カテゴリ:美術・芸術・展覧会
今日は、美術展2つをご紹介。
* まずは、国立国際美術館で開催されている 「液晶絵画展」について。 この展覧会のリーフレットによると、 「液晶絵画」とは、 “ビデオなどによる、映像表現の中に、 絵画的な世界の効果を生かした作品” と紹介されています。 * 展示されていた作品は、確かに、映像なんだけど まるで、 「絵画」を観ているようなもの、 また、 「絵画」を基にしたもの、 など まさしく「映像」と「絵画」のコラボレーションでした。 つまり、「映像(動)」と「絵画(静)」が 互いに影響しあうことによって、 より幅や深みのある芸術が生まれていたのです。 期待せずに観に行きましたが、 なかなか、面白かったです。 * 印象的だった作品をいくつかピックアップしておきます。 1.サム・テイラー=ウッドさんの作品 ・スティル・ライフ & リトル・デス →絵画で言う「静物画」を映しているのですが、 それぞれ段々と腐っていく様は、衝撃的かつ強烈でした。 2.森村泰昌さんの作品 ・フェルメール関係の作品群 →彼のコーナーに入った途端、フェルメールの世界 「絵画」の世界でもありつつ、「映像」の世界でもある、 不思議な空間でした。 3.千住博さんの作品 ・水の森 →屏風状液晶ディスプレイに、一見、水墨画かと思われし、 日本の森や湖?が、静かな動きで映し出されていました。 音も流れていて、近くで眺めていると すごく心が落ち着きました。 こんな屏風、私の家にも欲しい(笑) * 全部をゆっくり観て回ったら、 結構な時間がかかります。 私は、ここで千住博さんの作品が印象に残りましたので、 ついでに~5/30まで、高島屋・大阪店で開催されている 彼の展覧会にも行くことにしました。 * 「千住博展-ハルカナルアオイヒカリ-」 この展覧会、ものすごくきれいでした 一歩、足を踏み入れて、私、あまりの美しさに 言葉が出ませんでした。 「荘厳」って言葉がぴったり 蛍光塗料で手すきの和紙に描かれた「滝」が ブラックライトとスポットライトに照らされて 展示されています。 (会場内は真っ暗で、この滝だけが浮き上がって見えます) 一面、「黒」と「青」の世界。 森の奥にひっそりと佇む夜の「滝」が、 静かに静かに、月光に照らしだされて、滔々と 流れていく様は、 観ている人の心のアカ(エゴ・欲など)をごっそりと 「洗い流して」くれるような感じがしました。 この展覧会を観た後、暫くは すごく「謙虚」な私になっちゃいました。 時間がないので、写真を貼り付けできないのが 非常に残念。 かなり美しい展覧会だったと思います。 行ってよかったです。 ・液晶絵画展 ~6/15まで 国立国際美術館 HP ・千住博展-ハルカナルアオイヒカリ- ~5/30まで 高島屋・大阪店 紹介HP ・千住博さん 公式HP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/05/30 01:31:28 AM
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