みかん園の11月課題
みかん園の11月は、収穫前のみかん園の草刈りと、収獲のはじまりです。
みかんの収穫の始まり
みかんは太陽の恵みでして、寒暖の差で色づきだし、秋晴れが続いてくれると甘く美味しいみかんがとれるようになります。
しかしこの時期は秋雨前線の影響もあります。みかんがぬれていては、傷みやすくなるので、収獲は出来ません。秋晴れが大切になっているわけです。
それと、もう大事な点は、収獲のタイミングです。
せっかくここまで苦労して育ててきたんですから、農家は「味がのってくる」といいますが、みかんがしっかり熟すまで、早もぎをしないように、熟したみかんを採るように、じっと我慢です。
これが、私などが美味しいみかんを提供するための、大事な点です。
まぁ、みかんの収穫は、一年の苦労が形になるときですから、楽しみな時です。
私などの場合ですが、八王子-小田原間の140キロを往復しています。
私が小田原のみかん園で作業できるのは、水曜日前後の2日間くらいと限られています。
その都度、天候の具合はどうか、みかんの成熟はどうなのか、イノシシが畑を荒してないか、
まず、畑全体の見回りです。
収穫したみかんですが、
それを袋詰めと箱詰めをして、毎週土曜に、東京・多摩の団地で、みかん朝市で販売しています。
多少姿かたちは劣るんですが、無農薬で安全、安くてフレッシュ・ジューシーで、美味しいんです。
11月はどのくらいの収穫量なのか
みかんの収穫は12月が山場のピークですが、11月はどのくらいの量が採れているのか。
(みかんのコンテナ容器には、約20キロが入るんですが)
2021年 2022年 2023年
11月1週
2週 2c 3c
3週 14c 4.5c 3c
4週 17c 2c 5c
でした。
11月の5キロ箱での出荷は、去年の場合は、計35箱でした。
みかんの畑は、その年の自然条件の問題があります。今年なんかは異常な夏の暑さでした。
みかんの木には、なり年(表年)とならない年(裏年)が、交互に繰り返す「隔年結果」があります。一定ではないんですね。
それと、私などの手入れの問題があります。仕方が悪くて、園主さんが「がっかりしちゃうよ」と嘆くくらいに、みかんの多数の成木を枯らしちゃった状況があります。
他方では、あらたに園主さんの手の及ばなくなったみかん畑がでてきていて、「もったいない」からと、その草刈りを応援して、みかんを収獲させてもらっています。
そうしたことで、みかん畑の全体には、プラス要因とマイナス要因があって、全体の結果というのは、なかなかわからないわけです。過去の記録から、大よそを推定を目途にして、すすめているわけです。
11月、月初めの課題
1、まだ草刈りが、あちこち残っています。
せめて、みかんの木の、まわりだけでもきれいにしておかないと、収獲したくても木に近づけなくなります。
2、イノシシの加害が周囲で多く発生していて、注意が必要です。
イノシシは、栗やみかんが大好物です。一度荒らされると、入口を見つけてふさがないと、毎日やってきて、美味しいところをすべて食べてっちゃう。大損害をきたしますから。
3、収獲、最初は慎重にゆっくりですが、だんだん速度が上がってきます。
それに見合って、袋詰めして、販売作業をすすめなければなりません。
流通が滞ってしまっては、置き場もなくなり、収獲することがが出来なくなりますから。
4、特殊事情として、この11月には引っ越しがあります。
園主さんの事情があって、引っ越さなければなりません。
あらたな住まいと、作業スペース、道具置き場を、確保しなければならないということです。
いずれも、この11月と12月が、これまでの一年間の苦労の結果が、どうであったのか問われる時となっています。