いち八王子市民から見た、今回の東京都知事選挙について
いち八王子市民から見た都知事選挙東京都知事選挙は、7月7日に投開票されました。一、その結果は、ご存じのように、 当選 小池百合子 291万票 石丸伸二 165万票 蓮舫 128万票 でした。 私などの疑問は、3点です。 1、政策を、選挙公報と、新聞から対比してみると、その結論は明白でした。 都政の現状を、その明暗を評価して、都民のための政策を提起していたのは蓮舫候補です。 これは間違いなかったので、「蓮舫候補が勝った」と思っていたのに、ご存じの結果です。 2、どうして、それまで全くその人となり、知らなかった石丸候補が、第二位になったのか。 どうして、突然に現れた人が、一番の対抗票を獲得できたのか。 3、この選挙結果は、本当に1400万都民にとって、妥当な結論なのか。 都知事選は関ケ原の戦いで、全国民の注視したこの結果は、何を示しているのか。本日(7月15日)、二つの箇所で、選挙談義をする機会がありました。これは、その模様です。二、私など八王子市民から見ての感想です。東京・八王子市では、1月14日告示-21日投票で、八王子市長選挙がありました。ご存じ方もいると思いますが、八王子は「千人同心」の街、歴史的に江戸幕府を守る西の要の歴史がありました。自民党・萩生田こういち議員が地元としている地です。その八王子市長選挙(1月21日)の結果ですが、 当選 しやけ和夫(自民・公明) 63,838票 両角みのる(都民ファースト) 44,913票 滝田やすひこ(野党共同) 57,193票 でした。野党と市民との共同、そればかりか、保守の良識層も滝田候補を応援して、マイクを握ったんです。「裏金問題や、市政が裏で牛耳られている今の事態は、おいしい」と。伝統的な保守基盤で、自民党と公明党の過半数与党ですから圧勝して来てたんですが、滝田候補は6,000票の差でひっくりかえす事態まで、きたんです。これも有名になりましたが、「三顧の礼」をつくして萩生田光一氏は、東京都知事の小池百合子に応援を頼んだんです。小池知事は、自らの母体の都民ファーストの候補を蹴飛ばして、自民党・公明党候補の応援に最終盤に走り回ったんです。まぁ、それはそれですが。今回、都知事選と同時投票となった都議会議員補欠選挙ですが、全9の選挙区の1つが八王子でした。その八王子都議補欠選挙の結果は、 当選 滝田やすひこ 144,009票 馬場たかひろ(自民党公認) 98,836票 でした。萩生田こういち議員は、社会的にはちっとも表に現れませんが、この選挙では自己の選挙として馬場候補の表に立って活動したんだそうです。もちろん、私などの八王子の片隅では、それを見聞することは出来なかったんですが。八王子の市長選挙から、都議補欠選挙への推移を、その推移を見てください。ここには、今の日本の問題点ですが、それが、八王子の二つの選挙の推移に、ハッキリと出ていると思いませんか。三、今日、私などは、都知事選挙の結果について、二つの箇所で交歓しました。この2か所での懇談の模様です。今回の都知事選挙で、蓮舫候補が健闘されたことは、衆目の一致するところでした。その上で、1つの会合では、東京都政についてこの夏に学習会を開こう、となりました。国政は一般のメディアで報道されるんですが、東京都政や都議会というのは、情報が少ないんですね。今回の都知事選挙でその不十分さと、くらしに大きくかかわっていることがわかりました。八王子でも共産党アオヤギ都議がいますから、頼めば忙しくても来てくれますから、都政学習会を開催しようとのことになりました。もう1つの懇談ですが、ア、今回の都知事選挙で、石丸氏は初めての人だったんで、あれほど得票するとは思わなかった。八王子の市長選と都議補選が示しているように、蓮舫候補と小池候補がの二人を比べたら明白なのに、反自民の有権者が蓮舫候補に流れないように、かなりの大きな周到な仕掛けが企まれていた。それは後から知ったわけだけど。イ、反自民の都民を、ホット出の石丸氏がどうしてあれほど引き付けたのか。それは公報や全体をみると真の受け皿ではないのに、どうして支持の流れが出来たのか。若もののYouTubeやスマホの使用が、候補者の客観的な比較を妨げて、無内容なを軽信する事態を生んでいる。この真偽を明らかにすることが求められている。ウ、小池都政の実体は、その問題は、今回の選挙でかなり衆知されるところとなってきている。「ノーサイド」ではなくて、これからの日々で反都民性が問われる。いつ、難破してもおかしくない。問題は、小池問題が第三極によりごまかされないように、ここからの活動が大事になっている。都知事選挙は波乱含みとなっている。そうでなくても、来年は都議会議員選挙があるし、国政でも問題山積のなか、衆議院の任期満了がせまっている。今回の都知事選挙を反省すると、今回始まりだしたあらたな民主主義の動きですが、今の弱点を検討してよりしっかりした活動をつくること、この日々の頑張りが大事になっている。今日の二つの懇談ですが、そうした中身でした。