売れる仕組み4
こんにちはりゅうさんです。今日はターゲティングについてのお話です。突然ですが「クロスオーバー消費」という言葉をご存知ですか?本日の日経MJにこんな記事が出ていました。--------------------------------------------------------男性・女性ハーレーの淑女急増性別、世代が交錯した「クロスオーバー消費」が新たな需要を生みだしている。日経MJが実施した調査では、男性的な商品を女性が使い、若者向けサービスを利用する中高年が増えるなど、クロス消費の傾向が進んでいることが明らかになった。価値観の多様化で、消費の尺度が社会常識から自己満足に大きくシフトしているためだ。企業は潜在クロス需要を的確につかむ必要がある。2005/03/16, 日経流通新聞MJ, 1ページ。-------------------------------------------------------「クロスオーバー消費」とはこれまでターゲットとされていなかった顧客層がメーカーなどの予想に反して、消費を行っている現象です。記事の冒頭にもあるように、ハーレーの女性購入数は1996年の14倍にも上るそうです。これまで男性の乗り物と思われていた「ハーレーダビットソン」を女性、(しかも若い)が乗り回しているという事実は、この「クロスオーバー消費」の1ケースにあたります。また、家電量販店も今や「性別クロス消費」の主戦場となっているようです。脱毛・除毛器など理美容家電売り場に男性客が目立ち、現在の購入者数は前年から倍増しているとのことです。また、MJ調査でも男性の27.1%が「高機能な白物家電を利用しています。これは男性の3人に1人が「週に一度以上は料理をする」という背景からもうなずけます。一方、男性の独壇場だったデジタル家電売り場には女性客が増加しています。MJ調査でも「液晶・プラズマテレビを持っている」のは女性10.0%、男性11.4%で拮抗(驚きですねー)そのほかのケースを見て見ましょう!!■晩酌はお父さんの特権?×女性も晩酌する時代(女性は28.6%)→ビールのCMも女性の好感度が問われる→キャンペーンガールを昨年で廃止(サントリー)■子供服はもちろん子供が買う?(ベネトン)×掘り出し物を見つけたい、他人と“かぶりにくいから”、ニットで6千円程度と大人用より2割程安い→20代から40代の女性にばか売れ■高級アイスクリームは若い女性が買う?×高級アイスクリームの50代主婦のいる世帯の年間購入金額は30歳未満の約7倍(うーんこれまた驚き)■コーラは若者が飲む!×あるコンビニエンスストアでは、コカ・コーラの購入者の半数以上は40から50代。20から30代の利用が多いコンビニでは極端な数字!昨年6月発売のコーラの大型新商品は、若者を狙った広告宣伝が、コーラの客層とかけ離れていたためコンビニ販路の確保に苦戦した。目新しさが一巡すると売れ行きが低迷し店からの発注が無くなった。■盆栽はおじいさんがするもの!×MJ調査では「盆栽が好き」という18~29歳は2.3%で30~40代を上回り、50代(3.4%)に迫る。雑貨店ではインテリアとして植物の小鉢の人気は高い。観葉植物から徐々に盆栽の世界にはまっていく若者・・・。ライフスタイルの変化、消費の多様化は皆さんよく聞く言葉ですね。しかし、まだまだ頭が固くなってませんか?年齢や性別、価値観など様々な固定観念に惑わされず、おもしろい発想で「ターゲティング」を考え直してみましょう。それにしても「女性」「50代」といった言葉がキーワードですかねー?「冬ソナ」も「マツケンサンバ」もおばちゃんたちが生み出したもんなー・・