」情報を出すかということは医療の信用にかかわる。※この件は、事情が複雑。 私自身、誤解している部分があるかもしれない。 少し冷静になって考えてみる必要がある。***********************関連記事受精卵は、いつから子どもと言えるのか・・・体外受精ミス? 別人の受精卵で妊娠・中絶バナーにクリック願います。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。