思い出の木の下で
君はただ思い出の木の下で木漏れ日を浴びながら微笑んでいてくれ二度と夢になど現れないで木枯らしが吹く僕の胸を儚く消える体温で暖めないで僕の記憶の中で生きていて現実など君には要らなかった白い世界で微笑みを浮かべ旅立った純粋な君には要らなかったんだ秋は嫌いだよ儚い夢と共に失くした君の面影を思い出させ僕が独りだということをわからせてしまうのだから君は 君の思い出は 僕の君への想いは 小さな桜色の箱にしまって木の下へ埋めておくんだ大切に 大切に誰にも触れさせないようにだから 君はそこにいた思い出の木の下で微笑みを浮かべ記憶に花を添えるふと顧みるんだ記憶の中で君を探る夢の中で感じた体温よりも確かに暖かい君の微笑みを++++++++