戯言
「鳥籠」ひとりで生きていきたい誰にも邪魔されない世界で君たちに気を使うなんて僕はもう厭だ何も音の聞こえない静かな場所でただひとりで生きられたらどんなにか楽だろう涙が流れそうになる怒鳴りたくなる見捨てたくなる勝手にしろって云いたくなる君たちの争いを見てるとけれど 僕は流せない怒鳴れない見捨てられない云えないそんなことをしてはいけないからココは鳥籠のようだね本当に狭い空間で誰よりも深い繋がりの人間達僕を追い詰める 逃げて逃げて逃げてけれどもう後ろは針のむしろなんだ一人で生きていきたいココじゃない何処かにひとりでいたい鳥籠を破って大空に羽ばたくだけの翼を持たなければ・・・そうしないときっと僕は すぐに壊れてしまうだろう***********「冬の靴音」君に繋がるものなら何だって構わないのに君に辿りつけるなら茨の道さえ乗り越えるのに冬の始まりは靴音からさらさらと舞う粉雪木枯らしは冬将軍に変わり君への道を閉ざしてしまう君への手掛かりならこの掌に在ると思っていたのに灰色の空へ舞い上がる虚空を見上げる天使の肖像何処を眺めているの? ねぇ教えて孤独と闇に閉ざされて君の元へたどり着けそうもないんだ虚無が広がる偽りの夜景に美しく彩る 白い輝き君に繋がるものなら何だって構わないのに君に辿りつけるなら茨の道さえ乗り越えるのに終わりはいつも突然にくる冬の靴音と共にこつこつ こつこつと近付いて君を見失う僕の前は茨も何もないのに白い雪に閉ざされて静かに靴音だけが鳴り響く**********