カテゴリ:美術・芸術・展覧会
今日は、国立国際美術館で開催されている
「塩田千春展-精神の呼吸-」について。 いやぁ~、この展覧会、 とてつもなく?「不気味」でした しかし、強烈に「印象」に残りました。 あの、何とも言えない 不安感・圧迫感・緊張感と言ったら! * まずは、一般の人から集められた2000足もの 履き古した「靴」を、 それぞれ赤い糸でつないだ作品、 「大陸を越えて」。 国立国際美術館を訪れた人は、 その目的が「モディリアーニ展」(7/25ブログ)のみだったとしても、 誰しもが、まず、地下二階に展示された、 この巨大な作品に出会うことになります。 私は、思わず「うわぁ~!」と声を上げてしまいました。 その位、インパクト大! 近寄って、観てみると、 靴には、それを履いていた人が書いた 「その靴の歴史」の札が付けられていました。 それを読んでいると、 大切に履いてこられたんだなぁ~と ほっこり しかし、 靴は、無残にも?赤い糸で縛られ、 離れて観ると、 まるで、鎖に繋がれた「犬」たちのよう。 自由に歩くことは、一切許されていないと いう雰囲気を醸し出していました。 束縛されたりするのが大嫌いな私は、 それを観て、かなりの息苦しさを感じてしまいました(笑) * 続いて、「眠っている間に」という作品。 これがまた、強烈 「うぎゃっ!」 展示室に入った私は、 先ほど以上の声を上げてしまいました。 広い展示室一面に、 非常に細かく、くどい位に絡まった黒い糸が張り巡らされ、 そして、 その中に、無機質なベッドが数台置かれていました。 まさに「病」の巣 お化け屋敷も顔負けの、 「不気味」さでした(笑) 朝日新聞によりますと、 作者の塩田千春さんは、 これまでに癌・流産・父親の病気、 更には、友人が精神病院に入院するといった、 重い試練を乗り越えてこられたそうです。 これらの苦しい想いが、 まさに、この作品に表現されていました。 すごい作品でした。 * そして「After That-皮膚からの記憶」という作品。 これは、 壁に掛けられた、超巨大な、泥つきドレスでした。 「うひょぉ~!」 と、私は、 またまた声を上げてしまいました(笑) とにかく作品が、デカイ!! その大きさにまず圧倒されます。 どうやって作ったんだろ??? そして、これらの巨大ドレスからは、 幸福感・自由感・豊かさなどが 徹底的に排除されているように感じました。 大きいだけの、悲しげで寂しげなドレスたち。 う~ん、すごい表現です。 * その他、写真なども展示されていましたが、 どの作品も「緊張感」を 抱かせる作品ばかりでした。 いやはや~! * これより先に、同美術館で同時開催中の 「モディリアーニ展」を観たのですが、 その感動を忘れてしまいそうになる位、 インパクトの強い作品群でした。 ↓ 詳しくは ・塩田千春 HP ・塩田千春展-精神の呼吸ー ~9/15まで 国立国際美術館 HP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/07/31 12:23:03 AM
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