人生を楽しむ

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• おしゃれな紳士

  　今年もフランスから新酒ワイン「ボージョレ・ヌーボー」がやって来た。　何時もこの時期になると、ボージョレの事を書く。ワインやお酒などにあまりこだわらないのだが、ボージョレだけは思い出かあるのだ。　数十年昔に遡る。会社に入社したばかりの駆け出しの頃、アナリストとして東証一部上場企業数十社を担当していた。その中のある会社の社長に気に入られた。　彼は、海外勤務が長くイギリス仕込みでおしゃれな紳士で、仕事以外にも色んな事を教わった。その内「うちの会社に来ないか」と誘われたがお断りした。お受けしていたら変った人生を歩いたかもしれない。　その人は、その後、日本経団連の副会頭まで登りつめて、日本の経済界に寄与された。　話がそれたが、ボージョレが日本ではほとんど知られていない時代に、その人に初めてご馳走になったワインなのだ。　そんな事で、この季節になると毎年、当時を懐かしく思い出すのである。　今日成田空港に到着した今年のボージョレは、秋のボージョレ地方の天気が好天に恵まれ涼しかったので、程よい酸味が味わえるとか。　一本あたりの値段は、２，５００円と昨年よりやや高目と云う。解禁は２０日午前零時だそうである。　ワイン好きな人達は、待ち遠しいだろう。　　‘人生は　すべて　心一つの　置きどころ’　　　　　　　　　　　　　　　　　－感謝ー

  2008.11.07

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• ＣＨＡＮＧＥ：変革と今

  　「変革」を叫び続けて当選した、若き歴史的な米大統領・オバマ。　閉塞感漂うアメリカ、そしてアメリカを震源地とした金融大恐慌の中で、アメリカの圧倒的な人々は、変革を求めてオバマを支持した。　だが、彼が大統領に当選した熱狂的な夜が明けて、翌日のアメリカはもう現実に引き戻された。　アメリカ経済の悪い指標が次々と発表され、ＮＹダウは４８６＄もの暴落にさらされたのである。　これを受けて、今日の日本、アジア、新興国各国の金融・株式市場も同様に暴落した。夕方からヨーロッパも暴落して始まっている。　アメリカだけではない。世界の景気が連鎖的に大不況に突入し始め、不安が不安を呼んでいるのである。　オバマ新大統領は、この事を知っている。　当選した最初の演説の中で彼は、「今はお祝い気分に浸っているが、明日から厳しい現実が待っている」と語っている。　既に政権移動への動きが始まっている。彼の主席補佐官はもう決まった。ここ一両日中には、世界が注目する財務長官が決まる見通しと云う。　アメリカは今、最悪な時期だ。この事態を出来るだけ早く脱出できるように、彼は懸命に努めるだろう。　今月15日からワシントンで開催される主要20カ国による金融サミット(Ｇ２０)で、各国の首脳は、一致協力して具体的な即効性のある対策(特に財政出動)を打ち出して貰いたいものだ。　日本も再び深刻なデフレ不況に入る。日本の麻生首相がＧ２０で、どのような働きをするかも見ものである。　　　　人生は　すべて　心一つの　置きどころ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　－感謝ー　

  2008.11.06

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• 富士山二合目・新屋山神社と宮司さんからの手紙

  　富士山は、何といっても美しい。　日が昇る前の富士山、朝日に映える富士山、夕日に映える富士山、すっかり日が落ちた後の富士山、それぞれになんともいえない風格がある。　御殿場の「東口本宮富士浅間山神社」の裏手方向に「新屋山神社」がある。この「本宮」は富士富士吉田の側の登山口から登る富士山二合目付近にある。　　先日、息子の車で両方の神社に参拝に行ってきた。なんともいえない‘霊気’‘霊感’漂う荘厳な神社であった。息子が幾度となく参拝しており、勧められての参拝だった。　お祓いをして頂いた後、色んなお話しをしている内に宮司さんと気持ちが通じ合い、恐れ多くも神棚にお供えしてある品まで頂戴した。　この神社は、全国から参拝者が来る。小さな子供連れ家族、中年・お年寄り夫婦、独り者の若者達など皆楽しそうだった。　富士吉田のホテルに一泊。温泉で充分体を休めた。ホテルのベランダから、日の出前のまだ黒い色の富士山から刻々と色が変化する富士山の雄姿を堪能出来た。　翌日、もう一度新屋山神社に参拝、富士浅間山神社、河口湖などを回って、息子が誕生日にプレゼントしてくれた「至福の一泊二日の旅」を終えた。　今日のお昼過ぎ、なんとその宮司さんから御礼のお手紙が届いた。なんとも清々しい、感謝一杯の気持ちで拝読した。　　人生は　すべて　心一つの　置きどころ　　　　　　　　　　　　　　　　　　－感謝ー

  2008.11.05

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• いつか見たような風景

  　枯葉がすっかり落ち、枝だけが青空に向かって伸びている。　その枝に真っ赤な柿の実が、一つだけぶら下がっていた。　柿の実と枝が夕日に映えて、燃えるように赤い。　霜月を迎えた今頃の景色である。　都会の真ん中で、こんな風景を眺めながら、遠い昔に見た故郷の田園風景と重ね合わせていた。　　昨日、孫達が誕生祝に来てくれた。全てを忘れて家族パーティを存分に楽しんだ。これまではレストランで祝ってもらう事が多かったが、歳を重ねると家庭でのパーティの方がしっくりする。　明日が、本番(誕生日)。一泊二日の質素な温泉旅行で体を休めるつもりだ。　ここに来て、ＴＶでも新聞でも、景気悪化のニュースがトップを飾り始めた。やや遅きに失した感はある。　それよりも庶民感覚として、100年に一度と云うような不況が始まるという危機感はないように見える。　色んな盛り場や、若者達の遊び振り、デパートなど、まだ結構賑わっているからだ。　これからやって来る不況は、(今も不況といえるが)こんなものではない。谷がどれほど深く、どの位長く続くか分らない。　これからの、各国協調しての対策(財政出動)に掛かっているが、厳しい事は事実だ。この状況を認識し、地道にそれなりの対応策を用意する事が大事ではなかろうか。　そして、そんな中にも、楽しみ方を見つけて行きたいものである。　　　人生は　すべて　心一つの　置きどころ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　－感謝ー　　　

  2008.11.02

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• 仮装行列

  　昨夕、散歩の途中で、駅ビルの上にある書店に立ち寄った。　帰りに仮装行列に出会った。昨日(10月31日)はハロインであった。　去年も子供達のこの仮装行列と行き会った。一年があっという間に過ぎ去ったのだ。　今年も子供達は、楽しそうにケーキショップなど夕方の街中を練り歩いていた。　何年か前、息子がアメリカに留学していた時に、ハロインにであった。その時初めてハロインの存在を知ったのを思い出す。　それにしても、日本と本場アメリカでは楽しみ方や規模が、大きく異なる。　ハロインは、キリスト教の万聖人の祝日である万聖節・前夜祭として子供のお祭りとして始まったから当然だだろう。　日本は、世界の楽しそうな文化を何でも取り入れる。良い事もあれば悪いこともあが、、。　今日、息子の留学時代にアメリカで撮った写真を眺めていた。　サンフランシスコ、シリコンバレー、サクラメンコ、ロサンゼルス、デイビス、シャスタなど、息子が運転する車でカリフォルニアのあちこちをよく小旅行したものである。　　　人生は　すべて　心一つの　置きどころ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　－感謝ー　

  2008.11.01

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• 庭の苔

  　今日の東京は、どんよりとした雲に覆われて、この秋一番の寒い朝を迎えた。　でも、お昼になると、薄日も射し始めた。時々顔を出す太陽は、人の気持ちを明るくしてくれる。　隣の横着な猫が、わが家の濡れ縁に寝そべって日向ぼっこしている。少々脅しても目でこちらを見るだけで知らぬ顔を決め込んでいる。何時もの事である。　庭一面に、薄く緑の苔(コケ)が生えてきた。庭をぼんやり眺めていると目が休まる。緑は目に良い。　最近スズメも長い時間、庭で遊ぶようになった。コケの間に生えている細い草や虫がお気に入りのようでもある。　　世界の金融市場が、大底圏で少し落ち着いてきた。　初めは、形式的な対応しかやらなかった世界各国の政府・中央銀行が、株式・金融市場の急落(政策催促相場)で、やっと事の重大さに気がつき、なりふり構わず手を打つようになったからだ。　だが、実体経済への本当の影響はこれからである。これまでの金融対策に加えて、今後どれだけの景気対策・財政出動をやるか注目だ。　欧州では、デフォルトが懸念される国も出て来た。　それにしても、ここ数日の久々のヒットは、日銀の「利下げ検討」報道だ。これまで、日銀は、利下げには冷たい態度を取り続けていただけに、このニュースが世界を掛け巡り、世界の金融市場の波乱が「一服する」キッカケになった。　ここ数日で「利下げ実現するかどうか」が決まる。　　人生は　すべて　心一つの　置きどころ　　　　　　　　　　　　　　　　－感謝ー

  2008.10.30

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• 蓬(よもぎ)の花　　　

  　朝夕、ずいぶん冷え込むようになった。　薄着でで掛ける遅い散歩は、早く歩いて体が温まるまで時間がかかる。　昨夕、道端で懐かしい蓬の花を見かけた。　蓬は、5月の節句に「よもぎ餅」に使われる。つくり立てのまだ熱いよもぎ餅を食べて、母に怒られた昔を思い出す。　その蓬は、秋ごろになると1メートル以上に伸びて、白い花を咲かせる。散歩の途中、足を止めて暫らくの間、眺めていた。　　　　契りおきし　させもが露を　命にて　　　　　　　あはれ今年の　秋もいぬめり　　　(藤原基俊)ー千載集ー　この歌の、「させも」は「よもぎ」のこと。中学生の時、必死で覚えた百人一首の中の一首である。あの時代が懐かしい。　　人生は　すべて　心一つの　置きどころ　　　　　　　　　　　　　　　　－感謝ー　

  2008.10.29

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• 韓国に「日本晴れ」なし　　日光男体山

  　今日、久し振りに素晴らしい秋晴れの朝を迎えた。　何処までも続く真っ青な空。これぞ「日本晴れ」である。そこで昔の事が思い出された。　何年か前、韓国の友人に招待を受け、家内とソウルを訪れた。季節は今頃だった。　慶州をはじめ、韓国の主な観光地を回った。お蔭で約1週間の滞在中、快晴に恵まれ忘れられない旅となった。　その時、友人夫妻に透きとおる青空を見上げながら、これは「韓国晴れ」ですかと訊ねたら、知識豊富な彼は「日本ではこんな日を日本晴れと言うようですが、韓国にはそんな言葉は無い」との返事だった。　その後、何回となく、お互いの国を訪ねるという、家族ぐるみのお付き合いが続いている。　今朝、日光・男体山に初雪が降ったと、ニュースで報道された。　日光は、一時期月に2回は訪れていた。2年ぐらい続いたから短期間に集中して50回ほど行った事になる。　この間、東照宮を始め、男体山、奥日光と有名な観光地はほとんど歩き回った。そんな訳で、日光の事はある程度分るようになった。　東照宮の裏山の樹齢数百年という大木の根本には、あるものを埋めてある。家内と息子だけが知る秘密である。　日光詣でのそもそものキッカケは、日光の「霊水」汲みであった。一頃、「霊水」を求めて、大げさに言えば、関東だけでなく九州まで全国に足を伸ばしたものだ。　最近、事あるごとに昔が蘇る。　　人生は　すべて　心一つの　置きどころ　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー感謝ー　

  2008.10.28

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• 世界は今、、

  　今朝の東京は曇り。　珍しく、小鳥達の鳴き声も聞こえてこない。　静かである。　一方で、世界の金融・経済状況は、益々不気味さを増して来た。　ダッチロール状況を繰り返してきた世界の株式・為替市場は、ここ数日間で更に狂乱状態に陥って仕舞った。　金融市場を中心に、全ての経済指数・環境が、一挙に数十年前の状態に悪化している。　アジア各国の悪夢を受けて、昨夜の欧州市場、ＮＹ市場も、最悪の落ち込み(ダウは312ドル安)となっている。　昨夜、円は一時ドルで90円台(13年ぶり)、ユーローは113円台をつけた。まさに狂乱である。　ロシア市場は、27日まで閉鎖を決めた。アイスランドは、国がデフォルトに陥らない為にＩＭＦから最大21億ドルの融資を受ける。　実体経済へ影響が拡大し、アメリカを初めイギリス、日本と先進各国とも、景気後退の陥る可能性が強まった。　これまで成長を謳歌していた自動車産業は、アメリカ、日本と大幅な減産に踏み切る。これ以外でも鉄鋼をはじめ色んな業種が続く。　まさに、世界大恐慌寸前にある。　これを防ぐには、金融対策のみでは片手落ち。ここまで世界各国は、なる降り構わず金融機関の国有化を進めてきた。ある面では、社会主義への逆行であるがそんなことは云っておれない。　これからは、同時の大規模な景気対策、財政出動が緊急の課題である。　現在北京で進行中のアジア・欧州諸国合同サミット、11月15日からワシントンで開催されるサミットの結果次第で、世界のこれからはがらりと変る。　本格的な対策を取り決められる事に期待したい。　　　　人生は　すべて　心一つの　置きどころ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　感謝。

  2008.10.25

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• 水溜りと吹き荒れる金融・証券市場

  　東京は、一日中雨。　時に豪雨で庭のあちこちの水溜りが出来る。小止みになるとその水が引く。暫らくしてまた水溜り。この繰り返しだった。　水溜りには小枝が映り、スズメも遊んでいた。　夕ぐれには、小降りになっている。明日の天気は回復しそうだとか。　ここ数日、世界の金融市場は、ダッチロールを繰り返していたが、今日の東京市場は遂にそこが抜けそうになった。　日経平均株価は、バブル崩壊後の安値(7,607円・2003年4月)に迫る7,649円(昨日に比べ881円安)で取引を終えている。　世界景気悪化に対する色んな指標や情報で市場は動揺が止まらない。不信感が再び高まっている。　前ＦＲＢ議長の「世界は今、100年に一度の津波にさらされ、大不況前夜。デリバティブの放任が失敗等々」発言、ニューヨーク教授やヘッジファンドＣＥＯのせかいのヘッジファンドの数百社倒産説、イタリアベルルスコーニ首相の世界金融市場閉鎖発言、等々の情報をブルーンバーグが流した。　加えて、円がドル(1ドル95円台)、ユーロ(122円台)に対して急騰している事も影響した。　世界各国の通貨に比べて、円は比較的信頼感がある他、一頃金利安の日本円を調達して世界で運用していた資金の急速な巻き返し(円キャリの巻き返し・返済)が起こっている為だ。　世界の銀行間の金の貸し借りも、相手の銀行が信用できない為、貸し借りが細り、その金利は、各国の政策金利を大幅に上回るという異常な状態だ。この金利は、一時若干低下していたが、ここの来て再び上昇している。　驚く事に、このブログを書いている午後7時前、円は1ドル92円台、ユーローは112円台まで急騰してきた。　まさしく、恐慌の嵐が吹き荒れている。　今夜のＮＹ，ヨーロッパの動きが注目される。　　　　　　　　人生は　すべて心一つの　置きどころ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　－感謝ー

  2008.10.24

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• 秋の蝶と金集め

  　昼過ぎになって、気温が上がってきた。　最近、お昼頃、庭によく蝶が舞う。　暖かい秋の日を楽しんでいるようだ。　モンシロチョウ、そして黒い縦じまの羽をした蝶、黄色に黒玉模様の入ったような羽を揺らして飛んでいる蝶。　正確な名前は知らない。　　このところ、政界は解散時期の話で持ちきりだ。　選挙が近づくと政治家は金集めに奔走する。今も昔も変らない。　都内の一流ホテルでは、「○○センセイの○○懇談会」があちこちで開催され、ホテル側はホクホク顔。　昨夕、前から案内状を貰っていたパーティに出掛けて来た。政界を引退した大物(元外務・通産大臣歴任)の半世紀を綴った本の出版記念懇談会と云う名目だ。　だが、実際は少しでも現職国会議員である息子の選挙資金の足しになれば、と資金集めと言ったところか。親馬鹿は何歳になっても直らない。　元総理大臣(現職議員)をはじめ、現職の大臣が数名も駆けつけ、壇上に立ってお祝い？の挨拶をした。　話の内容は、本の著者が引退している事もあって、当時の政界の裏話などが飛び出して面白かった。　テレビ局数社のカメラ群が会場入り口に陣取っていた。　元総理は、「私が解散、選挙の時期など話すのでないかと、カメラが回っているが、今日は生臭い話は無し」と笑わせた。　しかし、宴も終わりに近づいて、テレビ局が帰った途端、意味深な話が飛び出した。政治は裏で何が起こっているかわからない。　世界の金融･経済の現状を考える時、解散時期は熟慮して決めて貰いたいものである。　世界の株式市場は、昨夜から再び暴落、今日の東京市場も、日経平均は631円もの暴落で終わっている。　　　　　　－人生は　心一つの　置きどころー　　　　　感謝。　　

  2008.10.22

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• 「蚕の寺」

  　岐阜市。そこは昔、若き日の父が、農林省試験研究所から派遣されて働いた事のあるところである。　そんな事で何時か訪ねて見たいと思っていた。　何年も前、地球環境(「地球温暖化」といっても人々はピンと来ない頃だった)に係わる仕事を手伝っていた時、岐阜を訪れる機会に恵まれた。　JR岐阜駅に降り立った時、何となく父の面影が走ったのを覚えている。駅は思ったより小さかった。　仕事が予想外に早く終わり、駅の観光案内所で蚕で由緒あるところは無いか聞いてみた。聞いて訪れたのが「蚕の寺」として有名だという「美江寺」だった。　由来について何の知識もなく突然行ったので、若い日の父も訪れた事がだろうかと思いながら、お寺の周りを歩いただけで帰った。　ところが、今日の日本経済新聞の「文化」欄に、「美江寺」の由来が書かれており、嬉しく読んだ。　きもの研究家、松岡美沙氏の「衣の歴史紡ぐ全国行脚」と題した散文の中の一部に書かれている。　以下、「美江寺」に係わる所を抜粋して紹介したい。　岐阜市内の「蚕の寺」の美江寺には興味深い由来がある。奈良時代の美濃ではしばしば木曽川、長良川が氾濫して桑畑が水害にあいそのため養蚕が不作で、絹織物の献上が滞った。　女帝である元正天皇は、絹織物への関心が高かったのだろう。重臣の長屋王に命じて、水害から守るための勅願所を建立。そこに伊賀国の伊賀寺から十一面観音を移した。　この勅願所こそ美江寺で、名前には「川の水美しかれ」との願いが込められている。　松岡未紗氏は、数年前「余命五年」という重い病気にかかってから、「何かを残したい」として、衣服にまつわる歴を調べて、全国を行脚されているという。それから五年以上活躍されている。　「まだ、九州が残っている。衣の神様、両親、友人達の守られたお蔭様の私の一人旅は、まだまだ続く事になりそうだ」と、この散文を締めくくっている。　何かを成し遂げたいとする人の、生命力の強さを感じる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー感謝ー　

  2008.10.21

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• 神楽坂、霜月：神楽月、そして株式市場

  　東京・東西線の神楽坂駅を降りて、緩やかな坂を５分ほど下り、左に入ったところに家庭料理を食べさせる小奇麗な小料理店があった。　昔、伊勢丹で背広(オーダーメイド)を作ったとき、仕立をした職人と仲良くなった。その江戸っ子職人の地元が神楽坂だった。　そんな縁で、彼とこの料理屋によく通ったものだ。　神楽坂は、昔の日本の風情を残した、奥深い町である。　路地を歩いていると、何処からともなく三味線の音(ね)が聞こえてくる。花街特有の路地は日本でもここしかないといわれる。　毘沙門天善国寺、若宮八幡、赤城神社など多くの寺社も散在し、林文子、夏目漱石の小説にも登場する町だ。　尾崎紅葉や泉鏡花の旧居跡は、新宿区登録史跡になっている。　先日、久し振りに神楽坂を訪ねてみた。昔の面影は残っているが、この界隈は、再開発が進み、表通りは、近代的な店が軒を並べていた。　そして、あの小奇麗な料理屋は、もうなくなっていた。　早いもので、もうすぐ霜月がやって来る。「霜月」は別名「神楽月」とも言う。　今日の東京株式市場は、日経平均株価が先週末に比べ３１１円高い9,005円で終わった。　世界の金融情勢は、色んな国際的対策が打たれたものの、まだ落ち着いたとは云えない。加えて、繰り返し書いているように、経済実態への影響はこれからだ。　日銀は今日、10月のさくらレポート(地域の景気状況を纏めた)を発表した。こてによると全国全ての地域の景気判断を下方修正した。こんな事は2005年以来始めてである。　IMFも世界の成長率を下方修正。これまで高成長を遂げてきた中国も、7～9月期のGDPが9％と発表、2005年以来の一桁成長に減速している。　こんな事を受けて、11月には急遽、アメリカで緊急金融首脳会(G８＋中国･インド)を開催する事(二回目)になった。　まだまだ、世界経済・金融は混乱が続いている。オランダは今日、最大のINGグループに日本円で1兆数千億円の資本注入すると発表している。　ただ、株式市場はと云うと、そろそろ大勢的には大底圏にあるような雰囲気も出て来た。言い換えれば、前にも書いたように、何十年に一度のチャンスが垣間見える。　株式市場は、色んな事を織り込んで半年以上先を読むからだ。ここから先、下振れする相場は、政府・中央機関に対する催促相場である。下げれば世界の当局は必死に対策を打つ。　しかし、これは中長期的なスタンスが前提である。まだ、大ブレがあることも想定して、株価が急落した時に、少しづつ買い下がる分散投資のタイミングを迎えたように思う。

  2008.10.20

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• ヤマブドウ(エビズル)

  　十数年前、仕事で山梨にいった時に、ワインをご馳走になった。　あまりワインの味にこだわらない方だが、一口飲んだとき、その美味しさには驚いた。　女将さんに聞くと「山葡萄酒」だという。　「国内には、3種類の野生のブドウがある。ヤマブドウ(エビズル)が代表的で、実は比較的大粒。深山でしか採れないので山葡萄酒の生産量は少なく、貴重なワインだ」と云う話だった。　そんな事がキッカケで、それから毎年秋になると、気の置けない友人四人で「山葡萄ワインの買出し」に出掛けたものである。　その後、四人もそれぞれ都合で、自然と「買出し」も遠のいていた。　ー秋を迎えると、ヤマブドウの果実が紫に変り、10月には黒紫に変化して枝から下がり、紅葉と美しいコントラストを見せるー　先日、「買出し」に行っていた山梨・勝沼のワイナリーから、久し振りに届いた案内状に、そんな一文が添えられていた。　もうすぐ、四人組の一人の三回忌が巡ってくる。

  2008.10.19

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• 夕日に映える柿と白い有明の月

  　午後の静けさを引き裂くように、鐘とサイレンを鳴らしながら一台、また一台と消防車が走り抜けて行った。　暫らくすると、遠くで何台ものサイレンが聞こえてきた。だいぶ大きな火事なのかもしれない。大げさにならないことを祈りたい。　昨日の散歩は、思い切って、今まで数回しか行っていない公園まであしを伸ばしてみた。この公園は、物凄く広い。　確か前に行った時、この公園の片隅にテーブルを置いて、日本を代表する俳優が某TV局のインタビュウを受けていたのを思い出す。　林の中をゆっくり歩いた後、公園に隣接して建っている美術館にも寄ってみた。　館内には、「芸術の秋」が漂っており、数人の人が絵画や彫刻を見つめていた。　展示してある絵画に中に、一枚の「夕日に映える柿」の絵があった。何か懐かしさが込み上げてくるような素晴らしい絵だった。　　　　‘柿食うや　遠くかなしい　母の顔’　　(石田波郷)　帰りは、夕日が落ちたばかりの道を歩いた。空を見上げると、東の空に「有明の白い月」が浮かんでいた。

  2008.10.18

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• 旬(しゅん)の黒豆　　　　解禁丹波の、、、、

  　今日の東京は、秋空が広がっている。ただ、何となくくすんでいて、抜けるような青空とはいえない。　早朝には、色んな小鳥の鳴き声が響いていた。その中に、澄み切ったメジロのさえずりが一番耳に残る。　メジロの鳴き声は、野山を走り回っていた、少年時代への郷愁をかき立てる。　昨日、友人が「丹波篠山の黒枝豆」を持って来てくれた。彼の大阪の友人から郵送されたもののお裾分けと云う。　丹波篠山の黒枝豆は、今が旬。10月5日販売が解禁になったばかりだと言う。日本中から予約が入り、中々手に入らないらしい。　これは夏に一般に出回る枝豆とは一味違い、丹波黒特有の深い甘味とコクがあり、食感も一般の枝豆とは異なる。　賞味期限もごく限られており、丹波篠山の秋の味覚、特産品として「丹波篠山の黒枝豆」として珍重されている。　昨夜、早速我が家の食卓に、この黒枝豆が並んだ。友人、そしてまた、彼の友人に感謝しながらいただいた。ビールのなんと美味しかった事か。　旬のものだから、出来るだけ早く食べるのだが、今夜もまた嬉しい食卓が待っている。　食欲の秋。この季節は、美味しい食材が一杯だ。

  2008.10.16

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• 今を生きる

  　　　　　東京は、雨上がりの雲の中から太陽の光が射してきて、気持ちの良い朝である。　昼からは、すっかり晴れた秋空がみられそうだ。　　　　老いは　闘うものではない　　　　連れ添うものだ　　　　老いを生きるのも　　　　案外　いいものだ　これは、緒方　拳さんが語った言葉である。　緒方　拳さんは、とても好きな俳優だった。僕に無いものを持っていたからだ。　あの飾らない、飄々とした、自然体の演技。それは、演技ではなく、彼の生き方そのものでもあった様に思う。　　　　　　　　過去でもない　　　　未来でもない　　　　今を生きる　数年前から彼は、癌と闘っていた。家族以外に誰も知らなかった。　そんな中で、自分の気持ちをありのままに表現した、強い言葉のように感じる。　緒方　拳、誰もが愛した、そしてこれからも愛し続けられる人物である。　　　　

  2008.10.15

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• 興味ある人は読む

  日経ネットから、以下の記事を紹介する。興味ある人には頭の整理になると思う。 各国の金融安定化対策一覧・表(08/10/14)　 週末の主要７カ国（Ｇ７）財務相・中央銀行総裁会議を受けて、各国が銀行への資本注入などの危機対応策を打ち出したことを好感した買いが入り、14日の日経平均株価が前週末比1171円高の9447円まで急反発した。　ただ、世界景気の不透明感は強く、金融不安に対する米国の追加策の動向にも注意が必要だ。マネー＆マーケット編集部では以下に14日時点で判明した金融安定化対策の一覧をまとめた。対策は予定のものを含み、今後流動的な面もある。　　　　　　　　【資本注入】　　　　※10月14日時点地域 　　　 内容 ドイツ 14兆円規模の公的資金注入策を発表 フランス 5.6兆円規模の公的資金注入策を発表 イギリス 大手３銀行に最大約6.7兆円の資本注入を発表 アイスランド 大手３銀行を政府管理下に イタリア 銀行の優先株買取制度を発表 アメリカ 金融機関の株式購入を検討 　　　　　　　　【預金保護】地域 　　　内容 ドイツ 個人預金を全額保護 オーストラリア 個人預金を３年間全額保護 ニュージーランド 個人預金を２年間全額保護 アメリカ 金融安定化法で預金保護上限を25万ドルに引き上げ 　　　　　　　　【銀行間取引保障】地域 　　　 内容 ユーロ圏 銀行間取引を保障する共同行動計画を採択 　以上だ。　なお、NYダウが昨夜70年振り、市場第二位の上げ幅を記録したが、今日の日経225の上げは、市場一位である。これも、以下、日経のデーターから紹介しよう。 　　　　　　　　　　　　【記録で読む株式市場】　　　日経平均の上昇率14％超　歴代首位～過去のランキング（08/10/14）　14日の日経平均株価は連休前の10日比1171円14銭（14.15％）高の9447円57銭となり、上昇率がバブル崩壊初期の1990年10月２日（13.24％）を上回って過去最大を記録した。　日経平均はきょう１日で、10日までの７日続落による下落幅（3091円）の約４割を埋めた。　過去の上昇率をふりかえると、３位が戦後の復興期に記録した11％の上昇で、４位はブラックマンデー後の戻り局面で記録した９％となっている。　 　上昇率 　　年月日 　　　　終値・円 1 　14.15% 　2008年10月14日 　　9447.57 2 　13.24% 　1990年10月2日 　　22898.41 3 　11.29% 　1949年12月15日 　　109.62 4 　9.30% 　1987年10月21日 　　23947.40 5 　7.96% 　1997年11月17日 　　16283.32 6 　7.84% 　1994年1月31日 　　20229.12 7 　7.55% 　1992年4月10日 　　17850.66 8 　7.49% 　2001年3月21日 　　13103.94 9 　6.41% 　1953年4月16日 　　355.03 10 　6.31% 　1953年3月6日 　　361.88 11 　6.27% 　1995年7月7日 　　16213.08 12 　6.22% 　1992年8月21日 　　16216.88 13 　6.17% 　1998年10月7日 　　13825.61 14 　6.13% 　1992年8月27日 　　17555.00 15 　6.11% 　1998年1月16日 　　16046.45 16 　5.90%　 2002年3月4日　　 11450.22 17 　5.63% 　1988年1月6日 　　22790.50 18 　5.51% 　1950年7月15日 　　103.82 19 　5.40% 　1990年8月15日 　　28112.12 20 　5.39% 　1950年2月13日 　　112.94 　　以上である。ご参考まで。

  2008.10.14

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• 初めての体験　　　　歴史的な瞬間に立つ　　　　　　　　

  　韓国の友人から、メールで世界各地の名所・旧跡の写真が送られてくる。　何となく気分が冴えない時、突然写真が送られてくると、メールを開くのが楽しみだ。観ると気分がパーッと明るくなる。　今日は、コスモス花が送られてきた。総数23枚の写真だ。　一輪の花びらの大写しに始まって、広大そして壮大なコスモス園の様々な風景と続く。　まるで北海道の大地に咲いた？と勘違いするほど、コスモスが何処までも延々と咲き乱れて、秋の青空の下、自然の美しさを満喫している。　この友人は、相当な資産家でありながら、株式投資が大好きである。先物にハマッテいる。　そして、先月何億儲けたとか損したとか、何気なく云う。その彼もここに来ての世界金融波乱では、相当やられたようだ。　今日は、その株が韓国でも急騰した。　美しいコスモの写真を送ってくれたのも、経験した事の無いほどの今日の株爆騰に気分を良くしたのだろう。　　株式投資家に限らず、経済人、一般の人も、今進行中の世界大金融波乱は、世界中の報道機関が連日伝えているように毎日の生活、経済に大きな影響を与えているのである。　実体経済への影響はこれからだ。一歩間違えば、1927年の世界大恐慌に次ぐ大不況到来の懸念さえある。　先週末、ワシントンで、緊急にG7,G20が開催された。こんな事はかってなかった事である。　そこで、先進国のみならず新興国も含めた各国中央銀行が、あらゆる事態に協調歩調を取る事を含めた色んな対策が採られた。　今日はアメリカも遂に公的資本導入の具体的な事を発表した。　以上のあらゆる事態を含め、先週の株価の恐慌的な暴落、逆に昨日のNYダウの1日の上げ幅としては70振りの大幅な値上がり等、今を生きる人々にとっては、生まれて始めての体験ばかりである。　云ってみれば、人々は歴史的な瞬間に立ち会っているのである。この貴重な体験・経験をどのように自覚し、生かしていくか、ただ漠然と日々を過ごしていくのか。　あらゆる金融相場(株、債券、為替、先物等々)は、大局的には大底が見えてきた。だが、これで完全に落ち着いた訳ではない。一本調子に上昇する訳ではない。これからも幾度となく、揺り戻し、波乱は訪れる。　今日の爆騰は、慌てた売り方の買戻しも相当あっただろう。ある程度の水準に来ると戻り売りもある。　実体経済への悪影響は、これからだ。企業業績の下方修正も相次ぐようになった。色んな状況を勘案して、これからの相場を見つめたいものだ。　　　　

  2008.10.14

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• 必読！株式投資をしている人へのアドバイス

  　　現在、株式投資で儲かっている人は、世界中の専門家も含めて皆無に近い、といった状況だと思う。　そこで、あるアドバイザーのレポートを紹介しょう。参考になると思う。なお、このレポートは、先週末(10月10日・金)の相場終了後に書かれたものである。　　　　　－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－　　日経平均株価は２００３年４月２８日に付けた終値ベースでの安値７６０７円に接近、週末の終値は８２７６円となっています。 振り返りますと、０３年４月２８日に付けた安値７６０７円を大底にして上昇を開始し、昨年（２００７年）７月９日の高値１万８２６１円まで値幅にして１万円超、２．４倍まで上昇した日経平均株価。　日経平均株価では２．４倍ですが、個別銘柄でみますと新日鉄は１１９円から９６４円まで８倍超、住友金属は３６円から７７１円まで２１倍超、日本製鋼は５０円から２４２５円まで４８倍超、三菱商事は６７８円から３９５０円まで５倍超、川崎汽船は１４３円から１７６０円まで１２倍超・・・等々、その他にも大化けしたど真ん中銘柄は多くあります。　そして今、その振り出しにほぼ戻ったことになります。ここを「もうダメだ」と見るか、「チャンス到来！」と見るか・・・。見方は様々ですが、やはり株式投資は『ロマン』。「野も山も皆一面の弱気なら、あほうになって買いの種蒔け！」、これに分があると考えます。　現在、株式マーケットの軟調極まりない動きに巷からは「意気消沈」・「ダルマさん状態」・「戦意喪失」・・・等々、諦めと嘆きの声が聞こえてきます。それでも、こうした状況がいつまでも続く訳ではありません。何故なら、「上がったものは下がる、下がったものは上がる」というのが相場の真理だからです。 そして、　　チャンスというものは、多くの場合、辛い経験に姿を変えてやってくる。　　　　　　　　だから殆どの人は、それと気づかないとなります。もちろん、今日明日と言う目先ではなく、視線を少し上げて中長期スタンス、農耕型投資で臨む必要があります。　ちなみに、相場の先行きを見通す上で的中率の高い『騰落レシオ』は週末現在で５４％。この指標の大底圏は５０％台となるケースが多く、また２５日移動平均線からの乖離率はマイナス２７％、そして信用評価損益率はマイナス３０％とこうした数値は相場の底値圏で出現するのです。ただ、先にも申し上げましたが、相場を目先で見るのか、中長期で見るのか、ここを曖昧にしますと相場の動きに振り回されます。ピンポイントではなく、中長期的に底値ゾーンとして捉え、軸足をしっかりと定めて前向きに臨みたいところです。 株式投資　勝利の法則　十ヶ条　！ーーー初心者必読だ－－－　一．『相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、　　　　　　　　楽観とともに成熟し、幸福感とともに消えてゆく』　誰もが良いという銘柄が、儲かる銘柄とは限りません。そうした銘柄は、既に　高値圏にあるものが多く、買ったところが大天井の高値掴みになることが多い　のです。誰もが、見向きもしない時こそ安く買える絶好のチャンスであり、高　い確率でうまく行きます。二．『いのち金には手を付けるな』　ゆとりを持っての投資に心がけましょう。株式投資には必ず値下がりリスクが　伴ないます。生活資金や教育資金には手を付けてはならず、余裕のない状態で　は冷静な判断が出来なくなってしまいます。余裕資金で株式投資を行うのが大　原則です。三．『さんまのアタマとシッポはくれてやれ』　アタマからシッポまで食べると毒が回るといいます。決して欲張りすぎてはい　けません。大底で買って大天井を売るというのは、プロであっても１００％無　理です。仮にそうなったとしたら、それは偶然です。底値ゾーン、高値ゾーン　といったゾーンで考えるのが、良い結果をもたらします。また、時には「損切　る」勇気も必要であり、多少の損は勉強にもなり、次回に取り返しが効きます。四．『農耕型投資と狩猟型投資の区別をはっきりする』　株式投資には２種類あります。１つは狩猟型投資。これは、名前のごとく動き　回る株式市場のターゲットを追いかけて短期間のうちに何回も売り買いをする　投資法です。そして、もう一つは農耕型株式投資。これは、種を蒔くことから　始めて、じっくり果実が実った頃を見計らって刈り取る投資法です。これを中　長期投資と言います。個々のスタンスによりこの区別が付いていないと、うま　くいきません。五．『リスクについて知る』　リスクとは、単純に直訳すれば「危険」という意味ですが、株式投資において　使われる意味はちょっと違います。ウォーレン・バフェットはこの意味を「リ　スクとは、自分が何をやっているかよくわからないときに起こるものです。」　と言っています。逆に言えば、最近、投資信託や仕組み債など複雑な金融商品　が多く出まわっていますが、こういった商品を理解せずに買うと大きなリスク　にあうということです。きちっと商品を理解することがリスクを小さくする秘　訣です。理解できない商品は勧められても、「ノー」と言いましょう。六．『天は自ら助くる者を助く』　勉強すれば儲かる確率も必ず高くなります。予備知識や事前分析があるに越し　たことがなく、分かる範囲内から少しずつ勉強して、自分なりのマーケット見　通しを養いましょう。ただし、相場はまれに理屈では説明がつかない動きをす　ることがありますので、そのことも頭の片隅に入れておきましょう。七．『漁師は潮を見る』　相場の大きな流れ、トレンドを見極めましょう。自分の投資スタンス（どの程　度の利幅、投資期間、投資金額等）に合った銘柄選択に心掛け、ツキのないと　きは無理をしてはいけません。相場の世界にも、少なからず運・不運があり、　ツキがないと思ったら、無理をせずチャンスを待つのも大事です。八．『筋の耳打ちは信頼するな』　根拠のない、きな臭い情報に惑わされないようにしましょう。マーケットには　根拠のない怪情報をもとに売買をする人達（仕手筋）が存在します。こういっ　た情報に乗って成功した例はありません。王道を行きましょう。九．『買うべし、売るべし、休むべし』　時には売買をいったん止め、相場を客観的に眺めることも必要です。売り買い　を頻繁に行っても、必ずしも儲かるわけではありません。小さな動きに目を奪　われ、大きな動きを見落とす危険性があります。十．『株式投資はロマン』　株式投資は、博打やギャンブルではなく、健全な資産形成になくてはならない　ものです。高い志とロマンを持って取り組めば、資産が何倍、何十倍となる可　能性を秘めています。また、ものの見方、考え方が豊富になり自己の向上に繋　がります。　以上が、aquaの十の法則ですが、是非この「心得」をしっかりと押さえておいて頂きたいと思います。　冒頭でも申し上げました通り、短期的には弱気が支配し、波乱局面となっている株式マーケットですが、コインの裏と表が背中合わせとなっていますようにピンチとチャンスは表裏一体。目線をやや遠くに向けますと、この局面はビッグチャンスになる可能性があるだけに、中長期的な観点から『農耕型投資』でじっくり臨みたい局面と考えます。　　　以上が紹介するリポートである。

  2008.10.13

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• 百寿を越えて　　　　　今週の世界金融市場

  　昨日、柔らかい秋の日差しに誘われて、昼過ぎから家内と、千代田区半蔵門にある山種美術館へで掛けた。　「百寿を越えてー奥村土牛・小倉遊亀・片岡珠子ー」展を鑑賞するためだ。　タイトルにあるように、この三人は、百歳を越えて絵を描き続けた有名な画家である。　土牛の百歳の祝いに書いたという「白寿記念」と云う書は、飄々とした字の中にも歳を感じさせない力強さがみなぎっていた。　土牛の絵画、「富士宮の富士」「軍鶏」「聖牛」「茶室」「北山杉」「僧」「瀧」など36点の前に立つと、実物の迫力に、足が釘付けになる。　小倉遊亀の「舞う(舞妓)」等、片岡珠子の「北斎と馬琴がゆく」など。この二人の女流画家の絵にも魅せられた。　高齢の三人の何処からこんな素晴らしい絵を書くエネルギーが湧き出るのか。素晴らしい対象物が現われた時の感動、絵画への集中心、などだろうか。　小倉遊亀は、「舞う」を書く時、若い舞妓から沢山のエネルギーを貰ったという。　秋の夕暮れ近い半蔵門・山種美術館を、体になんとも云えない満足感を感じながら後にした。　　世界を震撼させている米金融市場発、大恐慌の様相を漂わせる世界経済、金融市場。　ワシントンでのG7を受けて、ユーロー圏15カ国は昨夜、金融危機に共同行動計画、資本注入、銀行間取引保証等を改めて決めた。欧州金融再編が加速する。　今後は、米国が何時、どのような規模で資本注入をするかである。これ次第で今週からの世界金融市場は、がらりと様相を変えるだろう。　まず、今日週明けのアジア市場が注目されるが、韓国、シンガポール株式市場は反発してスタートしている。　円・ドル、円･ユーロ市場も円安で始まった。　何といっても、米国の出方に注目しよう。

  2008.10.13

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• 紅葉が美しい鉄道路線ー車窓に錦秋　どこまでもー

  　今日の東京は、薄曇の秋日である。　久し振りに「日経　プラス１」の記事の一部を紹介しよう。　鉄道に詳しい写真家やライターがすすめる「日本全国の車窓から紅葉が楽しめる路線NO10」である。　１、只見線(福島県・新潟県、JR東日本)　２、鞍馬線(京都府、叡山電鉄)　３、嵯峨野観光線(京都府、嵯峨野観光線)　４、釧網本線(北海道、JR北海道)　５、黒部峡谷鉄道(富山県、黒部峡谷鉄道)　６、陸羽東線(宮城県・山形県、JR東日本)　７、井川線(静岡県、大井川鉄道)　８、木次線(島根県・広島県、JR西日本)　９、岩泉線(岩手県、JR東日本)　10、箱根登山鉄道(神奈川県、箱根登山鉄道)　以上10箇所の鉄道が、写真入で載っている。　いずれも、見ていて引き込まれる様な風景である。　このうち、実際電車に乗って楽しんだ路線が、３、５、10の三箇所である。当時を懐かしく思い出しながら、家内と思い出話をした。　それにしても、この数年、体調がすぐれない事もって、のんびり旅行から遠ざかっている。その内、まだ行っていない鉄道路線を訊ねてみたいものだ。　日本にはこのベスト10に選ばれなかったが、まだまだ沢山の秋の車窓風景が美しい所がある。　四季それぞれの自然の風景が美しい日本に生まれてよかったと思う。　先週末からワシントンで開催されたG7会議。結果は「失望の一言」。　世界の大恐慌を前にしながら、ただ、文言を並べただけで、確りした即実効性のある、具体的な対策は打ち出されなかった。　最大の問題は、アメリカの「即公的資金導入決断」のなさ。この裏には、アメリカ政府の「資金不足」だある。これは大問題だ。　これから巨大な国債発行を行なうだろうが、これで債券価格はさらに暴落するだろう。　　

  2008.10.12

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• 金木犀

  　朝晩は確かに冷え込むようになった。　昨日から、二十四節気で云う「寒露」に入った。　「霜降までの期間」を云うそうだ。　秋が深まって行き、朝日に輝く葉上の露が、冷気によって凍りそうになる。　雁などの冬鳥が渡ってきて、菊が咲き始め、いつの間にかこおろぎも鳴き止む。　寒露とは、そんな時季である。　とは言え、今日の東京は久し振りの秋晴れ。気持ちが良い。　強い陽射しが窓から差し込んできて、部屋は暑いぐらいだ。　窓を開けると、そよ風と共に芳しい香りが漂ってきた。　金木犀のにほいである。　これも深まる秋を感じさせる香りである。　今日の東京金融市場は、昨日までの怒号のような下げの後だけにやや落ち着きを取り戻している。　しかし、まだまだ油断はならない。　

  2008.10.09

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• 「レモンの日」に恩師は旅たった

  今日は、「レモンの日」である。 高村光太郎の「智恵子抄」に収められている「レモン哀歌」に因んで付けられたという。　智恵子は、昭和13年10月5日になくなっている。享年51歳。　「智恵子抄」は僕の書棚にもある。その中に収められている「レモン哀歌」を全文紹介しよう。　　　　　　　　　　　「レモン哀歌」　　　　　　そんなにもあなたはレモンを待ってゐた　　　　　　かなしく白くあかるい死の床で　　　　　　わたしの手からとった一つのレモンを　　　　　　あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ　　　　　　　　　　　　トバアズいろの香気が立つ　　　　　　その数滴の天のものなるレモンの汁は　　　　　　ぱつとあなたの意識を正常にした　　　　　　　　　　　　あなたの青く澄んだ瞳がかすかに笑ふ　　　　　　私の手を握るあなたの力の健康さよ　　　　　　あなたの咽喉に風はあるか　　　　　　　　　　　　かういう命の瀬戸ぎはに　　　　　　智恵子はもとの智恵子となり　　　　　　生涯の愛を一瞬にかたむけた　　　　　　　　　　　　それからひと時　　　　　　昔山巓でしたやうな深呼吸を一つして　　　　　　あなたの機関はそれなりに止まった　　　　　　　　　　　　写真の前に挿した桜の花かげに　　　　　　すずしく光るレモンを今日も置かう　恩師と仰いでいた人が、今日、早朝旅たたれた。急な報に驚き、午後から亡き骸の枕元にかけつけてきた。　人生を全うした安らかな顔であった。　その恩師は、詩歌を愛し、自ら歌集を出版し、高村光太郎の作品を好まれた。「レモン哀歌」もレモンも愛されるロマンチストであった。　寄しくも、恩師はこの「レモンの日」昇天された。　「レモン哀歌」全文を紹介したのには、こんな訳があったのである。　　色んな事が、頭を駆けめぐる一日であった。　

  2008.10.05

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• 響き渡る声援

  　晴れ渡る秋空の下を、リレーの生徒達が走る。　他の生徒達も、その親や卒業生達も、夢中で応援する。　テントのあるじじ、ばば達の応援席からも、大声が湧きあがる。　広い校庭には、色んな応援が響き渡る。　今日は、二人の孫の小学校の運動会だった。　毎年繰り広げられる風景である。　趣向を凝らしたプログラム。それを演ずる子供達。　その場面、場面で、意外に大人になっていく子供達の姿にふと驚かされる。　午前中のプログラムが終わった。　各家族が、校庭、グランドの周りに陣取って、シートを敷いて食事を始める。　これが又、楽しい。娘が腕をふるって作ってきた色んな料理。　こんな雰囲気で食べる食事は、また格別である。美味しさが違う。　両家のじじ、ばばの顔は、くづれっぱなしであった。　校庭の周りには、秋桜(コスモス)が咲き乱れていた。

  2008.10.04

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• 食うか食われるか

  早朝、雨戸を開けると、軒下からスズメ二羽が飛び立った。　番(つがい)で羽を休めていたのに、脅かしてしまった。　空は、抜けるように青い。　残り僅かな花をつけた萩が、そよ風に揺れていた。　午後、秋空に、薄～い雲が広がってきた。　庭で体を動かしていると、汗が滲んでくる。　かなり大きく張った蜘蛛の巣に、白い小さな蝶が掛かっている。　蜘蛛の巣を壊し、蝶を逃がした。　一瞬、蜘蛛に悪いことをした、と思もう。　蜘蛛が苦労して、折角餌(蝶)を捕まえたのに、と。　世界の金融界も、産業界も、食うか食われるか、大変だ。　世界中を巻き込んでの、業界再編の大波が押し寄せている。　日本にとっては、ある面で、チャンス到来ともいえる。　それにしても、アメリカの金融安定化法案の行方は不透明だ。

  2008.10.03

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• つるべ落とし

  　東京は、午後から雲が消えて行き、夕方にはすっかり晴れた。秋の夕暮れである。　秋の日は、つるべ落としだ。　散歩の途中、あっという間に暗くなっていく。　夕日が山の端に落ちる。　空は、まだ明るいのに、西にきらめく星が見えてきた。　宵の明星(金星)だ。　この星を見つめて歩いていると、既に亡くなった友人の顔が浮かんできた。　遠い昔、夕暮れ時に、二人で遊びながら、空を眺めたものだ。　星を見ては「あの星な～んだ」と競った。いつも先に答えるのは彼だった。　その友人は、大学で文学の道に進み、俳句の世界で有名になった。　故郷に帰った彼は、あらゆる所に「俳句の会」を作った。そして、俳句で人々の心を和ませている。　田舎の町は「俳句の町」として有名になっている。　しかし、彼は不幸にして早く他界した。「素晴らしい人の命は短い」を地で行った様な人生だった。　町はずれの公園に、彼の功績を讃えた「銅像」が建っている。　世界の金融市場は、引き続き乱高下を繰り返している。米議会の金融安定化法案の通過を期待したり、悲観したりしている。　情報では、日本時間の今夜、通過するのでは、と伝えている。　どちらにしろ、世界の「景気」「経済」はこれからが厳しくなる。しかし、株式市場は、大底に近づいたという感じだ。　まだ、乱高下はあろうが、ここからは、過剰な悲観になりすぎず、下げた局面で少しずつ押し目買いを検討する時だと思う。

  2008.10.01

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• いつか来た道　　　　　アメリカよ、お前もか！

  　不安定な天気が続いている。台風が近づいているせいだろうか。　それにしても、今年は日本に上陸する台風が少ない。嬉しい事だ。ただ、これは地球温暖化と関係があるらしい。　台風が上陸しなくても、各地に異常なほど集中豪雨をもたらし、台風と同じような被害を撒き散らしている。　先週訪問した宮崎。幸いに天気が良く、郡部にあるバイオマス・タウンも視察した。　国道１０号線から県道に入る。そこから田園地帯の真ん中を走っている道の周りには、刈入れ前の穂を垂れた稲田など、実に美しい風景が広がっていた。　昔、訪れた事があるような長閑な道は、「いつか来た道」と錯覚するほどの懐かしさを覚えた。　昨夜から今日にかけて、世界の金融市場に激震が走っている。米議会が、金融救済法案を否決したのである。　NY金融市場は、歴史的な大暴落を演じ(NYダウ、778ドル安)、これが今朝から日本を始めとしたアジア各国に伝播している。　おそらく今夕から開かれる、ヨーロッパ市場も何十年に一度の大波乱となり、世界を駆け巡るであろう。　米議会が、まさかの金融救済法案を否決したのは、選挙を目前に控えた共和党議員が、公的資金(税金)を投入するのに、国民の目を恐れた結果と言われる。　省みれば、日本にも同様な事があった。不動産バブル崩壊後、政府は、国民の感情を恐れて金融機関の救済に公的資金を投入するのを躊躇った。　結果は、金融市場、日本の景気はその後約10年もの長きにわたって、不況が続き、挙句は国民も悪影響を受ける事になった。　そして、結局は公的資金を投入せざるを得なかったのである。その後、景気は回復に向う事になる。これは、記憶に新しい。　今、全く同じ事がアメリカで起り、当時の日本と異なり、世界中にその悪影響を拡散しているのだ。　「いつか来た道」である。アメリカよ、お前もか！。ここは早急に国民の理解を得て公的資金を投入すべきである。　だらだらして、日本の二の舞を踏んではなるまい。　先般、米政府は「世界最大の保険会社、AIG]に公的資金を投入し、云わば国有化した。このAIGが、政府に資金を返済する為に、資産の売却を検討し始めた。　米国内の保険業務以外が、対象になるらしい。とすると、日本国内にあるAIG傘下の会社も売却される懸念が出てきた。　傘下には3つの保険会社もある。注意深く経緯を見守ると同時に、関係者は、万が一に備えて対策を考えた方が良い。　

  2008.09.30

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• 秋の雨

  　夜半からの雨が降り続いている。　細く冷たい、秋の雨である。　時々さーっと風が吹き、木々の濡れ葉が揺れる。　近所の猫がのっそりと庭を横切る。　体をぶるっと震わせ、毛についた雨を振り払った。そして濡れ縁の下に消えた。　肌寒い昼下がりである。　　

  2008.09.29

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• 栗拾い　　　　　　　歴史に思いをはせる　

  　友人から栗が送ってきた。　余りの多さに、近所に配って回った。　毎年の事なので、お礼の電話をすると、裏山に栗が採れ過ぎて処分に困っている。食べて頂いて有難う、と逆にお礼を言われた。　昨夜は早速、「栗ご飯」にして頂いた。栗は、色んな料理の仕方だあり、食べ方も教えて貰っている。云わずと知れた、実に美味しい幅広い食材である。　栗を見ると、いつも子供の頃を、田舎を、思い出す。　‘行く秋や　手をひろげたる　栗のいが’　　　(芭蕉)　‘栗拾い　ねんねんころり　云いながら’　　　(一茶)　‘月夜見の　光を待ちて　帰りませ　山路の栗は　いがの多きに’　　(良寛)　　今朝の日本経済新聞の‘春秋’欄を面白く読んだ。以下にご紹介する。　　　　　　　　　　　　　　　　　　‘ 春秋’ 　 日曜の朝である。歴史に思いをはせたい。自民党総裁選挙に勝った麻生太郎氏が首相に選ばれたのは、つい4日前の24日だが、131年前の同じ日、それと深くかかわる出来事があった。鹿児島の城山での西郷隆盛の自決である。▼「雨は降る降る、人馬はぬれる、越すに越されぬ田原坂」で知られる西南戦争は、日本で史上最後の内戦だった。熊本県の田原坂にある慰霊碑を見ると、官軍、薩摩軍の双方に鹿児島県人の名前が目立つ。西南戦争は西郷と大久保利通の幼なじみ同士の戦いだった。内戦は田原坂の激戦から半年後に城山で終わる。▼実はそれが麻生氏と関係がある。西南戦争が終わった明治10年（1877年）9月24日、大久保は明治政府における権力を不動にする。首相は大久保の玄孫。孫の孫だ。大久保→牧野伸顕→吉田茂→麻生太賀吉→太郎と続く系図にあるふたりが同じ日に権力を握った偶然。大久保なしに麻生政権はあり得たか。▼でも首相と大久保の立場には、ねじれがある。大久保は強権的な改革論者だった。西郷はそれに違和感を持ち、西南戦争に。仮に麻生首相の立場が大久保より西郷に近ければ、城山の悲劇は衆院選挙を控えた自民党には深刻な暗示となる。ちなみに小泉純一郎元首相も父親が鹿児島県人。大久保はだれなのだろう。

  2008.09.28

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• 上空から眺める青い海

  　庭に黄色い蝶が舞っている。　昨日も田園風景の中に群がる蝶の舞いを見た。　　一泊二日の日程で、宮崎に行ってきた。　２５日早朝、羽田を飛び立った時と、宮崎空港に着陸時に、上空から海を眺めた。　南国宮崎の海は青々として、太陽の光にキラキラと輝いていた。　初日は、宮崎市のワールドコンベンションセンター(シーガイヤ)で開催された「第１４６回日本獣医学会学術集会」(日本獣医学会)に出席した。　顧問をしている会社が北里研究所と共同研究している、有機物から生成したセラミックスの「抗トリインフルエンザウイルス作用メカニズム」と云うテーマで、北里研究所の研究グループが、研究発表を行なった。　この研究は、今年３月、タイの国立研究所で、８月には米農務省研究所等でもセミナーを開いて発表を続けている。　各大学、研究所の研究テーマが、今世界を駆け巡るトリインフルエンザに関するものが中心であっただけに、各分科会には、国内だけでなく世界中から、関係する学者、機関が出席していた。　二日目は、宮崎市から車で５０分ほどの所に設置された、この研究対象となっている有機物からセラミックスを生成するプラント現場(顧問先の会社が納入)しを視察した。　現場に行くまで広がる田園風景は、心を和ませ、郷愁を誘った。蝶が、蜻蛉が、舞いながら歓迎してしてくれた。　　宮崎は、聞きしに勝る「東国原の県」であった。　コンベンション会場入り口には、東国原知事の等身大写真が、参加者を迎え、学会講演要旨集にも「巻頭挨拶」として登場する。　宮崎市内には、至る所に知事の写真、色んな商品にも顔を出す。市民誰に聞いても、べた褒めだ。　ある養鶏業者は、「宮崎を震撼させたトリインフルエンザ問題」後、知事が「地鶏」を宣伝して呉れなかったら、大多数の業者が倒産していた、と話す。　確かに、色んな面で、宮崎県の経済効果は当地に行って見て初めて、凄いという事が分る。　行政は、そのトップがいかに大きな役割を果たすか、を証明している。　　世界は今、アメリカの金融システムの崩壊で、地球規模の大不況が忍び寄っている。　この最中、日本では、麻生新首相がどんなリーダーシップを発揮するか。ここまで来たら彼の手腕を見守りたい。

  2008.09.27

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• 体を震わせて、、、

  　今日は、まさに秋空、日本晴れだ。　天が高い。　庭のあちこちに、蝉の亡き骸を多く見るようになった。　蝉の中で夏の終りを飾って鳴き続けるツクツクボウシ。　その鳴き声が今朝も響いてくる。　全身を震わせながら、命の限り精一杯鳴いている。　聞いていると、何となく哀れ、侘しさ、を感じてしまう。　歳を重ねたせいだろうか。　昨日、お墓参りに行った。　今年は、混雑を避けて遅く出かけたので、お堂での共同法要には間に合わず、最後の数分間の読経をお墓の前で聞いた。　何万基も眠る霊園に静かに響き流れる読経の声は、荘厳そのものである。　鎌倉の山々の風景は、まだ夏の名残を残し、紅葉の気配はなかった。今年の紅葉は、全国的に遅いらしい。　でも、秋の色んな花々はあちこちに見られ、小さな秋が少しずつ深まっていくのを感じた。　鎌倉山から眺める浦賀湾は実に長閑に見えた。

  2008.09.24

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• 嵐、収まらず。　　１０月中旬に世界の株価は大幅下落？

  　今日は、秋分の日。　久し振りに爽やかである。　ただ、時間の経過と共に、青空には白い雲が広がっている。　気温も少しずつ上がってきた。　道端に、燃えるように赤い花が咲いていた。鶏頭花である。　何時も通っている道なのに、今まで気付かなかった。　鶏頭花は、色んな種類・形がある。鶏の鶏冠に似ており、子供の頃、田舎で良く積んで遊んだものだ。　それだけに何となく懐かしさを覚える花である。　‘秋風の　吹きのこしてや　鶏頭花’　　　(与謝野蕪村)　世界を吹き荒れている金融危機の嵐が、容易に収まりそうにない。　昨夜の欧米各国の株式市場の株価は、再び大きく下げている。　NY市場では、NYダウが３７２ドル急落し、金曜日の大幅な上げを帳消しにした。　アメリカ政府・FRBが、発表した公的資金資金導入・不良債権買取等、更に世界先進６カ国の中央銀行と協調もしながら進めている資金融通等対策も、この事態に歯止めが掛からない。　この中で、一番の懸念材料はアメリカが発表した対策の中身が詰まっておらず、しかも、議会を通過していない事である。　中身では特に、不良債権の買い取り価格の決め方が不透明な上、ここが一番の問題点だ。時価で買い取る事が、公的資金を少しでも節約できるが、そうなると、一方で売り手の金融機関(銀行)は、大幅な実損が発生し資本が大幅に減少する。　１０月半ばに発表される銀行各社の決算は、大幅下方修正、損失が懸念されるなど新たな問題が発生する。先日書いたように、１０月、世界の株価はもう一波乱ありそうな気配だ。　こうした中、金融界のみならず、産業界でも世界に股をかけた買収、資本参加など、業界再編の嵐が吹いている。　昨日だけでも、野村證券⇒リーマンのアジア法人買収(欧州法人も検討中)、三菱UFJ⇒モルガン・スタンレーの筆頭株主へ、後発薬品で世界最大手が日本の「興和」(キャベジンで有名)を買収、等のニュースが報道されている。　この他、注目されるのが、「世界の投資王」であるウオーレン・バフェット氏が、タンガロイ(旧東芝タンガロイ)を完全買収し、率いる企業傘下へ入れた事。　彼は手元に余裕資金３兆円を持ち、次々と世界の企業を買収、着実に資産を増やしている。しかも傘下企業の株価は、最高値に近いものがほとんどだ。　昨年８月以来、エネルギー関連など世界８社を傘下に入れ、今回の米国金融混乱で米大手の金融機関への投資を依頼されたが、見向きもしなかったという。　世界経済は、水面下で大きく変貌しつつある。　こんな最中、新総裁に選ばれた麻生太郎氏は、どのような采配を揮うのか。世界に目を配りながら、政策を打ち出して貰いたい。　　

  2008.09.23

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• 女郎花と男郎花　　　断層の流れが浮かび上がる

  　台風一過の青天を期待したが、見事に裏切られた。　今日の関東地方は、曇り。夕方からは再び雨になるらしい。　太平洋に日本列島に沿って陣取っている秋雨前線が、中々離れないからだ。　そんな中、今朝、「ぐらり」ときた。埼玉を震源地とした、東京、神奈川の一部に最大震度３の地震があった。　　揺れた市町村、区の名前から、この地方の「地下断層の流れ」が読み取れた。都内でもお互いに近い区が、揺れたり揺れなかったり。　日常、知らなかった事が、色んな出来事で浮かぶ上がってくるし、勉強にもなる。　　　炎天下で、川沿いの散歩道に誇らしげに咲いていた「女郎花」が、どことなく寂しそうな風情である。　花の名前が、「美女を圧倒するほどの美しさ」から付けられたというが、さすがにその「真黄色」の花の色彩が勢いをなくしているのだ。　　‘ひょろひょと　猶(なお)露けしや　女郎花’　高台にある公園の一角に「男郎花」が咲いている。　晩夏に「白い花」を咲かせる。「女郎花」に非常によく似た花である。　違いは花の色。そして男郎花は、茎と葉が女郎花より大きい事だ。　この男郎花もそろそろ時季が終わりに近づいている。　　　　秋の花々が、次々と自分を主張するように咲き始める中で、咲く花々の流れが一つを見ても四季の移り変わりを感じさせる昨今である。　

  2008.09.21

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• 小さな秋　　　　アメリカ政府が決断、金融市場に変化も　

  　懸念した台風１３号は、千葉県沖を東に向かい次第に日本を離れているらしい。このため関東地方の豪雨は難を逃れたようである。　早朝の東京は、曇り、時々小雨だが、明日は「台風一過」の秋晴れが期待できそうだ。　今日は、「彼岸の入り」である。　家の周りには、愛らしい小菊が沢山見られる。先日、散歩の途中で「彼岸花」も見かけた。また、アユの話題も聞かれる。　あちこちに、小さな秋が見える。　今朝、庭に一葉の落ち葉が舞った。時季は着実に秋に向っている。　　世界の金融市場にも、変化の兆しが見えてきた。　昨日から世界の株式市場が急反発に転じている。昨夜のNY市場も二日続けて急騰し、NYダウは３６８ドル高で取引を終えた。　先日、このブログで、アメリカ政府は金融市場に本格的な公的資金を投入しないと、世界の金融危機は救えない、と書いた。　株式市場が反発に転じたのは、次のような背景がある。アメリカがその決断をしたのだ。今朝のニュースを紹介しよう。　 　【ワシントン＝大隅隆】米政府は19日、金融危機の拡大を防ぐための総合金融安定化対策の大枠を固めた。　　(1)公的資金を使った不良資産の買い取り機関を創設する　(2)貯蓄性の高い投資信託ＭＭＦ（マネー・マーケット・ファンド）の保護に政府基金最大500億ドル（約5兆4000億円）を使う　(3)金融機関株式の空売りを全面禁止する――などが柱。投入する公的資金の規模は数千億ドル（数十兆円）にのぼる見込み。　焦点の金融機関の不良資産買い取り策は来週中の決定に向け議会と最終調整を急ぐ。 　ブッシュ米大統領は同日午前記者団に「現在の不安定な状況を考えると、政府介入は必要。（システム安定化へ）多額の公的資金を用意している」と語った。これに先立ち記者会見したポールソン財務長官は公的資金の投入規模は「数千億ドル（数十兆円）の議論をしている」と語った。 (01:50)　このように、世界の株式市場は、取敢えず底が見えてきた。しかし、問題は金融市場の混乱が与える実体経済への悪影響である。　世界の景気は、大きく減速に動いている。IMFが毎月発表する世界景気予想は、どんどん下方修正されている。　日本政府も昨日、９月の月例経済報告を纏めた。減少中の設備投資を６ヶ月ぶりに下方修正し、景気が後退局面にあることを事実上認めた。　株式市場は、目先、そこそこに回復しよう。それでも本格回復は、アメリカの住宅価格の下げ止まり、世界の景気の反転が見え始めた時だろう。　とは言っても、株式市場は先を読む。株式市場は、予想より少し早めに底が見えてきた。この後もう一波乱あるかもしれないが、ここからは間違いなく「買い下がり」である。　　数日中に、鎌倉にお墓参りに行く。秋を迎える鎌倉の風景に溶け込むのが楽しみである。

  2008.09.20

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• 雨の合間に、、、　　　世界が協調して、、、、　　　急反発！

  　早朝、雨の合間をぬって、散歩した。　少しずつ日の出の時刻が遅くなるが、散歩で出会う人の時間は変らない。　行き交う人の中に、何時もの仲の良い老夫婦と出会う。　今朝も気持ちよい挨拶を交わして通り過ぎる。　今日の東京は、台風１３号接近の影響でかなりきつい雨になるらしい。　昨晩のNY株式市場は、NYダウが４１０ドル高と大幅に反騰して取引を終えた。　ポールソン財務長官が、不良債権買取へ１９９０年代に使われた整理信託公社のような組織の設立を検討中と伝えられた事、日米欧の主要６カ国の中央銀行が協調して、総額約１９兆円のドルを供給することが決まった事、NY市場で全銘柄の空売り禁止を発表した事、中国、ロシア、などで数兆円規模の資金で株価支えに乗り出した事等、色んな世界金融危機に対応する施策が相次いで出された事が背景にある。　これを受けて、今朝の東京市場も取敢えず急反発するだろう。　また、世界の大手金融機関の再編も、先日このブログで書いたように、かなり進展してきた。アメリカ第二位のモルガンが合併したり、海外金融機関から資本を導入、ユーロッパの大手金融機関でも合併の動きが表面化している。　こうした流れは、更に拡大するだろう。　こうした動きは、世界の金融市場の流れを少しずつ変えてきて、株式市場も少しずつ底入れの兆しが見え始めるかもしれない。　今月は、アメリカの証券会社の決算の悪さを受けて金融危機が表面化した。次は１０月の銀行各社の決算発表がある。　ここでもう一波乱有るかも知れない。この状況と金融市場の危機から来る世界の実体経済への影響度合い、さらには今回の根本問題であるアメリカの住宅価格の下げ止まりの兆しなどを見て、株式市場は本格的な反発に転じよう。　色んな悪材料が次々に出てきて、段々と底固めの動きになってきたことは事実である。最悪期を脱するシグナルは発せられたように思うが、、、、。　夜明け前が一番暗い。　

  2008.09.19

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• 果たして「蜂が刺した程度の痛み」か？

  　今朝の東京は雨。　早朝の軒下に二羽のスズメが羽を震わせ雨宿りをしている。　　日一日と秋めいていく。何となくわびしさを感じる時季でもある。　　世界の金融業界の嵐が治まらない。　昨夜のNY金融市場は、大波乱。ヨーロッパ株式市場の大暴落を引き継ぎ、NYダウは４４９ドルの大幅安で引けている。　AIGの救済はあったが、リーマンに引き続き次の倒産金融機関を探る懸念が止まらない。アメリカ政府、FRBも掴めないほどの金融商品の損失は世界中で拡大するばかりである。　このままだと泥沼に嵌って行きそうな気配の中、世界中に疑心暗鬼が広がっているのである。　昨日、日本の総裁選演説で与謝野候補が、今回の事態を「蜂が刺した程度の痛み」といっていた。　日本にもこれから影響してくる問題を、この程度の認識でいて良いのか。日本の政治家、しかも優れた経済政策通といわれる政治家の経済感覚が疑われる。　それ以上に、米国の政策当局の認識も疑われる。手を打つ速度は早かったが、その対応する内容に迷いがある。ここは公的資金の更なる早期導入しかないだろう。　こんな事では、グリーンスパン前FRB議長の言うように、本当に１００年に一度の世界大恐慌になってしまう。　そうならないような米政府の次の素早い対応を願うばかりである。　今後、残念ながら、世界の金融市場の息を呑むような大混乱(株価暴落・ドル暴落初め)が当分続きそうだ。　ここは慌てず、成り行きを確り見守りたい。　　　

  2008.09.18

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• 庭に雪？　昨夜のNY市場は、、世界の金融市場の台風は、、

  　朝夕、ずいぶん涼しくなった。　庭の片隅の、秋を象徴する萩の花が、もう散り始め、周りに地面を白く染めているいる。　一瞬、雪？と勘違いするような風景だ。　そういえば、先週、中東で何百年振りと云う雪が降った。生まれて初めて雪を見た、と云う老人が喜んで雪だるまを作っていたのが印象的だった。この珍現象の影響で、学校までが休校になったと報道され、驚いた。　一方で、地球温暖化の影響の恐ろしさを感じた。　日本には台風１３号が近づいている。今週後半、影響が出て天気が崩れそうだ。　　　１６日のNY株式市場は、一日中乱高下が続いた末、結局NYダウが１４１ドル高で取引を終えた。　注目のFRBは、政策金利(FFレート)を２％に据え置いた。コメントは、「金融市場混乱・景気減速と物価高の両睨み」である。　原油価格が遂に９０ドル割れのところまで下げてきた事から、次回FRBでは、政策金利は利下げの方向となりそうだ。　リーマン破産に続き、焦点は世界最大の生命保険会社AIGの経営危機・資金調達に移って来た。現在、ニューヨーク連銀、大手金融機関、FRB等でこの話し合いが続いている。今日中に方向が決まる。　結果次第では、目先にもう一波乱ありそうだ。さらに、AIG問題が決着しても、次の経営不安先探しが続いている。　注目のゴールドマン、モルガンが、６～８月期の決算を発表した。いずれも大幅減益ながら、市場予想は上回り、市場への影響は限定的だった。　今日の東京市場は、シカゴ市場の日経先物が高く終わったことからひとまず落ち着いた動きか。　世界の金融業界の再編の真っ只中、日本では昨日、日本電産が東洋電機製造へM&Aをかけると発表した。　世界中、あらゆる分野で再編の動きが続いている。　

  2008.09.17

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• NY発、恐ろしい１日。大手金融の連鎖倒産へ。東京市場も、、、。

  　リーマン倒産を受けたNYダウは、５０４ドル大幅下落して取引を終えた。当面の世界の株式・金融市場は、相当厳しい状況に追い込まれる事を覚悟しなければなるまい。　今日の東京市場も大幅に下落し、取敢えず、年初来の安値近辺まで模索する事になりそうだ。　今回のアメリカの住宅バブルによる本質は、金融デリバティブ商品の損失がどの位か、金融当局もFRBも誰もが分らない事だ。ここに当面の大きな問題が潜んでおり、影響は計り知れない。　リーマン倒産による世界各金融企業への被害影響(債権保有損)は、波を打つように広がってくるだろう。　アメリカと云う国は本来、企業救済に公的資金を投入しないのが原則だ。今回は、一部にこの原則を破ったが、リーマンには適用しなかった。そして、さらに大手金融機関が連鎖倒産へ追い込まれそうだ。　長い目で見れば、日本のように政府に頼らず、民間が協力して自助努力で企業再生する事は、問題を長引かせない。　日本はバブル崩壊後、経済・金融市場の立ち直りに約１３年を要した。政府の対応も遅く、民間が政府に頼ったからだ。　この点、今回の米国当局の対応は日本に比べ１０倍早かったし、米国では民間が共同してフアンドを設立する等、資金繰りを相互で支えあう仕組創りの動きも早い。　従って、今回の騒ぎが収まるには、住宅価格の下落が落ち着くのが大前提になるが、問題の所在の表面化が７割程度進んできた事から、問題の終息にはこの先１年程度で済むと予想される。　世界の株式市場が底入れの兆しが出てくるのは、早くて年末、来年の前半には落ち着いてくると思われる。　裏返すと、ここから冷静に事態の推移を見守って対処すると、何十年に一度の資産構築のチャンスが訪れると云う事だ。

  2008.09.16

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• 米リーマン破産申請。あおぞら銀行、みずほフィナンシャルを直撃か？

  　米４大証券の一角、リーマン・ブラザーズが遂に破産法第１１条(日本の会社更生法)適用を申請した。危惧した事が現実になった。　かっての日本の山一證券当時の混乱が蘇る事件である。　一方、メリルリンチ証券は、バンク・オブ・アメリカが株式交換の形で買収する事になった。　FRB前議長のグリーンスパーン氏は、「今回の米住宅バブル崩壊に端を発した金融波乱は、１００年に１度しか起こらない事件だ」と云う。　これを受けて日本の金融庁は、日本の金融機関でリーマンとの取引関係の深かった所の緊急調査を開始した。　米国からの情報によると、あおぞら銀行、みずほフィナンシャルがリーマンの無担保債券を保有しているようだ。　米証券取引委員会は、日本初め主要各国の金融庁・中央銀行と連携して、リーマンの顧客資産保護に取り組む方針を明らかにしてはいるが、、、、。　今後の事態に備えて、FRBは金融市場混乱を阻止する為に緊急融資を拡大し、初めて株式も担保として認める方針だ。　この事態発生で、FRBは金利引き下げに向う可能性が出てきた。各国も同様な動きになると思われる。　世界景気が急速な減速に入った事で、一時世界インフレの元凶として大騒ぎした原油価格は、遂にバーレル当り１００ドルを割り込んで推移している。これは、各国の利下げ政策に追い風となろう。　今日の世界株式市場は、大幅な下落で始まっている。為替市場も混乱、ドル円は２円近い円高で推移している。　今夜のNY株式金融市場の動向が注目される。おそらく明日の東京市場も下げから始まる混乱が予想される。　ここは、冷静にじっくり動向を見守る所であろう。　　　　

  2008.09.15

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• 薮欄の‘紫’と金融混乱

  門の上を覆うように生えている赤松の木の根っ子に、薮欄が咲いている。　花が咲いてから大分日にちが過ぎたので、鮮やかな紫は少し薄らいできたが、愛らしい。　紫色は、僕の好きな色だ。　総務省が、「敬老の日」に合わせて発表した推計人口によると、日本の総人口に占める70歳以上の人口(2017万人・昨年比57万人増加)の比率が、初めて10％に達したという。　益々老齢化が進む中で、政府の対応がどうなるかと云う事の他、国民一人一人も自分の回りを見渡して、自覚が必要と痛感する。　世界各国の中央銀行、金融業界が固唾を呑んで見守っている、世界を巻き込んでの米国金融業界の再編劇が、難航を極めている。　アメリカでは、問題のリーマン・ブラザーズの次に危ない証券会社は、メリルリンチ、その次は何処？とまさに疑心暗鬼の様相だ。　バブル崩壊後のかっての日本の金融・経済混乱時を彷彿させる。　今朝の報道機関は、次のように報道している。　　　　　 *バンカメとバークレイズ、リーマン買収交渉から撤退か　米報道 　 【ニューヨーク＝藤井一明】複数の米メディアは14日、米大手銀行バンク・オブ・アメリカと英大手銀行バークレイズが米証券大手リーマン・ブラザーズを買収する交渉から撤退したと伝えた。財務省と米連邦準備理事会（ＦＲＢ）はリーマンの身売りについて週内の決着をめざしてきたが、有力な買い手の2社が手を引き、情勢は厳しさを増している。 　リーマンの救済と合わせて公的資金の活用を柱とする政府の支援を求める民間側と、慎重な政府の溝が埋まらなかったとの観測も広がっている。 (07:27) * 欧米主要金融、リーマン向けデリバティブ取引を整理　破綻申請に備え 　 【ニューヨーク＝財満大介】欧米主要金融機関などは14日午後、米大手証券リーマン・ブラザーズ向けのデリバティブ（金融派生商品）取引を手じまうための緊急取引を行った。業界団体の国際スワップ・デリバティブズ協会（ＩＳＤＡ）が同日、声明を出して明らかにした。 　ＩＳＤＡは「取引はリーマン・ブラザーズが破産法適用を申請した場合のリスクを回避するため」と説明。リーマンの破綻で、他の金融機関に損失が連鎖する事態を避ける狙いがある。取引は14日午後2時から6時にかけて行われ、株式、債券、金利、為替や商品などすべてのデリバティブ取引について、他の金融機関に取引を移行するなどした。 　ＩＳＤＡによると、取引はリーマンが14日午後11時59分までに破綻を申請した場合にのみ有効。申請が行われなければ無効になるという。 (07:50) * バンカメとメリル、合併交渉入りか　米紙報道 　 【ニューヨーク＝藤井一明】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル（電子版）は14日、米大手銀行バンク・オブ・アメリカと米大手証券メリルリンチが合併を巡る協議に入ったと報じた。バンカメは経営難に陥った米証券大手リーマン・ブラザーズの買収を検討していたが、交渉が不調に終わり、相手をメリルに切り替えたという。不透明な部分が多く、事態は流動的だともしている。 (07:17)

  2008.09.15

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• 世界は今、、、。リーマンはどうなる？

  　　コスモスが風に揺れている。　蝉しぐれの中でツクツクボウシが主役を演じ、夕暮れの爽やかな風と共に、夏の終わりを告げている。　きょうは、‘コスモスの日’だそうだ。花言葉は、‘愛情’である。　そして、今夜は「十五夜」。昨夜眺めた月は、少し欠けてていた。残念ながら今日は薄曇り。「澄んだ初秋の夜空に満月」は、期待できそうにない。　　さて、アメリカの「サブプライムローン」問題に端を発した金融不安と景気減速。この影響は、本場アメリカより、むしろ欧州を中心とした世界に被害を広めている。　日本も例外でない。　　米住宅公社二社に引き続き、この問題の今後の動向を占うキッカケとなる一つの決定が、アメリカ政策当局で14日(現地時間)中に行なわれる。　それは経営危機に直面しているリーマンブラザーズ(アメリカの大手証券)を取り巻く問題だ。政策決定に係わっているのは、奇しくも10年前の「LTCM救済」に係わったメンバーである。　世界の株式を初めとする金融市場、商品市場が息を潜めてその行方を見守っている。　アメリカ政府は、これまでベアスタンズや住宅公社と同じような、公的資金を導入しない方針を打ち出している。いわゆる民間による救済と自助努力を求めている訳だ。前二者に公的資金を使ったことに国民の批判があるからだ。　しかし、この問題の処理に失敗すれば、せかいの経済、金融市場へ与える悪影響は計り知れない。　最後まで責任をもって、事に当って貰いたいものである。　

  2008.09.14

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• 黄梅

  　庭のパンジーの花が鮮やかだ。　大寒が過ぎた。暦では一年で一番寒い時期と云う。　この寒い冬に負けずに誇らしげに咲いている。　特に目立つのが、黄色のパンジーだ。　黄色い色は、縁起が良いと言われている。　風水の縁起を担いで、我が家の西の窓には、すべて黄色いカーテンが掛かっている。　近くのお宅に素晴らしい「黄梅」が咲いている。春先に鮮やかに咲く花だ。　もうこんな時期になったかと思う。　一番寒いとき、春の到来を思うと、わくわくしてくる。　世界の金融市場は、激寒の風が吹きまくっている。昨夜も、先進国の首脳が電話で対応を話し合ったと言う。　もうしばらく、辛抱を余儀なくされる時期が続くだろうが、その先に来る「春」を待ちたい。　　

  2008.01.22

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• 日本の景気は大丈夫？

  　日本の景気変調懸念が出てきました。　　　　＜国内景気の変調懸念が急浮上、東京市場は大きな潮目に＞＜東京市場　11日＞━━━━━━━━┯━━━━━━━┯━━━━━━━━━┯━━━━━━━━━┯日経平均　　 ｜国債先物3月限 ｜ 国債289回債 　｜ドル／円(15:09) ｜━━━━━━━━┿━━━━━━━┿━━━━━━━━━┿━━━━━━━━━┿　　14110.79円　｜　138.01円　　｜ 　1.425％　　　　｜　109.14/18円 ｜━━━━━━━━┿━━━━━━━┿━━━━━━━━━┿━━━━━━━━━┿-277.32円 ｜ +0.25円 　 ｜ -0.010％ 　｜　109.31/36円 　 ｜━━━━━━━━┷━━━━━━━┷━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━┷注：日経平均、国債先物は大引け、現物の価格は午後３時の値。下段は前営業日終値比。為替は前営業日ＮＹ終盤。　［東京　１１日　ロイター］　週末１１日の東京市場は、株安／債券高が大幅に進み、日経平均.N225は１万４０００円台を維持できるかが注目される水準まで下落し、長期金利は１．４％前半に低下した。ニューヨーク・タイムズ紙が米メリルリンチの損失額が１５０億ドルに膨らむ見通しと伝え、午後の取引に入って価格変動幅が大きくなった。　ただ、日本経済への懸念が市場関係者の間で注目度を高める展開になっていることが株安の大きな要因との指摘も多く、東京市場は相場の基調が変化する大きな潮目を迎えようとしてる。　＜ＮＹタイムズの米投資銀損失拡大の報道、株安／債券高に拍車＞　１１日の日経平均は大幅続落。９日に付けた取引時間中の昨年来安値を下回り、終値でも２００５年１１月以来の安値を記録した。朝方はバーナンキ米連邦準備理事会（ＦＲＢ）議長が１０日の講演で成長支援のため「相当の追加的措置」取る用意があると述べたことで、市場では米大幅利下げの可能性が高まったと受け止められ、好感されたが、プラス効果は長続きしなかった。　メリルリンチの損失拡大を伝えるニュースが昼休みに伝わり、午後の取引開始直後から株価の下げが大きくなり、日経平均は２００円を超える下落となった。　市場では「サブプライムローン（信用度の低い借り手向け住宅ローン）問題による米銀の打撃が拡大し続けており、その不安感から売りが加速した」（国内証券）との声が聞かれた。　＜小売・不動産株に売り、日本経済のぜい弱さを嫌気＞　ただ、そのニュースが東京市場で広がる前から、日本株は独歩安。米株高にもかかわらず日本株が大きく売られたのは、日本経済への不信感が強まったためだ。　１０日にセブン＆アイ・ホールディングス(3382）とＪ．フロントリテイリング(3086)が業績予想の下方修正を発表したことで国内消費への不安感が強まったほか、不動産ファンドを手がけるアセット・マネジャーズ(2337)が業績予想を下方修正したことで不動産関連株も大きく売られている。　三菱ＵＦＪ証券・投資情報部長の藤戸則弘氏は「株価が最高値を更新するインドなど他のアジア新興国は、たとえ米経済が減速しても国内インフラ投資が依然高水準であり内需主導で成長できる。一方、内需が低迷する日本では外需がダウンすると大きなダメージだ」としたうえで、不動産投資信託（ＲＥＩＴ）の下落などからみて、日本株からリスク資金が逃避している可能性があると指摘する。東証ＲＥＩＴ指数は一時５％超の下落となった。　市場では、オイルマネーによる鉄鋼株の買いなどが観測されているが、「あくまで打診買いの域を出ない。底値が近いと思っていても目先の相場が下がるとみれば、積極的には買ってこない」（米系証券ストラテジスト）というわけだ。「年金は日経平均でみて５００円刻みでターゲットを設定している。１万４５００円を割れたときに買いが見られたが、今度買いが入るのは１万４０００円を割り込んだときだろう」（複数の証券会社）との指摘もあり、買い手が乏しい状況が続いている。　＜都銀勢が中期ゾーンで金利低下のポジション形成＞　円債市場では、国債先物中心限月３月限が大幅に続伸した。日経平均の大幅続落や日銀の金融政策に対する思惑を手掛かりに、銀行勢の買い戻しや海外勢のロスカットなどが相次いだ。　米国の流れを受けて現物市場短期債を中心に利回りが低下。５年債利回りは一時前日比５．０ｂｐ低い０．８６５％に低下（約２年ぶり）、２年債利回りも一時同５．５ｂｐ低い０．５８０％に低下（約１年１０カ月ぶり）している。　市場筋によると、円・円スワップ市場でも、都銀勢が横並びでレシーブして、３─４年ゾーンの金利低下が目立った。　ある邦銀関係者は「ＮＹタイムズの記事で株安と同時に国債先物に買いが集まった」と話す。別の邦銀関係者は「米金融機関の損失だけでなく、国内景気の失速懸念が金利低下に結びついている」と指摘する。　その関係者によると、日銀の武藤敏郎副総裁が１０日に札幌で国内景気の減速に言及し、市場の一部では利下げの思惑も浮上した。実際、ＯＩＳ（オーバーナイト・インデックス・スワップ）は４月以降は売り・買いともに０．４％後半での推移。５月以降は２０％程度の利下げ確率を織り込むようになった。「福井俊彦日銀総裁の任期中（３月まで）は利上げは難しいものの、利下げはないだろう。しかし、それ以降は多少なりとも利下げ期待が出てきている。実際、本気で利下げを織り込んでいる向きが増えているとは思えないが、０．４％後半であれば仮に利下げがなくても損失は大きくないということで、レシーブを入れる動きが出ているようだ」（国内金融機関）との声が出ている。　＜新興国経済の拡大が日本株をサポートとの声も＞　ただ、市場では悲観論一色というわけでもない。ユナイテッド投信投資顧問・シニアファンドマネージャーの高塚孝一氏は、株価は底値も近いとの見方を示している。次のヤマ場は欧州の金融機関の決算発表がある２月とした上で、「米国の金融機関はクレジット周りの損失を正直に見積もるようになっており、マーケットにとっては良いサインだと言える。日本株は先行して売られてきただけに日経平均でみれば下がってもあと１０００円だろう」と述べる。「貿易でみれば対米国よりも対ＢＲＩＣＳの方が上回ってきている。米国リセッションによって日本経済が悪影響を大きく受けるという昔のイメージが強いために日本株はなかなか買われないが、状況は変化し続けているということを忘れてはならない」と悲観論の行き過ぎに警鐘を鳴らしている。　外為市場では、ドル／円が午後３時前まで１０９円前半で推移していた。都銀や国内証券系のドル買いが午前の取引で出て、ドルをサポートしていたという。　バーナンキ米連邦準備理事会（ＦＲＢ）議長が講演で、利下げに積極的な姿勢を示す発言をしたが、「市場では、インフレ懸念も同時にあるので、どこまでＦＲＢが利下げを果敢に実行するか、疑心暗鬼の参加者が多い。このため米利下げ加速でドル売りという割り切った取引が出てきていない」（都銀関係者）との声が出ている。　一方、香港上海銀行・外国為替営業部長の花生浩介氏は、バーナンキＦＲＢ議長の発言に関連して「利下げはサブプライム問題解決の必要条件だが、十分条件ではないというこれまでの状況は変わらない。米政府の対応が依然として後手に回っている印象だ。ドルは買われづらく、円が底堅い動きとなるだろう」との見通しを示している。　　　　　　　＜来週の金融市場、米金融機関の決算やＦＲＢ議長証言に神経質＞　［東京　１１日　ロイター］　来週は米金融機関の決算やバーナンキ米連邦準備理事会（ＦＲＢ）議長の議会証言など重要なイベントが目白押しだ。現在の金融市場は、米経済の景気後退観測と金融機関の信用問題に揺れており、不透明感が強まるようだと、株安／ドル安／債券高が一段と進行しやすくなる、との見方が多い。　日本では、心理的な節目の日経平均１万４０００円／長期金利１．４％の水準を割り込む可能性が指摘されている。　＜マクロ関係＞●１５日に日銀支店長会議、国内景気の減速確認へ　日銀は１５日に支店長会議を開催する。地方景気の詳細が報告され、海外経済だけでなく、国内でも景気の減速感が強まっていることを確認する材料となる見通し。すでに１０月の支店長会議では住宅投資減速や原材料高、海外経済の不透明感を背景に９地域のうち３地域で同時に景気判断が下方修正された。●１８日に通常国会召集、租税特別措置法の行方が焦点　通常国会が１８日に召集され、福田康夫首相が施政方針演説を行う。最大の焦点は、道路特定財源の揮発油税などの暫定税率を延長する租税特別措置法改正案の行方。参院の与野党勢力が逆転している「ねじれ国会」の中で、道路特定財源の１０年間の現行税率維持をめざす政府・与党と暫定税率廃止を掲げる民主党との対立は必至だ。こうした複雑な国会情勢に対応し、政府は予算関連法案を例年よりも前倒しで提出する方向で準備を進めている。通常国会の会期は６月１５日までの１５０日間。　＜マーケット関係＞　●株式市場は下値探る展開、米金融機関決算や米金融政策に注目　東京株式市場は、荒っぽい値動きのなかで下値を探る展開が予想されている。市場では米シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)など米金融機関の決算発表が注目されているほか、米利下げをめぐってバーナンキ米連邦準備理事会（ＦＲＢ）議長の議会証言や米物価統計に注目が集っている。　●ドル軟調か、米金融大手の決算や米経済指標がカギ　外為市場では、サブプライムモーゲージ（信用度の低い借り手向け住宅融資）問題をめぐる懸念からドルが弱含む一方、リスク回避の円買いが強まりやすい展開が続きそうだ。米シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)など相次ぐ米大手金融機関の決算発表と株式・短期市場の動向、１５日発表の１２月米小売売上高、１７日のバーナンキ米連邦準備理事会（ＦＲＢ）議長の議会証言などが関心を集めている。　●円債市場は国内外の景気悪化懸念で底堅い、過度の金利の低下には慎重　円債市場は、引き続き金利の低下余地を探る展開が予想されている。米国の先行きに対する悲観的な見方が根強いうえ、日銀の利上げが一段と困難視されてきたことで、中短期金利には低下圧力がかかりやすい。ただ、水準感が乏しくなっているとはいえ日銀の利下げを織り込むレベルに近づきつつあるため、行き過ぎた金利低下には警戒の声は多い。　　以上です。

  2008.01.12

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• ‘希望’

  　今年は、日本中に悲観論が漂っている。とりわけ米国を初めとする先進諸国に充満している。　多くの人が、「大変な年になる」と語る。　　こんな時、ふと、ウィンストン・チャーチルの語った言葉が頭をよぎる。　‘悲観主義者は、希望の中から「絶望」を掘り起こす　　　　楽観主義者は、絶望の中から「希望」を掘り起こす’　　大変な時であればあるほど、希望を持ちたいものである。　夜明けが近づくほどに回りは暗くなる。　　　金融・株式市場にしてもそうだ。　ここからは、悪材料が出ればでるほど、底固めの動きとなる。従って、更なる悪材料は歓迎、と云うぐらいの気持ちで見ていたいものだ。　今年の春までは乱高下を繰り返す。その悲観の中から明るさが見えてくる。　後半の金融市場には「希望」がある。ただし、「物色の対象」には細かい「分析」が必要であろう。　　今日は、冬としては暖かい陽射しが部屋の置くまで降り注いでいる。　そんな陽射しを浴びながら、チャーチルの言葉を思い出している昼下がりである。　　　　

  2008.01.10

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• 東京株式市場はどうなる？

  　お早うございます。　株式市場は、世界中で波乱の年明けを迎えています。　そんな中で、とりわけ東京市場は厳しい動きです。　そこで、以下のような見方を紹介しましょう。あくまでご参考までに。　なお、ブッシュ大統領は、年頭教書で「景気、金融市場対策」をかなり踏み込んで発表する準備をしています。　今までに、個人への税金還付、設備投資減税などが表面化しています。

  2008.01.10

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• 冬の澄んだ空　　　　資生堂がトップ

  　今年最後の今日は、冬の澄んだ空が広がっています。　富士山も今年最後の真っ白い美しい雄姿を見せています。　今年の卓上カレンダーを捲っていると、飛ぶように過ぎ去った毎日の中に、記憶になかった‘メモ書き’が目に飛び込んで来たりして、瞬間、時間が止まってしまいます。　今年は、公私共（特に経済）に色々ありました。　来年は、今日の東京の空のように穏やかな年であって欲しいと願いながら、、、、、。　　　　＜(12/31)米主要500社、２四半期連続減益へ・10－12月、サブプライム響く＞ 　【ニューヨーク＝山下茂行】米主要企業の業績が5年半ぶりに２・四半期連続で減益となる見通しが強まった。主要500社の2007年10―12月の純利益は、28日時点の集計で前年同期比9.4％の減少。10月時点では大幅な増益が予想されていたが、信用力の低い個人向け住宅融資（サブプライムローン）問題の影響で金融機関などの業績が予想以上に悪化する見込み。02年以降、拡大基調を保ってきた米企業業績が転換点を迎えた可能性がある。　米調査会社トムソンファイナンシャルがアナリストの予想を集計した。年明け以降は決算の実績値を加味していくため、最終的な集計値は変動する。　主要500社の純利益は02年4―6月期以降、増加が続いてきたが、サブプライム問題の影響で今年7―9月期に4.5％減と5年半ぶりのマイナスに転落。それでも10―12月は「早期回復シナリオ」への期待が強かったが、日を追うにつれてサブプライム問題の深刻さが浮き彫りになり、前期を上回る減益に落ち込むとみられる。 　　　　＜日本海側、元日にかけ大雪も・気象庁、警戒呼びかけ＞ 　気象庁は31日、日本列島上空に強い寒気が入り込んで冬型の気圧配置が強まっているため、日本海側では元日にかけて大雪となり、太平洋側でも雪が積もる所があるとして、雪による帰省の交通障害や暴風、高波に警戒を呼び掛けた。 　和歌山や熊本では31日、初雪を観測。31日午前8時までの24時間降雪量は、岐阜県の白川で68センチ、長野県の白馬で65センチ、新潟県の入広瀬で64センチなど。 　元日朝までの24時間降雪量は、北陸の多い所で100センチ、東北日本海側と岐阜県80センチ、甲信60―70センチ、関東と近畿の北部、北海道40―50センチ、中国35センチ、九州北部と四国20センチ、近畿中・南部と九州南部10センチと予想されている。 　また全国的に風が強い状態が続き、最大風速は陸上で13―18メートル、海上では18―23メートル、波の高さは4―6メートルとなる見込みだ。〔共同〕 (10:22)　　　　＜集団的自衛権、福田首相が「待った」・有識者懇報告書の修正求める＞ 　集団的自衛権行使の是非などを検討してきた政府の有識者懇談会が今秋まとめるはずだった報告書を巡り、福田康夫首相が一部修正を求めていたことが分かった。懇談会の検討課題の一部について「緊急に検討する必要がない」などと指示。懇談会は内容の再検討を迫られ、提出時期も年明け以降に大幅に先送りされることになった。 　「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」（柳井俊二座長）は集団的自衛権の行使に意欲的だった安倍晋三前首相の指示で4月に発足。公海上で米軍の艦船が攻撃を受けた際、近くの自衛隊艦船が反撃するケースなど、４つの類型に関する検討を進め、必要な憲法解釈の見直しや法整備を提言する予定だった。 　　　　　＜資生堂がトップ、就職活動初期の志望企業・民間調べ＞ 　学生の就職活動を支援するｇｕｓｉｎｅｓｓ（ギジネス、東京・港、園田雅江社長）がまとめた「就職活動初期時点の人気企業ランキング」によると、1位が資生堂、2位が通信教育最大手のベネッセコーポレーション、3位が全日本空輸になった。前年調査で22位だったソニーが6位に、18位のトヨタ自動車が8位になるなど製造業の人気も高まっている。 　調査対象は2009年春卒業予定の大学生。07年10月中旬から12月中旬にかけて実施、5399人から回答を得た。学生に調査時点の志望企業をあげてもらい、第１志望に3ポイント、第２志望に2ポイント、第３志望に1ポイントを加えてランキングを作った。 　知名度の高い大企業が上位に並ぶのは前年と同じだが、今年はソニーとトヨタに男子学生の人気が集まった。業績拡大が評価されたようだ。女子学生の支持が上位3社（資生堂、ベネッセ、全日空）に集中する傾向も強かった。 (08:14)　　　　　＜自治体、中小企業支援策打ち出す＞　中小企業の経営悪化を受け、地方自治体が制度融資枠の拡大や金利引き下げなど緊急対策を相次いで打ち出し始めた。札幌市は売上原価比率や販管費比率が上昇する中小企業を対象に、3月末まで融資制度の金利を年2.0％以下にする。信用保証料も半額にする。　融資枠の拡大では、長野県が2007年度の融資枠を125億円積み増して1055億円に引き上げた。「原材料高はしばらく続きそうで企業の資金需要は大きい」（商工部）。山口県は制度の対象を広げ、新たに売上原価に対する石油製品比率が高い企業にも融資する。運輸、食品のほか製紙、クリーニング業などの需要を見込む。(07:02) 　以上です。

  2007.12.31

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• 世界にも目を

  主な内外経済ニュースです。

  2007.12.30

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• 将来がない国　　又日が昇る国へ

  今年も明日で終わりである。　早朝、ゆっくり昇る朝日が眩しかった。　雨上がりの空は青く、暮れとしてはとても暖かい。風も無い。　しかし、穏やかな歳の暮れと喜んではいられない。　　この一年、世界は色んな面で不安が高まった。米国の後退（景気・ドル下落）で世界経済が不透明、社会も歳も押し迫った先日、パキスタンでは元首相の暗殺が象徴的だ。　日本では、世界の中であらゆる面（株式・金融・経済・教育等）で「地盤沈下」（例えば国民一人当たりDGPは世界の18位へ後退）が続き、日本は「将来がない国」と世界が思い始めている。　改革は停滞どころか後退し、景気には減速の兆しが見えてきた。政治は日本の行く末を示さず、目先の選挙を意識した内向きの政策に走っている。　来年は、政治が将来と世界に目を向け、国民が明日の希望を持てる指針を示してもらいたいものである。　世界に「将来のない国」と思われない、「輝かしい又日の昇る国」に早く転じる日が来る事を願う歳の瀬である。　　

  2007.12.30

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• 福田首相、新春インタビュー、日銀政策レポート

  　＜首相：景気は少し悪化、住宅着工減で、来年プラスも－地元紙会見＞ 　福田康夫首相は20日午前、首相官邸で地元の上毛新聞の新春インタビューに応じ、日本経済について、「日本の景気はちょっと思ったような形になっておらず、下がった。下がった理由のほとんどは住宅建築着工件数が減っていることだ。これが非常に大きい。関連産業に対する波及効果を考えると、相当な影響がある」と述べた。 　ただ「原因は耐震偽装問題で、法改正をして厳しい法律になって認可の手続きが下りなくなったから、少し早くできるようにという措置を取った」と指摘。「これで住宅着工は回復過程にあり、2008年の景気をプラスにする要因になると思う」と語った。インタビューは内閣記者会に公開された。 　福田首相が９月の就任以来、日本経済全般の動向について「下がった」と言及したのは初めて。政府は12月18日、同月の月例経済報告の総括判断を13カ月間連続で据え置き、住宅投資や雇用などの弱さが継続していることから前月まで２カ月間冒頭部分で使った「このところ」を削除し、景気は「一部に弱さがみられるものの回復している」と表現を３カ月ぶりに微修正していた。 　首相は20日夕、官邸で地元の群馬テレビのインタビューにも応じ、日本経済は「５、６年前に金融危機から立ち直ったと言われているが、全体に見るとそれほど良くなっていない。ずっと停滞に近い」と言明。「経済は少しでも成長しなければならないとつくづく思っている。08年は飛躍の年にしたい」と語った。 　首相は上毛新聞のインタビューで、外交運営と日本経済の関係について、「日本と中国が安定した関係を築くということは、ほかのアジアの国に良い影響を与える」と述べた。その上で「日本は米国としっかり手を結び、中国、韓国とも連携を強めていくことがこの地域全体の安定につながる。そうすれば日本も安定だ。日本経済についても、やりやすいようになる」と強調し、日米同盟関係を重視する方針を堅持するとともに、中韓両国との連携を強化する意向を示した。 　北朝鮮問題について、首相は上毛新聞のインタビューで「北朝鮮も『核を無能力化する』と明言しており、ずいぶん態度を変えてきており、進展している。進展させなければ北朝鮮は孤立する。そういう時代ではないという認識を指導者も持っているのではないか。だからわたしは希望を持っている」と語り、楽観的な見解を表明。 　同時に「北朝鮮が普通の付き合いができるようになれば、北東アジアが安定する。この事態は何とか改善しなければならない」と語り、朝鮮半島の非核化の重要性を強調した。 　政府は07年12月19日の臨時閣議で政府経済見通しを了解。物価変動を除いた07年度の実質経済成長率を1.3％と内閣府試算の2.1％から下方修正。08 年度は実質2.0％程度、名目2.1％程度とした。07年度は６月施行の改正建築基準法施行の影響などで住宅着工件数の減少が07年度全体の実質ＧＤＰ成長率を 0.5ポイント押し下げると試算。一方で08年度は前年度減少の反動増で実質成長率を0.3ポイント押し上げることを想定している。　　◎日銀は本日（20日）、全員一致（前回は一人が反対）で現行政策を維持する事を決定しました。以下、日銀総裁の記者会見を受けてのレポートです。　　　　　　＝ 内外で下方リスクに直面、日銀は当面利上げ困難に＝　　日銀は１２月金融経済月報で昨年７月以来「緩やかに拡大している」としてきた景気判断を「減速している」に下方修正したが、複数の幹部は、基本的なシナリオとして掲げている「生産・所得・支出」の前向きの景気循環メカニズムの回転速度が鈍っているとの踏み込んだ認識を示している。　国内住宅投資や原材料価格上昇などコスト高による中小企業の収益悪化が主因となって家計部門への波及が弱まっていると判断。福井俊彦総裁は会見で将来的な利上げ姿勢を崩さなかったものの、そのペースは一定ではないと説明した。内外でダウンサイドリスクに直面し、日銀が年明け早々にも利上げに踏み切るのは難しく、次の利上げ時期はかなり後ずれすることを余儀なくされそうだ。　＜足もとの景気減速に言及、ＩＴ調整以来＞　１２月の金融経済月報は「足元の景気が減速していることを率直に示したもの」（福井総裁）となった。日銀が金融経済月報で足元の景気の減速感や足踏み感に言及したのは、２００４年１１月から翌年半ばまで続いたＩＴ調整による「踊り場局面」以来のことだ。　１０月の展望リポートで景気拡大が持続するとのシナリオを出してから、２カ月程度で急速に日銀の景気認識が悪化した背景には、データ上の景気減速にとどまらず、循環メカニズムが崩れかねない懸念が浮上したためだ。　１２月短観でコスト高による中小企業の収益悪化が明確となったが、すでにそれ以前から幹部の間では「所得への波及がきちんと働いているか点検する必要がある」との指摘が出ていた。　ＧＤＰベースでみると今年になって「所得の伸びはほぼゼロ」（複数の幹部）となっている。消費についても「本来ならもっと伸びるとみていたが、想定の下限で底ばい」との声もある。このため今回の金融政策決定会合では、前向き循環メカニズムがきちんと働いているかどうか、という根本的な議論が行われたと見られる。　また、当初は一時的と見られてた改正建築基準法の影響も、秋ごろから「民間需要自体に相当な影響を及ぼしかねない」（幹部）との見方が浮上。国内面から景気下押し圧力が強まりかねないと懸念されていた。 　＜米景気減速も強まる、来年に向けリスク高まり＞　サブプライムローン（信用度の低い借り手向け住宅ローン） 問題に端を発した米住宅市場の調整も、リスクは１カ月前より高まっている。福井総裁は「米景気の減速感はいくぶん強まりつつある」と指摘。「国際金融市場のリスク再評価には、まだ時間がかかる」（福井総裁）とし、「ダウンサイドリスクは高まっている」と述べた。　福井総裁は名古屋市での講演で、米住宅市場の調整が個人消費にまで波及すれば、世界経済が減速し、日銀シナリオにおいて「ダウンサイドリスクが顕現化したことになる」と解説した。クリスマス商戦の推移がはっきりしない現状では、消費への波及程度が明確には見えないが、多くの日銀幹部が「消費に波及せずに済むはずがない」と見ている。　＜福井総裁のジレンマ＞　日銀が景気認識を下方修正してきたことを受けて金融市場では、今後の金融政策に関して利上げのタイミングを図る雰囲気が後退。むしろ「利下げに追い込まれるほど世界経済が悪化しないようにと祈っているイメージ」（東短リサーチ・チーフエコノミスト、加藤出氏）との声も出ている。日銀内でも利上げは当面難しいとの雰囲気が大勢だ。　上昇傾向を示している物価情勢について、コストアップが主因のため利上げ要因というよりは景気下押し要因の側面が強い。消費者物価の上昇率が１％にも満たない状況ではスタグフレーションという事態も想定しにくいとして、多少の物価上昇で利上げの必要性は乏しいとの意見もある。　一方で福井総裁は、超低金利を放置しておくことに対する将来への危機意識を引き続き強く抱いている。会見で今後の金融政策について「基本スタンスも方向性も明確だ。将来に向けて金利水準の調整を図っていく」と述べている。日銀がこのスタンスを維持するためには「好循環メカニズムの持続」という基本シナリオを変えるわけにはいかない。　日銀は１月に展望リポートの中間評価を行うが、「生産・所得・支出」という好循環メカニズムの働きが弱まっているとの認識をどのように織り込んでくるかが、注目点となりそうだ。　　以上です。

  2007.12.20

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