～微風に舞う花びらのように～

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• 空

  空気を私の腕がきる美しい君の面影を逃がして掴めない貴女の心は宙を舞って　いずれ空へ帰る大地に囚われた私はただ美しく舞う君を見つめることしか出来ない何もかも手遅れ紅に染まっていく私の両手が君を満たしていくそれほどまでに貴女は美しい飛べない翼なんて無意味地を蹴れない私の足は腐敗しきった樹のようにただ　崩れ去るのを待つだけ君に出逢えたことは　なんでもない偶然私が貴女を離さないと云ったなら貴女自身までも紅に染まるだろう空は　茜に彩られた紫紺に失われても　貴女は星のように煌めき私は虚空に舞う貴女を見上げて　＊＊＊

  2005年01月31日

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• 茜色

  貴方に出会えるなら時計の針さえも狂わせて何処までも走ってゆくわ貴方に抱き締めて貰えるなら虚空を刻み　空を切り裂いていつまでも　手を伸ばし続けているわ戻ってこないのは　あの日の茜色橙と混じった　神秘的な時間あの一瞬に　私は貴方を焼き付けたというのに恋なのかしら恋なのかしらそんなことはないわただ　寂しくて泣きたいだけただ　哀しくてすがりたいだけ私は　卑怯ね貴方を　愛しているともいえないのあの茜色　今も鮮明に覚えているわ懐かしい　貴方の笑顔と一緒に貴方にもう一度出会うことが許されるのなら時計の針さえも狂わせて何処までも走ってゆくわ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

  2005年01月29日

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• 到達地点

  果てのない先の見えない道降り積もれば　それだけ足を取られ動けないのに諦められるものならとうに諦めてる全てを捨てて　自由になれるならとうにそれを選択しているさ諦めて　捨てて　自由に　楽になれるはずがない僕の足場はふらふらだきっと今すぐにでも崩れてしまうよそれもいい　いっそ全て無くなれ仕方が無く　失うものと自分が自ら　捨てるものとは全く意味が違うんだよさあ　降り積もればいい虚言も戯言も全て覆い尽くせよ不安定なのは僕だけじゃない不確かな暗闇の中確かめながら人は歩んでいるはずだろう果てがなくて結構誰も見たことがないのならばいっそどこまでも追い詰めてみよう先は見えないほうがいい到達点が見えないほうがきっと僕は歩けるばらばらに散ばり積もった虚栄心と嘘と現実を踏みしめて僕は先へ向かう＊＊＊＊

  2005年01月28日

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• 木枯らし

  木枯らしに攫われただ立ち竦んだ紅の時刻見えない壁は巨大な自尊心打ち砕けば僕も消えてゆくだろう雪が降り積もれば降り積もるだけ地面は高くなって僕を呑みこむ何故　赤に染まれと願ったか何故　貴方を愛しく思ったのか幾度　消えたいと願った幾度　貴方を想い描いた木枯らしに攫われただ立ち竦んだ紅の時刻見えない壁は巨大な自尊心打ち砕けば僕も消えてゆくだろう何故　あの壁を壊してしまわなかったのか何故　あの愛しい人に縋らなかったのか幾度　後悔を重ねたとしてもあの木枯らしは　もう二度と吹かない＊＊＊＊＊＊＊＊

  2005年01月26日

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• 「有限の星」

  音もない純粋な闇の中で美しい君が漂う声もない醜悪な月の下で泡沫をただ奏でよう風が詠う雲の行方闇雲に過ぎた貴女への恋微笑み立ち尽くした影が月光を蝕む霞む恋貴い有限の星懺悔を捧げよ朧月薄絹を纏うその儚さ刹那を永久に閉じ込めて美しい貴女の声哀しい恋を無限の時へ縛りつけて　二度と千切れないよう＊＊＊

  2005年01月23日

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• 戯言

  「夢のカケラ」思いきり叫ぶ夢は僕の口から空気に溶けて空へ昇って月を眺め風に乗って大地を駆けていくきっといつか世界をぐるりと廻って散り散りになった夢のカケラは僕をまた励ますんだろう＊＊＊＊

  2005年01月20日

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• 戯言

  「待ち合わせの五分前高鳴る鼓動が胸を締め付けて一秒が長く感じて猫が日向で伸びをして転がるようにその猫もやがて　薄暗くなる空と一緒に僕を置いていってしまうんだ貴女は来ないそれは僕と貴女の時計のせいかな待ち合わせに遅れる分だけ貴女の時計がズレテルんだもしかしたら　僕の時計がとてつもなく早いのかもしれない待ち合わせの一時間後ちらちらと降りはじめた雪をのせた貴女が二人の距離を微笑んでいた＊＊＊＊＊＊

  2005年01月18日

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• 戯言

  「窓」その硝子窓の向こう広がる新世界を空が僕を押しつぶして今にも崩れそうな風この一枚の硝子がきっと全てを拒絶しているんだ＊＊＊「レンズ」音を裂く風光を覆う影地を這う水水面を飾る月目に映るものは歪んだ硝子を通した紛い物でしかない＊＊＊＊＊

  2005年01月16日

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• 「夢」

  泣くのは寂しいからか夢だとわかってるはずなのに目が覚めて気づいたのは哀しさと悔しさ何故わたしは泣いている涙が止まらない声も無くただ泣くだけ哀しくて仕方がなかったんだ哀しくて仕方がなかったんだ独りにしてくれっていった放って置いてくれっていったそれは本当の孤独じゃない誰かが見守ってるのは明白これは夢わたしは理解しているのに泣く本当に大切なものが何本当に大切なものが何本当に大切なものは何失くして哀しいと思ったものはきっとわたしに必要なものなんだろう＊＊＊＊＊＊＊＊

  2005年01月15日

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• 戯言

  ＊＊＊＊＊＊＊＊＊夢と絶望を奏でようこの残酷な月明かりの下　茜に彩られた黄昏の刻伸びた影は今も足元に根付いているのか今はもう闇に埋もれて形を成さないまま溶け込んでいる僕をそのまま映した姿だ君さえもあの虚空を見つめて見果てぬ宇宙へ溶けてったというのに　ねぇああ　ああ判ってるさ全部理解した上でやってるんだから僕の自由は君の死を礎にきっと僕の死も誰かに必要なんだろ今はもう闇に埋もれた僕の影君も闇に溶けて　そう　僕とひとつなんだろずっと月が浮かんでいればいいねずっと太陽なんて昇らなきゃいいねそうすれば　一緒にいられるだろ夢と絶望を奏でようこの残酷な月明かりの下　茜に彩られた黄昏の刻伸びた影は今も足元に根付いているいつになっても消えない　僕の影そして消える一刻だけ　君が視える太陽は必ず　昇るんだってさ＊＊＊＊＊＊＊＊＊ごめんなさい。2月上旬まで更新怠りそうです・・って、もう充分怠ってしまってますが；；

  2005年01月14日

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• 戯言

  その瞳その唇その手その足全部全部　私のモノだった私を捨てて自由を手に入れたモノ瞳は好きなものを見て唇は好きなものを語り手は好きなものを掴み足は好きなものを探し私を捨てて自由を手に入れたモノ瞳を　唇を　手を　足を失い残ったものは　心だけ心だけでも　残ったらいいさいずれこの心までも私を捨てて　逃げて自由を手に入れるかもしれないバラバラだよ　全て　粉々だクラクラする　全部　壊れてるバラバラだよ　全て　崩れてくクラクラする　全部　壊れてくオレを　捨てていかないでよ独りは　もう嫌だ　お前がいなくなったらオレは何も出来ない君は独りだ　いつも独りきりで生きて僕も独り　怖くなんかないさ孤独なんて慣れだろうわたしは　わたしか捨てて自由を手に入れたモノたちわたしも　わたしを捨てれば自由が手に入るんだろうか＊＊＊＊＊＊＊＊＊

  2005年01月13日

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• 戯言

  愛してるそんな戯言は　もう止めよう口先だけの愛情は　金の鍍金剥がれたら　剥き出しの鉄なんだよ君は口先だけでも　愛して欲しいの？＊＊＊＊＊＊

  2005年01月12日

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• 正義

  間違いは正せ悪はこの世界から排除しろ形に従って生きろなあ　空っぽな正義のかたちなんてすぐに　崩れ去ってしまうんだよ＊＊＊＊

  2005年01月11日

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• こころ

  心は流れていく愛もうつろい　消えてしまうよまぼろしを見つめてわたしの心はどこへ流れていくもしも叶うならばやさしい景色に会いたい＊＊＊＊＊＊＊＊＊

  2005年01月10日

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• 「瞳」

  蒼く澄んだ空を見上げる貴女の瞳光が反射してとても綺麗に煌めいてその瞳は夕闇の時を迎えても月が隠れる夜であっても決して輝きを失うことはない微笑を絶やさない貴女はわたしの憧れに美しい飾り妖精の冠を絹の髪に絡ませてきっと　幻美しすぎる貴女はもうわたしには手の届かない方すぐ傍にいるのに手を伸ばしたら　抱き締めたら雪のように消えてしまうでしょうそれなのに　何故わたしの眼は貴女を追ってしまう叶わぬ恋を抱くことすら無意味なのに何故わたしの腕は貴女を求め止まないああいっそ　この眼を潰してこの身ごと塵となり消えてしまえばいい貴女の美しい瞳を想い描き貴女が見つめた星を映す湖にこの身を沈めてしまえばいいああ　これほどまでの幸福が何処にあるだろうか湖の傍には白百合気品溢れるあの方を思わせる花禁忌とされ　生きることすらも侭為らないわたしはひとりきりで湖に溶けるけれど　ああ　この白百合を貴女の代わりとして抱いていても　赦されるでしょうか貴女をお慕いしております誰よりも貴女に恋焦がれておりました微笑を絶やさない貴女はわたしの憧れに美しい飾り妖精の冠を絹の髪に絡ませて白百合を浮かべたこの湖で麗しい貴女の香りに酔いながらわたしは貴女の瞳を見上げる月と星が煌めく貴女の瞳を＊＊＊＊＊＊

  2005年01月08日

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• 戯言

  時間の鎖に繋がれ忘れ去る遠い日の恋よ幾つもの月を眺め数え切れぬ朝を向かえいつしか愛しき人の微笑さえも奪う鋼鉄の檻泣いてはいけないそれは自らを苦しめる戒め君は自分に罪を強いているああそうだ　わたしは罪を抱いている自らをわたしが罰せねば誰がわたしを裁いてくれるというのだこの血に塗れた身体を見ればよくわかる愛しい者の微笑よきっと彼女はわたしを許しはしない恐るべき罪を犯したこのわたしを決して赦すはずがない切なさや悲しみはとうに消えた今残っているのは紛れもないわたしの犯した罪鎖に繋がれ永遠を此処でわたしは生涯　此処から出ることはしないそうしたら　彼女は幸せになれるだろうわたしがいない世界は彼女に幸せと平穏を与える幾つもの季節を覚えそして忘れ去ったろう愛しき者の微笑みよ忘れ得ぬ木漏れ日の血の海に忘れられはしないけれどこれはわたし自ら望んだこと・・わたしは貴女との恋を殺した時間の鎖に繋がれ忘れ去れぬ遠い日の恋よ＊＊＊＊＊＊＊＊

  2005年01月07日

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• 戯言

  瞳に映るものすべてを真実だと思わないでこの化学物質で埋もれた世界虚言を正義で隠した愚かな処街中の喧騒小鳥のざわめきよりも聞き苦しいけれど慣れてしまった恐ろしい音夜中の繁華街星や月にも勝る人工の光もうソレが無ければ生きていけない人々非暴力を騙った正義よではそれが真実の正義といえるのか真の正義なんかありゃしない何の名に於いて正義を唱える崩れ去る砂の城橙色の水に溶けた憐れで美しい城その儚さと切なさは耐え切れるものじゃないけれどとても愛しいと感じた瞳に映るものすべてを真実だと思わないでその瞳は穢れきっているレンズそこに映るものに真実はないんだ思い出して昔　大切だったすべてのものを何を愛した何を思った瞳に映るものすべてが優しくいとおしく見えたはずだ瞳に映るものすべてを真実だと思わないでもう一度思い出してかつてその瞳に映って抱いた君の心の真実を＊＊＊＊＊＊

  2005年01月06日

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• 戯言

  声を失うのは容易いけれど詞を忘れるのは困難を極めるもしも声を失くしたいなら喉を潰してしまえばいい水も与えずに叫び続ければいいどうにでも為る声なんて所詮形にしか過ぎないなあもしも詞を失くしたいならきみなら何をする喉を潰したとしても手があるだろう手を切り落としても表情で伝えられるだろう歓びや悲しみ怒りや憎しみも　全て結局詞を失くすなど不可能なことなんだ自らの心が無くなったとしても詞を失くすことなんて出来やしない形なんてすぐ無くなる壊れて当たり前自ら滅びの道を辿っている目の前にある全ての物質は壊れるために生まれるだから　眼に見えないこの詞だけを信じたいこの胸の中の詞は滅びに向かい生きるんじゃなくそれを生きる全てのものへの心そのものなんだから＊＊＊＊＊＊

  2005年01月05日

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• 戯言

  「誘惑」美しい唄に誘われる夜そのなんと妖艶なことか瞳が焼き尽くされそうな声に月を映し水面も清かなる鈴蘭の吐息もあの方の前では朧に隠れどうかその姿をわたしの前に晒してくれ喩えこの眼が潰されようともあなたの姿が心に残るよう誘惑の調べよ叶わぬその想いと共に舞い狂えば良いとても綺麗だあなたの声だけでわたしはあなたを創りあげる今宵　踊り狂え美しい旋律の下密やかなる水面の誘惑に溶けて＊＊＊＊＊＊

  2005年01月04日

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• 戯言（激甘警報）

  「キミとオレの距離」キミの隣がオレの場所いつ気がついたのかなこんなに離れられないことにキミが泣いてるならどんなに遠くたって駆けつけて慰めてやりたいスープが冷めない距離がオレとキミの間だけどね愛って言葉とか恋って言葉はオレは要らないキミを語るのに必要なのはそんな飾り付けた言葉じゃなくてキミを大切に思う心だけだから離れない　いや　離れられないソレって　恋だとか愛だとかよりもずっと大切な想いだよねキミを大切にしたい束縛なんてしないさキミが離れたかったら別に離れても良いけどオレが必要になったらいつでも呼んでよスープが冷めないところから駆けつけてやるから＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

  2005年01月03日

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• 戯言（激甘警報）

  「スナイパー｣ぼくの役に立たない耳けれど　アナタの甘い声だけはとてつもない衝撃を携えてぼくを突き抜けていくんだまるでマシンガンだなって思ったけどねずぅっとぼくの頭ん中に残っちゃうんだよだからぼくはアナタをいっぱい持ってるこの腕も　足も　全部に残ってる的確に貫通させないなんてアナタって天才スナイパーなんだネ＊＊＊＊＊＊＊＊＊

  2005年01月02日

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• 戯言

  空を駆け風を切る天馬のよう自由を掲げて走ればいいぼくの手は小さいけれど掴もうと思えば夢さえも掴めるそれだけの精神力があればなあ　君は何を思うこの巨大な迷路の中で現実感は虚像にしか過ぎないさ君の軌跡を残せ未来に刻み付けて　焼き付けて＊＊＊＊＊＊＊＊＊

  2005年01月01日

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• 「微風の丘」

  明日の光に恋して暮れる夕日のように月に焦がれ瞬く星のようにあなたへの想いは尽きることを知らないわたしは孤独を抱いて星の小道を彷徨って風が囁く希望に幾度も涙を堪え水が詠う賛歌に幾度も頬を撫でられ微風の声を聞いてこの丘から見える明日はそう遠くない永遠への架け橋ああ　あなたへの想いは尽きない切なく暖かいこの心はあなたが与えてくれた感情明日の光に恋して暮れる夕日のように月に焦がれ瞬く星のようにあなたへの想いは尽きることを知らない水が星を映す夜に虹が夢を抱く夜にそして光が闇を照らす永久の一瞬にあなたへわたしの想いが伝わりますように＊＊＊＊＊＊今年も一年、有難う御座いました。また来年も宜しくお願いいたします。＊＊＊＊＊＊

  2004年12月31日

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• 戯言

  空間が歪む時空への鍵が茜を蝕む人が象る蝶のようにあなたも舞うのだ誰かわからない幻想に抱かれてそれは夢幻幻影の恋人にしか過ぎないというのにあなたは心奪われもう彼の者しか映らぬ瞳そこには桜のようひらひらと舞っては落ちる真っ白な雪の花が咲き乱れる果ては未来かそれとも地獄か花園を夢見る時空の果てに永遠を待ち焦がれて一瞬すらも忘れて踊る紅が堕ちる刻　あなたは此処から旅立つそれはとてつもなく永いそして切なく儚い時刻に密かな証としてわたしの心へ焼きついたあなたが扉を開けそして旅立ったとき残るのは仄かなあなたの香りほら　ほら雪の花茜に染まり煌めいているではないかあなたの存在を消し去ったわたしの枯れた心のように＊＊＊＊＊

  2004年12月30日

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• 戯言

  息も出来ないほど貴女に心奪われて落ちる小鳥のようだわたしの恋は行き先を知る切なき想いは秋を過ぎ凍えゆく冬に怯えるああ　春に焦がれて　貴女が舞う　桜の下で花びらと共に美しく　ああ　そして儚く美しい宵闇の夢瞼をあげれば消える幻泡沫に巣食うわたしの片恋その瞳を見つめたとき一瞬を永遠に喩えた詩人のように冬は過ぎず雪は舞い落ち桜のよう貴女は踊る隠れ　隠れて冬に眠る獣のようにこの恋を雪ノ下に閉じ込めてしまえ愛が故愛しいがすべてこの雪が溶けた頃に貴女への愛は咲き乱れる雪は　いつ溶ける愛は　いつ咲くことを知るわたしは　いつ貴女を愛せる＊＊＊＊＊＊＊＊

  2004年12月29日

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• 戯言

  この小さな手に幾つもの運命があってそして消えていくのか掴み切れない夢と希望そして必ず訪れる冬の気配陥れる絶望の淵の底に背中に耳を当て確かな鼓動を感じる生きている命と息衝く宿命の輪仄かに香る光の薫り耳を掠める風の詩のように眩しくて眼を開けられないけれど前を見つめてわたしの声を聞いて切なくて涙が溢れても唇を噛み締め生きてわたしの眼を見つめて鼓動を聞いて紫紺に蝕まれる宿命もいつか茜に染まるよう＊＊＊＊

  2004年12月28日

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• 戯言

  一瞬を胸に刻み紅に燈す声よ貴女への恋を水面に浮かべ月が映る幻の湖愛したことを後悔はしない悔しいのは貴女を守れなかった私永久を誓ったあの月夜忠誠を口付けに籠めて愛を殺して一瞬は闇と化し永遠は泡沫と消えて紅に沈んだのは貴女だけ私ではない方を愛して散った花よ愛している恋に沈み　紅に染まった憐れで愛しい方苦しみも悲しみも分かち合い共に死にたいと願った私ではなく自らの愛に散った方今も残らず貴女の欠片が宙を舞う一瞬を胸に刻んで永遠を燈す紅の炎よ狂気と純愛に乱れ　枯れて声すらも発せぬ私は最早生きていることも侭為らない泡沫の想いよそして虚空に浮かび沈んだ恋よ未だ御前は彷徨っているのか＊＊＊＊＊＊＊＊

  2004年12月27日

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• 扉

  閉ざされた扉の前でたった一人佇む何を思い描きそして散らせたのか夢や希望は醜い心を持った僕に愛想をつかして笑いながら去っていったああ　この扉の向こう一体何があるんだろう一体何が待っているんだろういや　きっと何も待ってはいない僕を見捨てていった全てのもの扉は今も重く閉ざされただ　眺めているしか出来ずに＝ねぇ　誰が開けてくれるって言うんだ自分で開けなきゃ　意味ないだろ？＝＊＊＊＊＊＊＊＊

  2004年12月26日

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• 戯言

  「黄昏」澄んだ青空いつの間に茜に染まったのか気づかないうちに知らない場所を歩いている茜は紫紺に染まって　蝕まれいつか闇の世界へと僕も同じように茜に染まりそして闇に喰われて闇が怖いなんて甘えた言葉本当の孤独を知ればきっと闇なんて怖くない闇は自分が闇だと知らないから闇を恐れないんだ光は自分が光だと知らないから光に憧れる闇を理解できないんだそっか闇は僕で　光は君かけれど僕は出来損ないの闇なんだ闇のクセに暗闇を恐れる夜でも昼でもない半端者そう　丁度あの黄昏のように紫紺に蝕まれていく茜色なんだよねぇ君は夕焼けが怖いかい？僕が君を支配するそんな時刻・・＊＊＊＊＊＊＊＊＊

  2004年12月25日

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• 「The lunatic under the moon」

  思い描いた夢と混沌の中消えた愛しい人I do not want to forget you.想い残した恋と雑踏に絡まり消えた温もりWhy is my hand cold?ああ　この心の中にあの人が息づいてるのなら..Moonlight..そう優しく包んでああ　けれど手だけではなく心まで冷たい..Loneliness..そう切なさが溢れて”I love you　...　I cannot meet you any longer　...　However, I need you　...”" A tear does not stop ... Where are you ？ ... Once again, please give me a tight hug ..."ああ　もう一度あの人を攫っていこうか...Under the moon...そう愛しいあの方をああ　夜の月冷たく照らすそこに...My sweetheart...そこにいるのだろうか思い描いた夢と混沌の中消えた愛しい人I do not want to forget you.恋焦がれたあなたと想いを馳せて狂った月”I love you　...　I cannot meet you any longer　...　However, I need you　...”...I do not want to forget you...”I am waiting for you forever...　I have been waiting for you under the moon...””I have been waiting for your phantom...　I have been waiting for you under the moon...”ずっと　僕は来ないあなたの幻影を月の下で待っています・・・”The lunatic under the moon”ずっと　僕は来ないあなたの幻影を月の下で待っています・・・＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

  2004年12月24日

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• すみれ

  虚空に刻んだはかない唄懐かしく香るあの頃の記憶思い出をあなたの声を覚えているの永久よりも長い一瞬が私達のすべてなのに風が頬を撫でて雨が涙を溶かす晴れた空未来を見せてくれる虹微笑がもどる木漏れ日に一瞬を永遠に感じた可憐なその姿凛々しく咲き誇るさくらよりも何よりも儚げにそして美しくみえるの虚空に舞う硝子の花びら懐かしく香るやさしいすみれ幸せなときは過ぎるだから悲しみも痛みも優しさも嬉しさも生まれるのね一瞬を生きるすみれ私達もあなたと一緒私がもしあなたになってあなたがもし私になってもきっと同じ時間を感じて生きていくのよねぇ　私はあなたの声を覚えているわとても　とても儚くてそして　優しい声だったわ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

  2004年12月23日

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• 「光に恋した闇」

  そこは計り知れない程暗くそして哀しい処だ私がいま向かうのは絶望の淵よりも深くそして失楽園よりも儚い処空に描くのは果てなく遠い希望手を伸ばしても届かない一寸先は闇の世界一歩踏み出すごとそう　その度に足を曳く邪気事象は図らずとも天命に沿うよう偶然の必然を奏でる私は此処から落ちる光に憧れはしても私は私　闇以外になれない今更　遅すぎた余りにも汚してしまった手はどんな綺麗な布で擦ったとしてもその美しい純白を逆に汚してしまうそこは哀しすぎた余りにも切なく　涙が溢れる私はいま　絶望の淵よりも深く失楽園よりも儚いそして苦渋の鉄格子に囲まれた処希望に　光に憧れたとしても私は私以外になれないだから貴方は私の事を判らないしまた同じく私も貴方を理解できないのだよだから　白く生まれたとしても　黒く染まった私は闇の中で溶けてなくなるのが似合いなんだ空に描くのは果てなく遠い光だ手を伸ばしても届かないああ　この想いはまるで片恋のようだねそう　　私はきっと光に恋したんだ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

  2004年12月22日

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• 戯言

  「永久の冬」息を潜めて瞼を沈めて微かに感じる灯火と仄かな貴女の温もり身体中で感じられるもう眼や瞳など要らない貴女の全てを心で受け止めて虚空に舞う雪を貴女と見つめたあの夜嗚呼　憶えているだろうか二人で過した　あのかけがえの無い日々を嗚呼　忘れていないだろうかあの夜　貴女と誓った恋の唄を忘れはしない貴女は私の前でこそ生きていた忘れるはずがない貴女が私を愛し私がまた貴女を愛したようにこの愛も　この雪も溶けてなくなることはない今も　凍えて永久に冬を過して沈むことのない凍った水面の上で永遠を刻もう＊＊＊＊＊＊＊＊＊

  2004年12月21日

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• 永遠

  いっそ狂ってしまいたかったこんなに苦しい想いをするなら貴女がいなくなるなど僕は考えたことも無かったのだいつも描いてた微笑が今はもう　水面に漂うだけ心に波紋が広がるそして貴女を失った此処はいつか枯れて　硝子のようにひび割れる戦慄が駆ける漆黒を刻む恋の稲妻が僕を孤独の淵に叩き落して狂ってしまいたい涙が溢れるほどに恋しくて全て忘れてしまいたい貴女以外のことはもう僕にとっては無意味なのだけれど何故この胸はざわめく貴女を失うあの夜が瞼に焼きつき瞬きも出来ない狂えない　何故　貴女以外を忘れられない幸せな貴女が想いだせないあの　紅に染まる貴女しか浮かばないどうか　狂わせて貴女が映るもの全てを下さい秋の小道も二人で過した冬の日も桜舞う春の窓辺も全て　全て僕に想いださせて愛しているんだ貴女が消えた今も　その想いは尽きない飽きることが無いんだ貴女への愛は　永遠を刻んでいくいつも描いてた微笑が今はもう　水面にすら浮かばない心を壊すそして貴女を失った此処に貴女を象るもの全てを置くんだ貴女がいなくなることは僕が消えることも意味する貴女を飾る　貴女は微笑を浮かべ僕を見つめている貴女がいなくなって僕もいなくなった　ただ　それだけ愛している貴女への愛は　永遠を刻む＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

  2004年12月20日

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• 零度の恋

  月の囁きに身体を寄せて舞い落ちる光の雫をそっと掬い上げる水面に浮かぶ姿は恋に囚われた自分自身唇が刻む言葉に胸が蝕まれてゆく悠久の刻は過ぎないいつまでも詠い続ける闇の調べに茜が闇を殺し　梳いた黒髪にいつしか零度の恋を刻む十字架月の囁きに身体を寄せて舞い落ちる光の雫をそっと掬い上げる＊＊＊＊＊＊＊＊＊

  2004年12月19日

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• 「求婚」

  恋情の果てはこの大地の向こうに在るきっと想いの終わりもこの道の先に在る傍らに花見渡す限りの沙漠に果ての見えない海原空は透明に輝き紫紺に蝕まれる茜に一滴のなみだが空へ浮かびきっと大地に終わりは無いんだそして道もずっと続いているもしも道が途切れるのならばそれはそう　ほのかな光を放つ　道しるべ貴女が消えてしまったとき貴女と歩く今が　私の全てで　創造で在ると未来も過去も　貴女が居なければさながら星屑のよう　散ってしまうだから世界の果てを共に目指しましょうそして　貴女が消えたときに私の道も途絶えるのです恋情の果てはこの大地の向こうに在るきっと想いの終わりもこの道の先に在る過去も未来も　貴女と共に在りたいと　私は願って止まない＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

  2004年12月18日

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• 「花」

  記憶の片隅にひっそりと息づいている花菫のように儚くそして桜のように気高い花それが貴女だと私はいつ気がついたのでしょうその瞳は星を映す水面その手は天の川を抱く笹の葉美しい想い出は空へ返るそして流星となり私へ帰るのです密かに　けれど力強く貴女への想いは息づいています今は未だ蕾　けれどいつかすべてを包み込むような香りと共に大きく花開きますように散っても構わないもしも咲けるなら　最後のひとひらまで私は貴女を想っていたい・・＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

  2004年12月17日

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• 戯言

  「緑の呼吸」この大地に包まれてそっと緑の呼吸を感じていたい海に照らされより輝く陽光そして美しい空へ還る雨のようにわたしも自然に包まれて繋がる命は輪廻それは自然も同じことほら　空へ両手を広げて緑の呼吸を身体中で感じる＊＊＊＊＊＊＊＊「風」首筋を撫でる微風暖かく懐かしい香り何処までも遠く　何処までも遠く君は舞い　風と踊り微笑む風と君の輪舞僕を残して　君は空へ帰る＊＊＊＊＊＊＊＊

  2004年12月16日

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• 戯言

  「破滅の恋人」君に出逢えたことそれは偶然を装う必然あの日に君と出会うのは定められたことだったんだだから　私が君に恋することも最初から決められていた君にすべてを奪われることも最初から決められていたこの眼だって君以外映らないこの腕だって君を暖める以外の術は持たない奇蹟は偶然の上に成り立つ必然君を愛することもまた然り幾つもの破滅の中で私は君に恋をするねぇ　君と私が出逢ったことで壊れた幸せが幾つあるだろうかだから　もしも私と君が結ばれなかったとしても私たちが他の誰かに幸せを運ぶそれだけに過ぎないのさそう思えば　私が消えた後でも君は哀しくなんかないだろう恋は突然に襲いそしてまた突然に消える私たちが破滅を迎えたとききっと誰かの恋が実ったんだろう＊＊＊

  2004年12月15日

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• 戯言

  「朱の空　朱の地」愛に溺れた瞳にはもう何も映すことは出来ない恋に穢れた胸にはもう何も描くことは出来ない愛に生きる為に愛に生きた只　それだけのこと人を愛する為に人を汚した只　それだけのこといけないとは判っていても火遊びに夢中になる子供の様に愛している君をもっと愛したくて誰にも獲られたくなくて守るんじゃなくて　束縛自分だけを見つめて欲しい　独占欲それではいけない愛する人を汚してはならない自分だけを映す瞳ならこの水面だけで充分だろう愛しくて　哀しくて苦しくて　切なくて恋しくて　恋しくて　恋しくて　もう　狂ってしまいそうだ・・朱の空に　愛の詞を浮かべて朱の地に　愛の花弁を散らして君が泣いて　縋りついてもう霞んで視えない　君の瞳君を壊そうとしたけれど　壊せなかった只　それだけだから　そんな自分を壊した誰であろうと　君を傷つける者を赦さないそんな自分も存在していたから矢張り　もう狂っているんだこんなに痛みまでもが　愛しく変わるのだから愛に溺れた瞳にはもう何も映すことは出来ない恋に穢れた胸にはもう何も描くことは出来ない愛に生きる為に愛に生きた只　それだけのこと人を愛する為に自分を壊した只　それだけのこと愛と呼べない愛を抱いて君を想っていた只　それだけのこと＊＊＊＊＊＊＊＊「忘却の君」失くしたものは何だったかそれさえも恭しくて大切なものかそれとも忘れるほどのものなのか忘却が私に必要ならばきっと愛しいものさえも忘却へ葬ってしまうだろう茜に染まる血のような黄昏一筋の涙を想いと引き換えに失くしたものは何だったか忘れてはいけない事かも知れないのに誰かの面影は今も胸に息衝いている蝕む想いの宛は忘却の君だから微笑む愛しいものは朧気瞳に焼き付ければ良かったのにあの黄昏のように耳に刻んでしまえば良かったのにあの風の吐息のように忘却の君への想いを忘却が私に必要ならそれを受け入れる覚悟は出来ているよ愛しいものを忘れることが宿命ならば私は消えた面影を追いかけ宿命に逆らい命を落としても構わない忘却の君へ愛しさは何処へ消えゆくのか忘却の君へ想いの果ては　きっとあの黄昏に・・＊＊＊＊＊＊＊＊＊

  2004年12月14日

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• 墓標

  茜に染まりゆく背中其の声を虚空に刻み喩えるならば　深く闇に呑まれた樹海若しくは　此の心の様に乾いた無限の沙漠向けられた愛しい者の瞳それを捕えるのは　一点の翳りも無く空の如く澄み渡る　自らの瞳喩えるならば　仄暗い窟若しくは　此の心の様に濁った底無しの沼全てを見下す　丘とは違う宵闇の刻　縺れる足を止め瞳を捕えて　唇を重ね逸る想いと息を抑え蜻蛉の刻をも　喰い尽くし喩えるならば　深く闇に呑まれた樹海若しくは　此の心の様に乾いた無限の沙漠全てを見下す　丘とは違う此の恋の散るべき果てに今や言の葉など無意味命を繋ぐものも　もう必要無い愛しい者と繋がった刻何も憂いはしない　同じ刹那に生まれ堕ち同じ泡沫を共に過して嗚呼　なんと云う奇跡此れ程迄に　愛しいものに出遭えて嗚呼　なんと云う偶然どうか　今もう一時　せめて紫紺が光に染まるまで闇の影には　死の翳りよ振り向くな　ゆく先は一つしか無い走り　走れ　心燃え尽きるまで諦めてくれるな　最後の一時までも逃げて　逃げろ　しがみついても此の確かな詞を　墓標に記し瞳で応えて只　其れだけで良い微笑を浮かべて只　其れだけで良いそして　別れの睦言よ来世で　また出遭うことを紫紺を蝕む光の中で虚空に浮かべよ********

  2004年12月13日

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• 「水鏡」

  星が降りそそぐ夜に流れる詩は僕の想いその物風が囁き頬を撫でる唇に紅い花びら貴女の面影を映す水面脅かす影は面妖僕の歩いた場所に出来る足跡けれど何故　白く染まり消えてしまう帰る世界など要らない　僕には　貴女しか要らない足跡が消えたって構わない貴女へ通じる道が在るなら僕の軌跡が閉ざされても良い水面が凍り　僕の姿を映す鏡となる其れもやがて白く飾られ貴女の心の様　僕を消して行くのでしょう＊＊＊＊＊

  2004年12月12日

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• 「恋」

  流れゆく水に溶ける想いを沈めて溢れ出す激情に苛まれ声が枯れる程に叫ぶ　夕闇の刻に彼の人の幻影を魅入て確かな温もりすらも感じる私はもう狂っているのだろう冬の吐息が乱れて暖かく感じて仕舞うなどとは余程　御前が恋しいんだろう此れは夢幻で在ろう現実などではなく全て私の乱心ゆえ御前を失くした私の狂気力尽きた私に触れる物はもう舞い落ちる白き精霊でしかない冷たく暖かい精霊もしも御前に埋もれるのならばどうか冷たく凍えさせてくれ嗚呼・・・・そんなに優しく暖めないでくれ私を彼の人みたいに抱き締めないでくれどうか　暗く冷たい場所で眠らせてくれ彼の人の幻をどうか　もう私に魅せないでくれ＊＊＊＊＊＊＊＊＊

  2004年12月11日

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• 「我侭な恋」

  君に与えられるものなら幾らでも持ってるこの狂おしい心も君しか映さない役立たずな瞳も全部君にしかあげない掌で眼を覆って君の感覚を感で捕らえるんだ風の啼く音澄み渡る星の雫君の全てを全身で感じて涙が溢れるのは何故本当はわかってるのに気づかない振りをしていたいんだああ　確かにこれは君の香りだ懐かしく　愛しい一方的な愛に嘆き朽ちた君の果敢無き香りだ全てはわたしが壊した愛になるはずだった愛もわたしの所為で　恋と成る君に与えられるものなら幾らでも差し出してみせよう想いを綴るしか出来ない唇も君の詩に囚われたままの耳も温もりを追い求める腕も君の足跡を辿る血染めの肢もああ　全てが嘘と幻に彩られた世界その中で君が彷徨う我侭な恋の果て絶望と悲しみに彩られたわたしの心全て　わたしが壊した愛しい君も　優しい君も全て　わたしが壊した愛しい君も　優しい君も愛になるはずだった愛も一方的で我侭なわたしの想いに灰となり　わたしを遺して　風と舞う＊＊＊＊＊＊＊＊

  2004年12月10日

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• 戯言

  「恋の詞」空を見上げれば遠い星に君を刻み細波に耳を傾ければ遠い記憶に君を描き哂いが零れる君に恋焦がれるなど私にはあってはいけなかったのに君に想いを寄せるなど私には赦されるわけがないのに愛してるなら　口に刻み空気に溶けさせて君の耳元で囁けば良いのに恋してるなら　瞳に焼付け焔に翳して君を閉じ込めて仕舞えば良いのに空を見上げれば遠い星に君を刻み細波に耳を傾ければ遠い記憶に君を描き過ぎ去る時に君を見る愛してはいけない　君をそう　記憶の彼方に葬って仕舞え誰よりも愛しくて誰よりも哀しい誰よりも私と近く誰よりも絆が深い誰よりも恋しくて誰よりも苦しい誰よりも私といて誰よりも大切な君今　君に届けよう聞こえるはずがないこの　恋の詞を愛しているたとえ　結ばれることが禁忌で在っても君と出逢う事は必然であり君を愛することもまた必然愛し　私の家族へ・・＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊「私の君」君に逢うためなら私は何処までも行く君に微笑んでもらえるなら熱砂の沙漠をも越えて見せるよ夢の中でも暖かい月明かりに照らされて白く奇麗な君の肌頬を紅色に染め上げて君に逢えるなら私は何処までも行く何万里も或る海だって嵐に苛まれても君に逢うためなら乗り越えてみせる君が待っているなら私は何処まででも行く世界を隔てる壁だろうとその向こうに君の跡が視得るなら突き破り　壊してみせるだからさもしも出逢えたら抱き締めてよそのやんちゃな笑顔でサ私を迎えてくれよ待ってたよ　ってサ君に逢えるなら私は何処までも行く待ってて　私の君見つけたら　抱きつぶしてやるから＊＊＊＊＊＊＊＊＊

  2004年12月09日

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• 「赤眼の姫巫女」第１１話

  暖かい日差しを浴びてそこら辺でのたのたとしている猫に目線をやるはあ　良いな　猫は世亜羅は薄く溜息をつきぺたっと真っ白なテーブルクロスのしかれているテーブルに顔面を叩きつけるいま、彼女の手は不自由だひとつも動きはしない身動きが全く取れないのだそれは彼女のここ数日による脱走劇の結果を物語っていた「・・お茶でも頂きますか？」「・・飲めるはずがないだろう、これではな」ロジャーの暖かい言葉も彼女にとっては鎖でしかない全く　手は後ろで椅子にしっかりと固定されてるし一体これでどうやって息抜きをしろというんだそんな世亜羅を人のよい執事はニコニコと微笑みながら見ていた「でも、まったく貴女も懲りない方ですね？　ここ三日間の間にまさか7度も脱走を図るとは・・　私も些か驚いてしまいましたよ」「・・こんなところで油売ってる時間はないんだ　アイスアイズと早く合流しなければならないのに・・」唇を軽く噛み　世亜羅は悔しそうに呟くロジャーはなんともいえない表情をして世亜羅を見つめていた「・・祈りの塔だぞ・・あいつらが連れて行かれたのは　・・レイヴィスめ・・一体何をそこまで・・」「レイヴィス様も何か考えがおありなのですよ」そんな風に苦笑して言うロジャーを尻目に世亜羅はどこが・・と吐き捨てたそこへ、ひとりの青年がやってくるそう、世亜羅の憎らしくて堪らない相手レイヴィスだった「そんなトコでサボってるなんていい度胸してるじゃない。　ほら、さっさと戻る」「！・・・あんなのしてられるか！！」彼の一言に世亜羅はぶち切れるどこに戻るというのかそれは屋敷の中のとある部屋そう、世亜羅の教育部屋であった・・「あんな堅っ苦しーのやってられるか！」「テーブルマナーは基本でしょ」「知らん！私はそんなの必要ない！」「・・・・力ずくでつれてこうか？」にっこり・・そんな擬音がぴったりの微笑だった世亜羅はぴくっと顔を引きつらせわかった、と椅子ごとずんずん屋敷へと戻っていった残されたロジャーとレイヴィスは軽く溜息をついた「全く･･あんな最低限のマナーも知らないで　よく今まで生きてこれたものだよ」「でも、そのくらいでは死なないのでは・・？」ロジャーがそう慎ましやかに言った途端レイヴィスが嘲笑し言った「僕だったら、あんな食事をするくらいだったら　食べないほうがマシだと思うけどね？」「・・はあ・・」ロジャーは全く　この主人にも困ったものですそう思ったらしい＊世亜羅が屋敷の中にはいり自分の部屋へ帰ろうとしたときかすかに部屋から声が聞こえた・・この声は　アレン？その声の主は紛れも無くアレンで少女とも聞こえる少年にしては甲高い声を張り上げウンウン唸っていた世亜羅は何事かと想い不自由な手を使わないかわりに唯一自由な足でバタンと扉を蹴り開けるそう　例えば手が不自由ではなくともノックなどという常識は彼女の頭に入っているわけがない「アレン、どうした・・・？」「！・・入ってくるなよ」ベッドで丸くうつ伏せになってるアレンを見て世亜羅は椅子ごと引きずり部屋の中まで入っていったアレンはそっと世亜羅を見やり不思議そうに呟いた「なんだよ、その椅子」「・・・アイツに括り付けられた」「・・・・む・・」「どうしたんだ、何かあったのか？」すっきりしない、いやむしろ悩んでる風のアレンに世亜羅は心配そうに聞いた「世亜羅姉・・オレ・・　オレ、あいつの言ったことなんて信じないからな！」「・・！　・・・アレン・・まさか・・」「・・あいつ、オレが使徒だなんて云うんだ」やっぱり・・世亜羅は心の中で頭を抱えたショックを少なくするように云ったのにそうだ、アイツが其れをまともに聞くわけがない「信じるもんか・・　世亜羅姉が・・・・・なんて」「・・それも聞いたのか？」「・・・うん」アレンは悔しそうに唇を歪めて答えるその顔はとても苦しそうで世亜羅は見ていられなかった「世亜羅姉が、・・そんなことするはずない　あいつが嘘言ってんだ・・　・・・」「でも・・アレン・・」「オレが子供だから！　あんなこといってオレを騙すんだ！・・　・・アイツだけは違うって思ってたのに・・」そのとき　世亜羅はアレンにかける言葉がどうしても浮かばなかったなんていえばいいのかそして　どう伝えればいいのか溜息をついて　世亜羅は窓際にたって窓の向こうの空を眺めた・・・嫌な気分何か　嵐が来る・・あんなに蒼く澄み渡っていた空が今はどんよりと曇っている少なからず　世亜羅は何かを感じ取っているそれはアレンも同じ事で今　レイヴィスに何が起きているかなど感覚的にしか感じ取っていなかったのだった・・・「NEXT」＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊さて、一体何が起きてるのでしょうね？レイヴィス君に（笑）って、バレバレですか。

  2004年12月08日

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• 戯言

  「僕」もしもこの世界に僕だけしかいなかったらきっと言葉や感情も何ひとつ生まれなかっただろう争いも歓びも何ひとつ見出すことはなかった孤独も苦しさも何ひとつ感じることはなかった誰が文字を定めたのか誰が「夜」と「昼」を決めた誰が「闇」と「光」を決めた何故　物質は対比していなければならないそうだ　僕はひとりになりたいんだそして　孤独を恐れているんだ知ることを恐れて知らぬことを恥じて言葉を綴ることすらも侭為らないもしもこの世界に僕だけしかいなかったら・・いっそ”僕”すらもいなかったら良かったのに＊＊＊＊＊＊＊＊「戦慄の紅」私は夕闇のなか声を張り上げ叫ぶ枯れ尽きる喉も滲む視界もすべて溶けると信じたあの灼熱の紅に燃えてそう　黄昏にいつも思うのは誰かと歩いた桜の道も誰かと過した緑の家もすべてすべて失くした　幼い頃の記憶怖くは無いよ私は何もかもなくしたからもう今更　怖がることは無いけれど　何故だろうこんなにも　紅に魅入るのは美しく鮮明な赤は　　時に魔性と化すのかもしれない早く紫紺に染まってくれ黒く冷たい夜を呼んでくれ私は願って止まないそうしなければこの戦慄の紅にいつか私は　敗北を認めてしまうのだから私は　「孤独を怖がっている」　と・・・＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

  2004年12月07日

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• 戯言

  「孤独」紅の空染まりゆく紫紺に怯え闇が空を喰う蝕み覆い尽くすような色彩瞼を下ろして　幼い頃の唄を口ずさみ恐れを隠して　弱い自分を認めないように風が凪ぐ髪を散らす　悪戯な精霊世界が揺らめく足元がひび割れ　奈落の底に堕ちるよう瞼を下ろして　幼い頃の唄を口ずさみ恐れを隠して　弱い自分を認めないように耳を塞いで　ざわめく月の森に捉われ声を枯らして　涙が止まらない黄昏に＊＊＊＊＊＊

  2004年12月06日

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• 「永遠の雪の世界で」

  凍てついた想いいつまでも色褪せない鮮やかな気高い君の微笑みに白い道に佇むこの黒く穢れきった心から漏れる真っ白で奇麗な息僕は冬将軍に支配されている春姫など舞い降りる事も出来ないそう　春姫は僕の心には棲めない君への恋情は氷柱に飾っていつも　いつまでも眺めていよう美しく煌めく黒水晶の恋君の面影を白い道に重ねいま口付けを落とす冷たく白い君に　僕の唇が凍りつく永遠に雪が降ればいい永遠に心閉ざされればいい永遠に光が差さなければいい永遠に春が来なければいい永遠に吹雪が支配すればいいそう　永遠に僕は君を愛していたいこの冷たい僕の心で永遠の雪の世界で暗く冷たい僕の恋を永遠の雪の世界で僕の恋は永遠に溶けない僕の恋は永遠にこのまま永遠に雪の世界を・・大丈夫　寒くないよ・・・・・・君への思いを抱けるなら・・・・・・・僕は凍り付いてもいい・・・・＊＊＊＊＊＊＊＊＊

  2004年12月05日

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• 戯言

  「想い」雪が降る冷たく儚い暖かな手に触れてすぐに溶けてしまう私の想いのようにけれど一晩もすればつもりにつもって秋の小道を真っ白に染めているんだ溶けない想いがあればいいのにねずっと寒ければいい凍えても構わないこの想いが変わらずに汚れないですむのなら＊＊＊「スキの言葉」”君の瞳に乾杯””君はバラよりも美しい””君の声は鈴蘭の音色””星も君の前では霞んでしまう””儚くて美しい君が僕の恋人”そんな遠まわしなこと言ってねーで別にただ”オレはオマエがスキ”だけでいーじゃんけど、そんな台詞言いながらバラの花束持ってオマエの前にいるオレじゃカッコつかねーよなぁ・・＊＊＊＊＊「クセッ毛」濡れた髪を乾かす僕の髪は真っ黒でちょっとクセッ毛なんだ乾かしていく毎に真直ぐだった髪が一本一本意思を持ったかのようにあっちこっちに向いてく　　　　おれはこっちにいくの　　　　じゃあわたしはこっちほんと　個々の人間もそんなもんだよねなんて思った。。。＊＊＊＊＊＊＊＊＊

  2004年12月04日

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