「美」
美しい という字はわたしには 朧な文字で綴られている容姿が美しいあなたよその美しく整ったものに美しいあなた自身が 映しだされたならばわたしはあなたを 美しいと思えた容姿が醜い君よだが映しだされる心がとても美しい君よわたしは君を 美しいと思った美しさとは なんなのだろうあなたは確かに 美しいのにわたしは美しいと 云えはしないのだああ あなたの浮かべる魅惑の微笑その桃色の唇をそっとあげるだけあなたは 自分が美しいことを知っているあなたは 自分が美しいことを知っているああ 君が浮かべる陽だまりの微笑みわたしの言葉に対する照れ隠し君は 自分が美しいことを知らない君は 自分が美しいことを知らない美しいのは こころ身体はこころを表現するだけのもの醜いといわれる その容姿けれど そのこころはとても美しく浮かべる微笑みは 陽だまりのように暖かい美しい という字はわたしには こころという文字に見える**********