本棚は宝の箱
昨日は、平木典子著「自分の気持ちをきちんと伝える技術」という本を読みました。 大人になるということは、気持ちは心にしまって、ぐっとふんばることと思っていました。波風たてないように、つまらないことは口にすべきではないと。 が、この本を読み深めていくうちに、どうやら私は私という存在を消すようにしていたんじゃないかと気づきました。自己表現はしているつもりでいましたが、「あ、また自分のことばっかり話しちゃった」とか自己嫌悪に陥ったり。 「相手にどう思われるか」を、おつきあいする上で重要なポイントにしていたんです。だけど、著書の「相手がどう思うかは、相手の問題で、こちらの責任ではない」という辺りから「目からうろこ」でした。 そして、もし、自分が不快に思うことがあったら、それを自分の気持ちとして相手に伝える権利があるんだって。 言わないで胸のうちにしまってしまうことも、怒鳴り散らして威嚇することも間違い。ただ、「私の気持ち」を素直に話す。それで去る人ならそれまで。それは私の責任ではなく、相手の責任だから。 なんですって。 人つきあいも会話も、感性ではなくスキルだってことがよ~く分かった一冊でした。どんな占いや心理テストよりも的を得ていると、私には思えました。 実は、昨年の夏、ある友人からの「心ないメッセージ」を受けて、立ち直れないでいました。彼女とはいろいろなつながりがあって、切ってもきれない仲。何事もなかった「ふり」はしていますが、ふと一人になったとき、許せない心が爆発して、そういうのを繰り返して、多分、それからお友達の輪を極少にまで狭めてきたようです。 明日、ずっとわだかまりを抱えている「彼女」に胸の内を告白します。そこからがスタートだなと思っています。 この本はずっと前にコンビニかどこかで買ってチラ読みして本棚に隠れていたものなのですが、先日、娘が本棚からたくさんの本を出して遊んで~やっと日の目を見た一冊なのです。 子供って、そういう天なるメッセージをどこからともなく受けて、表現するんです、不思議。今、私がとっても必要としていたマニュアル本なんですもの。