カテゴリ:美術・芸術・展覧会
ここ最近(いつも?)、バタバタしていて(グッタリとも言う)
自宅に帰ると、起きていることがとてもできず、 バタンキュー。 お陰で、 3日間連続で、ブログを放置してしまいました この3日間に書こうと予定していたネタは、 時間ができれば、後日、書きたいと思います。 * さて、今日は、 サントリーミュージアム[天保山]で開催されている、 「ガレとジャポニスム展」について。 アール・ヌーヴォを代表する、 フランスのガラス装飾芸術家“エミール・ガレ” ↓イメージ 【送料無料】ミーシュ・コマン【エミール・ガレ限定復刻版】蜻蛉に水草文ベース(花瓶)VASE208 この展覧会は、 彼の作品が、生涯を通じて、 どのように日本美術に影響されていたかを 紹介・(比較)展示するものでした。 * ガレの作品における、ジャポニスムの変容は 以下の通り 1.日本美術の模写 (コーナー名:コラージュされた日本美術-ジャポニスム全盛の時代-) 彼の初期の作品は、 北斎などの絵見本帳(北斎漫画)の類から、 蛙、富士山、バッタ、鯉、菊などのモチーフを 作品の一部として模写し、制作。 このコーナーで、私が一番気に入った作品は、 「装飾扇」 鶏や、日本の家紋風模様などが 非常に細かく装飾されており、 ベースのオレンジ色と他の色とのバランスが 非常に美しかったです。 2.触れて愛でる感覚との出会い (コーナー名:身を潜めた日本美術-西洋的な表現との融合、触れて愛でる感覚-) 日本の茶器などの、 「飾るだけでなく使用して、その“良さ”を愛でる」、 に影響を受けた作品が展示されていました。 3.自然そのもの~もののあはれ~の表現 (コーナー名:浸透した日本のこころ-自然への視線、もののあはれ-) このコーナーは、これまでの作品と違って、 非常に大胆な作品が多かったです。 ガレは、人生後半において、 自然そのものの形や、命の儚さを、 できるかぎりそのまま表現しようとします。 例えば、花器「カトレア」という作品。 花器表面に大きな「カトレア」を形作ったガラスが 取り付けられており、 そのカトレアの大胆さ・あでやかさに 目を引かれます。 しかし、一転して花器の裏側に回ってみると 枯れ果てたカトレアも取り付けられており、 生物には「生もあれば死もある」ということを 一つの花器の中に表現していました。 ガレはこの頃、「もののあはれ」ということを 意識していたようです。 ここで私が一番印象に残ったのは、 花器「蜉蝣」 “かげろう”の短い命のはかなさ・一生懸命さが ガラスの花器に表現されていて、 観ていて「せつなさ」を覚えてしまいました。 また、色の組み合わせ(青とピンク)のバランスが すごく私好みでした。 4.ガレと「トンボ」 (コーナー名:ガレと「蜻蛉」) ガレは、これまであまり欧米で描かれてこなかった 「トンボ」を作品に積極的に取り上げます。 このコーナーは、まさに「トンボ」だらけ。 リーフレットの表紙にも取り上げられている 脚付杯「蜻蛉」は、彼の最晩年の作品だそうで、 彼は、作品の中に自分の「命・魂」を吹き込んだとか。 蜻蛉の羽がガラスの中に透けて見えて 印象的でした。 また、テーブル「蜻蛉」も印象に残りました。 だって、テーブルの脚に表現された“トンボ”が グロテスクで怖かったんだもん~ * ガラス作品以外にも、下書き用に描かれた ガレのデッサンも展示されており、 当たり前なんだろうけど、 絵も上手だったんだ~って思ってしまいました。 * おまけ。 鑑賞した今日は、夏至ということで、 ミュージアムでは「キャンドルナイト」を実施していました。 今年の私は、 「キャンドルナイト」に本当に縁があります。 今年だけで既に3回目。 やっぱりきれい~ ガレとジャポニスム展 ~7/13まで サントリーミュージアム[天保山] HP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/06/22 10:11:26 AM
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