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テーマ:奈良について語ろう(97)
カテゴリ:言葉について
独身のころはよく1人で奈良を歩いていました。
きっかけは歴史が好きだったためです。とにかく足が棒になるまで歩き歩き、たいがい、明日香村の民宿に泊まりました。 額田王女や天智天皇、天武天皇、蘇我馬子がかつて生きていたところにいる。ただ、それだけで興奮したものです。 明日香村は、夕日が二上山に落ちていきます。そのおおらかな景色を甘橿丘から見ていると、古代人が畑仕事を終わらせて、神々に感謝し、さあ家に帰ろうという日常が肌に伝わってくる感じでした。 また、奈良県の地名の一つひとつが魅力的で、いろいろなことを想像させます。畝傍山・天の香具山・耳成山・三輪山・吉野・斑鳩・飛火野そして、飛鳥。名前の響きを聞くだけで、そこにいきたくなるのです。 奈良の東大寺の転害門から法華寺までの路があります。「佐保路」と言います。まず、この響きが私にはたまりませんでした。 奈良を歩くとわかるのですが、東大寺の西側に当時の平城京がありました。そのため、東側、佐保のあたりから吹く東風、(春風)を都の人々は心待ちにしていて、この風を「佐保姫」と呼んでいたのだそうです。 この話で、佐保という地名に恋に落ちてしまいました。 「さほ」この響きは娘の名前になりました。 彼女が自分の名前を意識しはじめたら、その由来から日本語や日本の歴史、日本の古典を愛するきっかけになってくれたらうれしいと願っているのです。 ※佐保路の場合は読みが「さほじ」なのですが、佐保姫の場合は読みは「さおひめ」になります。娘は佐保路からとったということです。 ★★★★★★★★ ★★★★★★★★ ★★★★★★★★ 日記をリンクしてくださっている方、常連の皆様、ハンドルネーム変えました。 数年前につけたもので、あまりに適当につけたので、変えたかったもので。混乱させてすみません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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