みかん園と今回の総選挙のもよう
今回の総選挙の結果をうけ、その分析の報道する新聞をかかえて、みかん園に行ってきました。
10月27日が投開票でした。
29日(火)、予報通り雨が降り出してきていたんですが、小田原のみかん園行きでした。
みかん園の草刈り・草取りが、待っているんですね。
これは、先週の10月23日の、ママコノシリヌグイに巻きつかれているみかんの木です。
このつる草を、一刻も早く取り除かなければ、日差しがさえぎられて甘いミカンは出来ません。
それどころか、葉が落ちて、木が枯れ込みだします。
だから、雨滴はあっても、急いで対処することが必要だったわけです。
朝方までは雨が降ってました。天気予報では、その後雨は上がるとのことでしたから。
みかんの収穫の方は、木が濡れているから、できませんから、
今回は、このつる草(ママコノシリヌグイ)のはぎ取りに、専念出来るわけです。
みかん畑は、二段ありました。
手前の半分については、今回、剥ぎ取り・草刈り作業を完了しました。
その上に、さらに2段目があったんですが、クタクタでしたから、それは次回に残しました。
今回のみかん園行きですが、二つの発見がありました
一つは、イノシシです。
みかん園の入り口が、前回閉じた時と違って、鉄柵がへし曲げられてたんです。
なにかの力が加えられたということです。
そうこう作業していたら、お隣の農家の方から、私を呼ぶ声がありました。
「うちの早生みかんがイノシシにやられた。お宅の方は大丈夫か」と。
見たらお隣の畑の早生みかんが、
せっかくの苦労して育てたみかんが、無惨にも食い荒らされてました。
後でわかったんですが、
当方が草刈りした畑の鉄柵を、イノシシがこじ開けようとしておしていたんです。
それが、私がなにげなく気がついた入口の様子の異常だったんです。
しかし、入口の鉄柵は突破されなかったんです。
その代わりに、すぐ隣の畑です、お隣の畑の鉄柵のすき間からイノシシが侵入したんですね。
小さなすき間ですから、大きなイノシシではないんですが、木の美味しいところを食べてました。
ようするに、みかんが熟しだして、そのみかんをめぐる攻防戦がはじまっているということです。
イノシシの執念は、グルメ度は、相当なものです。
もう一つは、この総選挙についての政治談義です。
みかん園の園主の方と話す機会がありました。
ひとりは、「どの政党・候補者も、まともに農業のことを語っていない。
だから私は、自民党の○○かれんに投票したよ」というんです。
どうしてか?と聞いたところ、
「彼女はジビエの資格をもっている、農業に実際に資格を持つという関わりをもっているから。他の候補者は、誰も農業について関わりや政策もないから」、というんです。
選挙前には、日々みかんの手入れでヘトヘトになって働いているから、話す機会もなかったんですが。
みかんの栽培については、ほこりある技術をもっている農夫の方ですが、これがこの農夫の方にして、こうした考え方なんですね。
もう一人は、「なんで八王子市民は萩生田なんて当選させたんだ」と、私が八王子市民だと知っているから、「どうしてなんだ」と強く問いかけてくる。「有田さんが負けて、どうしてこれほど裏金や統一協会のかかわりが明らかなのに、問題になっているのに、どうして有田さんじゃなくて萩生田なんだ。萩生田なんかに当選させちゃって、八王子市民はいったいどうなってるんだ、あきれるね」と、私にたいして文句を言ってきたんです。
「有田さんも僅差だったから、比例で当選したよ」「八王子は、保守と自民と公明が強い土地柄なんだ」、と紹介したら、
「有田さんも当選したのか、それは知らなかった」と。
さらに「自民・公明は駄目だ。私は、比例は国民民主に入れたよ。国民の所得を増やすといってたから」「私は、一般の人の気持ちを読む。国民民主は寝やはり大きく伸びただろう」と胸を張るんです。
それと、「小選挙区は佐々木さん(立憲)に入れたよ、なのにかれんが当選しちゃって」と悔しがっていた。
農家の方は、あまり普段、政治の話はすることはないんですが、ひたすらもくもくと畑で働いているんで。
しかし、今回はちょっと違うんです。
お一方は、今回の自民・公明がまけたのを、小田原市長選に重ねて、喜んでいる。
ちょっと選挙談義に水をむけたら、率直な思いのほどが、さかんに返ってきました。
当然ながら、議論にはすれ違いはあるんですが、
しかし同時に、
「その要求は当然だし、どうしたら本当にその要求が実現できるか。
これから、それが大事だし、そこが注目ですね」
はじめての政治談議でしたが、この点に関してはお互いに完全に一致してました。
これからが大事だということですね。
農村でも、政治談議がはじまりだしています。
いまが、農家の心を知ることのできる、貴重なタイミングですね。