イタリア人とイタリア映画を話す
イアリアのミラノの経営者が来日し、商談が続く。そして飲みました。 余輩にとっては、イタリア映画の話が楽しかった。相手も経営者のほかにミラノで日本語を学んだ30歳の男性が来ていて、さらに盛り上がった。 話に出た映画とは、 第二次世界大戦後の映画『自転車泥棒』で涙を流した少年時代。監督:ヴィットリオ・デシーカ(1948年)。これには同じ敗戦国の貧乏で失業者の溢れた頃のむなしい想いに共感し、子供心に涙した。 官能的なシルヴァーナ・マンガーノ主演の『にがい米』(1949年)に圧倒されたこともある。 ジェニファー・ジョーンズ&モンゴメリークリフト主演の『終着駅』にローマ駅のプラットホームでの別れに大人のロマンと哀愁を感じた。監督:ヴィットリオ・デシーカ、1953年。 クラウデイア・カルディナーレに魅せられた『刑事』(1959年)ならびに『鉄道員』(1956年)。監督:ピエトロ・ジェルミ。イタリアン・リアリズムだ。鉄道員の子役にも感動したなあ。 ジュリエッタ・マシーナ&アンソニークイン主演の『道』。監督:フェデリコ・フェリーニ(1954年)、音楽:エンリオ・モリコーネ。 ソフィアローレン&マストロヤンニ主演の『ひまわり』。監督:デシーカ(1970年)、音楽:ヘンリー・マンシーニ。 そしてトルナトーレ監督の『ニューシネマパラダイス』(1989年)とモニカ・ベルッチ主演『マレーナ』(2001年)。前者は子役が泣かすノスタルジックな映画、後者は戦争に打ちひしがれるセクシーな女性に思いを寄せる少年の物語。前者の音楽はエンニオ・モリコーネ。 ああ、思春から青春の時代にかけて常にイタリア映画があったなあ。 彼は、黒沢監督のファンタジーな『夢』が非常に好かったとのことで、さらに話が盛り上がる。キツネの嫁入り、雪女、雛祭りetc.のオムニバスだった。 Gurazie, Ciao, Buonasera!