のんびり幸兵衛夢日記

毎日、いまだに災害が現在進行形であることに愕然とさせられます。

今回の地震と津波、さらに原発の事故では、誰かの言葉ではないですが人生のはかなさを思い知るとともに、人間が罪深い存在であることを痛感させられました。
私たちの便利で豊かな暮らしは、こんな危ういもので支えられていたのかと。
私は阪神大震災のときも震度4程度で被害に合わず、2日後に入院し何も出来ないことを情けない思いでいたのですが、今から思うと甘ちゃんだったなあと思います。

今回も何もできることはありませんが、でも、何かしたくてもできないという気持ちぐらい、何でもないことではないかと思います。
そういうもどかしい気持ちや罪悪感からラクになるための行動は、本当に困っている時は迷惑で、役に立たない善意ほど罪深いものはないと、経験上思います。

きっと、この震災の前と後では、世の中のことすべてが違って見えるのではないかと思います。
平穏な場所からの言葉などは、遠い世界からの出来事にしか思えないのではないかとも。

テレビを観ていると、被災されている人々にもいろんな段階があって、若い人は比較的タフで現実に対応できているように見えますが、年齢がいくほど、いっぱいいっぱいだったり限界を超えてしまっている人が多いように感じます。
他者からではなく、自分の内側から頑張ろうという気持ちが出てきている人たちは、こちらからの励ましに力を得ることも出来ると思いますが、まだその段階にない人たちの気持ちに寄り添う気持ちでいることが、大切なように思います。
家族が見つかった人たちの中には、そろそろ脱出する人たちが出てきているようなので、これから、残されたものや周囲の援助などによって差が広がっていくのだろうと思います。

阪神大震災の後も、いくつか震災はありましたが、私は自分が震災にあったら、ということはこれまで考えられませんでした。
被災したらその日からもうムリ。というような体調だったので、いくら心配しても無駄だったのです。
でも今回はもう少しリアルに考えられるようになり、避難所にいる、体調の悪い人のことを特に心配しています。

重症のアトピーだと、大勢で大きな場所にいることがつらいと思います。もちろん衛生面も、食べ物も。
てんかんの薬を服用している人は、いつも服用している薬が切れると発作が誘発されることがあり、重い発作で病院に担ぎ込まれて応急的にいつもより強い薬の点滴を受けなければならず、これまでの薬のコントロールが台無しになります。
高齢者なら高血圧とか、糖尿病の人が一定の割合いるだろうからインスリン、といったことは誰でも想像がつくのですが、そうでない人たちは、肩身の狭い思いをしてつらいのではないかと心配しています。