|
テーマ:暮らしを楽しむ(388227)
カテゴリ:出来事
母の実家の地域では、昔から周辺の村が毎年当番となって祭りを執り行い盛り上げるのだそうですが、今年は30年ぶりに母の村にその役が回ってきました。
昨日は村の中で、そのお祭りの獅子舞に参加する人たちのお披露目などが盛大に行なわれ、二人の従弟たちの勇士を観に、我が家からは両親が参加してきました。 1週間ほど前に、見に来けへんかぁ?とお誘いを受けたのですが、そのときは私がまだそこまで行けそうにないからと、母がすぐに断りました。 でも、そう言っていったん受話器を置いた後、 「せっかくのお祝いやのに、ほかの家は賑やかなのにウチだけ誰もお客さんおらんと寂しい思いするんちやうやろか」とか、 「この夏暑い中、仕事もしんどいのに終わってから熱い獅子舞の練習ずっとしてたんやから誰ぞ見たらなかわいそうやしな」とか未練タラタラ。 観に行ってあげてというと、嬉しそうにいろいろ準備して行きました。 ちょうど前日は天気が良かったので、母はまた自転車で出かけるような距離でないところへ自転車で出かけて行き、ウオゼとカマスをあほほど買い込んで、家じゅうに干して干物に。 また、生のすじこも「安かったから」とまとめ買いしてきて、醤油ダレに漬け込み、いくらに。 夕方になってからは、「おじいさんに何も食べてもらうもんがないから」と、鮭の昆布巻きを炊いて。 昨日は日中、父の運転が唯一の心配事と、気を揉みながらひとり過ごしていましたが、ふたり無事帰宅しほっとしました。 そして、呆れるほどたっくさんのおみやげ。。黒豆の枝豆、米が30キロ、里芋、サツマイモ、ジャガイモ、。…芋だらけやんか! 黒豆の枝豆というのは、但馬の黒豆とは厳密に名乗れないけれどもそれに近い土地のもの、というものなんですが、大きな黒いビニールのゴミ袋にいっぱいドカッと突っ込まれてきました。 里芋も、土が湿っていたので今朝ベランダに干したら、歩く隙間がなくなるほど。 サツマイモもジャガイモも、自家用だから好きなだけ大きくしたでってカンジのが、山のように。。 帰ってきた母は、こちらから「みんな元気だった?」とか、「おばあさんはまた縮んどったか?」なんて聞くと、 「元気やったで~」「おじいもおばあも、縦にも横にも縮んどった」なんて応えますが、祭りのことや従弟たちがどんな豪華な衣装をこしらえて立派だったかというようなことは話そうとはしません。 でも言葉の端々から、あの時代が止まったかのような田園風景にふさわしい、厳かでいいものだったんだろうなあと想像しています。 30年に一度のものが、20代の終わりと半ばという人生のちょうどいい時期にやってきて、大変だっただろうけど一生の思い出になっただろうと思います。 晩ごはんは、これもお土産にいただいたお寿司と、 さっそく湯がいた黒豆の枝豆で。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.10.15 15:02:05
コメント(0) | コメントを書く
[出来事] カテゴリの最新記事
|